「いやぁ…助けて……」  
 
僕の周りに杖を構えた少女達が集まってくる…  
皆、僕を見下す様な視線を投げ掛け微笑む。  
 
「無様ね…あんたを封滅すればご褒美貰えるわ」  
「早く封滅しよう♪」  
「私もう眠い…」  
 
少女達が口々に言いたい事を言い放つ  
 
「僕!何も悪い事してな…」  
 
「良いのよ。そんな事は…気持悪い触手の化物ってだけで理由になるの!」  
 
そう言うと僕の身体を魔力で焼いていく…  
身体が焼かれ消滅していく恐怖に僕は  
「助けて!お願い何でもするから!助けて…」  
 
「助けてあげれば?」  
「姉さん…」  
 
少女のリーダー格が僕に近寄る。とても綺麗な顔…  
醜い僕の身体を見回し  
 
「ペット」  
 
「えっ?」  
 
「ペットにしてあげる。ストレス貯まった時のサンドバッグ代わりには良いかな」  
 
 
 
―その後―  
 
僕は少女達に飼われていた。  
痛めつけられ、時には性処理の相手…  
しかしまだ僕は生きていられた…  
彼女のおかげで…  
 
「また虐められたの?」  
「皐月さん…」  
 
僕の傷を魔力で癒しながら囁く  
 
「あんたの顔似てるのよ…」  
「…誰にですか?」  
 
彼女は寂しく笑いながら  
「触手共に殺された弟によ」と…  
 
【終り】  
 

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