朝の光がカーテンを透かして部屋に入り込む。  
 学校が休みの土曜日の朝、いつもなら起きなければいけない時間だが今日はそ  
んなことは関係ない。学校がお休みなら目覚まし時計もお休み、ゆっくりと惰眠  
を貪れる。  
 しかし…その安楽は耳になじみ切った声で妨害された。  
「かーなーちゃー!!」  
「………」  
 可愛い愛しの幼馴染の声。  
 いつもは私のほうが日和の迎えに行くのだが、なぜか休日だけは必ずあの子の  
方が早いとか全く意味分からない。  
 とりあえず無視を決め込んで布団を頭までかぶった。  
「かなちゃかなちゃ、おーきーてー!」  
「………」  
 掛け布団を掴んでゆさゆさ揺すってくるが完全無視!  
 そもそもつい先日彩花先生にあんな事された割りに何でこんな元気なんだろう?  
もちろんそれを言うと傷をえぐる事になるから言わないけど…  
「んも〜…起きないと悪戯しちゃうよー!!」  
「………」  
 おそらく…いや、間違いなく唇を尖がらせて文句を言っているであろう日和の  
顔を想像しながら寝返り打つ振りをして背中を向ける。  
 毎週土日のきまったやりとりだ。  
「………」  
 静かになった。  
 3回に2回は気付くと隣で寝てることがある日和だから、今日もそうだろう。  
 大して深く考えずにまた私もゆっくりと幸せの極みの二度寝へと意識を消した。  
 
 …それがひどい結果を招くと思いもせずに…  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
「ん…ううん…」  
 何となく息苦しくて目が覚める。  
 
 手足が重い…  
 
 息が苦しいわけじゃないけど…  
 
 何だか自由が…  
 
「…ぅ…な、なにこれ!?」  
 やっと眠りの底から意識を引っ張り出したところで、我が身の異変に気づいて  
思わず大声を上げてしまった。  
「あ、かなちゃおはよー!」  
「おはようじゃないわよ!これ、どういうことよ!?」  
「かなちゃこわぁぁい!!」  
 私の剣幕にビクッと震えて怖がる日和。  
 まぁ、挨拶に対していきなり噛みつかんばかりの剣幕で返答がくれば大抵の人  
は驚くと思う…思うが…  
「なんで私が縛られてるか説明しなさい!っていうか解きなさい!!」  
 でも、起きたら手足をタオルでベットの支柱に縛り付けられてたら普通の人は  
もっと驚き、且つ怒ると思う…うん、私は普通だよね?  
 とにかく、跡がつかないようにするためか、大き目のバスタオルで、けれどしっ  
かりと大の字に四肢を固定されてしまっている状態ではマジシャンでもなんでも  
ない私としては怒鳴るしかないわけで…自由が利かない手足をもぞもぞさせなが  
ら必死で吼える。  
「日和!解きなさいってば!!」  
「やだっ!」  
「…へ?」  
 意外に強い拒否に意表を突かれ、思わず間抜けな声を出してしまった。  
 
「いつも私がされてばっかりでしょ?こないだ、かなちゃの感じてるの見て…え  
 と、なんていうか…してみたくなっちゃったの」  
「………えーと…ヒヨリサン?」  
 真っ赤になってぼそぼそ言ってる日和の言葉に思わずフリーズする私の頭。  
「だ、だからね、えと、今日は私がかなちゃにしてあげたいの」  
「……え、えと…あの…はい?」  
 端的な説明を受けても相変わらず理解をしない、できない私の頭。  
「で、でもね、私じゃあなちゃみたいに足長くないし、うまく出来ないから…」  
 なんだか言いつつ日和は背後から取り出した。  
「ぅええぇっ!?」  
「えへへ〜」  
 日和が手にしていたのは肩こりとかをほぐす為に使う電動按摩器だった。それ  
も、電池で動く可愛いものじゃなくて、100Vの家庭用電源を使う強力な!  
 
 …なんで知ってるかとかは突っ込んじゃだめ!  
 
