バスルームから追い出されたおれは寝室へと入る前に、自分の部屋へと寄ることとした。それはもちろん、  
明日の準備をしなければいけないから。  
とはいっても、新入社員のおれはまだ仕事を与えてもらっているわけでもなし。だから準備といえども  
たいしたことはない。  
机の上においてあるものに目がいく。  
『巨乳浴衣娘〜境内にて朝まで祭囃子〜』 と 『巨乳ブルマ〜いけない体育倉庫〜』 の二枚だ。  
なんていうか恥ずかしい。母親に隠していたエロ本をわざとらしく机の上におかれる……。  
あれと同じぐらいの精神的ダメージだ。  
……メモ用紙が貼り付けてある。  
 
『……スケベ……by紗奈』  
 
「返す言葉もないです……」  
おれは苦笑いを浮かべていた。  
 
待てど暮らせど紗奈は来ない。時計に目をやる。――既に十時を回っている。おれが風呂をあがってから  
一時間と少し。女性は長風呂のひとが多いということはよくわかっていたつもりだけど、また姉ちゃんも  
その例外に漏れていないということも理解しているけど、焦らされているのではと勘ぐってしまう。  
 
今か今かと紗奈を待っているのはおれだけではなく、下半身の分身も首を長くしている。  
 
――すまない、相棒。奥さんはまだバスタイムを満喫されているようだ。  
 
さっき自室のクローゼットへと密かに隠してある 『マムシ&スッポン ゴールデンコンビ』  
という強力な精力剤を飲んできたのだ。  
このためマイサンは既に臨戦態勢であった。  
一本八千円という代物。友人と遊んだときに勧められたもので、ありえない効果を発揮するから買ってみなって  
話だった。まあ、値段が張るものだから敬遠していたのだけど、物は試しということで購入していたのだが。  
これを飲むのはおれが先月末大学を卒業した際――姉ちゃんと入籍したときの初夜に服用して以来だ。  
 
あのホテルでの逆レイプから姉ちゃんと肌を重ねたことはなかった。紗奈姉ちゃんが忙しかったという  
こともあったが、それともうひとつ。  
 
『あのときは特別だった。わたしもお酒をかなりのんでいたからね』  
 
結婚するまでは厳禁。初夜にて旦那さまに純潔を捧げること――という、おじさんとおばさんとの約束を  
破ってしまったことをかなり気にしていたらしい。  
それで入籍の日――晴れて夫婦となった夜に初夜をやり直すことになったというわけだ。  
おれもなんていうかその……我慢をした。姉ちゃんに約束を違えさせて申し訳なく感じていたおれも  
付き合うことにした。紗奈に手を出さないということと、オナニーの禁止だ。  
卒業前から今のマンションに引越し自体はしていた。即ちふたりで同居。姉ちゃんは忙しいとはいえ、  
朝も夜もご飯はしっかり作ってくれたし、目が合えばキスも照れながらもする。  
もちろん、同じベッドで一緒に就寝。  
でも、エッチはダメ。ほんの数日だけのことでしかなかったんだけど、あれはめちゃくちゃ長く感じた。  
そして卒業の日に、あのホテルに宿泊して初夜を迎えることとなった。  
そのときに知ったことだけど、ここは姉ちゃんの経営するホテルのひとつだったらしい。  
 
最上階のロイヤルスウィートにて迎えた初夜でおもいっきり紗奈を堪能させてもらうべく、半ば忘れていた  
『マムシ&スッポン ゴールデンコンビ』 の力を借りることにしたのだが、これが誤算だった。  
いや、精力剤としての効果は抜群だった。胡散臭いと疑っていたことを製薬会社に土下座して謝りたいと  
思うほどに。かつてないほどの勃起力と何回戦でもいけそうなタフさをもたらしてくれたのだから。  
一回戦が終わっておれがコールド勝ちを収めたときに事件は起こった。姉ちゃんが眠ってしまったのだ……。  
前夜は目が冴えて眠れなくて、極度に緊張している……と言われたおれは能天気にもこう思った。  
『大丈夫。そんなかわいい嘘をつかなくても、おれが濃厚に愛してあげるからね』  
とかおおはりきりだったのだけど、照れ隠しの嘘でもなんでもなく本当だったらしい。  
 
