き〜んこ〜んか〜んこ〜ん♪
昔ながらのチャイムが鳴り、皆ががたがたと席から立ち上がる。
「か〜な〜ちゃ〜!ごっはーーん!!」
いの一番に席から立ち上がり、私の背中に飛び付いてきたのが誰かは振り向か
なくても分かる。
「はいはい、食べようねーっ!!?」
私も毎日の行事に慣れたもので、苦笑しながらノートと教科書を片付け、振り
返った…が…
「……日和(ひより)、何それ…」
「んー?」
日和の持っているパン…よくコンビニなんかで売ってるスイートブールという
安くて大きなパンがあるけれど、それをもっと巨大化させた…そう、一抱えはあ
りそうな…巨大パンを、文字通り抱き締めた日和は流石に想像できなかった。
「あー、これね、由香おねーちゃんの新作〜!」
唖然としている私に気付いて凄く簡潔な説明をし、早速袋を開け始めている日
和。
「成程…」
近所でパン屋さんをしてる優しいお姉さんを思い浮かべ、再び苦笑する。
「わ〜!それなに〜!?」
「ひよちゃんよりおっきいんじゃない?」
「それ美味しいの?」
もちろんそれだけ特異なもの、周囲の視線を集めて、次々友達が集まってきた。
「日和、お腹壊さないようにね?」
取り合えず、邪魔にならないように少しだけ場所をあけて自分もお弁当を開く。
「うむー!」
口一杯にパンを頬張り元気よく頷く日和…心配は不要かしら?
…ただ、一つだけ物凄く気になっていることがある…
…日和、どうやってアレを持ってきたのかしら?
それは世界の七不思議として、お昼休みは過ぎていくのだった…
「うぅぅ〜〜〜」
お昼休みもそろそろ終わる頃、机に突っ伏してうなる女子一人。
「佳奈ちゃぁ…お腹いたぁぁい…」
情けない顔をして見上げてくるのはもちろん日和。
「あのねぇ…お腹壊して当たり前でしょ、あれだけ食べれば」
あの巨大パンを完食したあと、普通にお弁当(サイズは明らかに普通より大き
いが…)まで食べていたのだ。
「まったく…どこにアレだけの物が入るのかしら?」
「ぇぅぅぅ……いま、佳奈ちゃ、胸みたぁ…」
「……うん、凄く不思議で、ね」
「ひどぅいぃ〜」
わざとらしく頭を撫でて笑う私にうなる日和。
ほんと、凄く食べるのに背も胸もミニサイズのままなのよね…って、そんな日
和も…まぁ…その…大好き…だし……そもそも、いくら食べても太らないなんて
憧れよ、憧れ!!
「佳奈ちゃ?佳奈ちゃ?」
「ぇ?あ、な、なに?」
一人ヒートアップしてた私に恐る恐る声をかける日和に慌てて返事をした。
「お腹…痛い…」
「……知らないわよ…」
何度目か分からない受け答えをし、結局当たり前の提案をする。
「とりあえず保健室に行っといで。私に言うよりも薬飲んで寝た方が治ると思う
し」
「え〜〜う〜〜〜」
「ほら、痛いんでしょ?それとも痛いまま授業受ける?」
「保健室、行くぅ…」
私が立ち上がり手を差し出すと、やっと渋々といった感じで立ち上がった。
「じゃあちょっと送ってくるね〜」
周囲でお喋りしてた友達に軽く手を振って言う。
「じゃあ彩花(あやか)先生、お願いします」
「ええ」
白が目につく保健室、礼儀正しくお辞儀をして出ていく佳奈を見送る保健医の
彩花。
「さて、と…外舘(とだて)日和さんよね?」
「うん〜」
「具合いが悪いのは…お腹ね」
椅子に座り、お腹を押さえて唸る日和を見れば、誰がみても一目瞭然、彩花は
