あの悪夢の講習会より二週間…アカネ達エンジェル部隊は平常運転を続けていた。  
3〜4日に一回程出動要請が掛かるが連戦全勝!!相手が中級以下であることも要因ではあるが純粋に喜ばしいことだった  
 
今日は玲奈はこの場にいない。なんでも報告会及び連絡会に小隊長として参加している…つまり出張だ。  
こうして横の関係も強化していくのも大切だ。エンジェル一人の実力はクリスタルが人工である為に天然クリスタルだった20年前のエンジェルに劣る。  
だから自分達は連携して戦うのだ。  
 
場所は訓練室。今は居残りの二人、アカネと霞が弱点の克服訓練中だ  
『中距離の攻撃方法の獲得って言ってもな〜』  
一人途方にくれるアカネ、彼女の弱点は射程の短さだ。いや、短いなんてレベルではない。なにしろ対象に肉薄しなければならないのだから  
だが攻撃力は非常に高い。現に小隊ではアタッカーとして結果を出し続けている。敵への止めは大体は彼女が刺しているのだから  
『ボクの武器じゃできないよ〜…』  
彼女の武器は拳に装着するナックル。このままでは不可能だから新技の開発が必要だった  
 
『威力が弱いですぅ決め手不足ですかぁ〜』  
こちらは霞。彼女の課題は決定力不足。これまで最下級のデスパイアしか仕留めれていない。やっていたのは前衛と中衛のバックアップのみ  
射程と命中精度に関しては文句なし。これ以上ないバックアッパーだが、それだけでは物足りない  
『これでは一人で戦えません…………』  
彼女の武器は狙撃銃。霞が決定打を与えれるようになれば小隊の攻撃バリエーションはかなり増えるのだが…  
 
『『(玲奈先輩が羨ましい…………)』』  
二人はこの場にいない女性を思い浮かべる。彼女に弱点は無かった。距離を選ばずにどんな状況でも戦えるオールラウンダー。それが玲奈だった  
さらに指揮能力も優秀であり総合能力ではエンジェルの中でも相当上位に位置しているらしい  
『『はあ……』』  
同時に溜息を漏らす親友コンビ。性格も身体のラインも対極、さらに戦闘スタイルの長所も短所も対極な二人だった  
 
 
ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!  
 
鳴り響く警報……出動命令だ。今日は玲奈が不在、本当に相手は時間を選んでくれない。だが一刻も早く戦わなければならない。  
アカネと霞は迷うことなく飛び出して現場に急行する。恐らく今はデスパイアによって絶望が撒かれている最中なのだ  
 
戦場に辿り着く二人。デスパイアを確認、相手は一体のみ。容姿と雰囲気から中級以上上級未満と推測される  
「やっと来たか、待ちくたびれたぜい」  
相手の風貌はタコやイカ、クラゲを連想させるような身体に人間の頭が付いている化物。言葉を発することができることからも知能はある…強敵だ  
何はともあれ戦闘モードに移行する  
 
『エンジェライズ!!ナックルエボリューション!!!!』  
 
『エンジェライズ!!スナイプエボリューション!!!!』  
 
それぞれの得物を具現化させる。変身限界という時間制限があるので変身は原則的に現場で行う  
『霞!いつもの通りに行くよ!!』  
『そうだね。アカネちゃん』  
二人は前衛と後衛に分かれる。アカネは迫る触手に気を付けながら接近を試みる。霞は狙撃銃をいつでも撃てるように構えた  
 
『先手必勝!!いっくぞー!!!』  
一気に距離を詰めようと突進するアカネ。死角から襲う触手は銃弾が撃ち抜いて行く。後ろに控える霞がいるからこそできる突撃行為だった  
だがデスパイアの表情が不気味な笑みに変わる  
「かかったな。これで終わりだ!!」  
罠だった……デスパイアに近づいたアカネの周りの地面から無数の触手が飛び出る。霞が慌てて援護するが到底追いつかない。  
前後左右上下全周囲からの攻撃に晒されあっという間にアカネは捕らわれてしまう  
『なっ!…このっ!!…離せえっ!!』  
拘束から逃れようと暴れるアカネ。だがそれを許すデスパイアではない  
 
ゴスッ!!!!!!  
 
