『これは……二手に分かれるしかないわね……』  
『そうですね…玲奈先輩』  
 
 
 
 
アカネとのやり取りから数分後…玲奈の目の前には今回の相手が鎮座している  
玲奈は既に戦闘モード、眼つきは厳しく抜き身の刀が連想される雰囲気を漂わせていた  
対するデスパイアは超巨大な芋虫?なのだろうか。普通の芋虫を等倍に大きくしたものなのだが、その大きさは軽自動車ほどの大きさに達している  
人語は話せないようだが、玲奈を前にして様子を見るといった行為からある程度の知能は持ち合わせているようだ  
「フシュルルルルルーーーーーー!!」  
雄叫びを上げるデスパイア。それと同時に玲奈も動き出し、殺るか犯られるかの戦いが始まる  
 
敵は動かない。ただ口から5〜6本の長い触手(舌?)を出して玲奈を攻撃するのみ。もっとも、俊敏な芋虫がいても困るのだが……  
玲奈は触手を避け、時には切り払いながら好機を窺う。なにせ連戦により残り魔力は限られているので確実にヒットさせる必要があったからだ  
直ぐにその時は訪れる…敵本体との間に障害が無くなるその一瞬――  
『ランサーストライク!!!!』  
槍を構えての高速突撃、アカネの攻撃力よりは劣るが魔力を一点に凝縮させた彼女の切り札をデスパイアに叩き込む!  
 
 
ガキイィィィン!!!!  
 
 
『(弾かれた!?!?!?)』  
クリーンヒットしたはずだった……だがその一撃は敵の外皮にヒビを入れるに止まる  
そして予想外の結果に体制を崩した玲奈に触手が襲い掛かる  
 
しゅるしゅるしゅる  
 
『くっ!!……捕まるものですか!』  
いち早く冷静さを取り戻した玲奈は両脚に絡み付いた触手を槍で切断し再び間合いを取る。触れた箇所が粘液に濡れるが、今はそれどころではない  
『(切り札を使ってもあのダメージ……同じ箇所に繰り返し当てるか…もしくは外皮の境目を狙うか…)』  
一連のやり取りで突破口を導き出す玲奈の頭脳。先程の冷静さといい今回の作戦の立案、これこそが玲奈の最大の強みであった  
しかし……現実は甘くない  
 
ガクンッ  
 
『な、何なのっ!?あ、脚が……痺れ…』  
不意に脚が動かなくなる。原因は一つしか考えられない……そう、デスパイアの粘液だ  
「フシャアァァァァーーーー」  
両脚の自由を奪われた玲奈に勝ち目など皆無。必死に抵抗するも数秒で両腕、両脚共に拘束されてしまう  
『うぅ……こ、こんな奴に…』  
敗北の屈辱に唇を噛み締め悔しさを滲ませる。だがデスパイアには関係ない……彼にはこれから行われる「収穫」にのみ意味があるのだから  
 
『(く、屈辱だわ……)』  
捕らわれた玲奈は拘束された触手に持ち上げられ、ゴツゴツとしたデスパイア本体に跨るように座らせられる。拘束はキツく例え身体の痺れが無かったとしても抜け出すことは不可能だろう  
今の彼女はクモの巣にかかった蝶のようなもの……残る末路は陵辱という名の捕食しかなかった  
早速デスパイアという捕食者は獲物の調理を始める  
『え!?な、なに!?服が…溶けて!!?』  
デスパイアは本体部分からこれまでとは違う粘液を分泌する。その粘液は玲奈の制服と下着を溶かしていく  
『(うぅ……下着が……)』  
玲奈は跨がせられている為に股の部分は直接デスパイアに触れている。それ故に粘液の被害を最も大きく受け、下着は最初から穿いていないと思わせるほど溶かされていた。  
さらにスカート部分もほとんど粘液の餌食となり、彼女の小尻は丸出し状態になっている  
最早下半身の衣服は全て用を成さなくなり、そこから来る羞恥心が玲奈を蝕っていく  
 
