よく見ると、透明なガラスの花のような、妖しくも美しい生物だった。  
ただし直径は4フィート、円盤状の体の中心には歯が丸く並んだ口があり、周囲に生えた  
無数の触手を不気味に波打たせながら襲ってくる。  
「フローター」だ。  
私の相棒、フットソルジャーが、無重量空間にもかかわらずジェットみたいに飛び出して、  
怪物の体の真ん中に、貫くような鋭いキックを撃ち込んだ。  
フローターは反射的に、イソギンチャクが縮まるように触手を引っ込めたが、それでは  
かえって無防備になるようなもので、こんどは横ざまにフットソルジャーのムチのような  
回し蹴りを浴びた。特製のブーツに護られたすねから足を巻きつけるようにして、  
運動エネルギーを一滴残らず叩き込まれた。  
思わず目をそむけるほど容赦の無い一撃だった。もし人間なら、五臓の全てが弾け、  
血と砕けた骨を入れた袋になってしまうだろう。彼女の脚技の威力は通常の三倍なのだ。  
にもかかわらず‥‥  
フローターは、ひどく痙攣し、ふらつきながらも逃げていった。  
クラゲの親戚のくせに、フローターの筋肉は人間のそれ以上に密度があり、強靭なのだ。  
この空間は、どこか狂っている。  
 
ノースカロライナ州某所、アパラチア山中に新たに発見された巨大な洞窟は、ほどなく  
非常にユニークな事象であることが判明した。奥に行くにつれて重力が減少し、やがて  
宇宙のような微小重力空間になってしまうのだ。  
捕獲された生物標本のDNAからは、クラゲなどの刺胞動物との関連が示唆されたが、  
当然と言うべきか、全くの新種だった。  
合衆国政府当局は、事態の特殊性をかんがみて、付近を封鎖するとともに、私たちに  
出動命令を下した。私たち、すなわち、国防総省を構成する正五角形の一辺、陸海空軍・  
海兵隊につぐ合衆国第五の戦力、スーパーヒロイン・フォースに。  
 
『油断するな! 60フィート前方に通路。付近に「ウォールフラワー」が二体』  
ヘッドセットから、後方で指揮をとる、キャプテン・ビーナスの声がする。  
ひどく暗い空間なので、後方からの誘導が不可欠だ。私たちを導く地図は、先行した  
一次偵察チームが手ひどい犠牲を払って描き出したものだ。  
無駄にすることは許されない。  
それなのに‥‥  
「よし、一匹ずつだ!」  
フットソルジャーがまたも飛び出し、ウォールフラワーの一方に襲いかかった。  
「待って!」  
『よせ!』  
制止するひまも無かった。人の話を聞かないのが彼女の最大の欠点なのだ。  
ウォールフラワーも、さっきのフローターと同様、クラゲの一種‥‥というか  
イソギンチャクのような怪物である。名前の通り、岩壁に固着して生きている。  
フローターより力は強いが、動作は緩慢だ。しかし‥‥  
「ああーっ!?」  
フットソルジャーが、悲鳴とも困惑とも付かない叫び声を上げた。  
ウォールフラワーの行動様式は、食虫植物に似ている。つまり、獲物の四肢に触手を  
絡みつかせ、徐々に自由を奪っていくのだ。  
暴れれば暴れるほど、フットソルジャーはがんじがらめにされてゆき‥‥  
ついに、ウォールフラワーの体の上に、手足を縛られ、磔になった。  
その口にまで触手が入り込み、もう声も出せずに涙ぐんでいる。  
その背中の下、ウォールフラワーの口があるあたりで、コスチュームが破ける音がした。  
この、クラゲの怪物どもは、人を食べることはしない。異質の生き物なので、  
消化できないのだ。  
彼らのふるまいは、捕食行動に見えるが、実際には繁殖のための活動なのだった。  
不幸なことに、クラゲたちに捕まった人間にとって、それは陵辱に等しい‥‥  
「‥‥! ‥‥!」  
フットソルジャーが声もなく悶えるのを気にもせず、ウォールフラワーは、  
ブーツだけを残して、彼女をあっという間に裸に剥いてしまった。  
とても超人的な格闘家とは思えない、少年のような細身の体を、無数の触手が、  
涎をたらしながらまさぐっている。  
それぞれの触手の先端には、小さな唇のような割れ目があり、そこからミントに似た  
冷感成分を含む粘液を滴らせつつ、皮膚の敏感なところをキスするように吸っていくのだ。  
体じゅうの性感帯を、同時に舌でせめられたことはある? あんな感じだ。  
フットソルジャーの内股や、小さなおっぱいの先端を、何十本もの触手が束になって  
愛撫している。体中が震えるぐらい力んで、両脚を閉じているけど、だんだんだんだん  
奥に入っていく。  
『シースネイク! 手を出すな! もう一匹を殺れ!』  
相棒を助けようとした私に、キャプテン・ビーナスが冷酷に命じた。  
シースネイクというのは私のコードネームだ。しかたない‥‥  
 
