付喪神(つくもがみ)とは、長い年月を経て古くなった対象(その多くは何らかの道具や器物であることが多いが、稀に動物などの生物も含まれるとされる)に、  
魂や精霊などが宿るなどして妖怪化したものの総称。九十九神とも書き、この九十九は「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などを象徴する。  
また九十九髪と表記される場合もあるが、「髪」は「白髪」に通じ、同様に長い時間経過や経験を意味し、  
「多種多様な万物が長い時間や経験を経て神に至る物(者)」のような意味を表すとされる。  
(以上、出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)  
 
「う〜ん、参ったなぁ……」  
 
昼間の買い物時の為か人々で賑わう商店街の中で青年がしかめっ面で腕を組み、独り言を呟きながらトボトボと歩く  
その丸まった背中は悲壮感に溢れ、彼の身に降りかかっている状況が悪い物だと言うのが容易に窺い知れた  
 
彼が困っている事の始まりは、昨晩の事だった。  
遊びにきていた友人のタバコの不始末の所為で彼の唯一の布団が燃えだしてしまったのだ。  
布団に点いた火は必死に水を掛けまくって何とか消し止めたものの、布団の殆どが焼けてしまい、  
おまけに消火の際に掛けた大量の水の所為で水浸しの有様、これではもう使い物にならない。  
その夜は新聞紙で代用して寝たものの、冬の寒い時期にこれを繰り返す訳にも行かないだろう。  
そんな訳で、彼は焼け焦げ&水浸しとなった布団を後ろ髪引かれながら粗大ゴミに捨てた後  
使い物にならなくなった布団の代わりとなる新しい布団を手に入れるべく、  
仕事が休みである今日、商店街に繰り出したのだ。  
 
だが、彼の住むアパートの近くの布団屋では、彼が気に入るような布団はどれも高額で、  
その反面、安い物は寝心地の悪そうな物ばかりであった。  
 
彼の財布の中身も心寒い物、高額な布団を買ったら給料日まで赤貧の生活を送る事になる。  
かといって寝心地の悪そうな布団も論外、安物買いの銭失いでは話にならない。  
我侭な様であるが、仕事で忙しい彼にとっては睡眠と言う名の休息は大事なもので、  
その休息の良し悪しを左右する布団だけでも、拘りたいのが彼の心情だった。  
 
しかしこれでは拙い、このままでは本当に拙い事になる、  
布団が手に入らないままでは、今夜もまた新聞紙で寝る羽目になってしまう  
しかも今夜はこの冬一番の寒さだと天気予報で聞いたのだ。  
新聞紙で寝ようものなら下手すれば凍死もありうるだろう。  
それだけは嫌だった、布団が無いばかりに凍え死ぬなんて無様な最後は遂げたくも無い。  
 
今の彼にとっては低価格で尚且つ自分に合った布団を捜す、それが命題であった。  
 
「仕方が無い、遠出してでも捜すか…………ん?」  
 
彼が家の近隣で捜すのを諦めて二駅先のショッピングモールに行こうかと考えた矢先  
商店街の片隅のいかにも古そうな商店へ、彼の目が止まった  
良く見るとその商店は雑貨屋なのだろうか、鍋や衣服などの多種多様な商品が店頭に並び  
その中には敷布団と掛け布団のセットも並んでいた。  
 
「気付かなかったな……こんな店があったんだ……良し、あの店においてある布団を見てみるか……」  
 
(どうせこんな古ぼけた店だ、良い物は無いだろう。無かったら無かっただけで他の店に行けば良いだけだ)  
と、そんな事を考えながら彼は期待半分諦め半分で店に入った。  
 
「……いらっしゃい、何をお求めですか………?」  
「…っ!……あ、いや、ちょっと布団を捜しているんですよ……」  
 
雑多に置かれた商品に紛れる様にして椅子に座っている店主の老婆に話し掛けられ  
彼は少々驚きながらも自分が布団を捜している事を伝える  
 
「…布団ですか?それだったらこのお布団は如何ですか……?」  
 
老婆の指し示す先には、先程彼が店先で見かけた布団セットが置いてあった  
とりあえず、彼は老婆に言われるがまま側に寄り布団に手を触れて見る。  
 
「はぁ……こいつは良いかも……」  
 
触っただけで彼は思わず感嘆の声を出す位、その布団は良い布団だった  
布団の生地は良い物を使っているのだろうか、触り心地は滑らかで何時までも触っていたい感じる触り心地で、  
そして布団の綿も同じく良い物らしく、例えて言えば女性の柔肌を指で押したような柔軟性と弾力がある。  
更に少し持ち上げて見れば重さも程よく、重たくも無ければ軽すぎも無く良い按配の重量がある。  
それは敷布団も掛け布団も同じで、違いと言えば用途による形状の違い位であった。  
彼は確信した。今日、見て回った布団の中では恐らく最上級と言える一品だと。  
 