結局、疲れているところを起こして無理やりするという最低なことは考えもせずに、不完全燃焼のまま  
初夜を終えてしまった。  
その夜は、ギンギンにフィーバーしていたマイサンが、話が違うと暴動を起こして勃起が収まらず、  
おれはなかなか寝付けなくて涙目になって悶えるはめとなったのだった。  
 
それ以降もほぼ毎日身体を重ねていたが、バージンを卒業したばかりの姉ちゃんに気を使っていたので、  
男としてやり遂げたという満足感は得られていなかった。  
とはいっても、嫌がるかもしれない彼女を強引に犯してセックス恐怖症にさせてしまってはいけないし、  
夫としてはやっぱり一方通行の快楽ではなくて奥さんにも気持ちよくなってほしいわけで。  
紗奈をすみずみまで征服したいというオスとしての欲求と、夫として妻を労わらなきゃというふたつの  
矛盾した思いを抱いていたおれは、どうもすっきりできなかった。  
 
だが、今日はなんだか期待できるような気がしていた。だって姉ちゃんが一緒に風呂に入ってくることは  
今までなかった。それと、ちょっと嫉妬が混じった言葉。  
 
『……わたしのアソコじゃなきゃイヤよ? ダ・ン・ナ・さ・ま』  
 
――お言葉に甘えて今夜は紗奈を堪能させてもらうとしよう。  
 
 
扉がノックされる音がする。いやらしい妄想ででれっと緩んでいた顔を引き締めて在室を伝える。ややあって  
ドアが開いたのだが、紗奈はなぜか遠慮がちに顔だけで覗くようにしている。  
「ごめんね。……待ったよね?」  
「う、うん。でもほら、おれのために綺麗になってくれるんだから……」  
「えっ!? あ、うん……。そうなんだけれど……トモくん、なんだか目が怖いよ?」  
「そ、そうかな?」  
寝巻きのズボンの下では分身がすでにいきり立っている。ドリンク剤の効果は今夜もばっちり。極度の興奮  
からか目が血走っているようだ。  
 
――そりゃあ奥さんがわざわざ焦らすような真似をするからさ。  
 
「ところで、なんで入ってこないの?」  
「えっと、笑わないでね?」  
 
――もしかして何か大胆なお楽しみがあるのか?  
 
「う、うん。笑ったりしないよ」  
扉を後ろ手に閉めつつ姉ちゃんが寝室内に入ってきた。  
「似合うかな……?」  
「…………」  
おれは少しの間絶句――気落ちしていた。だって普通のパジャマ姿だったんだもの。相変わらずの盛り上がり  
を見せているマイサンはお構いなしみたいだけど……。  
「ねっ、かわいいでしょ? 前から通販のカタログ見ていていいなぁーって思っていたんだけれど、  
思い切って買っちゃったの♪」  
すっかりご満悦状態の紗奈姉ちゃん。デフォルメされたかわいらしい羊が何匹もプリントされたデザイン  
のものだ。やっぱり姉ちゃんも女の子ということだろうか。かわいいものに目がないというのは  
どの女性も同じことなんだろう。  
「……ふーん? トモくんはご不満みたいね……」  
「えっ!? いや、そんなことはないよ……」  
褒め言葉をなにひとつ口にしていなかったのがまずかったようだ。目に見えて不機嫌そうになる紗奈を  
目にして少し慌ててしまう。  
「うふふっ……スケベな旦那さまは……こちらのほうがお好みかしら?」  
弁解する前に紗奈姉ちゃんはパジャマのボタンを開けていく。  
いつもなら――綺麗なおっぱいが現れるのだが、姿を見せたのは実に扇情的な意匠の黒いブラジャーだった。  
「……っ」  
 
