かなひよ第六話(という名の電波受信読みきりw)  
 
 
 8月…  
 
 昔ながらの言い方だと葉月(葉月)  
 英語で言うとAugust(オーガスタ)  
 ドイツ語でも同じ綴りのAugust(アウグスト)  
 イタリア語だとちょっと変わってAgosto(アゴスト)  
 
 まぁなにが言いたいかって言うと…  
 
「かなちゃあっつうぅぅぅぅい!!!」  
「うっさいわね!!!」  
 雲ひとつ無い快晴の空が窓の外に広がり、蝉の声が暑さを駆り立てる。  
 そう、これ以上無い位夏らしい景色を眺めつつ私と日和は二人して部屋でダウ  
ンしていた。  
 家の中だから暑ければクーラーでもかければ良いんだろうけど、残念ながらそ  
の堕落を誘う機械は機嫌が悪いらしく朝からうんともすんとも言わない。  
 修理を頼んだらしいんだけどこの暑さであちこちで機嫌が悪くなった同志がい  
るようで、今日は多分これないとか…これだからマニュアル対応する大企業は駄  
目なのよ!  
「ね〜、かなちゃ、あつぃぃ…」  
「だったら家に帰れば良いじゃない。あんたんちはクーラーあるでしょ?」  
 床に張り付くように伏せたまま、朝早くから窓を渡ってうちにきた恋b…幼馴  
染の日和をちろっと見やる。  
 学校では完璧超人とか無敵会長とかどう考えてもまっとうじゃないセンスの持  
ち主がつけたとしか思えない呼び名で呼ばれてる文武両道を演じている私だけど  
暑いもんは暑い。少しでも冷たい床に体温を移そうとべったりと伏せている。  
「だって〜…うちにはかなちゃ居ないもん」  
「くっはっっ!!」  
 同じように床に伏せた姿勢の日和の言葉に体温が上がった気がした…ううん、  
多分上がった…日和恐ろしい子…  
 
「かなちゃ?」  
「…大丈夫、なんでもないわ」  
 何とか平静を保ちつつ答える…が、やっぱり床にへばりついてては格好がつか  
ない。  
「それにしても…ほんと…暑いわねぇ…」  
「うん〜…」  
 リビングにもクーラーはあるんだけど、今日は朝から親戚の叔母さんが来てる  
ので問題外。え?何でかって?3度の食事よりお話しが好きな叔母さんに捉まる  
くらいだったらまだ暑い方がマシ!  
「……あづ…」  
「ふぐぅ〜…」  
 とはいえ、いい加減限界が見えてきたというのに向日葵さえうな垂れそうな灼  
熱の太陽はまだ頭の真上の少し前辺り、そろそろ何をしでかすかわからなくなり  
そう…  
「ね〜ぇ〜、かなちゃ〜…プールとか行かない〜?」  
「プールって…あんた、泳げないでしょ…」  
「だからさ〜…練習って言って、がっこのプールにかなちゃ権限で〜」  
「あのね…私が何でもできると思ってるでしょ…」  
 日和の突拍子も無い意見にうろんげに唸る。  
「うん」  
「…いいわよ、日和がその気ならどーとでもするわよ!」  
 そして…間髪入れない日和の返事に立ち上がって叫ぶ私…  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
「プールっ♪プールっ♪」  
 異常な湿度と温度、独特の臭いがこもる更衣所は素の状態なら絶対に入りたく  
無い場所の一つだと思う。けど、泳ぐ前だと全く気にならないのはなぜだろう?  
 目の前で嬉しそうに着替えている日和を眺めながらついぞ思う。  
 
 あ、べ、別に日和の着替えを見ているわけじゃなくて、視線を投げてた先でた  
またま日和が着替えていただけだからね!?  
 
