ふたりの秘密  
 
「つまんないよお」  
 関口由菜は大きく欠伸をした。中間テスト、実力テスト、期末テスト、朝の小テスト  
もううんざりだ。下手に県下有数の進学校に滑り込むことに成功した為に、  
却って余計な苦労が背負っている気がする。  
「由菜、もう帰るよん」  
 苦痛に満ちた6時間の授業が終わってへたりこんでいると、こつんと頭を叩かれた。  
振り返るとかなり長身の少女が傍で立っている。  
「あっ、絵美ちゃん」  
 中沢絵美――  
 彼女は、由菜の幼馴染みで、小学校・中学校も同じクラスになることも多く、  
由菜にとっては一番の親友だ。  
 中学校で平凡な成績だった由菜は、成績優秀な絵美と同じ学校に入りたくて猛勉強を重ね、  
今年の春に無事に合格した。  
 クラス割りでも運に恵まれて、絵美とは高校でも同級生となることができた。  
 
「由菜。何を浮かない顔しているの?」  
 大人びた顔を少しだけ不思議そうに傾けながら、絵美は尋ねた。  
「だって。テストばっかりで、つまんないもん」  
 由菜は頬を膨らましている。  
「まあ、この学校は有数の進学校だからね」  
「絵美ちゃんはいいよ。学年でもトップクラスなんだから」  
 ふくれっ面のまま、いつもテストで赤点スレスレという恐怖の低空飛行を続けている  
絵美は、木製の机にうつ伏せになって頬を机にあてている。  
「由菜は、勉強すればできる子なのに」  
「勉強を…… すればでしょ」  
「高校を受験した時のやる気はもう出ないの? 」  
 由菜のツインテールについた、赤いさくらんぼ型のリボンに軽く触れながら  
尋ねた。  
 
「だって、それは、絵美ちゃんと一緒の高校にいきたかったから…… 」  
「ありがとう」  
 素直に頷く絵美に向かって、由菜は言葉を続けた。  
「それに、外はずっと雨だし。なんだか憂鬱なんだ」  
「仕方ないなあ」  
 しとしとと降り続く、梅雨空を見上げながら、絵美は言った。  
「それなら…… 久しぶりに『アレ』をやる? 」  
 彼女の何気ない一言だけで、由菜は顔を赤らめた。  
 しかし、恥ずかしさを紛らわすように小さく呟いた。  
「ストレス発散にちょうどいいかも…… 」  
「だったら、さっさと荷物を片付けてよ。最終下校時刻までに終わらせないと  
いけないから」  
 絵美は促すと、床に置いたバックを肩まで引き上げた。  
 
 
 放課後の体育館の中に二人の少女は入り込む。テスト前一週間は、全ての部活動は  
禁止されており誰もいない。  
 奥の倉庫に入ると、完全な静寂が二人を包み込む。小さな窓から厚い雲に  
覆われた空から、弱い光が差し込むだけだ。  
 様々な用具とほこりが混ざった独特の匂いが漂う。  
 
「今日は体操服だよ。絵美ちゃん」  
 倉庫の奥のバレーボールが置いてある辺りまで入ってから、由菜はくるりと  
一回りしてみせる。  
 袖と首周りに紺のラインの入っただけの、いたってシンプルな白い体操服に、  
濃紺色のブルマという姿だ。  
 今時、ブルマを体操服として着用している高校はかなり貴重な部類に入る。  
 しかしながら、県下でトップを激しく争う進学校ではあるものの、現在の校長は  
体操服を変えるつもりはないらしい。  
 一方、絵美は制服のままだ。蒼色と白を基調とした制服と、短めのスカート、  
そして黄色いリボンという、シンプルなデザインながら可愛らしいと、女子生徒の  
間では人気を博している。  
   
「今日はどっちが先にする?」  
 由菜は、ブルマが食い込んだ部分を直しながら尋ねると、  
「じゃんけんでもいいけど、今日は先がいいな」  
と、絵美は答えた。  
 
