晴美「ママ、今日も図書館行ってくるから。帰りは7時頃だと思う」
ママ「また図書館?勉強ばっかりで遊ばないのは良くないことよ
それに服。いつも白のワンピースじゃない、ほらお金あげるから好きなの買ってきなさい」
晴「わかった、今日は午前中に服買って、午後に図書館に行く
お昼は家で食べる」
マ「遊ぶときはしっかり遊びなさいよ」
晴「行ってきます」
はぁ…
家を出てからため息ばかり
晴美はオシャレに興味はなかった
どうせ誰も私のことなんか見てない
声を掛けてくる男子もただの冷やかしに決まってる
そう思ってた
そんな晴美にとって一人で服を買いに行くのはとてもつらいことであり…
晴「彰子ちゃんと行こっかな」
プルルルル
晴「あ、彰ちゃん、一緒に服買いに行こ」
彰「!?晴美、熱でもあるの?」
晴「……」
彰「ウソだよ!泣くなって。じゃあ、みかんの橋で待ってて」
彰「待った?」
晴「全然。でも午後から図書館に行くから早くしよ」
彰「また図書館かい…」
彰「あー、今日は買いに行かなくていいんじゃない?
そんなことより私も図書館行きたいなぁ」
晴「いいよ。お昼、奢ろうか?お金もらったし」
彰「マジで!?ありがと!!」
彰「いやー、おいしかった」
晴「はぁ…もうちょっと遠慮してほしかったなぁ……
(伊勢海老ラーメンって何だよ!?)」
彰「ごめーん、お礼はきちんとするからぁ」
晴「期待しないで待ってますよー。そろそろ図書館につくよ」
彰「うわー、図書館だ!」
晴「静かにしなよ、迷惑だよ」
彰「はいはい、って待ってよー」
彰「ねぇ、飽きたんだけど」
晴「ふーん」
彰「向側の男の子、カッコ良くない?」
晴「そうだね」
彰「話、聴く気ある?」
晴「無い」
彰「そう、じゃあ昼ごはんのお礼するからトイレに行こう」
晴「痛いッ、やめてよ〜」
彰「とっとと歩きなよ」
晴「ところで、お礼って何?」