「それにしてもかなちゃ、ほんとにタイミングよかったね〜」  
「ん…まぁ、ね」  
 結局あの後、当たって砕けろの精神で学校のプールに来たのだが、それこそた  
またま大会に向けて練習していた水泳部が引き上げるところに出くわし、水泳部  
長にお願いしたら快く鍵を預けてくれたというわけで…  
 
 …ほんと…恐ろしいほどのご都合主義ね、まったく…  
 
 多分世の中のどこかに居るであろうゴミのような神様に一応は感謝をしながら  
自分も服を脱ぎ始める。  
「かーなーちゃー!先に行くよー!!」  
「あ、ちょっと、待ちなさいってば!!」  
「んも〜、早く着替えてよー!!」  
「うっさいわね、恥じらいも何も無いあんたとは違うのよ」  
 更衣室に入るなりいきなり隠しもせずに服を脱ぎ捨て、文字通り電光石火で着  
替えた日和に文句を良いながら急いで着替える。  
「そんなこと言って、かなちゃ私の裸に見蕩れてたでしょ〜」  
「なっ、うっ、ちょ、ば、馬鹿なこと言わないの!!」  
「うひひひひ〜」  
「………あんた、プールに投げ捨てるわよ?」  
「ごめんなさいっ!!!!」  
 泳げない日和に効果的な一言投げかけると90度腰を折って謝る仕草がまた可  
愛い。  
 
 …それにしても、ほんと、最近は私が惚れ込んでるのを突いてくる…絶対お尻  
に尻尾が生え始めてるに違いないわ…今度調べなきゃ…  
 
「さ、行こっか?」  
「うんっ!!!!!」  
 私の言葉に満面の笑みで、それこそ本当に満面の笑みで頷く日和。  
 この笑顔が見れただけでも予算を少し融通する不公平を認めた価値はあったと  
言わざるを得ないっ!!  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
「ほ〜ら〜、まずはシャワー浴びないとだめでしょ!」  
「こら!!消毒槽走り抜けない!!」  
「ビート板を散らかさないの!!」  
「っていうかプールサイドを走るなぁ〜!!」  
 学校指定の色気は無いけれど、有る方面のフェティッシュな方々には絶大な人  
気を誇る野暮ったい水着、所謂旧型といわれる紺生地に小さな身体を包んだ日和  
に眼福を感じれたのは一瞬だけ。  
 プールを前にしてテンションマックスの日和の行動は全部が全部怒鳴らなきゃ  
いけない行為だったわけで…プールサイドに辿り着く頃には暑さにぐだったうえ  
に、別の意味でも疲労していた。  
「ねーねー、かなちゃ、早くはいろ!!」  
「はいはい、準備運動してからね〜」  
「え〜〜〜!!!」  
「……脚吊っても助けないわよ?」  
「準備運動大切!!」  
「…あんたねぇ…」  
 プールサイドにビート板をおき、なけなしの胸を張る相手に一つため息ついて  
向かいに立つ。  
「それじゃ、適当にラジオ体操第一でもやって、柔軟運動でもしましょうか」  
「うんっ!!!」  
 ほんと、この子は運動だったら何でも良いんじゃないかと思うくらいの勢いで  
頷けば、早速両手を上に上げて深呼吸から始める。  
「あ、そうそう、言わなくても分かってるだろうけど、飛ぶのは危ないからしな  
 くて良いわよ」  
「はーい!」  
 テンション振り切ってる相手に万が一を考えて良いつつ、相手に合わせて準備  
運動をこなしていく。  
 
「さ、身体もある程度ほぐれたし、後は柔軟ね」  
「んと、どうすれば良い〜?」  
「体育の時間にやるでしょ」  
「いつもお任せだもん」  
「……はい、じゃあそこに座って」  
 
 Don’think,feel!  
 