男を誘惑するための下着。胸の頂があともう少しで零れ落ちてきそうなところを見て思わず息を呑む。  
「……もう、ホントにスケベなんだから……」  
おれの股間の膨らみを目にして艶やかな笑みを浮かべている。  
「下はこれなの……」  
姉ちゃんの手の動きがとてつもなくスローモーションに見えて早くしろと思いつつも、もっと見ていたい  
とも感じる相反した心境。ストリップを見に来た客ってこんな感じなのだろうか。  
「……っ!」  
ようやくのことで姿を現したそれに目を大きく見開いていた。  
女性の脚線美をさらに美しく見せるための小道具。  
――ガーターベルトだ。  
色は下着と同じ黒。背の高い紗奈姉ちゃん。相応に足も長くて実によく似合っている。  
「何日か前、わたしが本社に出向いたときにスカート姿だったでしょう? そのときにパンストを履いて  
いたけれど、家に帰ってきたトモくんはじーっと足を見てきたわよね……?」  
「……気付いていたの?」  
「もちろん。いやらしい目で今にも触りたそうな顔をしていたから……ね。でも、パンストでは味気ない  
気もするし、もっとセクシーに見せようと思ってこれを用意したの」  
くるっと優雅に一回転して全身を見せてくる。おいしそうなお尻を見て生唾がこみ上げてきていた。  
「どう、気に入ってもらえたかしら?」  
「……うんっ」  
今、気付いた。かわいいパジャマの下にセクシーランジェリー――羊の皮を被った小悪魔という演出  
だったのか。  
わざとこちらが冷めるように仕向けていて、一気に劣情を煽ってきたわけだ。悔しいけど、フェイントに  
見事に引っかかってしまった。  
 
紗奈がこちらに近づいてくる。ベッドのはしに腰掛けていたおれの足元にペタンと座り込むと、ズボンと  
下着を脱がせて一物を解放してくる。  
「ふふふっ……。いつもより大きいみたい。喜んでもらえたみたいね」  
「くうっ……」  
反り返る亀頭をピンと指で弾かれる。少し痛さも感じるのだが、それがいい。  
「今日は……この立派なオチ○チンを舐めてあげる」  
「えっ、いいの?」  
思わず聞き返してしまっていた。紗奈にとってフェラチオは初体験となるからだ。  
「いつもわたしばかりしてもらっていたから。初めてだから、上手くできないでしょうけれど、そこは  
我慢してね?」  
上目遣いに、小首を傾げるようにしてフェラチオをする許可を請う妻。  
 
彼女からのご奉仕は初めてということもあるし、いつものお姉さん然とした姿とのギャップと相まって  
とても新鮮に思えていた。  
「んちゅっ……」  
まずはご挨拶とばかりに赤黒く充血している亀頭へと口付けをしてくる。舌を出してチロチロと切れ込みに  
這わせてくる。  
「んっ……あふぅんっ……ちゅ……ぴちゅん」  
丹念に汚れを落とし清めるようにして亀頭周辺を舐めまわすと、今度は裏筋へと向けてくる。  
「レロっ……んふっ……はむン……」  
「うぅっ……」  
棹の部分へと上下にゆっくり舐めながら、手は大事な袋を揉んでくる。やわやわとむず痒くなる刺激のため  
腰が浮かび上がりそうな感覚を覚えていた。  
「ちゅぷっ……んっ。さあ、わたしのお口のなかに入りましょうね……ダンナさま」  
普通にセックスするのとはまた違う口の感触。絡み付いてくる舌、口腔内のあたたかい唾液がたっぷりと  
塗されていくと気持ちよさだけではなくて、愛しさがこみ上げてくる。  
確かに初めてということでテクニックはまだまだだろう。それでも、おれを気持ちよくさせなきゃという  
一生懸命になっている姿に、心にグッとくるものがあった。  
「んぐっ……レろ……ちゅっ……あはふぅ……っ」  
気持ちいいということをどうにかして伝えたくて、そっと右手で姉ちゃんの頭を撫でることにした。  
風呂上りということでサラサラとしたいい感触が増している。美しく艶やかに輝く黒髪をすくっては  
撫でていく。  
「……んーっ♪ くちゅっ……ぴちゅっ……っ」  
「うぅっ……紗奈、そろそろヤバいかも……」  
彼女はちらっと視線を上げてきたが、特に構うこともなく舌と手の動きを加速させていく。  
「ずちゅるるるっ……ちゅぷん……じゅるるる……っ」  
「ダメっ……出しちまうっ……もういいから……」  
口のなかはもちろん、顔に出して汚すようなこともしたくなかった。紗奈の頭を掴んで上げさせようとする  
ものの、逆に手で払われてしまっていた。  
「ふぅん……はぁふ……くちゅるっ……ちゅるるる……っ」  
「くっ……!」  
「……んんっ!?」  
 
どくっどくっどくっ……ビュルルルっ!  
 
