デスパイアに拉致されてから大分時間が経つ。霞はとにかく恐怖で一杯だった
何処を移動してきたかも覚えていない。いつの間にか洞窟の中の開けた場所に連れてこられたという感じだ
薄暗い洞窟…天井の隙間から僅かに光が差し込み、視界は狭いが自分の周囲くらいは確認できた
恐らくここはデスパイアの巣なのだろう。その証拠に彼等の移動が終了した
だが、それは霞にとって陵辱の開始を意味している
触手が……蠢きだした
霞を拘束し、この場所に連れてきたのはローパーのような生物。身体の表面は不気味に脈動し、その表面から無数の触手を生やしていた
『いや……やめてぇ』
顔を青くしながら弱弱しく声を発するがそれを聴く者も聞く事ができる者もいない。存在するのは本能に忠実な生物のみ
ローパーは最初は手と足だけを拘束していたが、陵辱の開始と共に拘束を強める
首に、二の腕に、腰に、太ももに、豊満な胸にも巻きついていく。それと同時に触手の表面から粘性の液体を分泌させる
『何これ!?…服が、溶けて!?』
そう、まずは下ごしらえとして彼女を裸にひん剥いていくのだった。巻きついた触手から滴る粘液は重力に従い下へ、下へと垂れていく。
それに伴い服も次々と溶かされ、あっという間に彼女は生まれたままの姿へとなってしまった
いや、訂正しよう。ヌルヌルの触手が生まれたままの姿に手足に巻きつき、乳房にはその大きさを強調するかのように巻きつかれている。
恐怖に震える霞…助けもなく、脱出など考えるだけ無駄。もう結末は一つしか残されていない
拘束しているものとは別の触手が動き出す
それらはほぼ同時に霞の秘部と後ろの穴に辿り着き、粘液を分泌しながらクチュクチュと音を立てて撫で回す
『はぁん!…やめてぇ……そんなトコ…触っちゃダメ…』
彼女の嘆きは宙に消え触手は動き続ける。粘液の量が増し水音がさらに卑猥になっていく
その音は洞窟内で反響し、周りの静寂も手伝うことで聴覚からも恥辱を与えていった
しばらく二穴の入り口を丹念に嘗め回していた触手達だったが、もう十分と判断したのであろうか一度退いて行く
『(え?…なんで?……)』
別に期待していたわけではないが、挿入を覚悟していた彼女にとっては肩透かしを喰らったようなものだ
もちろんデスパイアがこの程度で許すはずも無く、新たな刺客が霞の股間に送り込まれる
『ひっ!?…そんなの…そんなの無理!!』
その触手は彼女の腕ほどの太さを誇り所々に瘤や吸盤が付き、表面の数箇所から白濁した液体が噴き出す醜悪という言葉をそのまま表現したような物だった
しかもそれが二本。どこに収めるつもりなのかは言うまでもないだろう
『いやぁ!!……ダメです!!』
ジュブボボボボブ
『ひぎぃぁああああーーーーーーー!!!!!!!ひぃやはぁぁぁんーーーーーー!!!!』
幾ら丹念に二つの穴をほぐされていたとはいえ、腕ほどもある触手を受け入れきれるはずもない
ジュボボグリュムリュリュ
入れる、出す、曲がる、うねる、吸盤、暴れる、振動、回転
人智を超越した責め苦を与え続ける。雌に対する気遣いなどあったものではない
『ひぎゅうぅぅーー!!吸い付いちゃダメ!!暴れちゃダメ!!全部ダメーーーー!!!!』
なおも好き勝手に振舞う凶悪な二本の触手。もう霞の命運はこの触手に預けられたと言っても過言ではないだろう
不意に触手がビクビクと火山の噴火を思わせるような震えを始める
『え!?…ひゃ!……ま、まさか…出すの?…ダメ!…出しちゃ!?…出しちゃダメーーーーー!!!!』
どばびゅびゅごびゅりゅぶしゅーーーーーー!!!!!!!
『あひぃぃぃーーーー!!ダメ!!無理ぃーーーーーーー!!!!!』
一気に絶頂へと昇り詰めてしまった。普通はここで触手の動きが止まり絶頂の余韻に浸ることができるのだが、今回は違った。
『止まって!!お願い止まってよぉーーーー!!』
凶悪で醜悪な二本の怒張は射精しながらも暴れ続ける。射精は行為の終了ではなく、彼等の行うアクションの一つでしかなかった
新たな段階の責め苦が霞を襲い続ける
入れる、射精、吸い付き、振動、射精、暴れる、射精、回転、射精、射精、射精
休むことなく行われる狂気の宴…射精の間隔がどんどん短くなり、遂には常に出しっぱなしの状態で暴虐を繰り返していた。もう何度強制的に絶頂を迎えたか分からない
『もう…入らない!…受け止めきれないよぉ!…ひゃうん!?…イッたばかりなのにぃ!』
その後も延々と天使の処刑は続いた……
『はぁ…はぁ…はぁ……』
あれから何時間?何日?時間の感覚などとうに失っている霞にとってはそんなもの関係ない
最早喘ぐ力も失われ絶頂を繰り返すだけの肉人形と化していた。反応が薄くなったと感じたのだろうか?
ようやく彼女の二穴から凶悪な触手が引き抜かれる
じゅぽぉん
『ふわぁぁぁう……』
卑猥すぎる音と無気力な彼女の声を背に膣穴と菊穴が解放される。両方とも完全に開ききってしまっている、常人なら破壊し尽くされていただろう
大量に流し込まれた液体が逆流を始め、二つの白き滝が生まれる
依然彼女は焦点の合わない目で虚空を見つめるばかり。身体は天使の力で保護されても精神は常人のままなのだから
一度触手が退き、今度は異なる種類の触手が迫る。それは内部に大小様々な大きさの球体の詰まった触手
ああ…これは輸卵管か…
虚ろな意識と瞳で見つめる元天使。もう抵抗する気も起きない
じゅぽ
再び卑猥な音を立て膣穴は輸卵管をなんの抵抗も無く最奥部の密室まで受け入れる。間を置かずに放出される球体
ポコ…ポコン…ポココ…ポコポコン
『ふあぁ……お腹…溜まってるぅ…』
現実なのか夢なのかも分からない。異種の生物を強制的に孕ませられることに感情は泣き叫びながら抵抗したいと思うものの
疲労しきった身体と脳の思考回路はぐったりとしたまま淡々と託卵を受け入れる
『くぅん!…どんどん入ってくるよぉ……』
ポコココン…ボコム…ボコム…
大き目の卵も難なく収容してしまう子宮。本来愛する人との結晶を育む聖域もデスパイアの卵という邪悪な存在で埋め尽くされてる
『あはは…お腹いっぱぁい……ゴメンね…ワタシもう…ダメ』
誰に謝ったのだろうか。それは誰にも分からない
彼女の思考回路はある一線を越えてしまい、表情に薄ら笑いすら浮かべていた
そして彼女はデスパイアを滅する天使からデスパイアを産み続ける存在へと生まれ変わったのである
霞編バッドエンドにつづく