「絵美ちゃんは、美味しいものは先に食べるタイプだね」  
 少し悪戯っぽい口調で話すと、由菜は頷いた。  
「いっておくけれど、今日は容赦しないからね」  
 少しだけ声のトーンを落として、絵美が怖い顔をつくって脅かすと、  
由菜は小さな身体を震わした。  
 
「絵美ちゃん。ちょっとこわいよ」  
「何を今更、言っているの? 」  
 絵美は肩を竦めながら苦笑した。二人は週に1回は、お互いの自宅で電気アンマを  
散々楽しんでいるのだ。流石に、学校でやるのは今回で2回目だが。  
 絵美は、由菜に柱の手前に座るように指示を出して、少女は素直に柱を背にして  
ぺたんとすわる。  
「これでいい? 」  
 絵美は満足そうに頷くと、大きなバッグを開いてロープを取り出す。  
 素早い動作で由菜の手首を後ろに縛り、頭上に引き上げて、更にご丁寧に背後の  
柱にくくりつける。  
「縛っちゃうの? 」  
 前回は電気アンマだけだったなのに、今日は違う。瞬く間に動けなくなって  
しまった少女の心に不安がよぎる。  
「由菜は、いつもと同じことが、つまらないのよね」  
 絵美は唇の端を僅かにあげて笑ってから、足のつま先を濃紺のブルマの真ん中に  
あてて軽く撫でる。  
 
「ひゃう! 」  
 小柄な身体が細かく震えて、上ずった声を出してしまう。  
「まだ、さわっただけだよ」  
 微笑を浮べたまま、絵美は、ブルマの中心付近を何度かなぞってつくられた、  
はしたない割れ目を布地ごしに集中的に擦りつけて行く。  
「んあっ、今日の、絵美ちゃん…… ちょっと変だよぅ」  
「そお? 」  
 由菜は下半身をよじらせながら、何とか逃れようとするが、両手をしっかりと  
縛られているため、ほんの少ししか動くことができず、すぐに追いつかれてしまう。  
 
「絵美が退屈なんていうから、最近、私とのエッチに飽きたのかなって  
思ったのだけどね」  
「そ、そうじゃなくて…… んふぅ」  
 微かに吐息を漏らしながら、由菜は腰をずらしながら、唐突に思いついた言葉を  
口にした。  
 もしかして、退屈だったのは……  
「絵美ちゃんの方じゃないの? 」  
 しかし、絵美は微かな笑顔を浮べたまま無言で近づいて、由菜の可愛らしい唇を  
簡単に塞いでしまう。  
 
「んん…… 」  
 まずは触れるだけの柔らかい唇へのキス。絵美の唇が動く度に、由菜の鼓動が速まり  
ブルマに覆い隠された女の子にとっては最も大切な場所が疼いてしまう。  
「お願い。絵美ちゃん…… 舌を入れて」  
 我慢ができなくなった由菜が甘えた声でおねだりすると、少女の期待通り、  
絵美が舌を差し込んでくれる。  
「んくぅ」  
 二人の美少女の舌端が触れあい、淫らに絡みついて、溢れた唾液が唇の端から  
漏れて頬の下をつたう。  
 激しいキスを交わしながら、絵美の細長い指が無駄なく動いて、由菜の  
白い体操服を捲り上げる。  
 白皙の素肌に、小さなおへそと柔らかい腹部とともに、飾り気の無い白いブラも  
外気に晒された。  
 唇を交わしている最中に、半裸にされてしまった絵美は、上半身を捩って、  
逃れようともがくが、後ろ手で拘束されている以上、無意味な抵抗にすぎない。  
 
「由菜。ブラのサイズ合ってないよ」  
 小さい胸を気にして、先日、自分のサイズより一回り大きなブラを、買って  
しまったことが、すぐにバレてしまった。由菜は、猛烈な恥ずかしさをごまかす為に、  
顔を真っ赤して怒鳴る。  
「絵美ちゃんの、ばかっ」  
「ごめん、ごめん」  
 軽く謝るものの、絵美の指先はいやらしく動き、ブラの頂上部分を  
人差し指と親指で摘みあげる。  
 