とうとう限界を超えて精液を紗奈の口内に放出してしまっていた。  
あまりの気持ちよさのため半ば放心状態に陥っていたところ、はっと気付いて脇に用意していたティッシュ  
を手繰り寄せて渡そうとしたところ。  
 
「……っ。……ごくっ」  
「えっ、のんだの!?」  
姉ちゃんは口いっぱいに頬張っていた精液を喉の奥に流し込んでいた。  
「うーっ……おいしくない……」  
ちょっと眉根を寄せて渋そうな顔をしている紗奈を見詰めていた。こちらに気付いた姉ちゃんも顔を上げて  
視線をあわせてくる。  
「どうしたの?」  
心底不思議そうな顔。おれが何に驚いているのかまったく見当もつかないと言わんばかりだ。  
「いや……だって、精液のんでくれるなんて……」  
「……? のむものじゃないの?」  
「人によっては……というか、のむのは嫌いな人が多いらしいから。喉にからみつく独特な味わい  
らしくて気持ち悪いものだって」  
「あーっ、喉にからみつくっていうのはわかった。確かにこれはちょっと慣れないときついかも」  
「…………」  
どうなっているのか正直わからなかった。確かに紗奈姉ちゃんはフェラ初体験のはずで、本人もそう言って  
いたし、だとすれば咳き込んで吐き出してしまうはずだろうし……。  
「えっとね、今日のお昼は家事も仕事も早く片付いてしまって、暇だったの。それで午前中のお掃除のときに  
見つけたトモくんのDVDを思い出して見てみることにしたの」  
「えっ……」  
「それを見ていてフェラチオを知ったの。DVDのなかの男の人すごく気持ちよさそうだった。……わたしも  
トモくんにアソコを舐めてもらって気持ちよくしてもらっていたよね。  
自分がしてもらって気持ちいいことはパートナーにとっても気持ちいいはずだから……」  
「はあ……それでフェラチオしてくれたんだ……」  
コクリと紗奈は首肯してくる。どことなく得意げな笑顔がかわいらしい。  
それと、褒めて褒めてというオーラを感じる。お礼に優しく頭を撫でてあげることとした。  
「……っ♪ ……でもあのDVDは嘘つきだね。女の人はおいしいって言っていたのにおいしくなんか  
なかった」  
「あれは……なんていえばいいのか、男の欲望に都合よくあわせて作ったものだから」  
「都合よく……?」  
「うん。もっと簡単にいえばオナニーで抜くためのオカズってことかな。盛り上がって見ているところで  
おいしくないとかまずいとか言われたら興醒めしちゃうんだよ」  
「ふーん? そういうものなんだ……」  
どことなくまだ納得のいかないというような顔をしている紗奈を、強引にベッドへと引き上げて抱き寄せる。  
「きゃっ」  
「今度はおれが気持ちよくしてあげるから」  
 
