『うっ!…この!放しなさい!!』
ここはとある森の水辺周辺。玲奈を捕らえて此処まで連れてきたのは多足の水棲生物であるイカをモデルとしたデスパイアであった。
『(こんな所まで連れてきて…一体どうするつもり…)』
簡単な予想は出来る。とは言っても悪い方向である”陵辱”という結論しか出てこないが…
デスパイアがエンジェルを捕らえたその場で捕食――すなわち性交を行わないのであれば、それなりの考えがあっての事だろう。
『(どうせロクでもない考えなんでしょうけど…)』
そして、とある泉の元まで辿り着く。水は透き通るほど綺麗で飲み水としても扱えそうな程だ。
ここで意外にもデスパイアは玲奈を触手による拘束から解放したのだった。……ただし、水の上で
『きゃ!!』
突然の解放にとっさの行動を取れるはずもなく、彼女は重力に従って泉の中に落下してしまう。
水深はそれ程でもなく、彼女自身もカナヅチではない為にそれ程問題ないように思われた
『ぷはぁ!!』
少しだけ驚いたが水面から顔を出し、胸元まで水に浸かりながらデスパイアを睨む。
だがデスパイアは喜々として蠢かせるだけだ
『(とにかく解放されたんだから逃げる手段を…)』
と、周りをグルリと見渡せばこの泉には多数の生物が生を営んでいるのが確認できる。
クラゲにイソギンチャク、ヒトデやウナギ…
『(おかしいわ…泉に何故海の生物が?――――――――ま、まさか!?!?)』
そう、此処に住む生物は皆デスパイアだったのだ。
彼女は今、ツバメの巣に運び込まれた食料となんら変わりは無い。
何故なら”食欲”旺盛な生き物によって処理されるだけなのだから。
『やめなさい!!こ、来ないでちょうだい!!』
玲奈に殺到する生物達。彼女は脱出を試みようとしたのだが、既に両足はイソギンチャクにそれぞれ飲み込まれるように固定されてしまう。
彼女専用の靴となったイソギンチャクは指の一本一本を丁寧に嘗め回すと同時に生脚に沿って触手を巻き付けて行き今度は玲奈専用のニーソックスを形成させる
その靴は恐ろしいほど鈍重な為に最早脱出は不可能だ。さらに背後から別の生物の気配が感じられる。
『痛っ!!……』
後ろからクラゲのようなデスパイアが迫り、そのまま彼女の首筋に痛みを走らせた
痛みは一瞬だったが痺れに似た感覚が全身に回っていく。あっという間に脱出どころか抵抗すら出来なくなる彼女の身体。
クラゲの触手で固定されることで溺死は免れたが、どう考えてもプラス思考は出来そうも無い
『今度は…なに?』
玲奈の元に近づくモノ達。それはウナギと呼ばれる生物だ。それも数匹ではなく数十匹を超える数が忍び寄ってくる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『きゃ!そんな!?服の中に…きゃん!!暴れちゃ…んっ!…ダメ…』
服の隙間から殺到してくるウナギ達。暴れまわるソレは胸や秘部や菊門を初めとした部位を徹底的に責め立てる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『いやぁ!…ぬるぬるして…くぅ!…気持ち悪い…』
服を着たまま水中に投下された為、肌に張り付く服でさえ不快を感じるというのにさらに生き物がその中で蠢くのだ。気持ち悪くない方がおかしい。
遂に下着の中にまで侵入したウナギ達は直に刺激を与え、その数は尚も増え続けて行く
『やめて!!そんなに入られたら…服が…破れる!!』
ビリィーーーーーーーーー!!!!!!
彼女の願いも虚しく衣類は大量のウナギの侵入に耐えかね、内側から崩壊してしまった。
胸部が下着ごと大きく破壊されて彼女の形の良い乳房が露になり
下半身の大切な女の部分を隠す砦は脆くも崩れ去り、その残骸は水中を漂うこととなった。
ウナギ達の人海戦術により半裸状態となってしまった玲奈だが、さらに責め苦を与える存在が彼女に襲い掛かる!!