だが、それと同時に彼には一つの不安が出てきた  
これだけ良い布団だ、恐らくとんでもない値段がついているに違いない。  
いくら今まで見た中では最上級の布団であったとしても、彼の手の届かない値段では無意味である。  
かといって躊躇している訳にも行かず。  
とりあえず、駄目元で店主の老婆にその布団の値段を聞いてみる事にする。  
 
「あの……この布団のお値段は幾らですか?」  
「……ん〜、古い物だからねぇ……千円で良いよ」  
 
「(な、なんですと?せ、せんえん?)」  
一昔前では夏目漱石、そして今では野口英世の肖像の紙幣  
それがたった一枚だけでこの布団が買える?  
これは一万円の間違いじゃないのかと彼はつい思ってしまった。  
 
彼が我が耳を疑ったのは至極当たり前の事だった。  
今まで見た布団の中では最上級の一品が千円である、何かの聞き間違いだと思うのも当然だった。  
だが、老婆の言った言葉は聞き間違いでも何でも無く、嘘偽りの無い事実であった。  
そして………  
 
「よし、買った!」  
「……毎度あり」  
 
彼が迷う事無く即決で布団を購入したのは言うまでもない事であろう。  
 
 
「やれやれ、やっと帰ってこれた……もうこんな時間か?」  
 
ややあって、何とか苦労しながらも彼は布団を家へと運び込んだ  
普通の体格の彼にとって上下の布団を持って帰るのはかなりの重労働であり、  
家に帰りついた頃には日も完全に落ち、程よい疲労感が彼を包み込んでいた。  
 
「今日は疲れたな……飯を食ったらさっさと寝るか……」  
 
そう呟くと彼はさっさと晩飯のカップ麺を食べ、  
その後、部屋の畳に今日買ったばかりの布団セットを敷いて枕を置き、そのまま彼は其処へ横になった  
流石自分でも最上級だと思った布団である、かなり寝心地が良い。  
まるで母の胎内に包まれている感じすらさせる。  
 
布団を何とか手に入れられた安心感と、今まで捜しまわった疲労もあってか、  
十分もしない内に彼はそのまま夢の中へと落ちていった……  
 
 
****************************************************  
 
 
それから何時間経ったのだろうか、彼は身体に違和感を感じ目が覚めた  
 
(……ん、何だ?ああ………部屋の明かりをつけたまま寝てたみたいだな……  
早く消さないと電気代がもったいな……あれ?体が動かない?)  
 
(これが所謂、金縛りと言うものなのだろうか?にしては蛍光灯がこうこうと照っている状態での金縛りは初耳だ。)  
そう思いながら彼は何とか首を起こし、自分の胴体の辺りを見る  
 
(何だコレは?)  
 
彼が見たのは明らかに自分一人分が入っているとは思えない位に異常に盛り上がった布団であった  
しかもだ、ソレはもぞもぞと動いている上に重さすら感じる  
彼は間違い無く自分以外の誰かが布団の中に入り込んでいると確信した。  
 
更に良く見ると、わずかに捲り上がった布団の闇の奥で何かが光っている。  
それは人の双眸だと彼が気付くのに数秒を要した。  
 
そんな異常な状況に彼が驚いている間も無く、”それ”は布団からぬぅっと顔を出した  
 
布団から出てきたモノ、それは年の頃15〜6歳の少女だった。  
肩まで掛かる位長く艶やかな黒髪、吸い込まれそうな黒い瞳、そして上等な絹の様に白く血色の良い肌、  
その彼女の目鼻の顔立ちの整った表情は幼さの中に妖艶さを含ませる。  
はっきり言ってしまえばその少女は美人の部類に属するだろう。  
 