「ちょ、ちょっと、日和、それどうしたのよ!!?」  
「お父さんが肩こりに使うって買ってきて、すぐ効果ないなぁとかいって放置し  
 てたのを拝借してきたのっ!」  
「拝借って…え〜っと…も、もしかして、それ使う気?」  
「うんっ!!!!」  
「〜〜〜〜〜っっ!!」  
 満面の笑みで力いっぱい頷く日和に言葉を失う。  
 正直…私はかなり敏感な方だと思う。  
 アレはどう考えてもまずい…まずい…  
「あ、あの…日和?えと…せめて脚で…して欲しいんだけど…」  
 既にソレは電源コードも刺してあり、どうみてもスタンバイOk。ダメもとで  
日和に頼んでみるけれど、笑顔のまま首を振って拒否される。  
「さっきも言ったけど、私よりかなちゃのが脚長いし、それに縛ってるから足首  
 とか持てないし…」  
 
 縛ったのはあんたでしょー!!!!  
 
 喉まで出かかった言葉を何とか飲み込み、粘り強く頼んでみる。  
 
「ほ、ほら、この束縛解いてくれたら足首持てるし、それに私が脚曲げたら日和  
 でも届くし…」  
「それって、いつでもかなちゃが足伸ばしたら反撃できるっていうことだよね?」  
「うぐっ…」  
 変なところで鋭い日和に再び言葉に詰まった。  
「それじゃ、かなちゃいくよ?」  
「だめだめだめ!むりむりむり!!」  
 スイッチを入れられ、ブゥゥンという低い音を発し始めたソレをゆっくり近づ  
けてくる日和に、自由な頭を必死で振って悲鳴のような叫びを上げる。  
「あんまり大声出しちゃうと、近所に聞こえちゃうよ?」  
「ばっ、ばか!それ以前にお母さんとかお父さんに聞こえちゃうでしょ!」  
「あ、大丈夫〜。かなちゃのお父さんもお母さんも出かけちゃったから〜」  
 娘の危機を放って出かけるとかどういう了見よー!!  
 …と、いっても、普通は幼馴染の女の子で危機に陥るとか考えないだろうし、  
毎週のことだから…そもそも自分で撒いた種だったりするし…  
「それじゃ、いっくよ〜?」  
「だめだめだめだめだめえぇぇ!!」  
 ゆっくり近づいてくる電気あんま…身動きできないのは承知の上で、何とか腰  
をひねって逃げようとするも、手足を縛られていれば大して動けるわけでもなく、  
とうとうソレが私の下腹部に押し当てられた。  
「っっひ!?」  
 
 衝撃だった。  
 
「ちょっ、あっ!くっ!ひっ!?っっ!!っ!!〜〜っ!!!」  
 人の足とは全く異質の無機質な振動が凄まじい勢いで私の割れ目を揺さぶって  
くる。  
「う…わ…かなちゃ、凄い…」  
「っっっ!!っ!!っっ!!」  
 大の字に縛られ、大きく広げられた脚の間に座り込み、電気あんまをゆっくり  
と動かす日和の声が遠くに聞こえた。  
 イクのを我慢するとか、声を我慢するとかじゃない…声を出せない快感が下半  
身全体を揺さぶる。  
 
「だっっ!!!ぁっ!ぅっっ!!ひぐっ!!」  
 ただでさえ敏感な私、あっという間に見なくても分かる程にショーツが湿る…  
あそこが蕩ける…  
「ねね、かなちゃ、もう寝間着のパンツも湿ってる」  
「〜〜!!っ!!ぅっっ!!!くぅぅぅっ!!!」  
 反論したくても頭の中ぐちゃぐちゃで何もいえない。そもそもイッてるかどう  
かも分からない。  
 多分イキっぱなしなんだろうけど、頭も口も身体も何もいうこと聞いてくれな  
い。  
「っっっ!はぐっ?!…あ〜〜!!あっ!あぁっ!!くっ、あ!ひぁっ!!」  
 
 きた!!!!  
 