薬棚から薬をとりだし、苦笑しながら日和の側へ寄る。
「で、山崎さんの説明からすれば食べ過ぎみたいだから…お薬飲んで安静にしと
けば治るわよ。はい、お薬…と、お水ね」
粉薬を渡し、水を取って来るのを忘れたのに気付いてコップを取りに戻る。
「せんせ、これ、苦い?」
「そうねぇ…」
粉薬を指先でつまみながら問う日和の所作に笑みを浮かべながら、水の入った
コップを渡す。
「苦いといえば苦いかしら?昔から言うでしょ、良薬口に苦しって」
「え〜〜〜〜〜…だったらあたしいらないぃ」
「でも、お腹痛いの治らないわよ?」
「うぅぅぅ…」
彩花の言葉に難しい顔で薬と睨めっこをするが、やがてかくんっと首を折って
受け取った。
「鼻を摘んで飲むと苦くないわよ」
「うん」
苦いのが余程嫌なのか、思いの外素直に頷き、鼻を摘んで飲み…
「ん…こふっ!けほっけほっ!」
むせて吹いた…
「あ〜あ〜…息しちゃむせるの当たり前じゃないの」
「え〜〜う〜〜〜」
「仕方ないから、苦いの我慢しなさい」
飛び散った水と薬を手早く片付け、新しい薬と水をもって来ながらやれやれと
いった表情で言う彩花。
「うぅ〜〜〜」
「が・ま・ん・な・さ・い」
「…うん」
普段優しい彩花に強く言われて渋々頷き、暫し薬を睨んだ後…えいやと飲んだ。
「…う〜〜〜………あや?」
「そんなに苦くなかったでしょ?」
くすくす笑いながら、コップを片付ける彩花。
「うん」
「何事も案ずるより生むが易し、ってね。じゃあ後はゆっくり休んでなさい」
「うんっ!」
苦い薬を飲み終わり、難物から解放された日和は、本当に具合が悪いのかとい
う元気でベットに向かい、ぼふっと飛び乗った。
「ベット〜ベット〜♪」
明るい内にベットに入れる幸せに浮かれる日和だったが、ふと…
「あ、あや?」
間抜けな声を漏らして、へたんっとベットに倒れこんでしまった。
「あ、あれ?あれれ?」
体が動かない訳では無いのだが、どうにも重く動きにくく、芋虫の様にベット
の上に転がってもそもそする形になってしまう。
「せんせ、彩花せんせぇぇ!」
こんな状況が普通と思うほど日和も馬鹿でなく、慌てて保健医である彩花の名
を呼ぶが、聞こえてきたのは小さな金属音、有り体に言う施錠音。
「彩花せんせ!せんせー!!」
「どうしたの?」
「あっ!せんせ!!」
仕切りの陰から出てきた彩花を見て安堵の表情を浮かべる。
「せんせ、あのね、動けないの〜」
錯乱気味なせいかかなり端折った説明だったが、それを聞いて頷く彩花。
「思ったより早かったわねぇ」
「……え?」
ベットの端に腰掛け、にっこりと微笑みさえ浮かべて言う保健医に、日和はひ
きつった笑みを張り付けてじりじりと下がる。
「さっきのお薬、ちょっと怪しいもの混ぜてたのよ。まさかこんな早く効くなん
て思わなかったけど…最初に溢した分も少し入っちゃったのかな?」
相変わらず微笑みを浮かべたまま、じりじり下がる日和に合わせてベットに上
がる。
「…せんせ、何で…」
「何でって…そうねぇ…日和ちゃんが可愛すぎるから、かな?」
「そ、そんなこと、センセノ気ノセイダヨ?」
背中がベットの端に当たり、それ以上逃げられなくなって、思わずカタコト喋
りで首を振るが…
「ううん、可愛いわよ?」
すっと近付いてきた彩花に抱きすくめられてしまう。
「あのあのあの…」