 有名な映画スターの言葉が頭を過ぎったので、それ以上言わずに日和を座らせ、  
後ろに回る。  
「はい、脚広げてゆっくり身体前に倒して」  
「ん〜…いた!痛い!かなちゃ痛い!!」  
「日和、あんた意外と身体硬いのね」  
「硬いとかじゃなくて、いたたたたた!!!」  
 思ったより手前で悲鳴上げる相手を軽く押しながら苦笑する。  
「運動してるからもっと柔らかいと思ったんだけど…」  
「運動と柔らかさはべっ痛(つ)うぅぅぅぅ!!!?」  
「確かに別よね〜」  
「別じゃなくて、かなちゃ痛いいたあぁぁい!!」  
「んも〜…そんなんじゃ怪我するわよ?」  
「なによ〜、そんな言うならかなちゃはどうなのよ!!」  
「良いわよ、次は日和の番ね」  
 暫く悲鳴上げる日和を楽しんでから位置を変わる。  
「う〜〜…かなちゃも悲鳴を上げるが良いのだー!!!」  
「んっ…」  
 私が腰を下ろし、脚を広げるや否や、後ろから強く抑えてくる…が、顔打たな  
いように気をつけて、ペタッと胸どころかお腹まで地面につける勢いで身体を折  
る。  
「え〜〜〜!!」  
「なぁに?」  
「かなちゃずるい〜!!」  
「いや、ずるいって言われても…」  
 新体操部の人数あわせ(あくまで人数合わせ程度ね!)にも行くくらいの私、  
知ってると思ったんだけど…  
 
「ずるいずるいずるいぃ〜!」  
 痛がらない私に地団駄を踏む日和の姿は見なくてもはっきりと予想できr  
「ひぁっ!?」  
 いきなり胸を揉まれて思わず変な声が出てしまった。  
「ちょ、ちょっと日和サン?」  
「ハイ?」  
 ギギギっと首を限界まで捻り問う私の声に、わざとらしい声音で首まで傾げて  
答える日和。  
「ナニヲサレテルノデスカ?」  
「ナニヲシテルノデス」  
「………」  
「………」  
「…んっ…ぅ…」  
 しばしの沈黙…当然というかなんと言うか、先に音を上げたのは私だった。  
「かなちゃ、今えっちぃ声出たぁ」  
「う、うるさ、い…や、やめないと…ひどいわよ」  
「やめても酷いことするからやめな〜い」  
 日和の指摘に赤面しながらも、漏れそうになる甘い声を何とか堪えつつ絞り出  
した言葉も簡単に却下される。  
「し、しない…しないから…ぁ…んっ…」  
「ん〜…かなちゃ、これなぁにぃ〜?」  
「ぃひあ!!」  
 自分でも嫌になるくらい敏感な身体、そういう目的で触られてればすぐに快感  
に染まり始め、ばれない様に祈っていた胸の頂の尖りを押しつぶされるととうと  
う高い声を上げてしまった。  
「佳奈サン、胸ニシコリガアルヨウデスヨー?」  
「ど、どこで、ぅくっ…そんな言葉お、覚えてくんのっ、よっ…っあ、ふっ」  
「んふふふ〜♪かなちゃ、かわい〜」  
「うるひゃ、くっ!!んっ!!ふっ、うぅ…っ!」  
 柔軟体操の前屈状態なので抵抗もできず、紺色の生地の上から胸をいやらしく  
触り続ける日和にひくひく震えながら必死に唇を噛む。  
「…ねぇ、かなちゃ」  
「は、ぅ…んん…な、によっ…」  
「かなちゃも意外と胸小s」  
「うっさああぁぁぁぁい!!!!」  
「にゃああああああああ!!!?!?!」  
 日和の何の脈絡も無い一言に、思わず相手の頭を両手で掴んでプールに投げ飛  
ばしていた…  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
「あぶ、っぷ…かなちゃ、ひどぅい〜…」  
「自業自得よ。第一に、少なくともあんたよりはあるわよ」  
「わ、私はこれから育つもん!」  
「あら、同い年なんだから私もこれから育つのね?」  
「うぐぅ…」  
「ま、いいじゃない。とりあえず泳ぐ練習するわよ」  
 プール中程に顔面着水、必死でもがいて爪先立った日和を見て、浅めの方で良  
かったと安堵しつつ、素っ気無い口調で言う。  
「はい、ビート板」  
 発泡素材の板をプール中程の相手に投げ渡し、自分もプールに入る。夏の熱気  
だけでなく、日和の行為も加えて火照った身体に水がとても心地良い。  
「ほらこっちきて。今年こそ泳げるようになるわよ」  
「あ゙〜…もう泳げなくても良いかも〜…」  
「いいから始めるわよ!」  
「はーい」  
 ビート板抱いてぷかぷか浮いてる相手に笑顔で拳振り上げる振りすると素直に  
寄ってくる。  
 そこ、素直にじゃなくて恐れて寄ってきたとか言わない!誠意ある説得に応じ  
たと言って欲しいわね。  
「さ、それじゃまずはバタ足の練習からしてみよっか」  
「どうすればいいの?」  
「ビート板はとりあえず置いといて、プールサイドを掴んで身体を伸ばす」  
「んしょんしょ…」  
「で、そのまま足をバタバタ〜」  
「バタバタ〜」  
 プールサイドを掴み、沈みそうな身体を頑張って支えながらバタ足する日和を  
暫く眺める。  
「うぷっ…かなちゃ、これ、浮かな、い、よぅ」  
「良いのよ。まずはバタ足っていう動作を身体に覚えさせるのが目的だから。頭  
 そんなに上げてるんだから浮かぶほうが怖いわよ」  
「うぶぅ〜…」  
 とりあえず納得したのか、バタ足を続ける。足が動くたびにそれに応じて紺色  
の化繊に包まれた小さく可愛いお尻が右左と揺れる。  
 