ベッドにそっと紗奈を横たえて潤んだ瞳で見詰めてくる彼女の額へとそっと唇をおく。  
「あっ……」  
そこじゃないと言いたげな姉ちゃんを焦らすように、今度はプルプルな耳たぶを甘噛みして息をそっと  
吹き込んだ。  
「んんっ……。そ、そこもいいけれど……」  
「わかってる……」  
まるで特別にあつらえたかのような絶妙な厚さの唇に吸い付いていく。上下ともに優しく舐めて、  
そして――深く、深く押し入っていく。  
「んっ……くちゅん……あンっ」  
そっと紗奈の舌をすくって丁寧に絡ませる。先ほどまでおれの分身を気持ちよくするためにがんばってくれた  
それ。そのお返しに、口腔内をくまなく舐め尽していく。  
「はぁんっ……あくっ……んん……っ」  
深いキスはそのままに、セクシーなブラジャーへと手をやって上から軽く撫でていく。びくっと身体を震わせる  
紗奈の反応に気をよくしたおれは、外さずにそっとたくし上げるだけに留めておいた。  
「んっ……。ぬ、脱がすんじゃないの……?」  
「せっかく盛り上げてくれた衣装だからね。もったいない」  
「くうっ……トモくんのこね回してくる手……ふぅん……感じちゃう」  
ゆっくり周囲から揉み解すようにしていく。頂に位置するかわいらしい宝石に目を奪われがちとなって、  
そこに手を、舌を這わせてくなるがそこはまだ我慢。  
お楽しみは少しでも先にとっておくほうが、おれにとっても、もちろん紗奈にとっても快感が増すのだから。  
決して乳首には触れずにかといって快感を与えないというようなこともせずに、微妙に揉みかたの強弱を  
つけていく。  
一旦、紗奈の魅力的な唇とは別れて頬、首筋、浮き出た鎖骨へと唾液で線を引いていく。  
「あぁふぅ……こ、今夜のトモくん、なんだか……んっ。ねちっこいよ……?」  
「んー? フェラチオに挑戦してくれた奥さんにご褒美を……ね」  
「くっ……んンっ」  
ようやくのことで指の腹で乳首に刺激を与える。少し乱暴に押してみたり、その興奮のために大きくなって  
きたところを親指と人差し指でキュっと摘んで弄ぶ。  
「あっ……そ、そこがいいの……」  
やはり待っていたんだろう。どことなく控えめながらも、期待の眼差しでおねだりしてくる。  
「……わかった」  
「はぁん……いいのっ。もっとぺろぺろして……っ」  
ご要望に応えて右の乳首へと吸い付き、残ったほうは手のひらで揉み転がす。  
「あはっ……気持ちいいけれど……トモくん、かわいい。赤ちゃんみたい……」  
「…………」  
「ひぐ……っ!?」  
照れ臭さを隠すためにコリッとした先端を痛すぎない程度に軽く噛む。  
そりゃあ、おっぱいが嫌いな男なんていない。これが嫌いなんて変人がいたら説教してやりたいぐらいだ。  
「くはぁあああ……っ」  
手の愛撫のみで待たせていたほうの乳首に狙いを移す。ピンピンに期待して立っているところを  
かわいがっていった。  
 
さて、相棒も恥ずかしいぐらいに先走り汁を垂らし始めてきていることだし、姉ちゃんの股間へといく。  
ショーツの上から中指でちょんっと軽く触れたところ、  
 
――もうたっぷり濡れてる? まだオマ○コにはまったく触れてもいないのに?  
 
ちょっと意地悪したい気がしてきたおれは、手はそのままにショーツの上から弄りながら姉ちゃんの顔を  
覗き込んでいた。  
「紗奈……すごく濡れているけど、これっておれが愛撫しはじめてからって量じゃないよね? もしかして  
おれのチン○ン舐めているときから興奮して濡らしちゃってた?」  
「んっ……そうかも……ぅんっ……しれないけれど、でも……」  
「……でも? ……んっ!?」  
余裕たっぷりな様子を装おうとしていたおれの口に姉ちゃんの柔らかい唇が当てられていた。両手でおれの  
後頭部をがっちり抱え込んでの強引なキス。  
目を白黒させているおれを見ている紗奈姉ちゃんの瞳が細められて――笑っていた。  
「んっ……ちゅぷっ。はぁ……トモくんのことがダイスキだから……だよ」  
「……っ!」  
なんという男心を狂わせるようなことを口にしてくるのだろうか。このひとは。  
「あー、そのありがと」  
「うふふ……」  
自然と出る感謝の言葉。なんだかなーと思う。セックスのときぐらいは主導権を握りたいものなんだが。  
どこまで一枚上手でいく気なんだろうね、紗奈姉ちゃんは。  
 
気を取り直して黒のショーツを脱がす。そして紗奈の女性としての大事な部分に手を滑り込ませて  
親指と人差し指でぐいっと開いた。  
発情しきった女性器。濡れそぼったそこからは淫らな液がトロリと溢れてくる。何度見ても息を呑んでしまう  
光景。そっと姉ちゃんの顔に視線を向けるが、恥ずかしげに背けたままだった。  
「れろっ……」  
「んん……っ」  
股間が痛いほど疼いているが、自分自身に自制を言い聞かせるようにして熱心に舐めしゃぶる。  
ひくひくと物欲しげに蠢いている膣穴めがけて唇ごと吸い付く。  
「あぁあああぁっ……ダメっ。そんないやらしい舐め方しちゃダメなの……っ」  
吸っても吸っても絶え間なく分泌されてくる愛液。しばらくの間、夢中になっておれは紗奈姉ちゃんの  
オマ○コにしゃぶりついていた。  
 