「なぁに?」
そのまま小柄な日和を抱き上げ、ベットに腰かけるようにしながら耳元で囁き
返しつつ、日和を背後から抱き締めるようにして自分の太股に座らせる。
「せんせ、ぎゅーってするのが好き、なのよね?」
「そうねぇ…」
冷や汗をかきながら言う日和の言葉に小首を傾げつつ…
「ひにゃあぁ!?」
「あら、可愛い声」
いきなりセーラー服の裾から手を差し入れ、お腹をするりと撫で上げたから堪
らない。
猫が鳴くように叫んで全身総毛立たせる日和。
「せせせせせせせ!!!」
「せがどうしたの?」
「ななな、何するのー!?!」
「何って…」
そのまま両手を滑り込ませ、スポーツブラの上から控え目な胸を撫でるように
揉み始める。
「貴女と山崎さんがしてたこと」
「!!?」
「ふふ…カーテン位は気にした方が良かったわね〜」
「んぅ…カ、カーテン?」
「ええ、廊下側のカーテン、普通全部開けてるのよね」
胸への刺激に体をくねらせて抵抗する日和を抱きすくめ、胸を揉み続けながら
説明する彩花。
「ぁ、ふ…じゃ、じゃあ、せんせ…は…んく…」
「ええ、大方は見てたわよ〜?日和ちゃん、可愛く哭くし、山崎さんもあんな性
癖があるなんてねぇ」
「…お願いしますっっ!」
くすくす笑う彩花に、いきなり首を捻り叫ぶように言う日和。
流石に彩花も驚いて手が止まる。
「何をお願いなの?」
「佳奈ちゃには…何もしないで…」
「………」
今にも泣きそうな真摯な目で見つめられ、暫し考える。
「良いわよ?」
「ほんと!?」
「ええ。ただし、条件があるけどね」
「…条件……?」
彩花の言い回しに不吉な予感を感じて眉をしかめる日和。
「貴女を私の好きにする、かしら?」
「…ぅ…」
この状況までなっているからにはある程度予想の範囲ではあったが、思わず口
籠る…が…日和に選択肢はなかった。
「…は、ぃ……」
暫しの沈黙の後…こくりと頷く。
「ふふ…友達思いなのね。大丈夫、痛くとかはしないし、すぐに私の事が一番に
なるわよ」
「………」
後ろから抱き締め、囁く彩花に対して、沈黙をもって抵抗を見せるが
「きゃんっ!ひっ、あっ!やあぁぁ!!」
その沈黙は胸の頂を軽くつままれただけで脆くも崩れ去った。
「敏感なのね…っていうより、まだこれ位だと痛いかしら?」
保健医というのは伊達ではなく、数度触り、摘み、揉んだ所で、あっさりと手
をセーラー服から抜いて抱き締め直す。
「はぅぅ…ぅ、ぁぅ…」
佳奈との時は、最初の頃に日和が酷く痛がったため殆んど触れない胸を、軽く
とはいえ、撫で回されたことが悔しくて、唇を噛んでうめく。
「ほらほら、そんなに唸らないの…そうね、じゃあこんなのが良いのかな?」
「…?」
よいしょっとわざとらしい掛け声をかけ、日和を抱き直すと、自らの太股を跨
がせるように座り直させ…
「山崎さんとはちょっと違うけど…」
そのまま脚を小刻みに揺らし始めた。
「ひゃん!?ちょ、やっ!?やあぁ!!」
ショーツ1枚隔て、彩花のストッキングに包まれた太股が日和の女の子の部分
を責め始め…日和は堪らずビクッと震えて甘い声を漏らす。
「これも電気あんまの1つになると思うけど…日和ちゃん、電気あんま、好きよ
ね?」
「あ、はぅ!す、好きじゃ、んんっ!な、ない…ぃ…」
下半身から背筋を伝って這上がってくる快感をどうにか押さえながら抵抗する