「ん、ふっ…わぷ…か、かなちゃ」  
「…ん?」  
「かな、ちゃ、んぶっ…お、お尻、見てない?」  
「!!?」  
 水と格闘しながらバタ足続ける日和の一言に思わずヒキッと固まってしまった。  
「そ、そ、そんなことな、無いわよ!!」  
 鋭い相手の一言に思わず視線さ迷わせながら答えるも、どう考えてもバレバレ  
などもり方。日和…やっぱり恐ろしい子…  
「ふぅぅん?」  
 …かなづちのくせに余裕あるじゃない…こうなったら…  
「日和…」  
「んぷ?」  
「覚悟なさい!!」  
「わぷっ!?かなちゃ!!?」  
「ほーら、手を離したらおぼれちゃうわよ〜?」  
 バタ足してた日和の足をおもむろに掴み、あわてる相手に我ながら悪役然とし  
た笑みを向ける。  
「や、やだっ、かなちゃやめ、わぷっ!おぼれ、んっぷっ!」  
「大丈夫よ、しっかりプールサイド掴んでたら」  
「やだやだ、ぅぷ!こわっ、んっ!!やっ、ぁぶ」  
 泳げない者の恐怖はいまいち理解しがたいものの、日和の必死な様を見ると余  
程怖いのだろう。その姿を見て溜飲を下げる…と同時に、ある怪しい感覚が湧き  
あがってくるのを感じた。  
「溺れるっていっても、そんな深くないところだから大丈夫よ。足だって付くで  
 しょ?」  
「んっ!あ、ふ…か、かなちゃぁ…」  
「なぁに?」  
 足を離して背後から抱き締め、密着するようにした私を振り返り、上目遣いに  
恐る恐る私を呼ぶ日和に満面の笑みを返す。  
 
