制服を脱がされた華菜は布団の上にその裸身を横たえた。  
 すべすべと滑らかな肌は電灯の光を反射して輝くようだった。鏡餅のような  
ふたつ乳山は自重で潰れ、ぷるぷると揺れている。突端の蕾が昭司を誘うよう  
に右往左往している。  
 「華菜の裸、綺麗ね」  
 背後で瑛子が言う。振り返ると、同様に制服を脱ぎ捨てた瑛子が妖艶な笑み  
を浮かべていた。  
 「さあ昭司、今度はふたりでお姉様を気持ち良くしてあげようね」  
 昭司は大きく頷き、姉に向かった。  
 「お姉ちゃん、今度は俺がお姉ちゃんのエロい部分を舐めてあげるよ」  
 弟が姉の股を割り開こうとすると、閂がかかったように、両脚は堅く閉じら  
れた。  
 「……?」  
 華菜は、弟と従姉妹を前にして怖れのような気持ちを抱いていた。ふたりが  
怖いのではない。  
 自分のカラダが怖いのだった。  
 弟と二晩寝なかっただけで、空閨に耐え切れず燃え盛り、自慰をしなければ  
鎮火することのできないカラダの淫らさが怖いのだった。  
 弟ばかりか、性的技巧に長けた瑛子にまで身体を責められれば、一体自分が  
どうなってしまうものか自分でもわからなかった。  
 だから、ふたりがかりの愛撫だけは決して許すわけにはいかない。  
 瑛子は、ガッチリと鍵を閉めてしまった華菜の股間を見て微笑んだ。力任せ  
に脚を開こうとする従弟をたしなめる。  
 「昭司、北風と太陽の話を知っている?」  
 はたして昭司は、心得たというように大きく頷いた。  
 彼は脚を開くのを止め、顔をそっと閉じた股間に近づけていった。舌を精一  
杯伸ばし、太ももの間に少しだけ覗いている襞肉をぞろりと舐め上げた。  
 「んっ!」  
 ピクン、と華菜の身体が震えた。手応えあり。昭司は嬉しくなってさらに忙  
しく舌を掃きまわす。  
 「ん、んんあっ」  
 姉の身体が大きく動揺を始めた。  
 布団に仰向けになっている華菜は、昭司に閉じた両脚を抱え上げられ、尻の  
谷間から女陰に向けて吸い付かれている。弟は執拗に姉の性器へと蛭のように  
張り付いて離さない。  
 
     ズルズル、チュウチュウ……  
 
 卑猥極まりない啜り音を立てて、昭司は姉の股間の奥から流れ出した粘液を  
口に吸い込んでいく。それは、完熟した瑞々しい桃にかぶりついて果汁を啜っ  
ている様子にどこか似ている。  
 「華菜、気持ち良さそうね。我慢しなくたっていいのに」  
 瑛子は従姉妹の巨乳を手にしてたぷたぷと揉みしだく。  
 「さあ、脚を開いて股間を昭司の前にさらけ出してしまったら」  
 華菜は快感に耐えるように目をギュッと瞑ったまま、首を左右へ大きく振る。  
 昭司が舌先を硬くすぼめて膣奥へ差し入れた。  
 「んんんんんっっっっ」  
 魚のように華菜の身体が跳ねた。  
 「昭司、激しくしたらダメよ」  
 瑛子は諭すように優しく言った。  
 「もっとソフトに、時間をかけて」  
 昭司は頷き、ぺろぺろとマイルドに秘肉を舐めていく。襞を唇で伸ばしては  
丁寧に舐めこする。  
 姉の息が荒く、身体が熱を発散してくる。彼女の神経は快楽へと振り向けら  
れ、耐える気持ちがお留守になってくる。  
 次第次第に姉の両脚は弛緩し、左右へ大きく股間が開いてきた。昭司の眼前  
に、大胆に女性器がさらけ出され始めた。  
 それは、快感に乱れることを怖れて堅く閉じられた華菜の門扉が、愛撫でと  
ろけてゆっくりと開いてきたことを意味していた。  
 