『がへっ!!!!!!…………………』  
腹部と後頭部に強烈な一撃。急所を的確に捉えたそれはアカネの意識を深く奪った。ぐったりと力を失い触手に身を預ける  
『アカネちゃん!!』  
アカネを救出すべく銃を向け引き金に手を掛ける  
「おっと…アカネちゃんがどうなってもいいのかな?」  
『くっ……』  
引き金に掛けた指に力が入らない……アカネを拘束している触手は太くて霞の銃では3〜4発撃ち込まなければ千切れることは無いだろう  
それよりも速くアカネに止めを刺せる。いや、霞を捕らえることも簡単にできるだろう  
「さてと、楽しむとしますか…」  
 
陵辱の宣言…悪夢は始まる  
 
 
『お願いです……アカネちゃんには酷いことしないで…』  
懇願する霞…彼女は目の前で親友が犯される様を見るのは耐えられそうになかった  
「どうしよっかね〜〜」  
見下すように笑うデスパイア。極上の食材をどう調理するか考えているようだ  
『お願い……』  
武器を地面に捨てる。忌々しい怪物に懇願するのは反吐が出そうな行為だが、親友の安否のほうが霞にとっては重要だった  
10秒程考え込んでいたデスパイアだったがついに結論が出たようだ  
「やっぱり先にアカネちゃんを犯し尽くそうかな♪」  
霞の表情に戦慄が走る  
『ま、待って!!』  
反射的に声を挙げる霞。だがデスパイアの表情は笑みのままだ  
「それじゃあ代わりに霞ちゃんが抜いてくれるのならいいけど」  
戦慄の表情に怯えが混じる  
「じゃ、こうしよっか。これから霞ちゃんが俺の触手チンポを枯れるまで奉仕する。抜ききれなかったら残りをアカネちゃんの子宮にブチ撒けるから」  
『そ、そんな…奉仕なんて…できません……』  
できるはずが無かった。屈辱を通り越す恥辱に顔を紅く染めながら反論する  
「そうだろうね…じゃあアカネちゃんはいただくとするか」  
既にアカネの両手両足を拘束している触手はアカネの脚を持ち上げて左右に大きく開く。それと同時に水色と白の縞模様の下着も破り取る  
『アカネちゃん!!…やります……奉仕しますから!!!!』  
だから止めて……親友の綺麗な秘部が犯されるのだけは避けなければならない。たとえ自分が汚れても  
デスパイアの顔がさらに歪な笑みを浮かべる。ただの脅しだったが効果は計り知れない  
デスパイアが他の触手とは違う触手を霞に差し出してくる。  
それは男根よりも一周り半ほど太くて霞は咥えるのが精一杯だろう。表面はヌルヌルとした粘液に濡れ、所々に血管と小さな瘤が浮き出ておりピクピクと脈動している。さらに先端は男性の性器を模していて既に白い先走りが糸を引いて垂れていた  
『(う……き、気持ち悪い……)』  
どんな人間でも生理的に嫌悪感を示す醜悪さを持っていた。霞は膝を着いて顔面の正面に触手を持ってくる。  
『本当に…約束は守ってくれるんですか…?』  
「ああ、当然だ。だから頑張ってね霞ちゃん」  
そして意を決して霞は…奉仕を開始した  
 
『ペロ……レロ……ペロン…(嫌だよう……)』  
触手を両手で掴み先端に舌を這わせる。多少の性知識を備えていたとはいえ見よう見まね…実際の経験は無い  
舌が先端に触れるたびに触手がピクリと跳ねる。効果はあるらしい。次は口を大きく開けて咥え込む  
『ふむっ……はむっ……ぺろ……むちゅ……んちゅ……』  
口の中で触手というステージの上を踊る。時にはゆっくりとワルツを、時にはブレイクダンスのように激しく  
本当はこんなことしたく無い…当然だ。もし、死とデスパイアへの奉仕を選べと言われたら前者を選ぶだろう…だが今の霞はアカネという人質をとられている。だからデスパイアに従うしか道はない  
 
