「お呼びでしょうか、大首領」
『…よくぞ来た…。我が従順なる部下、闇の戦士アイシャドウ・ムーンよ…。
汝の活躍ぶり、しかと我が耳に届いておるぞ…』
「大首領直々にお言葉をかけて頂けるとは。ありがたき幸せであります」
『…本日、汝を呼び出したのは他でもない…。これを見るのだ…』
「こ、これはっ…!?」
『…我が秘密結社に相対する組織の存在については、聞き及んでいるところであろう…。
これは、その組織が生み出した超絶パワー発生装置…。使用すれば、あらゆる能力が何倍にも膨れ上がる…』
「そ、そうなのでございますかっ、これが…!?」
『…通称“ローター”と呼ばれているそうだ…』
「た、確かに。見た目は」
『…これを汝に授けよう…』
「え?」
『…使用方法は、まず…』
「い、いえ。使い方はわかりますが」
『…ほう、詳しいな…』
「め、滅相もありませんっ!」
『…汝に授けた新たなる力、特と堪能するがよい…。
よりいっそうの働きを期待しているぞ、アイシャドウ・ムーンよ…』
「は、はいっ」
「……これ、使わなきゃダメなの? 本当に?」