「さあ…彼を返していただこうかしら?」
「な、なんだって…」
「貴女の手下どもはみんなお寝んね中よ、後は貴女だけ」
「泣く子も泣かす阿魔蘇禰衆(あまぞねす)が…こんな女一人に全滅だと
このぉ…」
芸も何もなく掴みかかってくる阿魔蘇禰衆総長の首筋に手刀をかます。
気絶した女(総長)を担ぎ上げ、目を覚ます前に細工をする。
「さて起きなさい…」
女の頬を叩き覚醒させる。
自転車の後輪に跨るようにして足は固定されている。
「放しやがれ」
暴れるが自転車はびくともしない。
「さて、このままペダルを扱いだらどうなるかしらね…」
ペダルに足をかけ少し力を入れる。
タイヤが女の股間を擦り上げる。
「うぐ」
パンティに包まれているとはいえ敏感な部分をタイヤに擦られているのだ…
「やめろ、やめろ」
「へぇ、そんな口聞くんだ」
更にペダルを一回転。
「ぎゃぁー」
女が悲鳴を上げる、それに乗ってついつい力を込める私。
クリトリスが擦り剥けるまでやってみましょうかねぇ
「はあぁ……ちょっと疲れたわね……」
肩と首を回しながらあたりを見回してみる。
つい先ほどまで危ない顔して襲い掛かってきた方々は、そこかしこで眠りについている。
よくよくその顔を見ると、眠っているというよりは、涎をたらして快楽の海に溺れてしまったような表情。
……まあ、一人ずつ眠らせる→電気あんまでサヨウナラのコンボをかましていったせいだけど。
「さて、さっさとラスボスに会いに行きますか」
ドアを開けた先には、女が一人。
私が入ってきたことに心底驚いている様子である。
「さて、彼を帰してもらいましょうか?」
「な、あ、あいつらは……」
「皆様おねんね中」
「こんな、こんな女一人に全滅しただと!?このぉぉぉ!」
芸もなく、ワンパターンで突っ込んでくる(たぶん)総長。
やれやれとため息をつきながら、すれ違いざまに手刀を一線。
あう、と情けない声を出して、(たぶん)総長はひざから崩れ落ちていった。
「まったく、こんなことにつき合わせて……」
こちら側の被害といえば、せいぜい無駄な時間を使わされたことくらいなのだが、無性に腹が立ってきた。
先ほどまでと同じように、(二度と襲ってこないよう)電気あんまであの世を見させようかと思ったそのとき。
「ふーん……」
いいものを見つけてしまう。
「……少し大掛かりに反省してもらいましょうか」
「ほら、おきなさい」
ぺちぺちと頬を叩き、たぶん総長を覚醒さえる。
このレディースの総長、可愛い顔してるだけあって、この手の予期せぬ荒事には慣れてないらしい。
「な、ちょ、これなんだよっ!?」
自分の置かれた状況を知り、全身で暴れだそうとする。
だがあいにくと、手は後ろに縛り、身体もがっちり鉄骨に縛り付けられたうつ伏せ状態じゃあ何にも出来やしない。
「なんだよって、ちょっぴり拘束しちゃっただけなんだけどね」
笑顔で答えてみると、彼女の顔におびえが走る。なかなかいい表情。
「なにしやがる……」
「せーっかく可愛い顔してるのに、無理に言葉つくっちゃって。そんなあなたには反省してもらおうかと」
そして、ちょっぴり“仕掛け”を作動してみる。
「……っぅう!?」
「あら、いい声出すじゃない」
この私、すっかり乗り気である。
「や、やめろぉ!!」
「やめろといってやめる正義の味方がありますかってことよ」
もっとも正義の味方には、そんなこと言われることはないわけだけども、気にしないでおこう。
仕掛けというのは、たまたまあったママチャリをつかった反省装置である。