 
「と、トモくん……。わたし、もうトモくんが欲しい……」  
「おれもそろそろ我慢が利かなくなってきたところだったんだ。……いくよ?」  
卑猥な音をたてて紗奈の胎内へと潜り込んでいく。  
「くうぅぅぅんんん……っ」  
お互いの股間がくっ付き合う。ザラザラとした内部の壁がおれのモノを溶かそうとするかのように愛液を  
浴びせかけて包み込んでくる。  
「……動くよ」  
「くっはあぁ……当たってるっ! トモくんのオチ○チンがわたしの膣内でゴツゴツしてくる……っ!」  
おれの背中へと腕を伸ばして抱きしめようとしてくる紗奈に応える。おれは頭を抱いて艶のある黒髪を梳きながら  
口付けていった。  
「んんっ……はむン……あはふ……ふぅっ……くちゅ……っ」  
決して単調な動きにはならないように、かといって暴走をするわけでもなく、緩やかにほんの少しだけ激しく  
リズムを変えて腰を振る。  
「ぷはっ……そ、そんなにいやらしく動いちゃダメっ! わたし……おかしくっ……なりそう……っ」  
 
今のところまだ余裕がある。これまでは正常位一辺倒だったけど、今夜からは違う世界も見てもらうと  
しようか。  
「……えっ? な、なに……っ?」  
そっと姉ちゃんの上半身を起こして持ち上げ、お互いの肌を密着させた。  
「う、うそ……。な、なにこれ、深いよ……っ」  
座った――座位の姿勢となって、おれは紗奈の細い腰に腕を回して上下させていく。  
「や、やだ……。いつもと違う……こわいよ」  
「大丈夫。ほら、こうすれば抱っこしているみたいでしょ?」  
そっと滑らかな背へと腕を回して落ち着かせる意味を込めて優しげに撫でていく。  
「紗奈は抱っこ好き……?」  
「はぁぁん……っ。うっ、うん……抱っこ好きぃ……」  
少し不安だったのか。ほんのちょっと零れていた涙をそっと舌ですくう。  
「それに……ほら、これだとキスも好きなだけできる……」  
「くちゅ……んっ……はぁあぁあ……。キスも好きなのぉ……もっとしてぇ……」  
上の唇も下の唇も、それぞれが口付けを楽しんでいる。おれと紗奈姉ちゃんの舌が奏でる音と、性器同士が  
放つ淫らな水音。それは否応にもおれの男としての本能を呼び覚ましていく。  
「くふぅぅんっ……や、やだ……トモくん、は……激しすぎるよ……っ」  
「……っ」  
おれは何も応えずに、ただひたすらに姉ちゃんの腰を持ち上げては落としておれのモノを深く咥え込ませて、  
下からは突き上げていく。  
「あっ……あはっあはあ……いっ、いやっ! こんなのっておかしい! やめてほしいのに、でも切なくて  
……身体が……カラダが……もっともっとって……っ!」  
しこり切った乳首を口に含んでたっぷりと唾液を塗す。それと同時に探り当てた陰核にも刺激を与えていた。  
「だっ、ダメっ! そこは敏感すぎ……感じすぎちゃうからっ……はああぁああ……っ!」  
「……っ」  
ぎゅっと膣の力が強まってくる。どうやら最期のときが近いみたいだ。  
「いっ……いやっ! と、トモくん……ダメだって言ってる……はぁあ……のに、ああっ!」  
ちょっぴり可哀相になって唇を重ねてあげる。  
「くうっ……あはっぁああ……っ! だ、ダメ……やめてっ」  
それでも腰の動きは止めてあげない。いや、止まらない。  
「きゃふぅっ……い、やだ……こんなのって……あはぁああっ……こんなのって……っ!」  
焦点の合わない瞳を潤ませて叫んでくる紗奈姉ちゃんが引き金となった。  
「……出るっ!」  
「……っ!? はぁあぁんっ……熱いのが熱い精液が……くはぁああっ……流れ込んできて……わ、わたし  
……もうっ! いやぁぁあああ……ああぁああぁあ……っ!」  
たっぷりと姉ちゃんの膣内に流し込んでいく。なんとやっても飽きないこの女の胎内へと自分のものだと  
いう証をつけていく行為。  
 
