儚く散る薔薇も「契約」さえすれば永遠になる、枯れることも乾くことも散ることも腐ることもない。  
悪魔の甘言というものはえてして魅力的なものなのであるが、同時にその代償も大きいのは当然と言える。  
正直に言えば悪魔の誘う契約は代償が大きすぎる、見返りとして毟り取られるものは契約によって得られた歪んだ奇跡などとは到底釣り合いになどなるはずのないものなのだ。  
しかし、それでも悪魔と契約するものは後を絶たない。  
何故か?  
答えは至極簡単である、悪魔は口がうまいのだ。  
この世のすべての詐欺師たちの教師足りうるもの、それが悪魔と言うものだ。  
心絡めとるその舌の神秘は、歴史上幾億の子羊たちを自ら地獄の炎の中に飛び込ませただろうか。  
そして今日もまたその忌々しい口舌に導かれ呪われた奇跡を契約する愚かで愛おしい子羊の悲鳴が響き渡る・・・・・・。  
さながら、それは週末の日の喇叭にも似て。  
 
おにゃのこ「ホントに!? ホントにこのブラつけるとバストサイズがそんなにアップするの!?」  
あくま「もちろんスよ。見ていて悲しさを通り越して慈しみが湧くAAAカップも、  
このブラさえつければ中途半端に生々しい性欲を喚起させるCからDカップにバリバリのギュインギュインに  
急成長スよ。それはさながら大洋に生まれた新たな島のごとくっスよ」  
おにゃのこ「フフ・・・・・・フフフ・・・・・・待ってなさいよお姉ちゃん! ちょっと自分がボンキュッボンな  
セクシーダイナマイッツだからって妹を不条理に虐待して・・・・・・フフフフ!  
このブラの力で復讐しちゃるんだからね! これ買います!」  
あくま「五万円になりーっス。まいだりーっス(まいどありがとうございます)」  
 
汝ら。  
心せよ。  
悪魔との契約は汝に満たされない飢えを与えるのだから・・・・・・。  
 

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