仰向けに寝転がらせて鉄骨に固定した彼女の身体だが、おなかのあたりから先は身体の下に鉄骨がない状態。
その足と足の間に自転車を置き、後輪が彼女のクリトリスや秘唇に触れるよう、自転車と足を固定する。
すると、ペダルを回せばタイヤが彼女の敏感な部分に刺激を与えていく、という寸法だ。
電気あんまよりもよっぽど低エネルギー。かつ背徳的。
「や、やめてくれ、やめろ!」
ゆっくりと手でペダルを反対方向に回す。
クリトリスを弄ったタイヤが、そのまま秘唇も弄っていく方向だ。
「へえ、まだまだ余裕じゃない」
少しスピードアップ。
ショーツごしとはいえ、いや、ショーツごしだからこそ、タイヤの摩擦がほどよい刺激となって彼女に快楽を与えていく。
「やめ、やめて……」
タイヤに弄られているのが精神的にいやなのだろうか。
彼女は身体をくねらせタイヤから逃れようとするが、身体は動かない。
それどころか、中途半端に動く分、よりタイヤが大事な部分に食い込んでいく。
「あらあら、そんなに身をよじっちゃって。もっとほしいの?」
「な、ちがっ、あああっ!?」
急制動をかけ、ペダルを前後に急に動かす。
上から下からの刺激が、彼女の脳髄を溶かしていく。
「もう、や……」
「そんなこと言う割には、しっかり濡らしてるみたいだけど?」
秘部に手をあてがうと、しっとりを通り越し、既に濡れそぼっていた。
濡れたショーツが、タイヤの回転に巻き込まれ、秘部に食い込みだしている。
「いやいや言う割には感じてるわねえ」
「これは、ちがああっ!?」
そんなこという子にはお仕置き、ということで一回転だけ早くまわす。
「ちがくないんじゃない?」
私の言葉に、彼女からの反応はない。
どうやら急な動きに軽くイってしまったようだ。
にたーと(自分としては素敵な)笑顔を浮かべつつ、最後の工程へ。
「よいしょっと」
せっかくなので、彼女の顔が見えるよう後ろ向きにサドルにまたがり、ペダルに足をかける。
「そ、それだけはやめてぇ!!」
どうやら、私のすることに今更気付いたようだ。
「だから、やめてって言われてやめる悪人は三流よ」
いつしか自分を正義の味方から悪人にジョブチェンジさせつつ、足に力を込める。
「まあ、マウンテンバイクじゃなかっただけ、幸運だと思いなさい」
そして……全力疾走。
「ああああああああ!!」
絶え間ない摩擦が、クリトリスを、秘唇を、熱と共に刺激していく。
「いあぁぁぁ」
もはや彼女の叫びは声になってない。
涎をたらし、白目をむき、自ら腰を振って更なる快楽を求めていく。
「じゃあとりあえず、一回いっときなさい」
急制動。それから逆回転へ全力でこぐ。
「ああああっ……!」
一際甲高い嬌声を上げ、全身を痙攣させ、彼女は秘部から大量の汐を噴出していた。
だが、ここでとめると単なる“いい人”になってしまう。
これはあくまで反省させるための方策なのだから……
「い、ぃぃいっ!!?」
イってもとめてやらない。
ひたすらこぎ続ける。
何度も甘い悲鳴が響き、水溜りは次々とその領地を拡大し……
「……さすがに疲れた」
20分も全力疾走すれば、足に乳酸が溜まる。
「あー、これは、うん、まあ反省したでしょ、たぶん」
鉄骨の上には、意識をなくしながらも腰を振り、タイヤからなお快楽を得ようとする人形がいた。
「……あ、そうだ、彼を助けに行かないと」
自転車から降り、一歩二歩。
願わくば、彼女が全うな道に戻りますように。
……その後、ママチャリ盗難が多発して、少しいっちゃってるような女の子が街に増えた。
まあ、私のせいじゃないだろう、たぶん。