「え〜と、『この触手は学習します。性感帯への誘導などの補助行為をいたしますと、学習遅滞の原因になります』?  
 つまり、手出しするなってこと?」  
自慰用触手に同封された説明書。足元にはその触手が横たわっている。  
大きい林檎ほどの大きさの中心部は、やや崩れて中途半端なクラゲのよう。  
10本の触手のうち2本は他のより長いのがイカを連想させるけど、それも力無く垂れている。  
「こんなんで大丈夫かな・・・・」  
説明書には『最初は空腹状態で梱包されておりますので動きが鈍いですが、人間の体液などが餌ですので  
自慰行為を行いますと活発に動きます。尚、品質管理の為、最低でも週に1回の餌やり(自慰)をお願いいたします』  
大人の玩具を売っているサイトで偶然見つけた自慰用触手。リサーチ用なので返品もきくし、感想を毎月送るという  
条件で、かなり安く買えたものだ。  
「ま、いいや。はじめよ」  
既にベッドの上で全裸になっている。膝を立て触手を足の間に持っていく。  
ここは、バンドをやる兄が両親に頼んで作った地下室。バンドに打ち込んでここにベッドまで持ち込んだ兄は  
演奏旅行のため最低一週間は帰ってこない。そして両親は、この家に帰ること自体が珍しい。  
「ゆっくり楽しみましょ、ね、触手ちゃんv」  
コップ一杯程度の水を与える。これが餌やりの、いや自慰の合図なのだそうだ。  
それに反応してもぞもぞと動き出し、タコの口のような吸引口を膣の下部に押し付けた。  
それを確認すると仰向けになる。何をされるかわからないほうが、なんとなく快感が増す気がした。  
 
じゅちゅるっ  
 
大きな音が響き渡った。ここが音の漏れない地下だというのを忘れて、羞恥を感じるほど。  
(うそ、そんなに濡れてた?)  
たしかに脱ぐときに下着は湿っていたが、それ程とは思わなかった。  
 そんな戸惑いはよそに、例の物体はひたすら吸引を続ける。  
 じゅるっ  ちゅちゅ ぴちゃ    
 溢れる愛液を一滴も逃さぬように。膣の入り口辺りを丹念に吸う。  
(気持ちいいというより・・・くすぐったい・・・)  
吸引力はやや強いのだが吸引口が柔らかいため、肉を吸われたりはしない。  
吸うたびに動くのと全体に伝わる振動で、もどかしい気さえする。  
(これだけだったら、逆に欲求不満かも・・・)  
だが、途中で手を出すのは禁じられている。学習させなくては。  
 
 その願いが通じたのか、吸引口を拡げて膣口全体に張り付いた。  
拡げた瞬間内部が少し見えたが、そこは細かいヒダがびっしりと生え揃っていた。  
肌の感触はそのヒダが長くて柔らかいことを伝えている。  
「ん・・・・・」  
尿道口の上辺りまで包まれ、吸引からヒダの蠕動による愛液の搾取にかわる。  
生暖かくて柔らかいヒダが外側からゆっくりと、内側に向かって順番に蠢く。  
若干強くなった刺激に身をよじる。  
(けど、これなら自分でやった方が気持ちいいよ)  
尿道ではあまり快感は得られない。膣も入り口だけでは、やはりくすぐったいだけだ。  
柔らかなヒダの感触は、それだけで官能的ではあるが。  
くち くちゅ  
音も先ほどと比べて小規模なものになっている。  
別に羞恥プレイが好みなわけではないが、興奮が醒めていくのがわかる。  
すると、それまでくたりと横たわってた触手がよろよろと動き出し、肌を伝って這いあがってきた。  
半透明な茶色のそれはてらてらと粘液で濡れていて、ナメクジのように道筋を残す。  
「ん、そう、優しくなでて」  
撫でるというより、力無く這っている感じだが雰囲気は大切である。  
ヘソの上や胸の谷間を、ナメクジよりは早いがゆっくりと這いあがり、顎の付近まで来た。  
「ご褒美よ」  
手出しは禁止されてるが、舌ならいいだろう。  
舌を思いっきり伸ばして先の方を舐めあげる。  
すると、今までの速度からは想像できないほど素早く動き、口の中に侵入してくる。  
「んん?!!」  
いきなりのことに口を閉じるヒマさえない。  
一般的な男性器よりは細いだろう思われるそれは、口の中で力強く暴れる。  
頬の裏を撫で、歯茎を突き、舌を絡め取る。  
口の端から漏れる唾液を、もう一本の触手がもったいないとでも言うようにすくい取る。  
気付くと10本の触手すべてが動き出していた。  
そのうちの長い二本がそれぞれ左右の手首に巻き付き、ベッドの柵にバンザイの形で固定される。  
「んむーーー!!」  
ヒダの動きが激しくなり、くすぐったさは快感へと変わっていく。  
それに加えて三本の触手がブラの中に侵入してきた。  
仰向けで殆んど盛り上がりの無くなっている胸を無理矢理絞り上げて乳房を作る。  
内部の脂肪の移動で盛り上がった乳輪を、もう一本の触手が体の粘液をこすり付けるように動く。  
残りの一本は口を開け、もう片方の乳首にむしゃぶりついていた。  
いきなりの責め苦に首を振り、起き上がろうと足に力を入れた。  
すると、そうはさせないと言わんばかりに、一本がクリトリスに体を擦り付けて来た。  
「〜〜〜〜〜!!!」  
あまりの強烈な刺激に足の力が抜ける。  
起き上がるのを放棄して足を閉じて逃れようとしたが、粘液まみれの触手に通用するはずがない。  
むしろ閉じることによって、よりクリトリスと密着し、絶頂を迎えてしまった。  
「ひゃああぁぁ」  
ビクビクと小刻みに痙攣する体。その意味を知っているのか、触手の動きが止まった。  
ただ、膣に張りついたヒダだけが忙しく動いている。  
(ああ、食事に夢中なのか)  
靄のかかった意識の中でそう理解した。  
 