「…かなちゃ、その笑顔、怖いよ…」  
「うふふふふふ」  
 爪先立って何とか足が付くのを抱き支えるような私に何かを感じたのか、怯え  
る小動物宜しくおどおどし始める日和。  
「さっきのお返し、まだだったわよね?」  
「え?ええぇ!!?かなちゃさっき足掴んで意地悪したじゃない〜!!」  
「気のせいよ気のせい」  
「気のせいなんかじゃっ、ひんっ!!」  
「日和、えっちぃ声出したぁ」  
「…い、意地悪ぅ…」  
 背丈で大分有利な私、日和の脚を割り開くようにして膝を股間に押し付け、グ  
リッとえぐるように押し上げ、相手の声に合わせて言われたことを言い返す。  
「んっ!ぁ…は、ぁ…か、なちゃ…ぁ…」  
「日和サン、胸にニシコリガアルヨウデスヨー?」  
「あっ、はにゃ…んんっ…そ、それ、ぇ…水…水の、せいぃ…」  
 膝で股間をグリグリと虐めながら、抱き支えるようにしてる手で胸をまさぐり、  
水着越しになんとか分かる突起を爪弾きながら、やはり同じ台詞で羞恥を煽る。  
「そうよね、冷たい水による生理現象よね〜」  
「そ、そう、そう、だ、から…さ、触っちゃだ、んゃうっ!ふっ、あぁ!!」  
「生理現象じゃ仕方ないし、生理現象ならこんなことしても平気よね〜?」  
「あっ、ひゃうっ!!んぁっ!ぁっ!ひぁっ!!」  
 少し変形の電気あんまとでもいう感じで膝を小刻みに揺らし、まるでリフティ  
ングするように日和の股間を責めつつ、小さな、けれど硬く尖ってる胸の頂を化  
繊で扱きたてる。  
「は、ふっ…かなひゃ…んあっ!は、あっ!!あぁっ!」  
「日和〜?ここ、屋外プールよ〜?」  
「っっ!!」  
 耳元での囁きに、下半身と上半身、両方から押し寄せる快感に蕩けかけていた  
表情が一瞬でひきつり、両手で口を抑える日和。  
「ほらほら、手を離しちゃっていいの?」  
「んぐぅっ!!んぅ、んんっ!んううぅぅぅぅ!!!!」  
 浮力があるとはいえ手を離せば股間にかかる体重が増し、日和をより強い振動  
が襲うことになり…あっという間に背を反らせてビクビクと痙攣した。  
 
「ねぇ日和、イッちゃった?屋外プールでイッちゃった?」  
 我ながら意地悪いと思うことを耳元で囁く。  
「ん、ぅぅ…んう…」  
 水の中でも膝に感じる熱さで十分にばれてると分かっているだろうが、やはり  
恥ずかしいのか、日和はゆるゆると首を振る。  
「じゃあ続けるわね」  
「っ!」  
 否定したが為、甘くもきつい刺激を継続される事に、分かってはいたもののび  
くっと身体震わせ、怯えきった小動物のような目でこちらを見上げる。  
 
 これよこれ!  
 
 サディスティックな感情がゾクゾクと背筋を這い上がってくる。  
 
 …すいません、彩花先生のこと何もいえません…  
 
「か、かなちゃ…」  
「日和、大好きよ」  
「!」  
 私の一言にさっきとは別の意味でびくっと身体震わせる日和。  
「かなちゃ、わ、私もっぉお!?んっ、あっ!ひゃうっ!!」  
 頬染めて恥ずかしそうに嬉しそうに何か言いかけた所を狙って膝を再び振動さ  
せると、その不意打ちに口塞ぐの間に合わずに高い声が飛ぶ。  
「はうっ、あ!ひあっ!!や、あぁぁぁ!!だめっ!だめっ!!らめぇっ!!」  
「何がだめなの?」  
「なっ、にっっ、ってぇぇぇ!!えっ、あっ!!ひぅっ!!あぁぁ!!」  
 水中で膝を小刻みに振動させる変形の電気あんまを続けると、日和は口を塞ぐ  
ことなど全くできず、必死でプールサイド掴んでびくっびくっと痙攣を繰り返す。  
「あ!あぁっ!!らっ、めえぇぇ!!かなひゃっ!かなひゃあぁ!!でひゃうっ!  
 でひゃうかりゃあぁぁ!!」  
 既にイキッぱなしになってひっきりなしに痙攣していた日和が不意に大きくも  
がき、悲鳴の調子が変わった。  
 切羽詰った声で呂律の回らない叫びを上げる。  
「何が出ちゃうの?もう十分熱いじゃない」  
「ひやうのっ!らめっ!ひやうのでひゃうっっうっ、うぅぅっ!!!」  
 私の膝をぎゅうっと太ももで挟み込みながら身体くねらせてもがく日和を、容  
赦なく電気あんまで責め立てる。  
 