一次偵察チームの二人を倒したのも、この二体のウォールフラワーだった。  
チームの一人、アマゾンは、フットソルジャー同様、白兵戦のプロだったが、  
犯されながらも体力の続く限り抵抗したため、疲労で意識を失った。  
もう一人、夜間視力とコウモリなみのソナー能力をもつスターライトは、格闘はまったく  
弱いのだが、無抵抗だったのが幸いし、裸にされ、全身が精液まみれになるほど犯される  
だけで済んだ。  
そしてスターライトは、アマゾンを救出するだけでなく、ウォールフラワーを倒すには  
直接攻撃では無理だという、貴重な情報を持ち帰ったのである。  
 
シースネイク。つまらない名前でしょう?  
私は服を脱いで全裸になり、もう一匹のウォールフラワーに覆いかぶさった。  
無数の触手が、羽毛のように、私の体をふわりと受け止めた。素肌に、ひんやりとした  
ローションを塗り拡げながら、触手がまとわりついてくる。  
服を脱いだのは着たままだと破られてしまうからだ。快感で我を失ってしまう前に、  
始末する。  
実は私も格闘技のエキスパートだ。流派を、アメイジング・エンブレイスという。  
締め技主体の武術である。  
簡単に説明すると、私に抱きつかれたら終わりだ、と言っておこう。  
無抵抗を装いながら、手足をヘビのように怪物の体に巻きつけ、その感触から、  
ウォールフラワーの体内構造を解析し、脳にインプットした。  
私は発見した急所を一気に締め上げ、一瞬でウォールフラワーを麻痺させた。  
硬直したウォールフラワーは岩壁から簡単にはがれた。  
 
フットソルジャーは、体を弓なりにのけぞらせ、可愛い喘ぎ声を振り絞りながら、  
獣のように腰をグラインドさせていた。その全身に絡んだ触手の先端の割れ目から、  
どくどくと濃い粘液が吐き出されている。ほとんど水平になるほど大きく広げられた  
脚の間を、二束の触手の塊が貫いていて、その結合部の周りから、泡立つ精液が  
間歇的にあふれ出してくる。  
かわいそうだが、こうなってしまったら、体力が尽きるまで続けさせる他はない。  
『シースネイク、前進せよ』  
私は相棒をおいて、半分だけ通れるようになった通路に突入した。  
 
さっきの地点で、スターライトが犯されていた時に漏らした、ソナー波の混じった  
よがり声は、ヘッドセットのマイクを通じて録音されており、その反響から、  
岩壁の通路は、少なくとも100フィートは続くことがわかっていた。だがその先は  
未知の領域だ。  
私はヘッドセットとアイマスク(プライバシーのためだ、もちろん)以外は素裸のまま、  
ゆっくりと奥に進んでいった。  
素足と肌で、床の振動や空気の温度変化を感じ取り、敵を探知しようとしていたのだ。  
音も無く‥‥  
静かに波打つ触手が起こす、ほんの微かな風を、私は感じとった。  
「正面にウォールフラワー」  
『排除せよ』  
「了解」  
すばやく間合いを詰めるため、前方にジャンプした瞬間、私は致命的な誤りを犯したこと  
を悟った。  
頭上の空中に、一匹のフローターが潜んでいたのだ。故意か偶然か、ウォールフラワーの  
陽動に見事にひっかかり、私はそのフローターを完全に見落としていた。  
それは、床の上のウォールフラワーにうつ伏せになった私の背中の上に落ちてきて、  
二匹の怪物は触手を絡ませあいながら、中世の拷問具のように、私の体を拘束した。  
 
