「ん、ふわぁぁ〜ぁ…朝か」
体を起こし、時間を確認する。
「あっ…」
確実に寝坊していた。
「あゆみ、あゆみっ!」
あゆみの体を揺する。
夜の行為のまま裸で寝ているあゆみに普段なら昂奮するところだが、今日は状況が違った。
「お兄ちゃん…お兄ちゃん好き♪」
寝惚けているあゆみは俺に抱きつく。
「遅刻するから早く起きろ!」
「お兄ちゃんがちゅーしてくれたら起きる♪」
あゆみにキスをして起こし、二人でおお慌てで家を出た。
「はぁ、はぁ、なんとか、間に合った…」
「………」
あゆみは疲れすぎて答えられなかった。
「昼は俺が買っとくから、あゆみは待ってろ」
こくんと頷き、二人とも自分の教室に向かった。
昼になり、野菜サンドといちご牛乳をあゆみ用に買ってあゆみを迎えにいく。
「たまには場所変えるか」
そう言って、あゆみの手を引き階段を上っていった。
「さすがに暑いなぁ〜」
屋上に着く。
人気がない屋上は二人きりになるには絶好の場所だった。
日陰を探し、二人で日陰に座る。
「もう夏だね。」
「そうだな。夏休みになったらデートしまくりだな♪」
あゆみに買ってきた昼食を渡す。
「お兄ちゃんと居られればそれだけでいい…」
「どこか行きたいとことかないのか?」
自分の昼食を取り出す。
タマゴサンドと焼きそばパンにコーヒー牛乳だ。
「お祭り…」
「祭?地元のやつか?そんなんでいいなら、いくらでも連れてってやるぞ!」
「うん…いく」
「じゃ、あゆみにはぜひ浴衣を着てもらおうかな♪」
「浴衣もってないよ?」
なら、次の日曜に買いに行こうと約束をした。
浴衣を買いにいくのに電車で3つ先の街のデパートに行くことになった。
ちょっとしたデート気分だった。
待ちに待った日曜日。
そろそろ出る時間なのだが、あゆみが自分の部屋に入ったまま出てこない。
「あゆみ〜、そろそろ行くぞー!」
あゆみの部屋のドアを開けると
「あ、お兄ちゃん…えっと、似合わないよね」
ノースリーブの白いシャツ、胸元が少し開いていて色っぽい。
胸元のラインと肩口の部分についてるフリルが可愛い。
それに黒のロングスカートがあゆみのイメージにぴったりだった。
「お、お兄ちゃん!」
あまりに可愛くて抱きついていた。
落ち着いてから家を出た。
家を出た瞬間から手を繋ぎ、電車の中でも離すことはなかった。
あゆみを見る男かやたら多いのがムカついたが、無視して目的地に急ぐ。
デパートに着いて、せっかくだからと色々見て回った。
雑貨やら服やら家具やら食べ物やら…何を見ても楽しかった。
2時間以上回ってからようやく浴衣を選びに行った。
思ってたよりたくさんの浴衣が並んでいたが、派手な浴衣や裾の短い“若者用”が多かった。
そんなことを考えてたらあゆみが
「これがいい」
と、差し出してきた。
青い生地に小さな赤い金魚がいくつも描かれている浴衣だった。
地味だがあゆみに似合うと思い、それに決めた。
いろいろ歩き回って、お腹が空いたのでファーストフード店に入る。
空いてる席に座り、ハンバーガーを食べるが
「う〜ん、端から見たらお嬢様にみえるから似合わないなぁ…」
「?」
あゆみは、何だかわからないといった顔をしている。
「ハンバーガーをかじってるあゆみがなんか変だ。おしとやかな美少女には違和感がある」
「そんなこと言われても…」
くだらない話をして笑い合う。
今、俺とあゆみは恋人同士に見えてるのかな?そんなことばかり考えていた。
朝少し遅めに出たが、家に着く頃には日が落ちかけていた。
玄関に荷物を置いて
「はぁ…」
と、ため息をついたあゆみにいきなり抱きついた。
「えっ、あ…ん!」
後ろから抱きつかれて振り向こうとしたあゆみの唇を奪う。
「あゆみ今日ずっと見られてた」
唇を離し、耳元で囁く。