も、震える身体に溢れる声、朱に染まった頬が今の状態を雄弁に物語る。
「そっかぁ…じゃあいくらしても平気ね?」
「え?あ、だめっ!はくっうぅぅ!!」
予想通りの答えに内心ほくそ笑みながら、太股の振動を強くし、それに合わせ
て高くなる日和の嬌声が保健室に響く。
「ほら、可愛い声が溢れてるわよ?」
その声に合わせる様に、耳を甘噛みしつつ囁きかける彩花。
「や、あぁぁ!やめっ、んっ!だっ…あふぁ!あっ!あー!」
力の入らない身体を必死で捻り、抱き締める彩花の手をほどこうと手に手を沿
えるも…全ては徒労に終わり、その抵抗を咎めるような強い揺れが返される。
「あ、ぅ…んくぅっ…ひ、あっ!はぐっ!!」
「健気に耐えちゃって…」 甘い声を漏らすも、目をつむって唇を噛み、彩花の白衣を力一杯握り締めて達
するのだけは耐えようとしている日和の姿に、彩花は嬉しそうに目を細めた。
「えぁ?!やっ!やあぁぁぁ!!や、めっ!だめぇぇ!!!」
不意に強くなった刺激に思わず悲鳴をあげた。
快感を堪えることに必死で彩花の動きに気付ききれず、下半身から突き上げて
くる激感に日和は首を振って悶える。
「それっ!いやっ!やはあぁっ!!やああぁぁ!!」
太股半ばほどを隠しているプリーツスカートの中、日和の大事な所を責め苛む
は先ほどまでの柔らかい太股と違い、硬い膝をぶつける様に振動させているの
だった。
痛みとも快感とも取れる間隔に半狂乱になってもがくが、薬のせいで力は入ら
ず、ただただ悲鳴を上げつつ首を振るのみ…それも段々と弱々しくなり、達さな
い様にひたすら我慢しながらがくがくと震えるだけになってくる。
「ぁ、ひぃ…ぃぁぁ…か、なちゃ…たすけ…んんんっ…あ、ふあぁ…」
「ほんと健気で可愛い娘…本気になっちゃいそう…」
荒い息の合間に佳奈の名を呼ぶ日和を思わず抱き締めながら言う彩花。それが
どこまで本気なのかは分からないが、少なくとも誰も聞いてない状況での言葉だ
けあって、丸っきりの冗談とは取れない。
「ほら、日和ちゃん、そろそろいっちゃうんじゃない?」
「いか、なひぃ…もんっ…ん、あぅ…あっ!!ひっ!うくっっ…ん…あっ!!へ
い、き…ぃ…だ、も…んあぁぁ!!」
彩花の囁きに気丈に抗する日和だが、既に膝に責め立てられる所はは熱く蕩け
切り、ショーツはしとどに濡れて、彩花はストッキングが大きく湿っているのを
感じながら細い身体をぎゅうっと抱き締めた。
「胸もこんなに硬くさせてるのに…そこまで言うなら、心底いかせて欲しいって
言わせたいわぁ…」
「くっあっ!!あ、はぅ…ぅ、ぁぁ…あ…ひぃ…」
スルリとセーラー服に潜り込んだ手は、スポーツブラの上からでも判る程に硬
く自己主張をする乳首を布越しに転がし、悲痛な吐息を漏らす日和の背後から覆
い被さる様に、くの字に折る様に抱き締める。
「ほぉら、ここはどう?」
「ひにゃあぁぁぁぁっ!!」
身体の角度が変わり、膝の振動が日和の一番敏感な突起を擂り潰す様に当たる
様になり、今までとは違う鋭角的な快感に、堪らず甲高い悲鳴を上げる日和。
「ほらほら、どう?いっちゃう?いっちゃう?」
「にゃあぁっ!!ひっ!いあぁっ!!ひにゃあぁっ!!やあぁぁぁ!!」
一揺すり毎に大きく震え叫び、彩花の腕にしがみつく。
「もおっ!もぉっ!だめっ!やあぁっ!だめえぇぇ!!」