二匹分の触手が、私を責め立てる。無抵抗でなんていられるはずがない。  
逃れようとする私の手足はたちまち触手に縛り上げられ、器用に裏返されて、さっきの  
フットソルジャーと同じになってしまった。  
空中に、解剖台の上のカエルのように、あられもなく体を開いて持ち上げられている。  
その上、お腹にフローターが乗っかって、触手が体中に絡みついている。  
無数の触手が私の脚の間に殺到していたけれど、なぜか無理に入って来ようとはせず、  
まるで私が自ら許すのを待っているかのように、大事な部分の周囲で渦を巻いていた。  
胸‥‥  
乳房の根元に触手が巻きつき、輪を描いて、それからその輪を縮めるように、先端に  
向かって持ち上げるように優しく搾る。上に滑っていく輪の下に次々と新しい触手が  
流れるように入って行き、私のおっぱいを絶え間なく刺激した。  
乳房は、はじめ充血してずっしりと重くなったけど、やがてすうっと軽くなり、  
ときどき強く揉みしだかれても、痛みが快感になるくらいに熟しきった。  
痛いくらい硬く勃起した乳首を、触手の先端の唇に吸われると、他の感覚が消失し、  
一瞬気が遠くなるほど気持ちよかった。  
その頃までに、私の括約筋の抵抗は脆くも崩壊していた。二本に別れた触手の束に  
深々と貫かれ、私の体内はミントの香りを放つ粘液にまみれた触手に、思うさま  
蹂躙されていた。  
 
どれほどの時がたったろう。  
私はすでに何回も絶頂に達して、消耗しきり、二匹の怪物のなすがままに、女の形をした  
人形のように犯され続けていた。  
ぼんやりとした視界を、何かが横切った。  
フローターの群れ。いけない。これ以上セックスしたら命に関わる。  
ところが、その一匹が間近に迫ったとき、風を切る鋭い音と共に、そいつはあらぬ方向に  
すっ飛んで行った。  
後から現れたフローターは、同じように次々に撃墜された。  
「シースネイク! 待たせたな!」  
フットソルジャーが助けに来たのだ。体中ベトベトで、キックを放つたびに股間から  
精液が溢れだし、ひどいありさまだが、元気いっぱいだ。捕らえられていた  
ウォールフラワーが疲れきったところで逃げ出したに違いない。なんという体力だろう。  
これで人の話を聞きさえすれば‥‥  
『フットソルジャー、待て』  
ヘッドセットを通じて、キャプテン・ビーナスの指示が私にも聞こえた。  
『かわいそうだが、こうなってしまったら、体力が尽きるまで待つ他ない。待機せよ』  
「了解!」  
なんでこんな時だけ言うこと聞くんだよ!  
「いやーん、ばっかもーん!」  
私は泣きながら怒鳴ったような気がしたけど、体中が性感で真っ白に燃え上がって、  
すぐに何もわからなくなった。  
 
『シースネイク、フットソルジャー、聞こえるか。作戦を中止する。  
アマゾンとスターライトの体に異変が見つかった。君たちも危険だ。  
ただちに帰還せよ!』  
いつの間にか外れて、どこかに漂うヘッドセットから、かすかに声が聞こえた。  
異変と言うのは、フットソルジャーの股間に生えた、これのことだろうか?  
彼女のあそこから、割れ目を押し広げて、クラゲたちと等質の組織でできた、  
透明なペニスが生えている。  
舌で奉仕すると、フットソルジャーは気持ちよさそうに体をくねらせるので、どうやら  
感覚が繋がっているようだ。  
透明な筒のなかに、根元から先端まで、細い管が通じているのがくっきりと見える。  
射精の瞬間、その中を、鈍く光を反射する白い粘液が、いくつかの塊に別れ、  
脈動しながらほとばしり出す。  
フットソルジャーは、か細い叫びを上げながら、胎内の精液を一滴残らず搾り出そうと  
するかのように、体を弓なりに反り返らせた。  
口の中がミントの匂いの液体でいっぱいになり、あふれ出して、喉から胸に流れ落ちて  
いった。  
フットソルジャーが、どろどろに汚れた私の乳房にむしゃぶりつき、自分の精液を舐め  
取っていくのを、私はうっとりと見おろした。  
私の胎内にも、同じ器官が芽生え始めているのを感じる。  
もうすぐ私も彼女と同じ体になり、それからセックスのことだけを考えて暮らすのだ。  
 

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