「あゆみは俺のなのに…」
「お兄ちゃん、したいの?ならお部屋いこ…あっ!」
服の中に手を入れ、慣れた手付きでブラのホックを外し、直に胸を揉む。
「恥ずかしいよ、お兄ちゃん…」
そんな言葉も気にせず首筋に吸い付く。
片手を胸から離し、スカートの上からお尻を撫でる。
「自分でまくって」
あゆみは言う通りにスカートをまくる。
パンツをずらし、モノを当てがう。
「お兄ちゃん、ほんとにここでするの?」
少し怯えた目で俺を見た。
「俺とするのが嫌なのか?」
「そんなことない!」
俺に誤解されたと思い必死に否定するあゆみ。
「ならいいだろ?」
答えを待たずに先を入れる。
「いいっ、よっ!」
玄関で立ちバックで挿入される。
下駄箱に手をつき服を着たまま玄関で兄に性行為を強要されている妹。
そんなことを考えるとよけいに昂奮した。
「あん、あん、あっ…」
突かれる度にあえぐあゆみ。
さんざん好き勝手にシてるくせに
「俺のこと好きか?」
なんて聞いてる。
「好き…好きだよ!あぁっ、大好きっ、あぁぁぁっ!」
言わせた言葉に満足し、動きを速める。
「お兄ちゃんっ、好きぃっ!愛してますっ!おにいっ、お兄ちゃん!」
あゆみに告白させながらあゆみの中に溢れるくらい精液を流し込んだ。
「あぁぁっ!」
体の相性はかなり良いらしく、イくタイミングはいつも一緒だ。
「はぁ、はぁ…」
二人とも息をきらせている。
最近、たまらなくあゆみが欲しくなって止まらなくことがある。
終わったあとになんだか情けなくなるが、どんなことをしても
「お兄ちゃん大好き」
と、屈託のない笑顔で言ってくるあゆみにどんどん心を奪われていった。
地元の祭は夏休み前にあり、祭が終わるとすっかりお休み気分になる。
そういう意味でもみんなが待ちどおしく思っているが、俺はあゆみとの祭ってだけで待ちどおしく、お休み気分なんてどうでもよかった。
恋人気分をだすために待ち合わせをして祭に行くことにした。
といっても、地元の祭だから近所のコンビニが待ち合わせ場所だが…。
俺は先に出て、コンビニであゆみを待つ。
立ち読みして時間を潰す。
待ってる時間がやたら長く感じられた。
しばらくしてあゆみがコンビニに入ってきた。
「お兄ちゃん♪」
小走りで駆け寄ってくるあゆみに目を奪われた。
青い浴衣はあゆみによく似合っていた。
髪をアップにしていて、浴衣を見事に着こなしている姿はいつも以上に清楚に美しく見えた。
あゆみと手を繋いで近くの神社まで歩く。
ほんの10分しか歩いてないのにやたらドキドキした。
地元の神社はわりと大きな神社で、結構人が集まる。
歴史のある神社らしいが興味がなかったのでよく知らない。
あゆみと出店を回る。
まずは二人で金魚すくいをした。
大きい金魚を狙い、一発で網が破れた。
ちっ、と舌打ちをしてあゆみの方を見ると…3匹捕まえて4匹目を狙っていた。
金魚が3匹入った袋がちょっと妬ましかった。
そんな俺の目を気にしてか
「たこ焼き買ってくるね」
たこ焼きをおごってくれた。
「お兄ちゃん、あ〜ん」
たこ焼きを1つさし、口に持ってきたのでパクッと喰いつく。
「お兄ちゃん、もう1つ♪」
あゆみは楽しそうに俺に食べさせる。
いくつか食べたとこで
「貸して」
と、たこ焼きのパックを受け取り
「あゆみ、ほれ…あ〜ん」
あゆみにやり返す。
あゆみは嬉しそうにたこ焼きを食べる。
純粋に二人でお祭りデートを堪能していた。
それから、ヨーヨー釣りと射的をした。
ヨーヨー釣りは二人で両手いっぱいを目指したが、残念ながら二人で8つしか釣れなかった。
ヨーヨー釣りのおじさんがちょっと睨んでいたからわざと失敗して終わりにした。
射的は二人がかりでなんとか1つ、片手に収まる程度のクマのぬいぐるみを落とした。