ぶるぶるぶるぶるぶるっ  
 
デスパイアは霞の初めてにしては驚異的な舌技にさらされ射精の前兆を迎えた。触手全体が痙攣を始めてデスパイア本体がポンプで液体を送り出すような動きをする  
触手の根元が膨らみ此方に向かってくる。それはまるで蛇が得物を飲み込んだときの時のようだった。だが今回はその逆、体内から外へと欲望の象徴である白濁とした体液を放出するのだ  
『(やだ……精液…近づいてくる)』  
デスパイアをイカせることは陵辱の終焉に近づく行為である。排出させれば排出させるだけ早くなる。その点ではこれは歓迎すべきことなのかもしれない  
だが当然ながら嫌なものは嫌なのだ。精液が直前まで迫る……せめて顔を手前に引いて口の中で爆発しないよう試みる。だがデスパイアは引いた分だけ触手を押し込んできたのだった  
驚愕するのも一瞬。直ぐにデスパイアの白き砲撃が始まった  
 
ごぶりゅゅゅゅゅゅゅゅゅっ!!!!!!!!!  
 
『ふぶぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーー!!!!!!!!』  
敵の砲撃は一度のみ。通常のように断続的に行われる射精ではなく、たった一度で全ての精を出し切る。その分水圧が桁違いであり、精液を放出する時間も長い。  
熱湯を思わせるほどの白濁とした冷酷な熱き迸りは一瞬で霞の口内を満たす。触手と口との隙間はぴっちりと埋められている為に一部は鼻を逆流して排出されるが、殆どの行き所を無くした精液は体内へと進軍する他無かった  
『コクン……んくっ……ゴク……ゴクッ…………』  
吐き出せなければ飲み干すしかない。異形の精を飲むという発狂しかねない現実に心の中で涙をこぼす  
『コク…コク…………ぷはぁ!!ケホッ!ゲホッ!!』  
触手という名の口に課せられた栓が引き抜かれた。それと同時に激しく咳き込み、鼻に入り込んだ精液も排出する。強烈な精臭に慰み者にされたことを思い知らされ表情が歪む  
 
「一発目終了〜。さっそく二回戦といこうか?」  
ニタニタと笑うデスパイア。この宴は奴が枯れ果てるまで続くのだ……霞はチラリとアカネを見るが、彼女は未だ意識を失ったままだ。  
「次は……その上物の胸でシてもらおうか」  
何を言っているのだろう…咄嗟に制服の上から両腕で胸を抱くように庇う。霞の性知識には”パイズリ”という行為と言葉は存在しなかった  
「ほら……脱げよ」  
アカネに触手を向け脅迫する。今はこの外道の命令を聞く以外に選択肢は無かった  
「(ううっ……)」  
目を強くつぶり、制服のボタンを一つずつ外していく。その手は恥辱と恐怖に震えていた  
 
ふぁさり  
 
全てのボタンが外れ下着に包まれた胸部が露になる。Fカップは下らないだろうと思われる乳房を包むのは薄緑色のブラ。  
「早くそれも取っちまえよ…」  
さすがに手が止まる。背中のホックに手を回したが、どうしても手が動かない。だがそれすらもデスパイアは許さなかった  
 
しゅる…ブチィ!!  
 
