俺は力を手に入れた。人を操れると言う能力を……。
前々から気になっていた、彼女に使う事にしよう。そしてから他の奴も操ろう。
図書館でずっと本を読んでる彼女、前髪で目が隠れてるがそれも確認してみよう。
能力を使って、図書館から人を追い出す。
そうしてから、彼女の前に座る。操らなくてもそれだけで彼女の顔が赤く染まる。
「なあ、前髪邪魔じゃないか?」
そう言って、俺は彼女に話しかける。
「だっ大丈夫です。私は……」
お前にとっては大丈夫でも、俺にとっては困る事だ。しょうがなく強い精神操作を開始する。
「目、見せてた方が良いって」
そう言って、俺は彼女にヘアピンを渡す。
「良いんですか?」
逃げようとしているが足が動かないらしい。当然だ。俺が足止めしてるんだから。
「ああ、そっちの方がきれいだって」
そう言って無理矢理渡す。
なれない手つきで彼女はヘアピンをする。
吸い込まれそうな美しい目。じっと見つめる。
恥かしげに彼女は俯こうとする。力を使って顔を会わせ続ける。
彼女の息が荒げてくる。
もはや我慢できない。このまま抱きたい。
はやる気持ちを抑えて、俺は彼女に『命令』する。
「手を後ろに回して」
「はい」
「そのまま繋いで」
「はい」
足も広げてと思ったが、そこまでさせるのは酷だろうと思い閉じたままにしておいた。
「キスはしたことは?」
「ないです」
「だったら僕が今からキスをする。思いっきり深い奴だから気絶しないように」
「はい」
俺はそう言うと彼女の瞳を見たまま思いっきりキスを開始する。
舌を口の中に押し込み、そのまま彼女の中をまさぐる。
「んんんんん〜〜〜〜〜〜」
苦しそうなそぶりを見せたので、俺はゆっくりと口を離して彼女の服をまさぐる。
薄いが柔らかい胸、体のライン、全てがパーフェクトだ。
「なあ、授業でわからない事があるから聞きたいんだけど良いか?」
「……はい」
虫の霞むような声。これでゆっくり彼女を落とせると言う物だ。
俺は笑いを押さえながら彼女をどうするかの考えを始めた。
彼女は家に帰るとバタリとベッドに倒れこむ。
自分の目は特別制だ。目を合わせた人間を魅了してしまう。
魅了された人間は、彼女の事を優先して行動してしまう。
「でも、彼を私だけの物にしたい……」
罠に落ちたのはどっち?