「いたっ…… 」  
 苦痛の声をあげて、あどけない顔をしかめる。  
 由菜の顔が歪むのを見て、絵美は満足そうに頷くと、ブラの布地ごしに  
ゆっくりと小さな胸をもんでいく。  
「ん…… えみちゃんの、えっちっ…… んくっ」  
「由菜のおっぱいって、本当に可愛いね」  
「ば、ばかなこと、言わないでよ! 」  
 由菜は抗議の声をあげながら、ふたつのテールを振り乱す。  
「今から感じていたら、電気アンマになったらとてももたないよ」  
 
 絵美はからかうように言いながら、ブラのホックを外す。  
「え、えみちゃんの、ヘンタイ! 」  
 由菜は明らかに狼狽した声をあげる。最初の体育館での電気アンマでは、  
こんな恥ずかしい行為はしなかったのだ。  
「今日は。スペシャルメニューだよ。由菜」  
 慣れた手つきで、あっさりとブラを脱がしてしまう。由菜の薄い桜色をした乳首は、  
既に硬くなっている。  
 
 絵美がじかに摘んで、軽くねじりあげると、小柄な少女は悲鳴をあげた。  
「きゃっ…… え、えみちゃん。やめて! 」  
「でも、こんなに大きくなっているし」  
 対照的にのんびりした口調で言うと、今度は整った唇を近づけて  
小柄な同級生の乳首に舌端をのばす。  
 
「はうっ」  
 じんと痺れるような刺激に耐えることができず、甲高い悲鳴をあげて、  
由菜は、大きく背中を反らせた。  
「んくっ、だ、だめっ…… ほんとに、だめっ! 」  
「さっきも言ったよね。まだ、ほんの前戯なんだから」  
 由菜の乳首を軽くかみながら、同時に下半身を指でまさぐる。  
 太腿の付け根を刺激すると同時に、少女の秘所の割れ目がくっきりと浮き出た  
ブルマに指をめり込ませて、軟膏をすり込ませるような手つきで、  
淫らな刺激を与えていく。  
 
「ふふ。由菜。もう濡れているね」  
「う、嘘よ!」  
「だって、こんな湿っているし」  
 絵美は事実を淡々と説明すると、ブルマを愛撫した結果、濡れてしまった  
人差し指を由菜の鼻先にもっていく。  
 ツンとした酸味が由菜の鼻腔に伝わり、自分のアソコの匂いに嫌悪感を  
抱いた由菜は、顔をしかめて叫んだ。  
「や、やめてよっ、絵美ちゃん! 」  
 
 縛られたまま、散々に弄ばれている由菜は必死に抗議するが、絵美は、  
ブルマの上をなぞりながら、楽しそうに乳房を舐めている。  
 暫く普通の責めを楽しんだ後――  
「そろそろメインメニューといきますか? 」  
 絵美は悪戯っぽい微笑を絶やさずに囁いた。  
 
「う…… うん」  
 由菜はとても恥ずかしそうに小さく頷いた。手首をきっちりと縛られている為、  
彼女の身体を包むはずのシンプルな体操服は、はしたなく捲り上げられており、  
飾り気のないブラも、無残にはぎ取られて灰色の床に落ちている。  
 小さな乳房が、湿り気を帯びた外気に晒されてしまい、つんと立った桜色の乳首を  
隠すことすらできない。  
(もし、見回りの先生がここに来たら、私たち、どうなってしまうの? )  
 由菜は最悪の予想を浮かべて、身体を震わせた。背中からは大量の冷や汗が  
流れ落ちている。  
 一方、絵美の『前戯』によってずいぶんとほぐされてしまった大切な場所は、  
既に十分すぎるほどに濡れており、甘い疼きが少女の理性をぐらつかせる。  
 