 
「こんばんわお兄さん、目が覚めた?」  
「…え?は、はい………じゃなくて、お前はいったい何者だ!?何時からここに居た!?」  
 
少女は這う様に彼の眼前まで近づきながら話し掛けてくる。  
その際に女の匂い、そして吐息が彼の触覚と嗅覚を刺激する。  
良く見れば彼女は衣服の類を一切身に着けてはおらず、程よく大きく形も良い双丘が彼の視界に飛び込む  
彼は一瞬、その色香でぼんやりとなりつつ応えるが、直ぐに気を取りなおし疑問を少女にぶつける  
 
「ん?あたし?嫌ねぇ…忘れちゃったの?」  
「忘れた?おいおい、見ず知らずの少女を連れ込むなんて、んな事した覚えないぞ!?」  
「もう、忘れん坊さんね、貴方があたし達を連れてきたのよ?しかもお姫さま抱っこで」  
 
な、何なんだこいつは、言っている事が全く理解が出来ない。  
何時の間にか裸で人の布団に入り込んでいる上に彼が自分を連れてきたなどと抜かす謎の少女の行動は  
一般的な判断力しかない彼の思考を混乱に導くには十分過ぎた。  
その所為か、少女が言った”あたし達”の言葉に彼は疑問を感じる事すらなかった……  
 
「さて、こうやって話すのも何だし、そろそろ始めましょうか……」  
「ちょっ!?おまっ………離れっ……ろっ!?」  
 
混乱する彼を余所に、謎の少女は笑みを浮かべ、  
片手で彼の上着を捲り上げ露出した肌を舌で舐め始める、  
決して厚くない彼の胸をゆっくりと、そして淫らに舐めつづける少女の行動に驚いた彼は  
直ぐに少女を振り払おうとする、だが彼の四肢はナニかによって拘束されている為、  
僅かに身じろぎをするだけで逃げる所か振り払う事すら出来ない。  
 
「フフ、なかなか感度が良いねお兄さん」  
「……だ、だからお前は何者だって聞いてるだろ!?」  
 
形の良い唇からぺろりと舌を出し、妖艶な笑みを浮かべる少女  
胸を舐められた際の痺れるような感覚と少女の笑みに思考力を奪われながらも彼は尚も問い掛ける  
一瞬、少女は「やれやれ」と言いたげな表情を浮かべ  
 
「んじゃあ、ヒントを言ってあげる、先ず一つ目」  
「な、何だよ?」  
「日本人の家なら必ず一式はある物」  
「……はぁ?」  
 
少女は彼がぜんぜん意味を解っていないのに気付くと、  
わざと大げさに「困ったね」のポ−ズを取り、更に話を続ける  
 
「更にヒント二つ目。夜、寝る時にはあると良い物」  
「………え、え?」  
 
まだまだ彼が理解できていないと見ると  
少女は困ったような表情で腕組みして考えた後、再び話を続ける  
 
「じゃあ、最後のヒント。最近お兄さんが千円で買ってきたもの、  
これで解らなかったらお兄さんの記憶力を疑っちゃうよ?」  
 
「……っ!!(最近千円で買った物?……ま、まさか!!)」  
 
「その顔からすると解ったみたいね……そう、あたしはこの布団自身だよ  
人間はあたし達の事を付喪神とか九十九神なんて言っているけどね?」  
 
彼の表情から考えを読み取ったらしく、少女は自分の正体を明らかにする  
彼の目の前の存在は人外なる者だと。それと同時に自分が今寝ている布団は彼女の肌を思わせるが……  
それも当然の事だったと言う事なのかと彼は思った  
 
「……って事はお前は俺が昼頃に買った布団が変化した者で、人間じゃないって事か!?」  
「ご名答♪」  
 
彼の恐る恐ると言った感じの返答に、少女は笑い掛け応える、  
笑みを浮かべながら彼を見つめる少女の瞳は明らかに人の物とは思えぬ輝きを放っていた  
その瞬間、彼の心の中に恐怖心が芽生えた  
自分はナニかによって身動きが殆ど取れない状態、  
そして尚且つ自分の直ぐ目の前には得体の知れない人外の者が居る状況  
それだけでも彼を恐慌に陥らせるのには十分だった。  
 
「ひっ!?こ、このっ…離せっ、離せって!!」  
「んもぅ…いまさら暴れたって無駄だよ?……こんな状態だし」  
 
悲鳴を上げながら必死に目の前の存在とナニかの束縛から何とか逃れようともがく彼に対し  
少女はクスクスと笑いながら片手で布団を捲りあげる。  
 
(な………何だこれは!?)  
 
