田中クンの災難・1――わらし編 
 
 
「ふうっ」 
僕は引越しがひとまず落ち着いて溜め息をついた。就職が決まって念願の一人暮らし。 
住む場所も交通の便がよく、何より家賃が安い。こんな環境で住めるなんて夢のよう……。 
……どうやら、引越しの作業での疲れが、気を抜いた途端に一気にきたみたい。 
いつの間にか、僕はテーブルに突っ伏してうたた寝を始めていた。 
 
夜、僕は妙に息苦しくて目がパチッと覚めた。が、不思議なことに体がまったく動かない。 
…これが金縛りってやつ? 僕はそんなことを考えながら、どうにか体を動かす方法を考えた。 
パタパタパタ…。……? 何か…誰かが走っている気配を感じる。…気のせい…だよね? 
僕はそう思おうとした。が、しかしパタパタという物音は収まらない。 
と、いきなりピタリと物音が止んだ。かと思ったら、今度は動けない僕の後頭部に視線を感じる。 
気のせいだ気のせいだ!! 僕はそう必死に考えながら目を無理矢理閉じた。 
――結局、その夜は一睡もできずに、会社に向かう羽目になった。 
 
 
あれから毎日、僕は同じような経験をするようになった。 
寝ていても、じっと僕を見下ろすような気配、 
誰もいないハズなのに、パタパタと何かが走り回るような物音、 
そこに置いた物が、全然違う場所で発見されることも、しょっちゅうだ。 
 
そんなコトを繰り返す内に、僕の神経はすっかり参っていた。 
最近では仕事が忙しいのを丁度いいことに、会社で寝泊りしているくらいだ。 
が、今日は久々に休みで、ここのところ自宅に帰っていない僕を心配した上司が、 
僕に自宅に帰るように促すため、仕方なく戻ることにした。 
 
 
カチャ 
 
久々に自宅に戻った僕。嫌な気配は微塵もない。どうやら気のせいだったかな? 
仕事に対する不安と不慣れが、僕に無用な緊張を強いて、幻覚を見てしまったんだろう。 
そう結論づけた僕は、久々に洗濯と部屋の掃除を行ない、夕食を摂ってゆったりした気分で寝床についた。 
 
そして夜。パタパタ…。……例の物音が聞こえる。やっぱり…やっぱり…ここに何かいるよ!? 
僕は思わず飛び起きようとするが、やはり金縛りに掛かっているようで、指一本動かすコトもままならない。 
そして例によって感じる、僕を見下ろす視線。 
半分泣きべそを浮かべている僕は、かろうじて動く目をそっと、そっと開い 
 
「うわああぁぁぁぁ!!」 
 
て思わず大声を上げていた。目の前には、ヒラヒラした白い服を着た女の子が、じっと僕を見ていたのだ。 
「きゃははははっ! ねえ驚いた? ねえ驚いたあ!?」 
大声と共に金縛りが解け、思い切り後ずさりする僕を見て、両手を叩いて大喜びする女の子。 
な、何? 何なの? 
「ゴメンね〜。でもおにいちゃんが悪いんだよ〜。わたしに『挨拶』無しで、ここで暮らそうとするんだもん」 
「あ…挨拶? 何のこと? ここって僕の部屋じゃない」 
…僕は女の子の言っている意味がよく分からなくて、思わず聞き返した。 
「わたしは、ここにずっと昔から住んでる座敷わらしなの。ここに住む人に福を与えるのが趣味なんだけど、 
最近は、入居者の移り変わりが激しくて、つまらなくなってたんだ。 
でもおにいちゃんが、結構わたし好みだから、久しぶりに出てきちゃったの♪」 
……座敷わらし…。そうか、寝呆けて夢でも見てるのか。疲れているもんな、早く寝よ。 
 
「ちょ…ちょっとちょっと、起きてよ〜」 
布団に入り込んだ僕を再び起こそうと、僕の肩をゆさゆさと揺さぶる女の子。う〜ん、しつこい夢だ。 
「も〜…。こういうときに男の子が目を覚ます方法は……と。えいっ」 
「!!」 
なんと女の子はスカートをめくり上げ、僕にその中身を見せていた。 
服と同じく、白いレースの清潔そうなパンツ…。 
僕はそれを見て一気に目が覚め…あれ? 目の前にまだ女の子がいる? 
「だから、夢じゃないんだってば」 
あきれたように呟く女の子。僕は諦めて(?)布団から這い出した。 
 
「で? キミは一体ここで何をしているの?」 
僕は改めて女の子に質問をした。 
座敷わらしであるこの子が、何でこんな中古のマンションに住み着いているんだ? 
「え〜っとね、語ると長くなるんだけど…」 
「じゃ、いいよ。もう寝る」 
言いながら再び布団に潜り込もうとする僕。明日も早いものね…。 
「あ、ちょ、ちょっと待って。あのね、最近新しいマンションとかが出来て、 
わたしたち座敷わらしが住める環境が、段々無くなってきちゃったの。 
それでほかよりは、多少古めのここに住むようになったのよ」 
聞く気が無い様子の僕を見て、慌てて説明をする女の子。…でも、全然長くないじゃないの。 
「ま、気にしない気にしない。最近はわたしの姿見えないって人ばかりだから、寂しかったんだ。 
ここって独り者で、お金無しのモテナイ君しか入居して来ないから、わたしの趣味に外れてるし」 
その言葉、思い切り僕の胸にも突き刺さるのですが。 
「おかげでココ、幽霊マンションって、呼ばれてしまってるんだけど、心外よね。 
こんなに可愛い座敷わらしを捕まえて」 
少しブルーになってる僕を無視して、言葉を続ける座敷わらし。 
…待てよ? ここって幽霊マンションで、有名だったのか? 
そうか……だから安かったのか…知らなかったよ。………何だか騙された気分。 
「でさ、最近はやはり、姿を見せずに相手を驚かすのが流行りだしさ。 
直接出てくると、恐怖感も薄れちゃうでしょ?」 
 