 いよいよ昭司の積極的な侵攻が始まった。  
 彼は姉の腰を抱きかかえると、女陰にかぶりつき、舌をずぶずぶと突き込ん  
だ。  
 「おおっ、あうっっっ」  
 抉り込むたびに華菜は呻き声を上げ、ピクピクと脚先を震わせて敏感な快楽  
帯を蹂躙されるがままになっている。  
 昭司には、姉のカラダの淫らさを誰よりも知り尽くし、毎晩思うように操り  
快楽の世界へと導いているという自信があった。  
 そして、それは彼の大切な矜持でもあった。  
 だから、以前瑛子に言われた『華菜のカラダはおまえには過ぎた玩具だよ』  
という言葉に痛くプライドを傷つけられた。  
 姉の絶頂ぶりを知らないから瑛子はそんなことを言うのだ、と昭司は思った。  
彼の手で姉を狂乱させ、従姉の目を見開かせてやりたかった。  
 
 昭司の舌は、蠢くペニスのように姉の秘洞を抉りたてる。秘肉の中でナメク  
ジのようにもぞもぞと動き、不規則に美姉の快感襞肉を削る。華菜はピクッ、  
ピクッと腰を跳ね上がらせた。  
 休む暇も与えずに快感の嵐を彼女の中に巻き起こせば、姉の体は紅潮し、汗  
でびっしょりとなってくる。  
 「あ、ああああっ。あンッ」  
 獣の唸り声に近いようなあえぎ声を上げ、姉は首を振る。振り乱した髪から  
汗が飛散する。  
 華菜は耐え切れないように、股間に食らいつく昭司の頭をギュッと掴むが、  
その手で頭を引き剥がすかというとその逆で、苦悶しながらもさらに股間へと  
押し付けてくる。  
 弟はそれをさらなる求めと受け取った。口をさらに大きく開けて舌を伸ばす  
と、首を左右に大きく振った。  
 
     シャプシャプシャプシャプッッッッッ  
 
 よく熟れたメロンにかぶりついた時と同じ感触がした。さらに止まらなくな  
って、姉の股間の女の亀裂を貪る。まるで淫らな股間の口とディープキスをす  
るような感じ。  
 
 ああ、どんなものだ。  
 昭司は全校生徒の憧れの的、三崎華菜のマンコを舐めて彼女を悶え苦しませ  
ているのだ。  
 そして彼女は、それをもっと求めている。  
 
 昭司は姉の襞肉が十分に潤ってきた頃合を見て、淫液でべっとりになった口  
を離した。  
 「そろそろ、お姉ちゃんの中に俺のチンポをぶち込むよ」  
 彼はちらっと従姉の顔を見て自信満々な表情をした。すでに股間のものは熱  
くそそり立ち、女の柔肉の中へ押し入るのを今か今かと待ち構えている。すで  
に青息吐息の姉をさらに極上の兵器で攻め抜けば、陥落させるのはごく容易な  
ことだった。  
 
 昭司は姉の淫裂へそれを押し当てると、ぐいっと腰を突き出した。  
 
     ズブズブズブズブズブズブズブッッッッ  
 
 「あ、あううううんんっ」  
 昭司が硬直したものを沈めていくと、姉の体は反り返って跳ねた。  
 すかさず弟は腰を振ってさらに奥へと肉棒を突き込む。  
 「ん、んんんおおおおおおっっっ」  
 華菜は言葉にならない声を上げて首を振った。  
 突き刺しただけでこれだけの反応が返ってくる姉の体は、なんと敏感なのだ  
ろう。昭司はたまらない気持ちになった。  
 ああ。もっともっと、姉を激しく狂わせたい。  
 その気持ちが激しいピストンとなって姉の股間を攻め立てる。  
 