 由菜は、自分の身体の火照りを抑えようと、細い太腿をしきりにもじもじと  
擦り合わせている。  
 煩悩に弄ばれている少女の痴態を満足げに眺めながら、絵美は、靴下を脱いで  
素足になった。  
 小柄な少女は手首を縛られたままの状態で、ぺたんと尻もちをついている。  
 絵美は、由菜の正面に座りなおすと、両手を使って由菜の両脚を大きく広げて、  
長い脚を股間に密着させる。  
 
「由菜。もう準備万端だね」  
 親指の先に湿り気を感じた絵美は、からかうような口調で言った。  
「な、何が? 」  
 絵美から瞳を逸らしながら由菜は小さな声を出した。  
「ココ。濡れまくっているよ」  
「も、もう?」  
 由菜は明らかに狼狽してしまっている。  
 
(まだ、電気アンマが始まってもいないのに、こんなにたくさん  
漏らしてしまっていたら…… この先どうなってしまうのだろう)  
 
 自分に襲い掛かる残酷な運命の予兆にたいして、悪寒を覚えている  
少女を傍目に、絵美はつま先をブルマの厚い生地の中にめり込ましていく。  
「ひゃっ」  
 右足の親指によって、クリの上が布地ごしに押しつぶされて、由菜は  
短い悲鳴をあげた。  
「んっ」  
 絵美はつま先を何度も動かして、由菜のブルマの染みを拡げていく。  
 少女の脳裏に痺れるような痛覚と、快楽が同時に襲い掛かり、必死に  
逃れようとするが、身体は既に拘束されている。  
 蜘蛛に絡め取られた哀れな蝶のような状況に、由菜は絶望的な気持ちになった。  
 
「すごく柔らかいね。由菜のアソコ」  
「絵美ちゃんのヘンタイ! 」  
 つま先を使って、アソコの弾力性を愉しみながら、染みの付いた  
ブルマの布地を、絵美はいじくり続けている。  
 淫らな責めを続ける長身の少女に向けて、由菜は精一杯の罵声を浴びせ続けるが、  
一向に堪える様子は無い。  
 
「ふうん。由菜は、そんな変態さんに感じちゃうんだ」  
「そんなんじゃないもん。絶対に感じたりなんかしないんだから」  
 子供っぽい表情と口調ながら、敢然と言い放ち、由菜はおもいっきり  
舌を出した。  
 
 由菜は、あどけなくて、虫も殺さないような顔に似合わず、とても強情だ。  
 ほんの少し挑発してあげるだけで、無意味な意地を張ってしまう。  
 今日も、快楽に溺れているという事実を、決して認めようとしない。  
 しかし、絵美は、由菜の勝気な性格が大好きで堪らなかった。  
 正確に言うと、無理に強気を装って我慢する少女が、激しい責めで  
よがりまくって、堕ちる瞬間を眺めることが大好きなのだ。  
「由菜ってホントに責めがいがあるよね」  
「な、何をいっているの? 」  
 クリの真上をブルマ越しに、大切な場所をぐりぐりと責められる度に、  
淫らに身体を捩って悦楽の声をあげながら、いまだに反抗的な態度をくずさず、  
愛くるしい顔をゆがめて、絵美をきっと睨みつけている。  
 
「もうブルマの中、ぐっしょりじゃない」  
 少しずつ振動を大きくしながら、絵美は由菜の濃紺色のブルマを覗き込む。  
 絶え間ない責めによって噴き出した愛液は、ブルマの端に入っている  
ゴムの隙間から漏れ出して、太腿をつたい、床に染みを作り始めている。  
「違うの。これはあ、あせ。そう汗なのっ!」  
 小刻みに震える悪魔のようなつま先によって、散々に弄ばれながら、  
それでも由菜は歯を食いしばり、感じていることを強情に否定する。  
 