ふと触手が動きを見せた…  
『えっ!?ひゃん!……うごかさないでぇ…』  
触手全体が前後に動かされ、それに伴い玲奈も動かされる。まるでデスパイアの背に股を擦り付けるような動きに見えた。そこから与えられる刺激が表情に羞恥以外の赤を生じさせる  
 
ごり……ごりゅ……じゅる……ずるっ……  
 
『あんっ!…!…ふうっ!……んふっ…!…』  
デスパイアの凸凹とした表面が暴力的な刺激を与え続ける。既に玲奈のソコからはデスパイアの粘液以外の粘性の液体が分泌されていた  
『(うそっ!?…気持ちいい……まさか…媚薬なの?)』  
玲奈の勘は当たっていた…強力媚薬と股間への激しい刺激により彼女の表情は羞恥の赤みから快楽の赤みへと変化していく  
 
じゅる……ぐりゅ……ごるっ……じゅぶ……  
 
『ふぁん!……あぁん…!…んはぁあ………………え???』  
だが、ここで急に触手により玲奈の動きが止められる。突然の責めの中止に戸惑いを隠せなかった  
『(どうして…止めるの?……)』  
疼く…身体が熱くてたまらない。その疼きと欲求は抑えられなどしない  
『(快楽で…身体が勝手に…動いてしまう…)』  
玲奈は身体の疼きを処理できない苦しみに耐えられずに自らの秘部を擦り付け始める。  
 
じゅ……じゅ……ごり……  
 
彼女の下半身はデスパイアの媚薬粘液と自身の愛液まみれになっていた。その中で一人の天使は快楽を貪り続ける  
『あぅ……イク…イク…ふうぅぅぅぅん!!!!!!!』  
多量の潮を吹き一人達する玲奈…デスパイアの背を使っての自慰行為という天使に有るまじき行いだが、魔薬に毒されてしまった彼女には関係なかった  
絶頂の後ぐったりと脱力するが、両手は触手に拘束されているために前屈みの体制となってしまう  
『(そんな……こんな…はしたない……)』  
激しい自己嫌悪に陥る玲奈。だが、このときの彼女はデスパイアが動きを止めた理由など知る由もなかったのだった  
 
「ふぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
デスパイアの地鳴りのような呻き。まるで何かを予感させるような雰囲気を発する  
その変化を感じ取り、玲奈は絶頂の余韻と自己嫌悪から目を覚ます。強制的に夢から現実に引き戻されたような感覚  
 
しゅるり…にゅる…しゅる…  
 
触手が動きを見せ、デスパイアが行動を再開する。次は一体何をされるのだろうか、という恐怖が玲奈を蝕んでいく  
デスパイアは口から6本の直径1センチ程度の細い触手を伸ばす。それはそのまま玲奈の股間へと向かっていった  
『ひっ!……(遂に…始まるのね……)』  
デスパイアのターゲットが股間に向けられた為に本格的な責めが始まることを理解する玲奈  
触手が秘裂に迫る……だがデスパイアはここで障害に遭う。玲奈は前屈みの体勢の為に秘部はデスパイアの背に完全に接していたのだった  
これでは挿入は不可能と判断したのか触手達はもう一つの穴へと向かう  
 
にゅる……つんつん…ぬりぬり  
 
『きゃっ!!ソ、ソコは…違う!』  
触手達は寄ってたかって彼女のアヌスを突付き回す。肛門内部にも粘液が入り込んで行き、6本の触手により急速に性感を開発されていく  
『ひゃん…!…くっ!……ひやぁぁ…!!…』  
媚薬漬けにされていた玲奈は肛虐をすんなりと受け入れた。背筋がゾクゾクとする快感に酔いしれていく  
『あふっ……ふあんっ……(そんな…お尻なのに……気持ちよすぎる…)』  
ここで触手群は違う動きを見せた  
 
ずぬっ…  
 
『んくぅ!!…ダメッ!一度に…全部なんて……』  
6本の触手が一気に挿入される…それらは浅い位置で止まり、外側へと押し開いていった  
 
くぱぁ  
 
『いやぁ!…お尻!…拡げないで!!!!』  
触手は正六角形それぞれの方向に肉を引っ掛けて肛穴を開く。シワは一本残らず伸ばされて直腸内部も窺うことができた。  
腸が外気に触れてひんやりとした感触が玲奈を襲うが、恐ろしいまでの恥辱に体温は上昇するばかりだ  
未だ拡張させようとする触手。その行為は彼女に少しの痛みと背徳の快楽を与え続ける  
そんな玲奈にさらに追い討ち……いや、デスパイアの本命が襲い掛かろうとしていた  
 