少し疲れたので、出店が並んでいる所から少し離れて石段に座った。
「かき氷買ってくるから待っててな」
そう言って俺は一人でかき氷を買いにいく。
買いにいく途中でふと目にとまった物があった。
二人でかき氷を食べて、少し休憩したら場所を移動した。
祭の最後の花火を見るのに良さそうな場所まで歩く。
少し奥に入っていく場所だが、周りより高くなってる所で神社全体を見渡せる。
人気もなく、二人きりになれた。
「もうそろそろだね」
「そうだな」
ポケットに手を入れて、さっき目にとまって買ったものを確認する。
よくもこんなベタでクサいことを思い付いたものだと自嘲気味に笑う。
思い付いて、こんな物まで買っちゃったからには実行しなきゃ…とか色々ごちゃごちゃ考えてたら
ヒューッ、ドン
花火が打ち上がり始めた。
「あゆみ」
名前を呼ばれ、振り向いたとこでキスをした。
触れるだけのキスですぐ離れる。
「ずっと一緒だからな」
あゆみの左手をとり、おもちゃの指輪をはめる。
「えっ…あ、その…こんなことされたら…」
驚いているが、いまひとつ理解しきれていないあゆみ。
「これであゆみは一生俺のものだからな…俺から離れたりしたら許さないから。」
あゆみを強めに抱き締める。
「うん、ずっと一緒…お兄ちゃんから離れたりなんかしないよ?」
あゆみはぼろぼろ泣いていた。
二人とも、花火が終わるまでしっかりと抱き合っていた。
終わり?
夏祭り(おまけ)
花火が終わると急いで家に帰った。
誰にも邪魔されたくないと二人とも思ったらしく、あっという間に家に着く。
玄関に入った途端キスをする。
今度は深く、舌を絡み合わせるような熱いディープキスだ。
キスを堪能したら、あゆみの手を引き俺の部屋に入る。
ベッドに押し倒し、浴衣をはだけさせ、肩や首や胸元に何度もキスをする。
「あっ、お兄ちゃんもっと…」
首や胸元にいくつかキスマークをつけてやろうと強く吸った。
「お兄ちゃんっ!」
あゆみが俺の頭を胸の谷間に押し付けるように抱きかかえた。
今度は胸を舐める。
浴衣ははだけすぎて、胸や足を隠さなくなっていた。
「そういえば、ブラジャーしてないんだな?」
「だってこの前、お兄ちゃんが和服にはそういうのつけないんだって言ってたから…」
恥ずかしそうに答える。
たしか、浴衣を買ったあとにそんなことを言った気がするが…冗談で言ったことを信じ込むなんてわが妹ながら可愛いやつだ。
「あゆみっ!」
「んっ!んちゅ、れろ、ちゅる…」
頭を抱えてた腕をふりほどき、いきなりディープキスをした。
お尻と太股を執拗に撫でてた手も、パンツの中に入れてあゆみ自身を直接いじる。
「お兄ちゃん、だめっ!」
予想以上に濡れていた。
「あゆみ、上になって」
体を入れ替える。
あゆみはようやく浴衣の帯をとき、浴衣は着たまま上になる。
「お兄ちゃん、いくよ?」
少し恥ずかしそうに、けどしっかりとモノを自分で挿入していく。
「あのあゆみが俺に跨って、自分から入れるなんてな♪」
「お兄ちゃん、そんなこと言わないで…」
そう言いながらもゆっくりと腰を落としていくが、待ちきれなくなって太股を掴み強引に入れて突き上げる。
「あっ、いきなりっ!あぁん」
ぷるんぷるんと揺れる胸に手を伸ばし、ひたすら突き上げる。
「お兄ちゃん、いいよ…気持ちいいっ!」
あゆみも俺の動きに合わせて動き出す。
「あゆみ、あゆみぃ!」
「お兄ちゃん、お兄ちゃんお兄ちゃんっ!」
お互いを呼びながら二人で貪り合う。
俺は太股を掴み突き上げ、あゆみは俺の胸の辺りに手を置きタイミングを合わせて動き続ける。
「あっ、だめっ!イッちゃう!」
「出るっ、中にだすからな!」
「うん、きて!あぁぁぁぁっ!」
あゆみの奥に精液を注ぎ込み、二人一緒に果てた。