「汗か…… そう、汗だよね。ごめんね、由菜。間違えちゃって」  
「何で、絵美ちゃんが謝るの? 」  
 由菜に悦楽を与え続けている張本人が、いきなり謝ったことに  
戸惑いながら尋ねる。  
 
「ほんとうにごめん。私の責めが全然足らなくて」  
「えっ、違っ…… ひあっ 」  
 絵美は形ばかりに下げた頭を戻してにやりと笑うと、由菜の細い足首を  
ぎゅっと掴んで、股間に伸ばした長い脚をぴたりと密着させて、これまでにない  
強烈な電気アンマを開始する。  
 
「いやああああっ! 」  
 強烈な衝撃に耐え切れずに、由菜はあどけない顔をゆがめて、背中を反らしながら  
絶叫するが、激しいアンマが緩む気配は全くない。  
「ひゃ、ひっ、やめて! やめてよっ」  
 テールを振り乱しながら、小柄な少女は泣き叫びながら、淫らに腰を振って  
喘ぎまくる。  
 しかし、絵美は普段とさほど変わらない、淡々とした表情のまま、華奢な  
体格の少女にとっては、あまりにも酷な衝撃を、断続的に与え続ける。  
 
「ひあっ、んあっ、こんなの、強すぎ…… んあっ」  
 由菜は、自分の挑発的な言葉によって、絵美がはりめぐらせた巧妙な罠に  
まんまとはまりこんでしまったことを、ようやく悟ったが既に遅すぎた。  
 容赦なく由菜の大切な場所に伝わる、ブルマごしの激しい振動は、少女から  
まともな思考力を根こそぎ奪ってしまう。  
 
「ひゃっ…… やめ、あぅ…… くぅ、やあ」  
 荒い息をつき、断続的な悲鳴をあげながら、必死で太腿を捩って耐える。  
 しかし、一度しっかりと入ってしまった、絵美の素足を外すことは絶対に  
できない。  
「本当にごめんねえ」  
 口先だけで謝りながら、つま先からかかとまでをフルに使った激しい  
アンマ責めが、可憐な少女に襲いかかる。  
 由菜が少しでも逃れようと僅かに身体をずらしても直ぐに修正され、  
元の位置に、強制的に戻される。  
 絵美の手によって、大きく開かれっぱなしになった股間からは、ブルマの生地を  
通り抜けた、粘着性のある液体が床に溢れ出して、みだらな水溜りの面積を  
加速度的にひろげていく。  
 
「由菜のアソコ。大洪水だよ」  
 絵美の視線が自分の濡れた股間に集中していることに気づいて、由菜は  
恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、何度も首を横に振りながら叫ぶ。  
「み、見ないでよ。絵美ちゃんのバカっ 」  
 必死になって喚くが、絵美にとっては、涙混じりの罵声すらも愉悦の  
材料でしかない。  
 
「由菜。そろそろ濡れたブルマは脱がないとね。蒸れちゃうし」  
「えみちゃん。そんなこと、やめてよぉ…… お願いだから」  
「ふふ…… 」  
 涙目になって哀願する可愛らしい少女の姿を、楽しむように眺めて、  
「駄目に決まっているでしょう」  
と、いとも簡単に拒絶する。  
 
 絵美は、執拗なアンマで責め抜いていた脚を止め、かわりに両手でブルマを  
少しずつ下に降ろしていく。  
「嫌っ、絵美ちゃん。やめてっ」  
 泣き叫ぶ由菜のブルマをちょうど股間の下から5センチくらいまで下げて、  
その位置で敢えて止める。絵美はかなりマニアックな嗜好の持ち主だ。  
 濃紺のブルマが取り除かれたことにより、白い下着が姿を遠慮がちにあらわすが、  
大量に溢れ出した愛液によって透けてしまい、少女の秘部を隠している、  
産毛に近い僅かな恥毛が、濡れた下着の中からはっきりと浮き出てしまっている。  
 