――やばい……止まらない……。  
 
数十秒は経過しているはずなのに、二発目だから精液の量自体が減っているはずなのに、おれの分身は  
紗奈姉ちゃんの胎内へといまだに精液を送り続けていた。  
 
 
「ぐすっ……ううっ……ひく……っ」  
「だから……ごめんね?」  
おれはあまりの快感のため気付くのが遅れていたのだが、紗奈は気を失っていた。正直焦ったものの、胸へと  
耳を当てれば心臓は確かに鼓動を刻んでいたので一安心だった。  
――のはずだったが、意識を取り戻した彼女は黒曜石のような瞳の涙腺を決壊させて、ポロポロと綺麗な  
涙を流していた。  
 
ふたり繋がったままで、おれの胸で泣く紗奈姉ちゃんを抱きしめて頭を撫でてあげている。  
 
「と、……ぐす……トモくん。わ……わたしが……ひっく……やめてって……うぅっ……お願いしたのに  
……うぅっ……無視した……っ」  
「うぅ……本当に申し訳ないです」  
「わっ……わたし……ぐすっ……ホントに……ひっく……こわかったのに……それでも……うぅっ……  
トモくん……やめてくれなくて……っ」  
紗奈姉ちゃんと出会って二十二年。思えば、彼女を泣かせてしまったのは初めてなわけで。  
どうしたものかわからずただオロオロするばかりだった。  
紗奈を堪能したはいいが、一方通行の快楽を貪ってしまった。夫として妻を労わる――もっとも守らねば  
ならないことを破っての暴走。反省して謝罪の言葉を述べるしかない。  
それでもおれの男の本能はバカとしかいいようがなく、紗奈姉ちゃんの膣内で立派に勃起していた。  
普段の積極的にリードしてくる彼女とはまったく違う、守ってあげなくてはいけないという空気を  
紗奈は醸し出しており、おれの分身はそれに興奮してしまっているらしい。  
「ひくっ……と、……ぐすっ……トモくん。き、キス……っ」  
今のおれには紗奈姉ちゃんの命令に背くことはできない。  
 
――まあ、普段もだけどさ……。  
 
「ちゅっ……うぅ……っ」  
軽く唇同士が触れ合うだけのバードキス。ややあって放してきた姉ちゃんは、おれの頭をがしっと掴んでくる。  
充血した両の瞳。赤く染まった頬。いまだにしゃくりあげながら、ゆっくりと口を開いてきた。  
「ひく……っ。も、もうダメなんだからね? お姉ちゃんを泣かせるような……ぐすっ……無理やりな  
エッチは……うぅっ……ダメなんだからね……っ?」  
「はい。本当にごめんなさい……」  
「本当に……ぐすっ……反省してる……っ?」  
神妙な面持ちで首肯する。最近――結婚してから使っていなかったお姉ちゃんを口にしている。  
口調もいつもと違って幼い印象を受けた。  
もしかしたら軽い幼児退行でもしてしまったのだろうか。  
「じゃあ……いいよ……っ。許してあげる。……それでまだエッチするの?」  
思いがけない誘いがきて返答に詰まってしまう。  
「だって……わたしのお腹のなかでまだ大きいもの……」  
「……いいの?」  
「でも、優しくなんだからねっ!? また変なことしたら、おじさまとおばさまに言いつけるんだからねっ!?」  
やっぱり幼児退行してしまっているようだ。  
おれの両親のことは結婚してから、お義父様とお義母様って呼んでいたのに以前の呼び方に戻ってしまっている。  
それに、言いつけるって小学生みたいだし。  
まだ、不安定な姉ちゃんが寝付くまで優しく抱きしめてあげるのがベストなんだろうけど、精力剤のおかげで  
依然として高い闘志を保っているマイサンが納得してくれなかった。  
 