数度繰り返された振動が十数度に…それまで押さえ込んでいた下腹部のマグマ
が抑えきれなくなり、日和は絶叫と共に彩花を跳ね飛ばしそうな勢いで痙攣し、
のけぞり、高みを…極められなかった。
「あ、ぇぁ?…あ?ぅあ?」
「だぁめ。日和ちゃんから言ってくれないと?ほら、嫌だって言ってたから…嫌
な事を強要してもねぇ」
滅茶苦茶なことを言う彩花である。
「ぁ…ぅ…そ、そん、なぁ…」
「じゃあ日和ちゃんは電気あんまが大好きなエッチな仔猫ちゃんなのね?」
「……ち、ちが…う…もん…」
わざと日和に抵抗があるような言い回しに、予想通り泣きそうな顔で、けれど
途切れ途切れに否定する日和。
「そうよね〜、電気あんまなんかでイッちゃうなんて嫌よねぇ?」
「う…ぅぅ…ぅ…」
追い討ちをかける様に囁く彩花に汗と涙で濡れた顔を背ける。
「ふふ…いつまで我慢できるかしら?」
「ふぇ!?あっ!?またぁ!!だ、だめぇぇっっ!!くっあっ!!ああっ!!」
「ほらほら、可愛い声が漏れちゃってるわよ?」
少し落ち着いてきた所で再び始まる振動、すぐに再燃してくる下腹部の快感に
悲鳴を上げる日和。
すぐに日和が達さぬよう、彩花は再び身体をずらして太股で責める様にし、強
弱をつけつつ日和を嬲る。
「はぁ、あっ!ふ、ぐ…ぅぅ…も、もぉ…やあぁ…んくうぅぅっ!!はひっ!あ
あぁ!!ゆる、してえぇ!ひんりゃうっ、うぅっ!!」
先程までの責めでべたべたに濡れた膝を見せられ、今も達する寸前でたゆたう
様に繰り返し太股によるもどかしい電気あんまを繰り返され、日和の心は折れる
寸前になり、涙を零しながら悶え叫ぶ。
「許してって…嫌だから?嫌いだから?」
「そ、それ、はぁ…」
振動を止めて囁く。
「イッちゃえなくておかしくなっちゃいそうだから?」
「!!」
声を落として、耳元へ息を吹きかけられながらの一言にびくっと日和の身体が
震える。
「そうよねぇ…こぉぉんなに膝も太股もべたべたにしてくれちゃって、日和ちゃ
んのスカートもこんなに湿っちゃって…イキたくてイキたくてどうしようも…」
「……がう…」
「うん?」
汗や涙、鼻水に涎…惨憺たる表情での呻く様な小声にわざと問い返す。
「…ちが、う…もんっ…あた、し…平気…だもん…」
「へ〜」
既に6時間目の始業ベルが鳴っているから、30分以上ぎりぎりの状態を続け
ていることになる。彩花は本気で感心し、同時に…
「じゃあ続けましょっか」
嬉しそうに微笑み、再び変則的な太股での電気あんまを再開する。
「うぅぅぅぅ…ううっ…あっ!あぁっ!あ〜〜!!やはあぁ!!佳奈ちゃ!!佳
奈ちゃあぁぁ!!」
再び襲ってくる頂点も終わりも無い快楽地獄。日和は脳裏にある愛しい人の顔
に、名前にすがり、必死で折れそうな心を鼓舞して悶え叫ぶ。
「仕方ないわね…そろそろ時間もあれだし…イッちゃいなさい?」
ちらと時計を見ればそろそろ6時間目も終わりに差し掛かっていた。6時間目
が終われば掃除の為に生徒もやってくるからこれ以上は流石に無理がある。
日和の強情さに舌を巻きながら、彩花は太股から膝へと日和を滑らせ、そのま
ま膝で日和の下腹部を力一杯振動させる。
「あっ!!ああっ!!やっっ!だっっっ!!!か、なっ…ちゃあぁぁぁああぁぁ
ぁぁ!!!」
今までとは違うイカせる為の刺激に一瞬抵抗を見せるも、今まで耐えに耐え、
