−流れを無視して、敵前逆上陸!−  
 
「今日も、またゴーヤーですか」  
食堂に入った瞬間、俺は思わず口を滑らしてしまった。  
ここで諸兄の中には『貴様ぁ、恐れ多くもメイド様が作ってくれたモノにケチを付けるとは何事だァ! 貴様それでも日本男児かぁあ!!』  
と精神注入棒(何故か一発変換W)を構える方も多いだろうが、俺の言い分も聞いて欲しい。  
今、食卓に並んでいるのはゴーヤの白和えにゴーヤーチャンプルー。ゴーヤーンブシーにゴーヤーと三枚肉の煮込み、  
そしてゴーヤージュースというゴーヤーのエレクトリカルパレードである。  
そのあまりのゴーヤーっぷりに  
       ちげーはうとーてぃうちなーうてぃあいん(気分は居ながらにして沖縄である)  
 
 
「御主人様、『また』とはなんですか、『また』とは!! それじゃまるで私が手抜きをしてるみたいじゃないですか!」  
と先程の俺の言葉に食いかかったのは顔色を王蟲の攻撃色並に変えたメイドの二宮さんである。  
二宮さんの料理の腕前は海原なんとかを唸らせる程優秀で、彼女のプライドでもあった。  
それ故、自分の料理に関してケチを付けられる事には我慢が出来ないのである。  
例えケチを付けたのが、ヒズボラであろうが合衆国大統領であろうが……  
 
 
「いや誰も手抜きだなんて言ってないだろ! でも昨日も……」  
反論はしたかったが、これ以上二宮さんを刺激するのはマズいので、俺は最後の言葉を無理矢理呑み込む事にした。  
が、自己弁護の為にこっそり言わせてもらうが、昨日の夕食の献立は苦瓜のそぼろあんかけ、苦瓜と帆立貝柱の中華風酢のもの。  
そして苦瓜、いか、トマトのオイスターソース炒め、苦瓜のハリハリ漬け。そして食後のデザートに苦瓜ゼリー……と苦瓜尽くしなのである。  
今日で苦瓜ニ連チャン。  
 
 
「なんですかご主人様、そのご不満そうな顔は!」  
「だって……」  
「『だって』じゃありません! お母さんは食べ物に好き嫌い言うような子に育てた覚えはありませんよ」  
納得のいかない理論で俺を怒る二宮さん。  
だって俺26、二宮さんは18……そうか! 俺は養子なんだね? ママァ。  
 
 
「だいたいですね、今年の夏、御主人様はだらけきっておられます! 日中はロクに外も出ようとせずに冷房の利いた部屋に籠もりっぱなし……  
そして夜更かしと朝寝坊の毎日。そのせいで御主人様の体内環境は、そりゃもぉ〜昨今の若者の性の様に乱れまくりなのです。  
だから私は少しでも御主人様の体内環境を良くしようとビタミンCが豊富なゴーヤーを食べもらおうとしたのに……  
それなのに、それなのに……ご主人様は二宮がまるで手抜きをしているかの様な物言い……あんまりですわ、ヨヨヨヨ」  
台詞後半部分は泣き声で、しかもその場に崩れるという演技付きで俺を責める二宮さん。しっかりとハンカチの端っこ噛んで崩れる辺りは芸が細かい。  
このままでは気まずいだけで状況は好転しないと判断した俺は、大人しくゴーヤーのフルコースを食べ始めた。  
 
「頂きます……」  
「どぉ〜ぞぉ、御主人様⌒★」  
ゴーヤーの破片を一つ、また一つと口の中に放り込む俺。噛みしめる度に身震いするような苦みが襲ってくる。  
一方、二宮さんは俺が大人しく食べ始めたのでご機嫌である。  
 
 
「如何ですか? ご主人様」  
という問いかけに  
 
  なんかゴーヤーって工業用の生ゴム食ってる感じしない?   
  口に入れた際に広がるあの苦みと、その苦みに本能が反応して『こんなのおくちに入れたら、メッ!』と言わんばかりにウェッとなるあたりが  
 
そんな正直な感想が言えるはずもなし……今日も刑の執行官が見守る中、ゴーヤー拷問は完食するまで続いたのであった。  
 
 
あの忌まわしい記憶から数時間後、今は草木も眠る牛三つ時。  
意味もなく夜更かしをして喉の渇きを覚えた俺は、飲み物を取りに冷蔵庫のある調理室に向かっていた。  
長い廊下をひたひたと歩き、調理室の直ぐ近くまで来た時、俺は調理室から明かりが漏れているのに気がついた。  
 
  こんな時間じゃ、調理室には誰も居ないはずなんだが……さては電気の消し忘れかな?  
 
と思いつつ、俺は調理室のドアに手をかけた。  
すると中から『くちゅ……くちゅ』という生っぽい音と共に、女性の妙に艶ががった声が漏れてくるではないか……  
現在、この屋敷には俺と二宮さんしか居ないはず……俺が『古きものども』に魅入られて第三の俺がいなければの話だが。  
俺は中の様子を窺うべく、そぉ〜と目を凝らしドアの隙間から覗き込むんだ……そして我々がそこで見たモノは!!(SE:ジャーン ←川口探検隊風)  
 
「んっ、んんっイボが、いボがいいのぉ この全体にみっちり あひぅい、んんん……いぼイイぃぃ!  
おまんこ全体を掻き崩す様なこのイボイボがぁ、ふぁぁああああ゛ ら、らメェそれ以上、ごりゅごりゅしちゃらめぇらのぉぉぉお゛!!  
らめぇぇェ、イッちゃう……美紀、ゴーヤーで   
   (中東情勢により原油価格の高騰につき、以下が省略されました。全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)  
 
−敵前上陸を図った、第三陸戦隊は全滅してしまいました! 司令官、作戦は失敗です……−  
 

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