業を煮やしたのか触手をブラに巻きつけ、力任せに破りとる。  
『きゃ!!』  
ぷるんっ……と反動で乳房が揺れる。直ぐに両腕で胸を隠す霞……だがその姿は全裸よりも官能的なものだった  
「早くしろよ。コレをお前のデカパイで挟み込んで扱くんだよ!!」  
霞の目の前につい先程射精した触手がある。一度の射精ぐらいで衰えるハズも無くビクビクと脈動し、直ぐにでも発射できそうな勢いである  
霞は嫌々ながらもアカネの為に腕の戒めを解き、その肉筒を豊満な果実で挟み込む  
『こ、こうですか……?』  
両手で乳房の側面を押さえ上下運動させることで触手を扱く。その刺激に触手の脈動は速さを増す  
「ああ…そうだ。お前の胸は最高だな!デカくて柔らかくて、それでいてハリがある!!」  
手放しで褒めるデスパイア。もっとも霞は嬉しくともなんとも無いが…  
触手の表面に塗られている粘液が潤滑油となり、触手に与えられる刺激が増していく  
 
ぶるぶるぶるぶるぶるっ  
 
再びデスパイアの砲撃準備が行われる…触手の振動が激しくなり、根元に大きな膨らみが生まれる  
『(また…出すの…)』  
触手の射精口が顔面に向けられた。デスパイアの意図を悟った霞は顔を背けるが別の触手が頭を捉えて強制的に正面を見据えられる  
『ひいっ……(そんな!こんなに近くで…)』  
胸の谷間から覗く射精口はパクパクと開き精液の通過を今か今かと待ち構える。そのグロテスクな動きに恐怖を感じる霞。  
その間も精液は触手の中を進み続け、遂に発射の時を迎えた  
 
どびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅーーーーーーーー!!!!!!!!  
 
『んんんんんんんっーーーーーーーーー!!!!!』  
まるで爆発のような射精だった…霞に出来たのは口と目を閉じることだけ。ほぼ零距離での砲撃を受けた霞の顔面は濃厚かつ分厚い白き化粧が施された。飛沫は髪や胸をも汚す  
『ううっ………(汚い…臭いよぉ……)』  
放水した量は一度目よりもかなり多い。それほどまでに霞の胸は極上だったと言うのだろうか?  
「ほらほら、まだ二回しか抜いてないぞ。まだまだ出せるからな」  
デスパイアが2回で枯れ果てるはずも無い。まだ天使の手による怪物の性処理は始まったばかりだった  
 
 
あれから3時間が経過した  
 
 
 
 
 
 
 
ごびゅるるるるるるるる!!!!!!  
 
デスパイアの欲望を口内で受け止める。もう何度目だろうか……20回までは数えていたのだが、もうどうでも良くなっていた。霞の周りは精液の池のようになっている。一体どれだけ放出したのだろう  
『はむっ……んぷっ……れろ……れろ……』  
既に霞の顎は疲れきっていた。それでも泣きながら必死に舌を這わせる…全てはまだ目を覚まさない親友の為に  
『ううっ……んふぅ……えうぅ……ぷふぅ……(もう…もう飲めないよ……)』  
ただただデスパイアの精が枯れるのを願うのみ  
『えうっ……まだ…出るんですか?…』  
こらえきれずにデスパイアに疑問を投げかける。なにしろこの化け物は何十回射精を行っても勢いは全く衰えないのだから  
「当然。だってよう…さっきから出してる量より作られてる量の方が多いんだからな」  
なんということだろう…デスパイアは絶えず体内にて精液を製造していたのだった。相手の精は減るどころか増している。衝撃の事実に僅かながらに抱いていた希望は消え去り、霞は絶望と言う感情を覚える  
『そ、そんなの……ひどいです……む、無理です……』  
最初から霞に勝ち目など無い。ただデスパイアの戯れに付き合わされただけだったのだ  
「そうでもないぜ、今の3倍ぐらいのペースで抜けば何とかなるかもよ?」  
するとデスパイアは二本の輸精管と思われる触手を新たに差し出す。今までの触手と合わせて三本…コレを同時に扱えと言うのか  
『(こんな同時だなんて……無理に決まってるよぉ……)』  
困惑の表情を浮かべる。  
「そっか……ならせっかくだから……俺がやってやるよ!!」  
 
しゅるしゅる!  
 
