日々続く人間と魔物との戦い。  
人間は剣を取り、魔物達に戦いを挑んだ。  
魔王は魔物達を送り込み・・・魔物達は人間の男達を襲った。  
襲われた男達は魔物達の虜となり、自らも魔物となってしまう。  
そして人間はすべて魔物に・・・それが魔王の狙いであった。  
 
 
「ゼェ・・・ゼェ・・・全くどうなっているんだ・・・」  
大きな剣を背負った旅人が草原を進んでいた。  
彼は幾多の冒険をしてきた、歴戦の剣士であった。  
彼は大きな冒険を終え、久しぶりに故郷へ帰る途中だった。  
「なんでこんな所にサキュバスが居るんだ!」  
彼は王国の首都から故郷の村への通り道、上級の魔物、サキュバスに襲われた。  
一匹なら、と思ったが、その数10匹。とてもではないが敵うはずがなかった。  
彼はボロボロになりながら、なんとかこの草原へと逃げてきたのだった。  
「後もう少しで村だ・・・。奴らは追ってこないな・・・」  
彼が安堵のため息を付くと同時に、草むらがガサっと動いた。  
「今度は何だッ!」  
男は声を荒げてすばやく剣を構える。  
しかし、その腕は震えており、彼が疲労していることがわかる。  
「…………ニンゲン……?」  
「なんだ…スライムか」  
草むらから顔を出したのは人間の女性の姿をした半透明、流動体の魔物・・・スライムだった。  
全身が青い色をしたスライムは服を着ておらず、足元には人間の少女を形作る以外の  
余った体の一部が溜まっている。  
少女の姿のスライムは、髪が丁度肩ぐらいまで伸びており、赤く光る目をしている。  
綺麗、というより可愛いといった姿だ。  
男は安堵の息を付いた。男はスライムに剣を向けると  
「お前がすぐにこの場から去れば危害は加えない。  
だが、俺を襲うつもりなら容赦なく斬るぞ!!」  
と、スライムを睨みつけて言った。  
「ニンゲン……ニンゲン…………」  
それでもスライムは液状の体を引きずり、こちらへ向かってくる。  
男は剣を振り、スライムの鼻先に突きつける。  
「待て!斬られたいのか?」  
スライムは魔物の中でも一番下級のもので、少しでも戦闘の訓練を積んだものならば、  
ラクに倒す事が出来る。経験豊富な男にとって、スライムなど敵ではなかった。  
「イタイ……?」  
スライムは首をかしげて男に聞く  
「ああ」  
「イタイノ……ヤダ」  
「そうか、ならばそのまま去るといい」  
「…………」  
 
しかし、スライムは男の言葉を無視し、両腕で大剣を包み込む。  
それと同時に男は大剣を振るい、スライムの両腕を斬り飛ばした  
・・・つもりだった。  
「…コレ……オイシクナイ……・」  
「な……!」  
男の腕は男の意に反し、動かなかった。  
スライムは男の手から剣を強引に奪い取る。  
「イラナイ……」  
スライムが体の中から大剣の刃を吐き出す。  
その刃は酸にでも溶かされたように、ボロボロになっていた。  
「……オナカヘッタノ・・・・・・・・・」  
スライムは上目遣いで男を見ると。物ほしそうに自分の右手の人差し指を口に含む。  
そして邪魔な剣を失った男に向かって余った手を伸ばす。  
男はスライムから距離を取るべく、後ろへ飛べ………なかった。  
男の足は何かにひっかかり、そのまましりもちをついてしまう。  
「うぐっ・・・!」  
男が足元を見ると、スライムの体の一部が男の周囲まで広がり、  
男の足をしっかりと包み込み、固定していた。  
「………チョウダイ…ネェ……チョウダイ……」  
「やめろ!」  
まさかスライムを相手にする力さえ残っていなかったとは・・・。男は自分の迂闊さを呪った。  
スライムはかすかに微笑みのような表情を浮かべると、そのまま体で包み込むように男を押し倒し  
た。  
「…ジャマ……ゴハン…ダシテ……」  
男を完全に包み込んだスライムの体は、男の服や鎧を少しずつ溶かしていく。  
男はスライムの抱擁から逃れようと抵抗を始める。  
「うぉ・・・!?」  
だが、男が暴れだした途端、スライムの一部が男の性器をどろりとなでる。  
男の体が快感に反応する。  
「…ハヤク……ハヤクホシイ……」  
スライムの体の一部はどろどろと男の体を這い回る。  
性器から乳首、はたまた口の中まで、スライムは愛撫を続ける。  
快感を受けて興奮した男の性器はむくりと膨れ上がり、解けかけている男の服を突き破り、空へ向  
けてそそり立った。  
「…オイシソウ………はむっ」  
スライムはそそり立つそれを確認すると、それを自らの口で頬張った。  
「うぅ……あぁぁ……!」  
「ちゅ………くちゅ・・・・・・」  
スライムは頬張った男の性器を根元から亀頭の隅々まで舐め回す。  
スライムのひんやりした感覚と与え続けられる快感に性器がピクピクと反応する。  
「ネェ……ダシテ……」  
「うぅ……ッ!!」  
スライムのその言葉と共にスライムの口の中に白濁した精液が噴出する。  
精液はスライムの頭部を白く濁した後、青に混ざって消えてしまった。  
ごぽり、と音を立てて、スライムの体の余剰部分が更に増える。  
 
