「荒縄ホワイトが負けた!? 本当ですか!?」
「ええ。縄を身体に巻いて、身動きが取れなくなっているところを怪人に襲われたそうです」
「なんと卑怯な…!」
「ですが大丈夫です。新たな戦士の素質を持つ少女を発見しました。
ちょうど今、事情を説明しているところです。きっと我々の力となってくれることでしょう」
「大変です! 『アナル栓イエロー』候補の少女が逃亡しました!」
「…やはり、世界の命運を握る立場というものは、思春期の少女にとって荷が重すぎたようですね…」
「どうしますか?」
「捕捉して、強制的に超絶ぱわぁー発生装置を注入しましょう。
大丈夫です。我々の言っていることが嘘ではないと証明すれば、きっと彼女もわかってくれます」
「あと、空席となっているバイブレッドの件ですが…」
「何名かにこちらの任意で実験を行なったのですが、戦うどころかまともに動けた者すら居ません。
それほど隊長としてのプレッシャーは重いものなのです。もうしばらくは実験を繰り返すだけにしておきましょう」
「大変です! 商店街に怪人が出現しました!」
「今動けるのは『ローターピンク』だけですね。出動を命じなさい」
「しかし、一人では危険なのでは?」
「大丈夫です。こんなこともあろうかと、内密に強化を施しておきました。
ローターの振動を通常の三倍に変更したことにより、これまでの三倍の超絶ぱわぁーを発揮できます」
「『ローターピンク』、ローター起動直後に沈黙しました…!」
「…大いなる力には大いなる責任が伴うものなのです。今日、彼女はそれを学びました。
それだけで今回の犠牲の甲斐があったと言えるでしょう。…さてと、それでは帰って寝ますか。お疲れ様」
「お疲れ様です、司令官」