『(なに?胸のウナギが……一斉に下に!?)』
突然彼女の胸部を刺激していたウナギが逃げて下半身へと向かう。だがそれは新たなデスパイアであるヒトデが接近していたからだった。
どうやらデスパイア間でも上下関係はあるらしい。だが今はそんなことどうでもいい
『今度は…ヒトデなの…ふぁん!?…もう…んっ!…許してよぉ…』
そのヒトデは内側の表面にびっしりと繊毛のような細かい触手が生え、中心には穴のようなものが確認できる
ヒトデは彼女の双丘に一匹ずつ張り付く。その姿は星型のブラジャーのように見えなくもない
『んひゃあ!!……そんなに…!…吸わないで!!…んくぅ!!』
ヒトデの中心地の窪みに咥えられるように嵌った乳頭は強く吸引され、時折噛むような動作や擽るような動作も織り交ぜられた。
更にヒトデは全身を使って胸を揉む、弄る、こねる、引っ張る。そんなヒトデの胸責めに玲奈は音を上げるしかない…
『ひゃう!…胸は…やめて…おかしくなっちゃう………!?きゃん!!』
今度は下半身に異変を感じる。なんと大量のウナギの内二匹が穴に潜り込もうとしていたのだった
『そこは…!…あなたの…家じゃないぃん!』
ズルリ…ジュルリ…
下半身に密集したウナギ達はデスパイアとしての本能で何をすべきか、何処に入れば良いのか理解しているようだ
『あぁ…入ってきてるぅ…おっぱいも…アソコも…お尻も…みんなやめてぇ!!』
今の玲奈は胸にヒトデ型のブラを装着し、ぬるぬるした黒光りするパンツを履き、ピッタリとフィットする靴を履いた状態である
その衣服達は彼女の悦情を急速に昇りつめさせていく
『おねがいだから…!…これ以上は…だめなの……』
もちろんデスパイア達は彼女の言葉を完全無視。唯ひたすら己の欲望の赴くままに行動を続ける
『動いちゃダメェ!!』
ウナギが膣内と腸内でのたうちまわる
『噛んじゃイヤァ!!』
ヒトデが乳首を甘噛みする。
口を塞がないのは責め手が水面から出れないのか、もしくは悲鳴を聞く為なのだろうか…
『いやぁ!!…もう…イク!…(こんな下級デスパイアに…)』
玲奈の絶頂の予感を感じ取っただろうか、デスパイア達もビクビクと身体を震わせて自身の欲望を吐き出さんとする
その動きがまた玲奈を登らせる。二度と降りれない頂へと
『ん……はぁぁあぁぁあぁぁーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!』
ドブリュウウウゥゥゥゥゥ!!!!!
濁流は一度のみ、彼女を犯し続けていたのは最下級に属するデスパイア達であったのだから。
更に浴びせられた邪液は数のせいで多いものの、ナカに注入されたのは一匹ずつであった為に彼女の「肉体的」ダメージはそれほどでもない
だが、最下級のデスパイアに無抵抗に犯され、あまつさえ絶頂を迎えるという屈辱の「精神的」ダメージは計れない物がある
『うぅ…ぁ…こんな…ザコに犯されるなんて…』
玲奈はこれまでエリートとして生きてきた。
でも、何時もなら蟻を踏むかのように殺すことの出来る最下級デスパイアに良い様に性の捌け口として扱われたのだ
エリートとしてのプライドは脆くも打ち砕かれたことだろう
しかし、玲奈がどんな状態であろうとデスパイアの都合が無い限り終わりは訪れない
玲奈を取り巻いていたデスパイア達が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。何事かと視線を前に向ければ一匹の大型のデスパイア
それは彼女をここまで連れてきたデスパイア。イカ型の彼は未だ陵辱を行っていないのだ
『なんなの?……アレ?』
彼が振りかざす男根のような触手の根元には袋のようなものがぶら下がっている。少し透けて見えるその内部には液体が詰まっているようだ
『ひょっとして?…あれは…全部精液!?』
彼女の勘は奇しくも的中していた。輸精管と思われる触手の根元にある精液溜り。問題なのはその量だ!!
目測で米俵ほどはあろうかという大きさだ。あれだけの量を何処に注ごうというのか?