 
     パンパンパンパンパンパンパンパンパンパン  
 
 肉がぶつけられる湿った音。  
 姉が快楽の悲鳴を上げれば、いよいよ昭司は嵩にかかって攻め立てる。  
 姉の股間が腫れ上がるほどに苛烈な抜き差し運動を繰り返す。その一撃一撃  
に背筋を痙攣させる華菜。  
 粘膜と粘膜の擦れ合う物理的な快感と、高嶺の花の生徒会長である姉を征服  
する精神的な快感で、昭司の勃起は破裂寸前まで血液が集中していく。  
 
 「い、イクよっ、お姉ちゃんっっっ」  
 昭司は急速に上り詰めていく感覚に我慢ができなくなった。そして、実の姉  
も同様に絶頂を迎えようとしているのを感じていた。  
 そして、射精の制御を解く。  
 
     ドビュビュビュビュビュビュッッッッ  
 
 姉の中へと白濁液が注がれ、姉は背筋を弓なりに反らせた。ペニスを刺した  
ままその股間からブシュウウウウッッ、と噴水のように淫液が間歇的に噴出を  
始めた。  
 
 
 昭司は淫らなシャワーを浴びながら、得意げな顔をして瑛子を見た。  
 その足元には、ぐったりと姉がのびている。快楽の責め苦をたっぷりと味わ  
い、疲労困憊して力なく横たわっている。  
 「どうだい、姉貴」  
 と、昭司は自信満々で言った。  
 「普段すましているお姉ちゃんが潮を吹いてイキまくるなんて、想像もでき  
なかっただろう?」  
 瑛子は、くすっと笑った。  
 「昭司はやっぱりお子様だね」  
 従姉は、からかうように昭司を見て笑った。  
 「さっき、言ったでしょう。もっとソフトにしなければダメよ」  
 
 瑛子は、ぜいぜいと息をつきながら横たわっている華菜の傍へ近寄った。  
 「華菜。まだまだ寝るには早いわよ。今度は、あたしと遊びましょう」  
 淫らな魔少女瑛子は小さく笑うと、背中から華菜の裸身に抱きついた。その  
手が大ぶりな華菜の乳房を包む。しかし、手のひらにおさまりきらず、こぼれ  
だす。その胸をやわやわと揉みしだきながら、反対側の手は太ももの邂逅する  
奥の翳りへと伸びていく。  
 「……あっ」  
 華菜は小さな快感の呻き声を洩らした。  
 「今度は、昭司とは少し違う気持ちの良さを味わわせてあげるわ、華菜」  
 瑛子は細い指を微妙にゆらめかせながら従姉妹の襞肉をかきわけていく。陰  
唇が開いていくと、粘液が糸を引いた。  
 つぷ……っと、静かに指が秘肉の奥へと沈んでいく。  
 瑛子は乳首を優しく捻りながら、華菜の顔に自らの顔を近づけていく。  
 「ん……っ、ちゅっ」  
 従姉妹同士の唇が重なった。幼い頃からよく見知った憧れのふたりの口づけ  
を見て、昭司は射精しそうになった。  
 それは瑛子が積極的に求める接吻だった。正反対のキャラクターを持ったふ  
たりゆえに、あまり仲睦まじい場面を見ることはないふたり。  
 だが、少なくとも瑛子については華菜に対してある種の愛情に似たものを感  
じているのかも知れなかった。  
 「いい? 昭司。女のカラダは楽器と一緒なのよ」  
 とやがて口を離した瑛子は言った。  
 「名演奏者が奏でれば素敵な音で鳴き始めるの。今から、女のカラダの鳴か  
せ方を、おまえに教えてあげるわ」  
 
