ひたすら道を行く車一台。
男と女は、どこ行く当てもなくただひたすら遠くへ逃げようとしていた。
と、そこをさえぎる「何か」
何かにひっかかり、横スピン、危険を感じてブレーキをする男。
二人の目の前に立ちはだかるは、巨大な触手生物。
二の句を告げる間も与えられず、首をはねられる男。
そして女には・・・
「きゃああああっ!いやあああっ!!」
自分も殺されると思い、恐慌に陥る女。
ついに捕まり、ついに・・・と思い、ひたすら大きな声。
だが、捕まりがんじがらめにされるだけで、いつまでたっても止めがこない。
ふと気づくと服の中に無数の触手が入り込まれていた。
「いやっ・・・何する気・・・」
ぐにぐにと胸をもまれ、股の間にも触手が殺到し撫で回す。
ことここにきて、ようやく彼らの目的に気づく女。
「いやああっ!いやあああああっ!」
だがもちろん、抵抗したところで甲斐はなく、
あっという間に全身の服を裂かれ丸裸にされる女。
巨大な口が女の股をくわえ込み、本格的な愛撫に入る。
くちゅ、くちゅ、ぐちゅ、ぴちゅ
「いやあああ・・・うあ・・・ひくっ・・・んあああ・・・」
彼らのテクに腰をよがらせつつも、涙をながして抵抗する女。
そして口を離し、最後の仕上げとばかりに、
女の股を自らの生殖器にあてがい・・・・
ずっ・・・・
いやあああああああっ!
とにかく太く長く、果てるということを知らない彼の生殖器に前後されながら、
快楽と絶望に叫ぶ女。
その声を心地よく聞きながら、彼は喋りだす。
「ふふふふ・・・やっぱり女ってのはいいもんだぜ・・・。
あんた気に入ったぜ。俺の嫁さん第5号目とするぜ、へへへ」
ふと彼は、車に積んであったカバンをとりだし、開ける。
「へへへへへ・・・この世界に、こんな物なんかいらねえってのによ・・・」
そういいつつ、カバンから大量の札束をばら撒き、風に舞わす。
199X年 地球は 核の炎に包まれた
あらゆる生命は死に絶え、人類は絶滅したかに見えた。
だが、人類は死に絶えてはいなかった。
人間のなかで、核の影響をうけ触手変成を遂げた人間が、
この荒れ果てた世を席巻した。
なぜか破壊欲や食欲より性欲に重点を置くようになり、
男を駆逐し、男に代わって人間界を支配し女を掌握しようと動き出した触手たち。
世はまさに、性紀末