「オイシイ………モット……モットホシイ……」  
「…………」  
男は絶望した。自分は魔物に絶頂させられてしまったのだ。  
つまりそれは、自分も魔物になる事を意味する。もはや、手遅れなのだ。  
「……オカワリ……ホシイ…イイ……?」  
男は力無く頷いた。  
「……………イタダキマス…♪」  
スライムは満面の笑みを浮かべると、男のそそり立つ性器に自らの腰を降ろす。  
「アァァ………」  
「うっ……!」  
騎乗位の形で、男の性器を飲み込んだスライムは激しく腰をグラインドさせる。  
「アァァ………イイ……  
オイシイ………」  
口が寂しいのか、スライムは腰をグラインドさせながら、自らの一指し指を  
男の性器にしたように執拗に舐めまわす。  
それがスライムを興奮させているようで、彼女の頬がほんのりと、少しだけ朱を帯びる。  
「ニンゲン………オイシイ…………  
ニンゲンダイスキぃ…………アハァ……」  
一度絶頂に達した性器は、またもや呆気なく達した。  
スライムの中に精液を振りまくと、白く白濁した液体は、またスライムの中へ消えていった。  
「アァ……オナカ…イッパイ………」  
ぐったりとした男の顔を愛おしそうに眺める。  
ごぽり。さきほどと同じようにスライムの体が増える。  
ぷちん。さきほどと違い、増えたスライムの体の塊がぷちん、と本体から切れてしまう。  
スライムの欠片はうねうねと動き回ると、やがてスライムと同じように少女の形を成した。  
その少女は、今腰の上に乗っているスライムとそっくりであった。  
ただし、スライムより小さく人間の年齢にたとえると、10歳と少し程度の外見だった。  
「パパ………オナカヘッタ………」  
小さなスライムは男の性器を見つめるが、母親が占領しているのを見つけ、悲しげな表情をする。  
だが、すぐに何か気がついたように、男の体にしなだれかかり、自分の唇を男の唇へと押し付ける。  
「ちゅ…くちゅ……」  
男の口の中の唾液を舐め取ると、少女とは思えない恍惚とした表情を浮かべ  
「………オイシイ……」  
と、つぶやいた。そして、再び男の唾液を舐め取るため、唇を押し付ける。  
「マタオナカヘッタ………モット………」  
小さなスライムを吐き出したスライムは、甘えるような声で男に囁いた後、  
再び腰を激しく振り始めた。  
 
 
 
その後、魔物となった男の性器は、彼のパートナーとなったスライムの中で  
萎える事無く延々とそそり立ち続けたと言う。  
そして、彼とスライムの愛の巣である草原は、今ではスライムの大量発生による  
王国指定の危険地帯として知られている。  
 

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