 瑛子の指が華菜の秘裂の中でゆるやかに蠢く。華菜の腰が切なげにもじもじ  
とグラインドする。  
 「昭司。女のカラダは、優しく優しく、しつこいくらいに長く、愛情こめて  
舐めたりさすったりしてあげるのよ」  
 言いながら、瑛子は華菜の乳首を口に含み、昭司に見えるように優しく舌先  
で転がし始める。  
 「そんなやり方じゃ、弱くて感じていないよ、姉貴」  
 昭司が言う。  
 確かに、昭司の激しい愛撫に比べ、華菜の反応は弱かった。体を勢い良く反  
らせることもなく、ゆらゆらとたゆたうように体を揺するだけである。ともす  
れば、くすぐったがっているようにすら見える。  
 「これでいいのよ、昭司。おまえのエッチは直線的過ぎる」  
 瑛子は淫蕩な光を湛えた瞳で昭司を見つめている。ヘレニズム時代のギリシ  
ャ彫刻のように白く滑らかな裸体をさらした従姉妹は、不思議なオーラを放っ  
ているかのように感じる。学園では押し隠した奔放な本領を、いよいよ彼女は  
発揮しはじめようとしていた。  
 「最初は、キスから始めて。もっと、長く、しつこく、ねっとりとね」  
 瑛子は女性らしい細やかな仕草で再び華菜の唇をついばんでいく。それは、  
女性同性愛者に見られるような繊細と優しさ、淫らでありながらプラトニック  
な温かみを感じさせた。  
 「さあ、おまえもおいで、昭司」  
 瑛子に言われ、ふらふらと吸い込まれるように昭司は近寄っていってふたり  
の姉の唇に彼の唇を重ねていく。  
 「あ……」  
 と、華菜が声を洩らし、目を見開いた。弟と見つめあう。  
 姉の目は、涙がこぼれる寸前のように潤みきっていた。柔らかで弾力があり、  
檸檬のような香りのすくる姉の唇。その隙間からじっとりと湿気を持った熱い  
息が洩れだし、昭司の頬を熱くする。  
 発情の潤みの向こうで、姉の瞳が揺れた。そして、ゆっくりと華菜は目を細  
め、優しげに微笑んだ。  
 「ありがとう。キスしてくれるのね、昭司。私、うれしい……」  
 そして、目を瞑る。  
 なぜなのか理由はわからないが、昭司の心の奥で重い何かが動いたような音  
がした。  
 瑛子がクスッと笑った。  
 昭司はのしかかるようにしてさらに姉の顔に自らの顔を押し付けていった。  
 
     ちゅっ……、ぬちゅ……っ、ぬぷ……っ  
 
 唾液がぬめ光り、姉弟の舌を擦り合わせる潤滑油になる。そこへ従姉妹がさ  
らに舌を伸ばして純愛に妖しさを添え、いわく名状し難い情愛を呈していく。  
その中心に立つ弟は淫香に酔ってくらくらと目がまわりそうだった。  
 
 
 弟と従姉妹と熱いキスを交わしながら、華菜は頭の芯が痺れるような感覚を  
覚えていた。  
 弟が華菜の舌を絡めとり、激しくこすりながら唾液を啜ってくれば、すぐに  
従姉妹に代わり次には唾液を流し込んでくる。三人のキスは、どちらかという  
と華菜とふたりのキスという形に近かった。一度にふたりを相手にしている彼  
女は気持ちを立て直す間もなく、ひっきりなしに淫らな交歓に応じている。さ  
らに、ふたりは胸となく尻となく股間となく、常に華菜のどこかをさわさわと  
撫で、くすぐるように性感を掘り起こそうとしているのだ。  
 華菜には、漠然とした不安があった。  
 先日の自慰行為でも感じたことだが、彼女の中には魔性を宿したもうひとり  
の華菜が潜んでいる。その彼女は、理性で抑えきることもできぬほどにこの上  
もなく淫ら。  
 瑛子と昭司の柔らかでくすぐるような繊細な愛撫は、少しずつであるが、確  
実に魔性の華菜を目覚めさせようとしていた。  
 それは、今までの昭司の一直線で激しい責めよりも、ずっとあざとく効果的  
だった。  
 昭司の人差し指が、華菜の股間の肉蕾をすうっと撫でた。ほぼ同時に瑛子の  
指が華菜の菊の蕾をさわっと撫でていく。  
 その偶然の同期刺激が華菜の背筋に電流を走らせた。  
 