「由菜、もう生えたんだ」  
「ばかっ、そんなこと言わないで。こんな、こんな恥ずかしいのは、いやっ」  
「流石に恥ずかしいよねえ。由菜。いっぱい感じちゃったからね」  
 濡れた下着の上を指先で優しく撫でながら、絵美は、由菜の涙がたまった瞳を  
舌を伸ばしてすくった。少しだけ塩からい味が口内にひろがる。  
「ちがうもん。全部、絵美ちゃんが悪いの。絵美ちゃんが変なコトするから、  
こうなっちゃうんだよっ」  
 由菜は、電気アンマを双方の合意の上でやっていることを完全に忘れて  
しまっている。しかし――  
 
「そうね」  
 絵美は小さく頷くと、由菜の下着に付着した粘液を指先で弾き、手の指だけを  
使って軽くなぞっていく。  
「そうっ、んあっ…… 絵美ちゃんが触ったり、イヤラシイことをするから。  
はぅ、だから、感じちゃうのは、た、たんなる生理現象なのっ」  
 大粒の涙を瞼にためながら、必死に強弁する由菜が愛しくて仕方がない。  
 もっと、もっと、いじめたくなってしまう。  
 絵美は、自分自身が、かなり変態の部類に入ると認識しているけれど、  
ここまで突き進んでしまっては、もはや自分の欲情をとめることなど  
できはしない。  
 
「生理現象だから、仕方ないよね」  
「そ、そうよ」  
「由菜は、本当は嫌なのに、仕方なく感じちゃっているのね」  
「ええ。嫌で嫌で仕方ないの。でもねっ、絵美ちゃんが、くうっ…… いくら  
変なコトしたって。あぅ、わたし、絶対に負けないんだからっ」  
 下着ごしに秘められた場所をくちゅくちゅと揉まれながら、由菜は反抗する。  
 
 絵美は、いくら合意の上での電気アンマとはいえ、完全に自分はワルモノだと、  
極めて冷静に分析している。  
 それならば、悪を極めて、徹底的に演じきってみせることを強く決意するところが、  
絵美という人間の真髄である。  
 小さな悪は非難されるが、巨悪は羨望されるのだ。  
 
 長身の少女は下着だけになった少女の股間に足を当てると、先程よりは強くは  
ないが小刻みな振動を始める。  
 ブルマが無い分だけ股間にもろに足の裏が食い込み、瞬く間に少女を悦楽の  
世界へと堕としこんでいく。  
「はぁ、はぁ…… んっ、くぅ」  
 由菜は、茶色がかったツインテールを振り乱しながら、それでも懸命に  
声を押し殺す。  
 絵美はいささか鈍い反応にも慌てず、巧みに強弱をつけながら、最も反応する  
場所を探し、確かめていく。  
「だ、だめっ…… そこは絶対だめっ 」  
「なるほど。ココね」  
 喘ぎ声が一番高まった場所、クリの下あたりに絵美は刺激を集中させた。  
 
「んあっ、やだっ、そこやだよ…… はぅ、ほんとに駄目っ、あんっ」  
 由菜の全身から汗が噴き出して、滑らかな身体は無数の水滴が浮き出ている。  
 股間や太腿を小刻みに痙攣させながら、つま先に力を込めて、背が高い同級生の  
苛烈な責めに必死に耐え続ける。  
 
「由菜。そろそろ無駄な悪あがきは、やめたらどうかな? 」  
 絵美は、ため息をつきながら呟いた。  
 流石に痺れを切らしたのか、比較的弱い振動を一気に最強モードに切り替える。  
「んあああっ…… やめて、だめええっ…… んあああああっつ」  
 急激に強まった電気アンマに、由菜は、小さな唇から唾液をはしたなく  
漏らしながら絶叫する。股間に襲い掛かる快楽の波状攻撃に、思考回路が寸断される。  
 
「いっちゃうの…… アソコが気持ちよすぎて、もういっちゃうの…… 」  
 日常生活では考えることすら躊躇うような、はしたない言葉が口から次々に飛び出す。  
「いきたいの?」  
 意地悪そうな口調で、絵美は尋ねる。  
「うん、いきたい。いきたいよぅ。お願い…… いかして」  
 