彼が驚くのも無理は無かった。  
自分と少女の被っている布団の裏側は布団の生地ではなくピンク色の肉壁に代わっていたのだ、  
無数の襞が重なり合うその肉壁の彼方此方から無数の触手が生え蠢き合い布団の裏側を埋め尽くしていた  
布団の裏側で蠢く触手の形状・太さは様々で、  
形状は何も付いていない滑らかな物から蛸のような吸盤が付いた触手やイボイボの付いた物等があり  
太さは糸の様に細い物から人の太腿ほどの太さの物等などまさに多種多様  
その触手の内の何本かが彼の手足に巻き付いており、彼の身動きを完全に封じていた  
そして少女の体は足の付け根から先が溶け込む様に布団の裏の一段と盛り上がった肉壁に繋がっており  
その真中には花弁の様な襞があり、その中心部に肉穴がヒクヒクと蠢いていた、  
恐らくこれが彼女の生殖器なのだろう。  
 
「フフフ、どう?あたしの体は……?」  
「ひ、ひぃ……あ!?」  
 
彼は心の中で無駄だと解っていながらも必死に其処から逃れようとした矢先  
無数の触手の内の何本かが彼の衣服の隙間から服の裏に入り込み、ネチャネチャと彼の肌に粘液を擦り付ける  
 
「……く、あぁ!…ひうっ…!?……ひぁっ??」  
「怯えない怯えない、何も頭からバリバリ食う訳じゃないって。  
ま、性的な意味では食うけどね?…にしても良い声出すわね、お兄さん」  
 
思わず嬌声を出してしまうほど背筋がゾワゾワする気持ち悪くもくすぐったく、そして何処か気持ち良い奇妙な感覚  
これは快感、そして触手が行っているのは愛撫だと彼が気付くのに数秒を要した。  
そうしている間に、他の触手が巧みに彼のズボンのベルトを外し、ズボンを下着諸共引き下ろす。  
邪魔する物が無くなり外に露出した彼の肉棒は、先程からの感覚の所為で既に昂ぶった状態であった。  
 
「うんうん、どうやらこっちは準備OKの様ね、それじゃあそろそろ行くよ?」  
「え…?ちょ……止めっ、止めてっ!?」  
 
不意に触手による責めが止んだと思うと、少女が彼の首に腕を巻き付けて密着する  
それと同時に彼の肉棒に湿った生暖かい感触を感じ、彼は思わず彼女に止める様、懇願する  
 
「ん〜、だぁめ……んんっ!!」  
 
だが、彼の懇願も空しく、頬を赤らめさせながら笑みを浮かべた少女は彼の肉棒を自分の中へと挿入させる  
 
ぬちゅにゅるるぅ  
 
「…っ!?ぁぁぁぁぁぁっ!!!!」  
 
ドピュドプドプドピュピュ……  
 
彼女の膣中は布団の裏側と同じ様に無数の襞で構成されており、  
その襞は彼の肉棒をぬるぬると柔らかに、そしてみっちりと包み込み締め付ける。  
今まで女性経験の無かった彼にとってそれは未知の快感であり。とても耐えられる物ではなかった  
そのまま数秒で彼は果ててしまい、彼女の中へ大量の精液を噴出してしまう。  
 
「ありゃ………もうイっちゃったの?」  
「……うう……」  
 
少女の一言に彼の頭の中は恥ずかしさと申し訳無さで一杯になる  
初めてだとは言え余りにも早く果ててしまった、それだけでも彼の男心は十分に傷ついた  
 
「ふふ、まあ仕方ないね。でも大丈夫、あたしの中は凄いから……んっ」  
「……へ?」  
 
ぐにゅぐにゅにゅ  
 
「う、うあぁ……な、なにぃ…これ……?」  
 
しょげる彼に対して少女がウィンクをした後、体に少し力をこめる  
それと同時に彼の肉棒を包む膣壁がきゅうっと締り、グニュグニュと複雑な蠕動運動を始め、彼の肉棒に刺激を与える  
それによって射精の所為で萎びかけてた彼の肉棒は再び硬さを取り戻す  
 
「さぁて、ピチャ……くふっ…動くよ……幾らでも……出してっ……良いからね!」  
「ぅ…あ、あぁっ!」  
 
ずぅっ…ずぅっ…ずぅっ  
 
彼の肉棒が再度昂ぶったのを確認すると、少女は彼の口内を舌で侵しながら目元に笑みを浮かべる  
それと同時に再び少女の膣壁が蠕動し、さらに少女はゆっくりと腰をグラインドさせ始める  
その度に彼女の膣壁は彼の肉棒へ吸い付き、彼の体に痺れるような快感を与える。  
更に体に巻きついた触手が舐る様に彼の性感帯を撫でまわし、必死に耐える彼を否が応に昇り詰めさせる  
 