『もう拡がらない……え!?な、なんなのそれは!?!?』  
思わず後ろを振り返った玲奈の目に映ったのはデスパイアの尻の部分から伸びる太き透明のチューブと男根のようなグロテスクな触手であった  
『(ま、まさか……輸卵管と輸精管!?!?!?)』  
彼女の持ちうる全ての知識をフル回転させ一つの結論を導き出す。それと同時に自らの運命を悟ることとなった  
産卵射精妊娠出産苗床―――悪魔のような単語が頭の言語中枢を支配し駆け巡る。玲奈の代名詞である”冷静”など何処にも見受けられない  
そこに存在するのは異種による生殖行為に恐怖する一人の女性  
 
『嫌っ!!…来ないで!…挿れてはダメ!!』  
懇願を無視して透明な輸卵管が玲奈の開かれた排泄の穴へと近づいていく。その動きはゆっくりとした物だが、それが恐怖の感情を煽る  
『お願いだから…それだけは……』  
通じないのは分かっていながらも懇願せずには居られない。当然その願いも聞き入れられず、透明な肉筒は侵入を開始する  
 
じゅぷぷっぷぷぷぷぷっ  
 
『あひぃぃっぃい!!!…そんな一気に…太いぃ……』  
幾ら事前にアナル拡張されていたとはいえ流石に困難である。彼女の後ろの穴はデスパイアの肉筒に悲鳴を上げていた  
だがクリスタルの身体保護機能が働く事により、その責め苦を身体は耐え切ってしまう  
 
ずぶぷぷぷぷっ  
 
輸卵管は理想の産卵ポイントを探して奥深くに前進を続ける。モノが透明であるために彼女の腸内が外側から丸見えとなっていたが、視姦されていないのは玲奈にとってせめてもの救いだろう  
そして、輸卵管の前進が停止する。準備は整った……後は卵という名の絶望の塊を不浄の穴に送り込むのみ  
輸卵管の根元から球体が現れ、玲奈とデスパイアに架けられた橋を駆け上ってくる  
『嫌あああぁぁあ!!…そんな気持ち悪いモノ……入れないで!!!!!』  
一つの球体の大きさはピンポン玉より一回り程大きく、その中心部には芋虫の幼生と思われる黒い塊が鎮座していた  
それらは着々と進行を果たし、遂には玲奈の体内へと消えていく。輸卵管の先端まで卵で埋まった時点で一時停止しした後、デスパイア全体の痙攣に取って代わる  
 
ぶるぶるぶるぶるぶるっ!!!  
 
その震えは産卵の前兆……雌の本能的にそれを予感した玲奈はこれまでで人生最大の叫びを上げる  
『ヤダ…嫌あぁ………産んじゃ嫌ぁあぁぁあぁあーーーーーー!!!!!!!』  
 
ポコン……ボコッ……ボコン……  
 
一つずつ…一つずつ……  
玲奈の腸内にてゆっくりと行進を行うかのように卵が産み落とされる。腸内に排出された卵は後から来た卵に押されて奥へ奥へと侵攻していく。  
デスパイアの中では比較的大きいソレは秒刻みで玲奈を蝕んでいった  
『くぅうぅうーー!!…卵…大きい……もう…いや……ん!!!……んぶぅぅぅううう!!!!』  
お尻に神経を集中していた玲奈は顔に接近する輸精管に気付けなかった。産卵が終わるまで待ちきれなかったのか輸精管は独自に口腔を犯し始める  
『んぐっ……ぐぶっ……ぶちゅ……ぐぐぐう』(ボコン……ポコン……)  
彼女のことなど全く考えずに口内を嘗め回しながら上下運動を繰り返す。玲奈はなんとか口から排出させようと舌で抵抗を試みるも、それは逆効果でしかなかった。尚、その間も産卵は続けられている  
『ぐむっ……ぶふっ……くっ……』(ポココン……ポコッ…)  
次第に輸精管の脈動が早くなってゆき、それに伴い動きも早くなる。限界が近づいているのか輸精管は玲奈の口いっぱいまで太くなる…  
そして、玲奈の歯が輸精管の先端に当たるのを皮切りにダムの放流が始まった  
 
どびゅびゅ!!……びゅびゅる!!……ぶぴゅるるるるるる!!!!!  
 