 しかし、絵美は逆にアンマを弱めてしまう。  
「由菜。さっきは感じるのは単なる生理現象で、自分の意志じゃないって言ったよね」  
「あれは、その、んあっ…… 」  
 冷静に言葉の矛盾点を突かれて狼狽するものの。由菜の身体には完全に火がついている。  
(いきたい。いっちゃいたい。絵美ちゃんの足でぐりぐりされて、いきたいの)  
「違うの、本当はちがうのっ」  
 腰を激しく振りながら、由菜は必死に訴える。  
「何が? 」  
「んんっ…… 本当は私、いきたいの、はやくいかしてよ。絵美ちゃん」  
 
 小柄な少女は、瞼に涙を溜めたまま、必死に哀願する。  
「言葉遣いが正しくないね」  
「え!? 」  
「『親しき仲にも礼儀あり』だよ。由菜。人にモノを頼む時はきちんとしなくちゃ」  
 絵美は、教室で由菜に宿題をみせてあげる時と全く同じ口調でいいながら、  
白い下着に微弱な振動を与え続ける。  
(こんな弱いアンマでは、絶対にいくことなんてできないよ)  
 混乱した由菜の頭には、最早、いくことしか残っていなかった。その為なら  
何を言っても構わないと思うようになるのは、時間の問題でしかない。  
 緩すぎる責めに耐え切れなくなった由菜は――  
 
「わかったよ、くぅ…… いえっ、わかりました」  
「分かったら、どうするの?」  
「どうか、んっ…… どうか、いかしてください。私のアソコを  
思いっきり電気アンマしてください。んあっ、いきたいんですっ」  
 防音装置の整っているはずの、体育館から外に漏れ出しかねないような  
大きな声で哀願し、遂に屈服してしまう。  
 
「ようやく。素直になれたね」  
 今まで冷笑を浴びせるような表情を続けていた絵美が、ようやく彼女が  
本来持っている、多くの女子生徒を魅了させてしまう、柔らかい微笑を  
浮かべた。  
「それなら、お望みどおり、盛大にいかしてあげるね」  
 絵美は宣言するなり、激しく足の裏を振動させる。情け容赦のない  
激しい電気アンマに、限界が近づいてきた由菜はよがりまくる。  
「あう、もうっ、ほんとにいっちゃう、わたし、いっちゃうっ」  
 完全に我を忘れて、激しくよがりながら、華奢な体格からは  
信じられないくらい強い力で、じたばたと暴れる。  
 
 絵美も額に汗を浮べながら、全力で足首を掴んで抑え込み、思いっきり  
反動をつけて、股間にめり込ました足の裏でひたすらアソコを揉みまくる。  
「はあっ、だめっ…… いくの、いっちゃうの」  
 華奢な身体の奥から熱いものが大量にあふれ出し、由菜の身体と心は  
限界を超えようとする。  
 由菜は、口を大きく開けて、空気を求めながら全身を震わせて、  
何度も喘ぐ。  
 露わになっている小さな乳房の先についた桜色の乳首も膨らんでいる。  
 
「はぁ、はあっ、もう、いくの。あ、あああっ、んあああああああっ! 」  
 ひときわ大きな声を振り絞るように放つと、全身を弓なりに反らして  
遂に頂きを迎える。  
 痺れるような快楽の波動が小柄な少女を包み、押し流して行く。  
 由菜は、快感を一滴ももらすまいと無意識に太腿を閉じて、荒い息をつく。  
「はぁ、はぁ…… 」  
 ようやく大きな峠を越えた由菜は、うわごとのように小さく呟くと、  
ゆっくりと身体の緊張を解いていく。  
 白い下着から溢れた愛液の水溜りを漫然と眺めながら、由菜の意識は  
乳白色に包まれていき、やがて暗闇が覆いかぶさった。  
 
(続く)  
 

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