 ゆっくり動かされていた電気あんまが私の一番敏感な尖りに触れた瞬間、目か  
ら火花が散るかと思った。  
 それまで喘ぐことも出来なかった口から絶叫に近い悲鳴が勝手に上がり、腰が  
ガクガクと痙攣する。  
 多分お漏らししちゃったみたいに濡れてるんだろうなぁ…機械音に水音ちっく  
な音が混ざってるのを聞きながら、何故か冷静な自分が生まれてそう思う。  
「か、かなちゃ、大丈夫?」  
「あっ!ああぁ!!ひっ!ぃっっ!!うあっ!あぁあ!!!ああぁぁ!!」  
 答えられるかあぁぁ!!と怒鳴りたくても、身体は跳ね回り、口からは嬌声し  
か出ない。  
 と、いうか…そういうこと聞くならせめて電気あんま離してから聞いて欲しい  
んだけど…  
 
 そう冷静な自分が呟くのを聞きながら、じんわりと温かい開放感が広がる下半  
身の感覚を感じ、遠くなっていく意識にすがる事をせずに手放した。  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
 …なんだかまだ下半身の感覚がおかしい…  
 
 結局、電気あんまという凶器にお漏らしまでさせられ、失神してしまった私が  
目を覚ましたのは、お昼間近だった。  
 
 今朝だけで今まで生きてきた分の絶頂を全部味わった気がする…  
 
 膝は笑い、腰に力が入らなかったが、両親が帰ってくる前に何とか汚れた寝具  
を片付け、今は部屋でぐったりとしている。  
「…あ、あの…かなちゃ…ごめんね?」  
「だから、怒ってないってば…」  
 イキ過ぎたせいで全身どころか脳みそまでダルイ感覚に支配されてる私のうろ  
んげに答える声が怒ってるように聞こえるのだろう、さっきからずーっと同じや  
り取りを続けている私達。  
「だって、その声怒ってる声だもん…ごめんなさいってばぁ…」  
「…怒ってないってば」  
「怒ってる…」  
「…怒ってないってば…もぉ…」  
 埒が明かないと思った私は、泥のように重い身体を何とか動かし、日和をゆっ  
くりと抱きしめた。  
「…日和……」  
「んぅっ!?」  
「これで信じる?」  
 そっと重ねた唇に真っ赤になってる相手に小さく笑みを浮かべて問うと、頭が  
取れてしまいそうなほどの勢いで、何度も何度も日和が勢いよく頷いた。  
「…あ、そだ」  
 相変わらず真っ赤なまま、俯いてる日和を見ていてふと思いついたこと…  
 
「ねぇ日和、私だけあんなのされるのって不公平だと思わない?」  
「へわっ!!?」  
「何変な声出してんのよ…」  
 座ったままずるずると移動し、部屋の隅に転がってた電気あんまにゆっくり手  
を伸ばしながら振り返る私。  
「あああああ、ああ、あ、あのあのあの…」  
「なぁに?」  
「……ごめんなさいっ!!」  
「何が?」  
「だ、だから、その…ね、ねぇ?」  
「わかんないわ〜」  
 座ったままあとずさる日和と、まるで貞子のようにそれを追いつめていく私。  
 やばい…楽しいかもしれない…  
「ほら、もう後ろ壁よ?」  
「ひっ…ひ、ぁ…や、やぁぁ…」  
 電気あんまのスイッチを入れ、低い振動音を発するソレを見せ付けるようにし  
ながら迫ってくる私の姿に半泣きで首を振っている日和。  
「大丈夫よ…す〜ぐ気持ちよくなるから…」  
「うそうそうそ!ぜぇ〜〜〜ったいに嘘ぉぉ!!!」  
 あ…泣きそう…  
「やってみなきゃわかんないでしょ?」  
 でもやめる気は毛頭無いわけで、日和の足首を空いてる手でしっかりと掴んだ。  
「あ…ぁ…やだ…やだ…」  
「覚悟決めなさい!」  
「ひにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」  
 電気あんまを押し当てるのと同時に大きく仰け反って悲鳴を上げる日和。  
 私のことを責めてた時に興奮してたのか、ショーツに小さな染みがあり、一気  
にそれが拡がり始める。  
 
 予想外に酷い目にもあったけど…今日の午後は楽しくなりそうね!  
 
 
 End  
 
 

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