「あーっ!!あーっっ!!!あああああっっ!!!!!」  
 そして一際高い声を上げたかと思えば、私の胸に頭押し当てるようにして大き  
く背を反らせ、暫し硬直し…股間に押し当て揺らしていた膝の辺りの水温がじわ  
じわと熱くなっていった。  
「あっ、ひぁぁ…や、ぁはぁぁぁ…でてりゅ…でひゃってりゅぅ…」  
 既に癖になっているんじゃないかと思うほど、電気あんまで責め立てると日和  
は失禁してしまう。  
 本人も当然恥じて気にして入るのだが生理現象は押しとどめられず、ふるふる  
震えながら蕩けた表情(かお)で失禁の快感と背徳感に浸ってしまう。  
「プールでお漏らししちゃう子はおしおきよね?」  
「らめ、いまりゃめぇぇ…」  
「だぁめ♪」  
 今日はお手洗いをしてなかったのか思いの外長く続く失禁の最中、再び膝を揺  
らして電気あんまを再開し、熱く濁る水をかき回し始めた。  
「あっ!?あっ!!やひっ!?ふゃあぁぁあぁ!!」  
 失禁の開放感の中激しく電気あんまをされるという行為に、頭がぐちゃぐちゃ  
になるような快感が襲い、屋外プールということを完全に忘れて涙や涎溢しなが  
ら悶え叫ぶ日和。  
「ほら、ほらっ!日和、気持ちいいでしょ?ね、日和?!」  
「あーーーっ!!あーーーーっっ!!!」  
 息を荒げて強く抱きしめ、脚の疲れなど無視して電気あんまを続ける。  
 自分も何度か達した気がするがそんなのはもうどうでも良く、ただただ日和の  
高い鳴き声が聞きたい一心で荒々しい電気あんまを続ける。  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
 やがて…ぐったりと動かなくなった日和を抱きかかえてゆっくりとプールサイ  
ドに上がる。  
「ふぅ…」  
「…ぅぅぅ…」  
 日和を横にして、満足げに息を吐いたところで日和が小さく身じろぎした。  
「あ、日和気がついた?」  
 ついつい胸や下腹部を見そうなのを何とか堪え、視線を仰向けに寝かせてる相  
手に下ろしながら問いかける。  
「……溺れるかと思ったぁ…」  
「後ろでしっかり支えてたでしょ?」  
「…後ろでしっかり虐められてた気がする…」   
「気のせいよ」  
「…かなちゃの意地悪…」  
「気のせいよ」  
「…かなちゃのひんにゅー」  
「鳴き足りないのかしら?」  
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」  
「うむ、素直で宜しい」  
 何だかんだで復活が早い日和。私なんて責められても無いのに腰や膝が危ない  
っていうのに…  
「で、これからどうする?帰る?」  
「えーーーーーーー!!!!まだ泳いでないよ〜!?!?!?!」  
 私の何気ない言葉に驚くほど元気に飛び起きる日和。  
「あんた、意外と元気ね」  
「デザートは別腹!!」  
「いや、その例えはどうなのよ…」  
 膝は確かに笑っているものの、腰に手を当て腰を突き出し、胸を張って言う日  
和に今更ながらに驚きつつ言う。  
 
「たー!!」  
「あっ!ちょっっ!!危ないでしょ!!」  
 そしていきなりダッシュしてプールサイドから飛び込む暴挙を目の当たりにし  
て思わず叫んで手を伸ばす。  
 勿論届くわけは無く慌てて水際に這い寄ってプールを眺めると…水の中からポ  
コッと頭を突き出してこっちを見て笑う日和が眩しくて目を細めた。  
「かなちゃー!何か水が怖くなーい!!」  
「…あ、そ…」  
 内心安堵のため息。  
 電気あんまでかなづち直るわけないんだけど…ま、まぁ結果オーライ?  
「ほらぁ、時間一杯あるからあそぼー!!」  
「あんたみたいに元気が有り余ってないのよ」  
 そういいつつも、ゆっくりとプールへ入る。  
 まだまだ太陽は高い。夏休みの気だるい午後、気が付くと楽しい午後に変わっ  
ていた。  
 
 
 終わるっ!!  

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