     びくびくっ  
 
 一瞬目の前が白くなり、ざわざわと全身が粟立つ。華菜は小さく達し、ほん  
の少しだけ股間から淫水を噴出した。  
 目を瞑って身中の轟きをやり過ごす華菜。  
 やがてゆっくりと目を開いていく。  
 今までであれば、一度達した後にはひと山過ぎ去った心地良い疲労と達成感  
にまどろむことが多かった。あるいは、弟の責めが続けば、疲弊しながらも彼  
を受け止め続け、それが一段落することで休息するのだった。  
 だが、今夜はどうしたことだろう。  
 一度達したにも関わらず、快感の曲線が下降線を描かない。  
 いや、むしろカラダは鼓動に合わせてさらに震え、上昇気流に乗ろうとして  
いる。  
 
     ドクン…、ドクン…、ドクン…、ドクン……  
 
 それは、まるで魔性の華菜が胎動を始めているようだ。  
 華菜の中の淫魔は彼女の股間で口を開け、どろどろとした淫水を吐き出して  
いく。  
 そして、彼女は無意識のうちに腰をゆっくりとグラインドさせ始めた。  
 
 
 華菜の目は泣いているように濡れ、瞳は限界まで大きく開いている。幾つも  
の星を浮かべてきらめくように光っている。  
 彼女の吸い付くような張りのある肌には玉の汗が浮かび、息はひたすらに熱  
い。  
 姉のカラダが燃えている、と昭司は思った。  
 昭司と瑛子の愛撫はまだまだ終わることがない。一度小さく達した後、さら  
に何度も姉は小さく達し続けている。  
 今夜の姉はどこかが違う。  
 蛇のようにカラダをくねらせ、悶えながら身を捩る。何かに耐えるように歯  
を食いしばり、小さく達する度にえもいわれぬ快感の喜びに打ち震える。  
 カラダの中で目に見えぬ魔物と戦うように快感に苦悶するその姿は、鳥肌が  
立つほどに官能的でいやらしい。絶叫するほどの激しさは見当たらない。だが、  
狂乱するよりもずっと妖しくエロティックなオーラが昭司の肌をびりびりと奮  
わせる。  
 小さな絶頂は達する度にその大きさを増していく。それは単発の絶頂という  
よりは、予震のようにやがてくる大地震の前兆のようにも感じられる。  
 
 
 華菜の腰は、ストリップダンサーが挑発してくるように前後に揺すられ続け  
ている。その様は、およそ品行方正な彼女のものとは思われないほどに下品極  
まりない。  
 何度目の絶頂の後か、やがて華菜の目が訴えかけるような光を滲ませて昭司  
を見るようになってきた。  
 彼女の指が伸びて、そっと弟の剛直に触れた。撫でるように這い、雁首を五  
本の指でくすぐってくる。  
 姉はすがりつくような弱々しい視線を送ってきていた。  
 昭司は、瑛子を見た。  
 瑛子が頷いた。  
 「いいわ、昭司。ただ、チンポを入れたからって、激しくしてすぐにイッち  
ゃったらダメだからね」  
 彼女はふふっ、と笑った。  
 
 
 
     ぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷっっっ  
 
 昭司は姉に衝撃を与えないよう、注意深くペニスを彼女の股間へ沈めていく。  
 姉は歯をくいしばり、目を瞑って耐えていたが、やがて十分に肉幹が収まり  
きると、そっと目を開けた。そして、  
 「昭司。ずっと、これが欲しかったの」  
 穏やかな笑顔を見せ、  
 「この数日間、本当にさみしかったわ。お姉ちゃん、おまえがいないともう  
ダメみたい」  
 と言った。  
 昭司のペニスがさらに熱を持っていった。  
 「あら、健気なお姉様ね」  
 瑛子がからかうように言って、正上位で姉におおいかぶさる弟の背後から抱  
きついてきた。  
 昭司の背中に、従姉妹の豊かなふたつの乳房が触れて、むぎゅっと押し付け  
られた。  
 「昭司、たっぷりと準備してあげたから、お姉様はおまえのチンポをすうっ  
と受け入れられたみたい。  
 ふふっ。さあ、華菜のカラダの演奏を始めるわよ。演奏者はおまえ。良い声  
で鳴かせてあげて」  
 昭司は頷き、慎重に剛直の抜き差しを始めた。  
 
 華菜は無意識のうちに腰を振っているようだった。  
 弟の性器の挿入に合わせて、もっともっと受け入れるかのように腰を振る。  
それに合わせて、ぎゅうううっ、と膣肉が収縮していく。弟がペニスを抜こう  
とする時にはその収縮は強くなり、決して逃がすまいとするかのようだった。  
 姉の表情は悦楽に満ち、ぞっとするほどに艶やかで色っぽい。今や苦悶より  
もずっと快楽の比率がまさっているように見える。  
 全身に入っていた力は抜け、あさましく腰を振り、ぎゅうぎゅうとただ秘密  
の淫肉だけがペニスを締め付けてくる。  
 愛撫の前には堅く閉じられていた両脚は全開し、むしろ弟の腰を挟み込んで、  
痛いほどに巻きつけられてくる。  
 すでに目尻から涙の零れ始めた姉の瞳には猫のような媚態がこもっている。  
 「昭司、大好き」  
 姉は言った。  
 「昭司も大好き、昭司の身体も大好き」  
 姉の股間の秘洞は弟のペニスをぎゅうっと締め、内部のざらざらした粘膜で  
亀頭全体を攪拌してこすり上げ、吸引する。  
 一体どんな作りをしているものか、複雑で刺激の強い愛撫に昭司は全身を硬  
直させて耐えた。  
 さらに姉は円を描くように腰をまわし、異質な快楽を与えてくる。  
 たっぷりとした尻を揺すって腰を振り、弟のペニスをしごきたてる姉の姿は  
今までに見たことがないほどにいやらしい。  
 それは弟を責めるというよりは、耐え切れずに自らの奥へペニスを迎え、そ  
れをこすりつけようとする浅ましさからである。そこに、直線的でないしっと  
りとしたある種のエロティシズムがあるのだった。  
 昭司はそんな姉を見て、ますます姉のことが好きになっていた。  
 弟を求めて、学校での姿からは想像できないほどにえげつなく下品に腰を振  
ってしまう切なげな姉。  
 涙がこぼれてくるほどに弟が欲しくて欲しくて仕方がない姉。  
 そんな姉が、たまらなく途方もないほどに愛しくなり、弟は姉の甘く柔らか  
いカラダを抱きしめ、そのバラのような香りを胸いっぱいに吸い込むのだった。  
 
 
 「どうにでもして、昭司」  
 淫姉はうわ言のように言う。  
 「お姉ちゃんをおまえの好きなようにして。どうしてもかまわない。ただ、  
ずっと、ずっと離れないでいて」  
 両腕を弟の背中にまわし、ぎゅっと抱きしめる。昭司の胸に、実姉の豊か過  
ぎる砲弾爆乳が押し付けられて形を変えた。  
 「愛されているわね、昭司」  
 背後から、やはり巨乳を押し付けて抱きついてくる瑛子。前後から巨乳爆乳  
にサンドイッチされ、昭司はたまらない気分になった。  
 