『きゃ!!……なにするんですか!?』  
拘束用の触手が絡みつく。あっという間に捕まった霞は脚を持ち上げられそのまま開脚されてしまう  
「なにって……決まってんだろ。3倍のペースで抜かせてもらうんだよ」  
一本の輸精管が顔に近づく。これは今までどおり口腔を犯すのだろう……残り二本は?  
残りの二本はなんと股へと向かっていた。霞が意図を理解したが時は既に遅い。ブラとお揃いの薄緑色の下着を横にずらされて未だ侵入を許したことの無い女性器と窄まった菊の花が晒される  
『そ、そんな!?…や、やめてください!!…それだけは、それだけは!!』  
 
ずぶぶぶ……ブチブチブチ!!!  
 
『ふぶっぶぶぶううぶうぶうううーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』  
口腔と膣と肛門、全ての穴に同時に触手が入り込む。処女膜など一瞬で散らされ縦横無尽に胎内を蹂躙される。排泄口も同様、触手の粘液が潤滑油となるが焼け石に水。膣と合わせて激痛が霞を襲う  
 
じゅぶずぶどぶずぶずぷじゅぶごすどすじゅぷり  
 
『うぶおうあうぁぶふぐぅぅぅぅーーーーーーー!!!!』  
口内は触手が埋め尽くしている為に満足に叫べないが、苦しんでいるのは一目瞭然だ。だがそんなことにデスパイアが構うはずも無くただただ自分の欲望のままに動き続けるのみ  
 
びくんびくんびくんっ  
 
一斉に触手の動きがピタリと止まる。そのかわりに痙攣を始めた…この動作の意味は痛いほど理解していた。何故なら霞が何度も何度も味あわされた行為…………射精の前兆なのだから  
『ふむぅーーーー!!ふむぅーーーーーーー!!!!!(やめてぇーーーー!!やめてぇーーーーーーー!!!!!)』  
無情にも触手の根元から生まれた膨らみは霞の体内に収められ…………  
 
ごぶりゅゅゅゅゅゅゅゅゅっ!!!!!!!!!  
どびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅーーーーーーーー!!!!!!!!  
ばびゅりゅぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!!!!!!  
 
『はぶぅうぅぅぅぅっぅぇええぅーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』  
三穴同時に放たれる白濁。爆発的な射精に腹部がポッコリと膨らみその直後に結合部から精液が吹き出る。完全に神経が焼ききれてしまった霞はぐったりと力尽きる  
 
「おいおい、まだまだこれからだ………」  
デスパイアの台詞は最後まで続かなかった。邪悪な笑みを浮かべていた顔に縦に線が走る  
その線を境に右と左に別れていく。そこには槍を携えた天使が君臨していたのだった  
そう……玲奈だ  
『霞!!!!』  
玲奈は精液の水溜り状態となっている地面に倒れた霞に駆け寄ると同時に制服のジャケットを着せる  
次はアカネだ。触手の拘束が無くなり地面に叩きつけられた衝撃で意識が覚めかけていたのか頬を数回叩くだけで覚醒することが出来た  
アカネは目覚めると直ぐに周りを見渡す。するとボロボロに汚さし尽くされた親友の姿を見つける  
『霞!?霞ー!!』  
考えるよりも先に身体が彼女の元へと走る。アカネは彼女がどんな目に遭ったのか理解せざるを得なかった今はジャケットを着せられているとはいえ上半身が裸で全身に白い液体のシャワーでも浴びたかのようになっている。  
『霞…ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……』  
霞を力一杯抱きしめ、泣きながら謝り続ける。自分もパンツを履いていないことに気付くが今はそんなことよりも目の前の親友のほうが大事だった  
そんな二人を見ながら玲奈は無言で唇を噛み締め、拳を強く握る。自分が不在なせいでこのような惨劇をまねいたのだという責任を感じずにはいられなかった。実際は玲奈の責任ではないが自分を責め立てる。  
唇と拳から血が一筋流れる……  
 
 
 
結果的にはデスパイアに勝利したもののアカネと玲奈は自責感を残し、霞は深い、深い傷を残したのだった……  
 
 
つづく  
 

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