「お兄さんのこれ、イイっ!………んぁっ!!」  
「く……あぁぁっぁっ!?」  
 
ブシュドピュブビュピュ……  
 
2度目の射精、だが尚も体中を責める快感の所為で彼の肉棒はまだ滾ったまま収まる事を知らない  
そのまま少女は頬を赤らめ喘ぎながら、彼の顔に少女の胸のつんと張った膨らみの先を押し付ける  
 
「あっ、…舐めて!……私のここっ!……んっ!」  
「……うっ!……ちゅっ……んふっ……」  
 
彼は無意識の内に彼女の乳首を口に含み、吸い付き舐めまわす  
この時にはもう既に彼の頭の中に少女から逃げると言う思考も  
得体の知れない者に対する恐怖心も虚空に溶ける様に綺麗さっぱり消えうせ、  
唯々快感を味わい、酔いしれるだけの状態だった。  
 
「ぁぁっ!!そこっ……いいっ!!…お返しに、…んっ…もっと良い事してっ……あげる!」  
「ちゅ…ん……ああ……?」  
 
少女が彼の舌技に暫し酔いしれると、一旦腰の動きを止める  
彼は下半身の快感が止んで、思わず「何故止めるの?」と言いたげな目を少女に向けるが  
それも束の間だった  
 
ぐにぐにぐにぐに  
 
それまで覆い被さるだけであった少女の一部である布団が動き出し、彼を包み込む様に蠢く  
布団の動きが終わった時には、所謂座位のような状態で彼と少女は肩と胸だけ外に出した状態で布団に包まれて居た  
 
「さぁ……本気で行くよっ……あふっ……んっ!」  
 
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅちゅっ  
 
「か、あっ!?…あうぁっ!!」  
 
そして少女が彼に抱きつく様にしっかりと固定し、彼の耳元で囁き掛ける  
その途端、それまでの行為がまるでお飯事の様に思える位に、少女の腰の動きも触手も激しく動き始める  
蛸の様な吸盤の付いた触手が、彼の両方の胸の乳首に吸盤で吸い付き、  
イボイボの付いた触手が脇などを撫で回しながらこりこりと刺激し、  
他の触手も先程よりも素早くネチャネチャと彼の体中へ粘液を擦り付けていく。  
更に少女の腰の動きも上下運動だけではなく回転運動に螺旋運動を加え  
膣壁も動きに合わせて絶妙な蠕動運動を行い肉棒に刺激を与える  
 
ずにゅっぐちゅっずちゃっずちゅっぐにゅっ  
 
「うぁっ!いっ……いくっ……あっ……イきそう!……」  
「お兄さんっ!……いくのっ?……いって!……あたしもっ!……イくっ!」  
 
そして、彼もまたそれに応える様に腰を動かして快感を高めていく  
そのまま少女も彼も互いに快感は頂点へと徐々に上り詰めていき  
 
「「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」」  
 
ぶしゅぶぶぴゅぶしゅぶしゅしゅしゅぶしゅぶしゅぶしゃぁぁぁぁぁ  
 
頂点へと達した時、彼は密着する様に腰を押し付け、そして少女もまた自分の中の奥へ肉棒を押し付ける。  
それと同時に彼は3度目とは思えないくらいの大量の精液を少女の奥へ流し込み  
少女もまた、彼の腰が淫液まみれになる位に淫液を噴出す  
 
「あぁ……ぁ………」  
「はぁ…ぁぁ……」  
 
お互いに頂点に達した為か思考は殆ど真っ白な状態になり  
少女の体も快感で弛緩したらしく、触手は力を失い、同時に彼を包み込んでいた布団が解け、彼を解放する  
 
「……(逃げるなら……今かっ!)」  
 
先に余韻が開けて理性を取り戻したのは彼の方だった  
逃げるなら少女が快感で呆けている今の内だ、  
これ以上、この場に居たらこの得体の知れない少女に全てを搾り取られてしまう  
下手したら腹上死する可能性も在る、そんなふざけた死に様は御免被る。  
彼はそう思いながら仰向けの状態のままで這う様に動き始め、  
少女に気付かれぬ様に慎重にその場から離れようとする  
 