 「昭司」  
 彼の耳を甘噛みしながら、瑛子は囁く。  
 「女のカラダは、男の人に抱かれるたびに開発されていくの。華菜は、初め  
て男に抱かれて、今やっと性感を覚え始めた所。今が、女のカラダとしての成  
長期になるのよ。  
 おまえが毎日どんな奉仕をさせて、どんな所を責めたかでこの子のカラダの  
今後が決まっていく。  
 毎日フェラさせていれば、フェラチオ名人になるし、毎日アナルばっかり責  
めていれば、アナル大好き女になるし。  
 そして、感じさせれば、感じさせただけもっとそこが感じるようになる。  
 そういうものなのよ」  
 瑛子の悪魔のような囁きに、昭司はぞくぞくした。  
 「ちょっと瑛子、昭司におかしなことを吹き込まないでよ」  
 華菜が、快感に朦朧としながらも目を開いて言った。  
 「本当のことでしょう。すっかりあんた、昭司のチンポがなければやってい  
けないくらいに調教されてきてるじゃない」  
 華菜は何か言い返そうとしたが、やめて黙り込んだ。  
 「でもね、昭司」  
 と、瑛子は言った。  
 「華菜のカラダはまたとない名器なの。おまえはまだまだ華菜の音色を極限  
まで引き出せているわけではないのよ。だからこれから、おまえは少しずつ華  
菜の名演奏者になっていって」  
 「話が漠然としていて、わかりにくいよ」  
 昭司が言うと、瑛子は微笑んだ。  
 「それはね。きっと、華菜自身が誰よりもよく知っているから、大丈夫。さ  
あ、昭司。エッチを続けてあげたら。お姉様が我慢できなくなっているみたい  
よ」  
 瑛子がくすくすと笑う。昭司がふと見ると、華菜が苦しげな顔をしてもじも  
じと腰をくねらせている所だった。  
 昭司は、頷いてゆっくりと自らの腰を突き入れ始めた。  
 
 
 ずっと欲していた弟の太いものをカラダの奥深くまで受け入れ、華菜はえも  
いわれぬ充実感を感じた。  
 脳天まで突き上げてくる快感に打ち振るえ、胸が満たされていく。ふたりが  
かりでいつもよりずっと濃厚でねっとりした愛撫を受けたからだろうか。カラ  
ダが肉棒を受け入れる準備を十分にしていて、たとえ激しい突き込みがきても、  
それは寸分の雑音もなくすべて快楽へと変わっていく。  
 もっともっと、弟が欲しい。ふと気付くと、あさましく腰を振り、股をがば  
っと開いて弟のペニスを股間へと押し付けている。  
 なんという下品な女なのだろう。三崎華菜はこんな女だっただろうか?  
 だが、華菜にとって一番大切なのは弟だ。品行方正で、成績優秀で、水泳部  
の主将で、生徒会長。そんな肩書き、弟がそばから離れたなら一体どんな意味  
があるだろう。  
 そんなものよりも、彼女は弟のカラダが欲しくて仕方なかった。  
 この状態を、調教されているというのか。もしそうなら、ああ、なんと調教  
とは甘美な響きなのだろう。  
 
 風間瑛子の信条は、誰よりも楽しく毎日を過ごすこと、だった。  
 誰よりも活発に動き回り、楽しむための努力を惜しまず、常に明るく振舞う  
ことが何よりも人生を豊かにすることだと思っていた。  
 だから、三崎華菜のように常に真面目ぶって「良い子」でいる少女は、一体  
何が楽しくて生きているのだろうと不思議に感じていた。  
 幼い頃、実の弟のように可愛がっていた昭司を連れまわすたびに、逐一うる  
さいことを言う従姉妹は煩わしい存在でしかなかった。  
 それがいつの頃からだろう。  
 華菜には、誰もが憧れる完璧少女とは違う顔があるように思えてきた。  
 弟が関わった時、三崎華菜は恋する少女のようにひどく弱々しく、献身的で、  
わがままだった。  
 一見真面目に見える人間ほど、実はその心の奥底に隠れた非日常性を隠し持  
っていることがある。  
 弟を前にした華菜は、自由人と評される瑛子よりもずっと奔放で、普段の彼  
女からは信じられないほどに破戒的になる。  
 そしてそんな華菜は、澄ました顔で優等生然としている彼女よりも瑛子にと  
ってはずっと魅力的で、人間らしい存在のように思えた。  
 