焦らしに焦らされた身体は耐えられるわけもなく、高く高く啼きながらびくびく
と痙攣し…数瞬の間を空けて彩花の脚を伝って黄色がかった迸りが勢いよく零れ
始めた。
「あらあら…大声上げてのけぞって、お漏らしまでしちゃって…そんなに気持ち
良かったの?」
「あ…ぁ…ぁ…ぁぁ…」
あまりの快感に何度も痙攣を繰り返し、半ば白目を剥いて悶絶している日和に
囁きかけ、頬を軽く舐め、再び膝を揺すり始める。
「はうっ!あっ!!らめえぇ!!ひんりゃうっ!!ひんりゃうぅぅ!」
「大丈夫、どれだけイッても死にはしないわよ?」
「ひんりゃうよっ!ひんりゃうっ!!うあっ!ひにゃあっ!!にゃああぁ!!」
薬の効果も薄れてきたのか、立て続けに襲い来る絶頂感に悶絶し、暴れる日和
の身体を押さえながら、その暴れる動きも使って責め立てる。失禁している最中
に電気あんまをされ高みを極めるという異常極まりない状況と、いくら達しても
解放されないという快楽地獄に、半狂乱になってもがき続ける日和。
「ふふ…壊れちゃわないでよ?」
聞こえるかどうか怪しい日和に囁き、さらに指を使った責めも加えようとした
時…いきなり保健室の扉が激しくノックされた。
「!?」
流石にびくっとして責めを止める彩花。
「彩花先生!日和!!」
扉のノックの音と共に聞こえてきたのは佳奈の声だった。
「ぁ……か、な…ちゃ…ぁ…」
半ば意識を失っていながらも、うわ言の様に呟いて、震える手を扉へ伸ばす日
和。
「日和?日和!日和!!」
小さな日和の声が聞こえたのか、ノックの音は一層激しくなり、佳奈の声も鬼
気迫ってくる。
「かな、ちゃ…か、なちゃあ…」
その音と声に少しだけ我に返って、繰り返し佳奈を呼ぶが、その身体を彩花に
しっかりと抱きすくめられ、扉へ近寄ることはできない。
「鍵がかかってるし、その内諦めちゃうわよ」
腕の中の日和の心を折ろうと、最後の囁きをしたとき…扉が大音響と共に内側
へ倒れこんでくる。
「え!?」
唖然とする彩花の目に、扉が倒れ、壊れた蝶番だけが残るドア枠に、下着が見
える事など気にもせず、扉を蹴り破ったままの格好で立っている佳奈が映る。
「日和!!!」
扉を蹴破りった佳奈の視界に一番最初に飛込んできたのは、彩花の膝の上で抱
き締められ、あらゆる液体で顔をぐちゃぐちゃに汚し、スカートを濡らし、果て
は失禁までして気絶しかかっている悲惨な日和だった。
「か、な…ちゃだぁ…」
「日和!日和!」
呆然とする彩花の腕からふらふらと抜け出した日和を慌てて抱きとめて何度も
その名を繰り返す佳奈。
「……彩花先生…詳しいことは後日聞きます」
佳奈の腕に収まり、安堵からかすぅっと意識を失った日和を抱き締めながら、
震える声で彩花に言い捨てて踵を返す。
「扉、すいませんでした」
後はそれだけ言って保健室を後にした。
「………よっぽど大事なのねぇ…」
暫く呆然としていた彩花だったが、ふと我に返って一人呟く。
「扉こんなにしちゃって…言い訳が大変ね…力士がテッポウしてったとでも言っ
とけば良いかしら」
どこまで本気か分からない事を呟きながら立ち上がり…ストッキングの冷たく
張り付く感覚に軽く眉をしかめる。
「まずは私も着替えなきゃ、ね」
一人ごちながら私物入れに向かう彩花の唇には小さな笑みが張り付いていた。
「次は………」
…しまいっっ!!