「……っ!?」  
                          、、、  
だが、彼が自由に向けて動き出した矢先、彼の背に在る敷布団の方から腕がにゅうと生え、  
彼の首元に巻きつきがっちりとホールドする  
 
「どうやら妹のほうは終わったみたいね………んじゃ、次は私の番ねぇ?」  
「……ん、あ…姉さん、起きてたの?」  
 
後ろから誰かが呟くと、腕の主が敷布団から姿を現す  
それは掛け布団の少女を在る程度成長させたような眠たそうな目の美女だった  
掛け布団の少女は、敷布団の美女を見て姉と呼んだ  
 
「し、姉妹が居たのかっ…聞いてないぞっ!?」  
「さっき言ったじゃない、貴方が”あたし達”を連れて来たって、  
あたしと姉さんは掛け布団と敷布団の姉妹なのよ?」  
「まぁ…妹の言う通りそう言う事よ。……それじゃぁ、始めましょうか?」  
 
驚く彼に対して少女は残酷な事実を告げ、その後少女の姉が彼の耳に囁くと、  
彼が逃げ様とする間も無く敷布団から妹と同じ無数の触手が生え彼を捉える  
 
「わたしはねぇ、男の子の後ろを開発するのが好きなのよ……最初は気持ち悪いけど、次第に良くなるわよ……?」  
「ありゃぁ…また姉さんの悪い癖が出始めた…。頑張ってね、お兄さん♪」  
「へ?……それって……まさか……?」  
 
彼が少女の姉の言葉を理解するより早く、  
姉の方から伸びた触手が彼の尻の窄まりに先っぽを当て、くすぐり始める  
 
「ちょっ!?……やめっ!やめぇぇ!?」  
「うふふふ………や〜めない、えいっ」  
 
ズニュウ  
 
禁断の世界に足を踏み入れたくない彼の必死な叫びは、少女の姉に届く事無く  
少女の姉は玩具を手に入れた子供のような笑みを浮かべ、容赦無く触手を彼の窄まりに押し込んだ  
 
「アッ――――――――――――――――!!!!!????」  
 
 
チュンチュン………チュンチュン  
 
「尻が…尻が……あ?……朝、か……?」  
 
次に彼が気が付いた時、既に部屋は朝日が差し込み、窓の外から雀が戯れる声が聞こえていた  
思わず彼は状況を確かめるが彼の着衣は一切脱がされてはおらず  
自分が被っていた布団も、唯の布団でしかなかった  
 
「なんちゅう夢を見たんだ俺は……あ、夢精はして、ないな……やれやれ」  
 
昨日の事は夢だった、彼はそう判断した後、直ぐに自分の下着を確認する  
だが、夢精をしたどころか湿ってすらおらず、彼はなんとも言えないため息をついた  
 
「幾ら寝心地が良かったとしても、あんな夢を見るなんて俺も溜まっているのかねぇ…」  
 
彼はそう一人呟きながら布団を暫し眺める  
今までに無い凄まじい夢だった、だが、同時に気持ち良い夢でもあった……彼はそう思った後  
 
「さて、今日も仕事だ…ってやべっ!!もう八時前じゃないかっ!……急がないと!!」  
 
ふと彼は時計を見て、職場の始業時間まで残り僅かだと気付くと  
慌てて仕事へ行く支度を整えて飛び出す様に玄関に向かい……  
 
「行ってきます!」  
 
玄関の戸を閉める前に、何時もの様に振り返る事無く誰に向ける事の無い出掛けの挨拶を言う、が  
 
「行ってらっしゃーい……」  
 
「…………っ!?」  
 
居ないはずの誰かから返答が聞こえ、その声に彼が気付き思わず振り返る  
だが、幾ら良く見ようとも部屋には誰も居ない。  
 
「………き、気のせいかな?……って、早く行かなきゃ!」  
 
暫し考えた後、彼は声を空耳だと判断して玄関の戸を閉め家を後にする  
 
「……こら、日が昇っているときは勝手に動かないと言うのが”お約束”でしょ?」  
「……ごめんごめん姉さん、昼間は只の布団で居るのを忘れてた」  
 
人間が一人も居なくなった部屋で、話し声と共にモゾモゾと布団が動いた後、再び静かになる  
彼はまだ知らない、昨日のあれが夢で無かった事を……そして毎夜、それが訪れると言う事を……  
 
 
………………知らぬは、人ばかり…………………  
 

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