弛緩した口からはダラダラと涎が流れるが、それも器用に吸い取る。  
(このまま・・・ しばらく・・・)  
心地良い疲労感に身を委ねていると、一本がおもむろに動き出した。  
クリトリスに密着してるやつだ。  
「や、まだ早い・・・ん!!」  
火照りの醒めない体はいち早く反応する。それも一番の性感帯だ。  
ぬるぬると、割れ目の感触を楽しむかのように上下に大きく動く。  
「ふぁぁ ダメ、またいっちゃう」  
その言葉を無視して、二本の触手が膝に巻きつく。  
信じられない強さで、しかしゆっくりと左右に開かせる。  
「やだ、広げないで・・・はぁ」  
抵抗できるはずもなく、完全にM字開脚され膝が曲がった状態で固定される。  
待ってましたといわんばかりに、二本の触手が伸びる。  
割れ目を上の方に押し広げる。皮で包まれてたクリトリスを剥き出しにしたのだ。  
「ま、まさか・・・」  
嫌な予感が頭をよぎる。視界のギリギリのところで、触手が口を開いてるのが見えた。  
ちゅぷ  
「うあああ!!」  
触手の口内は細かいイボが規則的に並んでいる。それが甘噛みするようにクリトリス全体を挟みこむ。  
「だめだめだめ!! ああぁぁぁぁぁ!!」  
ただでさえイッたばかりで性感帯が敏感なところに、大きな刺激で狂わんばかりの快感が押し寄せる。  
快感が足元から這い上がり、背骨を通って脳天から付きぬける。それでも余る快感は脳内で暴れまくった。  
しかも、先ほどとは違い、触手は動きを止めない。それどころか残りの六本までが動きを再開した。  
三本は腋や脇腹、内太ももの辺りを味わうかのように這いずり回る。  
二本はブラの中を激しく蹂躙する。  
一本はベッドとお尻の間に滑り込み、臀部や菊座を舐め回す。  
「ひゃあぁぁ・・・らめ・・・おかひくなっ・・・・ひああああ!!・・・・イッた、もうイッひゃからぁぁ!!!」  
今までで味わったことのない快感に耐え切れなくなったのか、意識が遠くなっていった。  
 
「んん?」  
気付いたのは寒さを感じたから。体のどの部分にも触手は触れていない。  
そのかわり、全身舐め取ったような後がある。一滴も餌は逃さない心情らしい。  
「触手は?」  
足元にはいない。一瞬逃げたかとも思ったがすぐに見付かった。ベッドの脇にいただけだ。  
触手を五本ずつ合わせて、先ほどとは違って丸々とした本体の上に乗せている。  
なぜかその体勢から『ご馳走様』という言葉が思い浮かんだ。  
「学習、するのよね?」  
これ以上の快感を与えてくれる、ということだ。  
 
私は返品用の宛名シールを破り捨てた。  
 

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