「なぁ…」
「うるさいやかましい騒がしい私は忙しいのあんたみたいになんでも出来ちゃう人じゃないのつまり黙りなさい」
「どっちが…とりあえず聞いていいか?」
「はいはいどうぞお伺いいたしましょう天才様にわからないことが私にわかってたまるもんですか」
「随分絡むなぁ。まぁいいや、んじゃ聞くけど、俺の事好きか?」
「嫌い」
「……凹んでいい?」
「家柄が良いのを鼻にかけないのが嫌い、たいして勉強しなくてもさっくり高得点たたき出すのが嫌い、スポーツやらせばなんでも爽やかに決めるカッコイイのが嫌い、誰にでも優しいのが嫌い。何そんな隅っこでしゃがんでんのよ、欝陶しい」
「…人が黄昏れるのも否定するのかよ」
「邪魔者には死!」
「死ですか」
「なら逆に聞くけど、アンタは私のこと好きなの?」
「好きだよ」
「……」
「顔真っ赤だぞ」
「明かりの具合よ」
「さいですか」