おれはそっと紗奈姉ちゃんを横たえて、優しく唇を重ねていった。  
 
 
結局、五回も射精したところで落ち着いてくれた一物を引き抜いてティッシュで拭い、おとなしい姉ちゃんの  
股間にも同様の後始末を行った。  
紗奈はどこか虚ろな瞳で掛け布団を深くかぶると、こちらに背を向けてしまった。  
短くおやすみと告げておれも眠りにつこうとしたのだが、しばらくして背中にピタッと張り付かれていた。  
「トモくん……わたしをレイプしたの……二回目」  
「レイプって……。確かに今夜のはやりすぎたと反省しているよ。でもあとはちゃんと……」  
 
――そもそも先にレイプしたのは姉ちゃんじゃないか  
 
などとは言えなかった。うん。口がさけても言えない。  
「やっぱり覚えていない……わかった。思い出させてあげる」  
 
 
あれはわたしが八歳でトモくんが五歳のとき。  
いつものようにトモくんの家に遊びに来たら、お義母様は買い物に行かれるということで、お留守番を  
任されたの。お留守番の間、トモくんにお気に入りの絵本を読んであげてって頼まれていたわ。  
 
『――こうしてお姫さまと王子さまは幸せにくらしましたとさ。なに? トモくん、どうし……んっ!?』  
読み終えた絵本を閉じようとしたときに、わたしの膝の上にいたトモくんが突然振り返ってキスしてきたの。  
『……ちょ、トモくん……ど、どうして?』  
『あのね。きのうのよるにおとーさんとおかーさんがね、ちゅーしてたの。なんでよるにちゅーするのって  
きいたら、おとこのひととおんなのひとはどっちもだいすきどうしなら、ちゅーするんだって』  
『ちゅー……』  
『ぼくはさなねーちゃんがだいすきだからちゅーしたの。さなねーちゃんはぼくのことだいすき?』  
『えっ、ええ。トモくんのこと大好きよ……』  
『よかった! あしたもいっぱいちゅーしようね!』  
『えっ……ええ。わかったわ……』  
 
 
「もちろんその前からトモくんのこと好きだったけれど、それでもっと好きになったのよ……」  
「……あのさ、紗奈。それってレイプ……なのかな? 幼児のたわいもない悪戯っていうか……」  
喋り終える前に、間髪置かずに後ろから首を絞められる。  
「純真無垢な乙女のファーストキスを奪ったんだから、正真正銘のレイプでしょうが……っ!」  
「ご、……ごめん! おれが悪かった!」  
おれは解放された喉元を擦りながら咳き込んでいた。  
「あれで将来の結婚相手はトモくんって決めたのに……。トモくんは次の日にはキスしたこと忘れていたし  
……。挙句の果てには、中学生になって色気づいたのかなと思えば別の女の子に手を出していくように  
なって……一番近くにいたわたしは放置プレイ……」  
沸々と憤怒のオーラが寝室内に充満していくのを肌で感じる。その、背中を伝う冷たい汗がとまらない。  
そしておれは、強引に紗奈姉ちゃんのほうへと振り向かされていた。  
首に激痛が走ったけど、今余計なことを口走れば、確実に生命が危うくなる。  
「……でも、それは済んだことだから、もういいわ……。トモくんはわたしと結婚して、わたしのものに  
なったんだもの……。ねえ、トモくん……。わたしを裏切ったりしたら……イヤよ……?」  
紗奈姉ちゃんは微笑を浮かべていたのだが、目がまったく笑っていなかった。  
おれは痛みも忘れて何度も首を縦に振っていた。  
「それじゃあ、夜も遅いしもう寝ましょうか」  
「は、はいっ」  
 
この晩は姉ちゃんから抱き枕にされたため、ろくに睡眠をとることができなかった――。  
 
 
正直なところ、おれは自分に過ぎたる――分不相応なお嫁さんをもらってしまったと思う。  
でも、こう思い直したんだ。  
おれのことを純粋に愛してくれる彼女、紗奈姉ちゃんに相応しい男に少しでも近づいていこうと。  
 
いつの日か、堂々と肩を並べることができる、そんな立派な夫をおれは目指していく――。  
 
 
 
後日、たまたまリビングに置かれていた紗奈姉ちゃんの給与明細を見て、激しく落ち込まされて  
失意のなかも涙目で誓いを立て直したというのは本編とは関係ないお話。  
 
 
                                       (おしまい)  
 

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