 
 「──こうして見ていたら、やっぱり昭司を華菜に返すのが惜しくなってき  
たわ」  
 瑛子は、無性に華菜をからかってみたくなった。  
 「あたしも、昭司のことが大好きなんだもの」  
 「な……っ」  
 と、疑うことを知らない華菜は顔色を変える。  
 「ダメよっ。昭司は、私の弟なの。私だけの弟なの。私が誰よりも一番昭司  
のことを愛しているんだから。昭司の心も、体も、全部、全部」  
 「そう。じゃあ、昭司のチンポも大好きなのね?」  
 瑛子は意地悪くクスリと笑う。  
 「え……」  
 咄嗟に言われ、華菜は言葉に詰まる。  
 「あたしは昭司のチンポが大好きだから、やっぱりこいつのチンポだけでも  
あたしがもらおうかな」  
 「わ、私の方が……っ!」  
 と華菜は言った。  
 「私の方が、昭司のチンポが大好きだわっ。毎日、私の中に入れてもらって  
いるんだもの。毎日、しゃぶってあげるし、精子だって飲んであげているの。  
お風呂で洗ってあげるし、玉だって揉んであげるの。匂いだって大好きだし、  
これを握っていると安心できるの。  
 だから──、昭司のチンポだって、誰にも渡さないっ」  
 弟に関してだけは誰よりも独占欲の強い姉が宣言した瞬間、彼女の襞肉が激  
しく収縮し、昭司のペニスが絞り上げられた。  
 
     ドピュピュピュピュピュピュピュッッッッッ  
 
 雑巾絞りのような圧搾に耐え切れず、昭司は姉の中へと射精した。  
 「っっっっっっっっっっっ」  
 興奮状態にあった姉も、その刺激で快楽の波の頂上まで一瞬で運び上げられ  
た。  
 「あ、あ、お、ぉ……っっっっっ!!!!!」  
 
     ぶしゅううううううううううううううううううっっっっ!!  
 
 壊れた噴水のように勢いよく淫水の飛沫が上がって、昭司と瑛子の身体に浴  
びせかけられる。  
 そんな華菜の姿を見て、瑛子は愛おしいと感じた。  
 
 「ふふふ」  
 と瑛子は満足そうに笑った。  
 「いい? 昭司。これからおまえがお姉様を調教していくの。本当に華菜の  
カラダを弾きこなせるかどうか、それはおまえ次第。おまえが頑張れば、きっ  
と華菜の体は素直に応えてくれる」  
 そこまで言って、瑛子は不安げな昭司の顔を見た。  
「どんな風にしていくか、そのヒントは今夜の華菜にある。大丈夫、祈ってい  
るわ」  
 瑛子は優しく従弟の髪を撫でて励ました。  
 「本当は華菜と同じように、おまえのチンチンを調教してみたい気持ちもあ  
ったけれど……」  
 昭司が目を剥いたのを見て、瑛子は笑った。  
 「華菜が可哀相だから、彼女に譲ってあげるわ。彼女はおまえがいないと、  
まるで生きていけないくらいにべったりみたいだもの」  
 「どうかな」  
 ぐったりと失神している姉をちらりと見て、昭司は首をかしげる。  
 「お姉ちゃんはしっかり者だからな」  
 「ふふ、昭司。一見完璧なものほど壊れやすいものよ。繊細で綺麗なクリス  
タルガラスほど、スプーンの一撃で粉々に砕け散る。  
 ──そういうことよ。覚えておいて」  
 それだけ言うと、瑛子は昭司に顔を近づけてきて、目を瞑り、長い長いキス  
をした。  
 
 

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