考えるまでも無い――――玲奈だ
『…いや…ぁ…』
まだ身体の痺れの残る身体で逃げれる訳が無い。魔力は回復しているどころか逆に吸われている。
さらに今は彼の得意な地形である水の中だ。勝てる要素、逃げる要素は一つたりとも見つからない、見つけられない
頭の中で逃げようと作戦を幾つか立ててみるが、結果をシュミレートすれば全て一つの「答え」が待っていた
玲奈が絶望の思考を繰り広げる間に彼は水面に降り立つ。すると水を得た魚のように素早い動きで両腕、両脚と触手を絡めていく
「答え」まで後一歩だ
『や、やめて!!…そんなにいっぱい…入るわけない!!』
デスパイアは精液袋を揺らしながら両脚に絡みついた触手で彼女の脚を開かせ、充分な輸精管の入り込むスペースが確保できたところで止める。
余分な行動は一切存在しない。性交への最短距離を進むだけだった
触手による拘束は強く、玲奈の力ではビクともしない。そんな彼女を尻目に輸精管の触手が鎌首をもたげて股の部分へと近づいていく。
『ひっ!?……』
恐怖で顔が引き攣らせながら触手の先端と彼の精液袋を交互に見てしまう
『(この先から…あの精液が…)』
そんなおぞましい想像が思考を完全に支配してしまい身体を震わせる。それとは対称的に陵辱への期待から触手を震わせるデスパイア。
遂に触手の先っぽが女穴に触れる
ジュブブブブブブブブブ
『が!?……はぁ…一気に…お…く…ま…で』
ソレは「戻る」ということは行わず彼女のナカの道を乱暴に歩む。先程の下級デスパイアのような陵辱とは違い、今回は既に暴力に近い
『痛…い…お願い…抜いてぇ…』
ウナギ達によって道が解されていなければ彼女のソコは確実に破壊されていただろう。
玲奈の声にならない悲鳴を耳にしながらデスパイアの欲望の槍は子宮口という名の行き止まりを乗り越え、目的地に到達する
『あ…あぁ…ナカで…膨らんでる…膨らんでるよぉ…』
赤子の揺り籠に顔を出した輸精管は先端を膨らませることにより、まるでアンカーの様に触手を固定してしまう。
そしてその行為の直後、デスパイア本体は激しく震えた
『いや…いや…いやぁ…!』
精液袋が一度大きく跳ねて中身が輸精管へと流され、勢い良く流された精液は玲奈の子宮へと架けられた橋を渡っていく。
『ダメ…精液…いらなぃ…』
涙を散らせながら頭を振るが流れは止まることなく彼女へと迫る。もう矢は放たれたのだ…祈ることも願うことも許されない
そして数瞬のうちに膣内に消えラストスパートをかける
『来る…昇ってきてる!?膨らんでる!?…もうそこまで!?』
そして先端の膨らみが更に大きくなったのが最後だった
ごびゅるるるるるびゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ひぃあああああああああああああーーーーーー!!!!!』
激流は一秒とかからず彼女の子宮を埋め尽くす。子宮内の水圧は増してゆき触手と子宮口の間に僅かに隙間を作り出したのだった
その隙間から夥しい量の精液が逆流を始める。そうでもしなければ彼女の子宮は簡単に破裂してしまうのだから
ごばびゅるるるるるゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ぎぐぅぅぅぅぅうううぅぅ!?』
まだまだあの精液袋の中身は半分も無くならない。射精の勢いは衰えを知らず、胎内での逆流も激しさを増す
精液が子宮の壁を打ち付け、中で渦を巻き、漂い、最後に逆噴射を行う。
いつの間にか彼女の周辺の水の色が白色に変色している。あれだけの射精と逆流だ、無理もない。
あとどれだけこの地獄を味わえばいいのだろう…あの大量の精液を流し込まれれば終わるのだろうか…それとも再びなにかが始まるのだろうか
子宮が拡張されることによって膨らんだ腹部を晒しながら白目を剥き気絶する玲奈
今後の彼女の運命を知るものは誰も居ない。
――――――― 極一部の者を除いて……
玲奈編バッドエンドへ続く