『んぶぅぅぅうぅぅぅうううーーーーーーー!!!!』  
盛大なくぐもった声と共にデスパイアの欲望の邪液を飲み込んでいく。なにせ輸精管と口の隙間は全くない。それに水圧の凄まじさに飲まざるを得なかったのだから  
 
どびゅびゅ!!……びゅびゅる!!……ぶぴゅるるるるるる!!!!!  
 
まだまだ射精は止まらない。玲奈は産卵も射精もただただ終わることを待つことしか出来なかった  
『(まだ…終わらないの?……やめてよ…)』(ポポコ……ポコポコン………)  
 
どびゅびゅ!!……びゅびゅる!!……ぶぴゅるるるるるる!!!!!  
 
あれから10数分……  
腸内への産卵は終了したものの、未だ射精の勢いは衰えることを知らない。お尻の方も限界まで産み付けられ、輸卵管が引き抜かれた際には何個も肛門から海亀のように排出してしまった。  
お腹は産み付けられた卵が原因で完全に膨らんでしまい、元のスリムな体形は見る影も無い。  
 
どびゅびゅ!!……びゅびゅる!!……ぶぴゅるるるるるる!!!!!  
『(まだ……出るの?…)』  
もう何リットル飲んでいるか分からない。下腹部は卵で、上腹部は精液で膨らませられている。  
『(このままじゃ……お尻から精液がでてしまうかも………)』  
玲奈の推測もあながち間違いではないだろう。既に胃袋の限界は過ぎているだろうしそのまま腸内に流れ込んでも不思議ではない  
『(!?!?!?!?!?!?!?!?!?…まさか!?…今私のお腹は卵でいっぱいのハズ……)』  
ここで玲奈は一つの考えに行き着く。  
このまま精液を飲ませ続けられたならどうなるか…食道から腸内まで全てを満たされたらどうなるか…  
それは卵と精液が一つになること――――受精  
 
『んぶううーーーーー!!!!!ふぶううぅぅぅうぅぅうーーーーーーーー!!!………ぷはぁ!!!』  
もう十分だと判断したのかデスパイアは輸精管から玲奈を開放する  
だが時は既に遅し――飲まされ続けた桁外れの量の精液は玲奈の体内を貫通しつつあったのだから  
 
ぐるるるるるるるるるるる  
 
デスパイアの声ではない。勿論玲奈の声でもない。これは彼女のお腹が発した音だった  
『(そんな!?…お尻から精液出ちゃう!?!?)』  
止めようとするが止められる物ではないが、玲奈の菊門もヒクヒクと動きながらも何とか堪えていた  
しかし、ここでまた細い触手が彼女の菊門を強引に抉じ開けた!!  
『イ、イヤァーーーーーーーーーー!!!!!!!』  
 
ぶしゃあああああぁああ!!!!!  
 
肛門から噴射される白濁とした粘性の液体。それは精液の体内貫通を意味すると同時に卵の受精をも証明していた。  
お尻での妊娠という事実を突きつけられ、今も尚肛門から精液を噴出し続ける。もう絶望以外は感じられなかった  
『あぁぁ………もう…いや………』  
瞳から光と力が失われていく。ひとまず陵辱の第一幕が終了されたのだった  
 
 
 
しかし、第二幕は存在しなかった。  
それは銃声とも爆音ともとれる音と同時にデスパイア頭部が削られるように消え去る。その後溶けるようにデスパイアは消え去る  
お腹がぽっこり膨らみ妊婦のような、いや、妊婦の玲奈は地面に仰向けに転がる。  
『玲奈先輩まで……本当にごめんなさい………』  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つづく  
 

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