確かに、それは言えるかもしれない。 
昨日までは怖くて怖くて仕方なかったのだが、正体が目の前にいる今は、まったく怖くなかった。 
しかも、こんなに可愛い女の子なら、ね。 
真っ白いヒラヒラしたフリルが特徴的な服と、好対照な真っ黒い髪と瞳。足元は素足で…って、おしい!  
アヒル座りをしている、座敷わらしのスカートがめくれ、あとほんの少しでパンツが見えそうなのに! 
「?? どうしたのかなあ? わたしの話、聞いてる?」 
「あ、はいはい、聞いてますキイテマス」 
僕の心の内を読んだのか、返事もせずにジロジロ見ている僕に業を煮やしたのか、 
座敷わらしは頬っぺたをぷくりと膨らませて、四つんばいで詰め寄ってきた。 
…って、今度は胸元がちらりと見えているよ! 
思わず僕は語尾を裏返しながら、座敷わらしの質問に答えていた。 
「まったくもう…人の話はちゃんと聞いてよねっ。 
だからさ、おにいちゃんが驚いてくれたのは、大成功だったワケで…」 
僕の様子を見て納得したのかしないのか、姿勢をもとに戻して延々と説教を続ける座敷わらし。 
おお! さっきよりもスカートがめくれて、中のパンツが…パンツが……! 
座敷わらしにバレないように、少しずつ体を低くする。あと少し、あと少しで真っ白い…! 
「あ〜あ、何だか久々に喋りすぎてノドが乾いちゃった。何か飲み物あったっけ?」 
ぱっと立ち上がり、台所に向かう座敷わらし。………ざ、残念。うっすらと見えていたのに……! 
 
「はい、ジュース。ところでそういえばさ、わたしに何でここに住んでいるか聞いてきたけど、 
そういうおにいちゃんは、何でここに住むようになったの?」 
冷蔵庫からジュースを2個持ってきて、片方を僕に差し出しながら、 
ぴょこんと床に座り込み、僕に尋ねる座敷わらし。 
「えっと……まあ、会社から近かったし、安いし…って、おい」 
「あははっ。鬼さんこちら♪」 
答えながらジュースに手を伸ばす。 
が、座敷わらしはすっとジュースを高く持ち上げ、楽しそうに笑いだす。…子供か、あんたは。 
って、見た目はまるっきりそのとおり、か。これは……乗ってあげたほうが、いいのかな? 
そう思った僕は、差し出されたジュースへと、手を伸ばす。 
「あははっ、あと少し、あと少し〜♪」 
笑いながら、ジュースを僕の手から遠ざけようと、体を大きく反らす座敷わらし。 
よく見れば、目の前にもう片方のジュースがあるんだけど、このままお遊びに付き合ってみるかな? 
「っと……くっ」 
「ほ〜らほら、あっと少し〜♪ …きゃっ!」 
「はい、残念でした♪」 
あと少し…あと少し…って。あ、こけた。 
軽く座敷わらしに笑いかけながら、ジュースを奪おうとして…思わず固まってしまった。 
何だかこの姿勢って、僕が座敷わらしを押し倒しているように、見えるんだけど。 
ぴったりと体がくっついたおかげで、座敷わらしの温もりを感じ、僕の心臓の鼓動が大きくなる。 
目の前には怪訝そうにしている、座敷わらしのつぶらな瞳……。 
「ちょ、ちょっとちょっと、重たいよ〜」 
「あ…ゴ、ゴメン……」 
くちびるをとがらせ、足をぱたぱたさせながら抗議の声をあげる座敷わらし。 
僕は慌てて体を起こし、座敷わらしの手を引っ張りながら、素直に謝った。 
 
「んっも〜う。すぐムキになって、子供なんだから〜」 
コクコクとノドを鳴らしてジュースを飲みながら、僕に文句を言う座敷わらし。 
…おいおい、最初に始めたのはそっちじゃないか。大体どうみても座敷わらしの方が……。 
と、文句を言い返そうとして再び固まる。 
ス、スカートが大きくめくれあがって太ももと真っ白なパ、パンツが…! 
「?? どうしたの? ジュース飲まないなら、わたしが飲んじゃうよ?」 
「あ…はいはい、飲みますノミマス」 
どうやらまったく気がついてないようだ。僕は再び声を裏返させながら、ジュースの蓋を開け… 
 
プシュゥッ! 
 
顔面に思い切りジュースを浴びていた。 
「きゃははっ、大成功〜!」 
両手を叩いて喜ぶ座敷わらし。…何だか少し腹が立ってきた、かも。 
「ね、おにいちゃん、もしかして怒っちゃった? タオルあるけど、使う?」 
少しムッとしている僕に、気をつかっているのか、タオルをぱっと取り出して僕に差し出す。 
ふうん。結構可愛いところもあるんだ。そう思いながら、タオルを受け取り顔を拭いていたら… 
何だこりゃ!? 手が真っ黒じゃないか!? 
「あはっ、成功成功〜! おにいちゃん、ホントに騙されてくれるね〜」 
今度は笑い転げながら大喜びしている。………腹が立ってきたのは少し、どころじゃないかも。 
僕は無言で立ち上がり、歩き出した。それを見た座敷わらしは、慌てて僕に問い掛けてきた。 
「ちょっとちょっと、どこ行くの〜!?」 
「……顔洗って寝る」 
少しを通り越してかなりムッとしていた僕は、無愛想に答えながら洗面所に向かった。 
 
「ふう…」 
顔を洗い、溜め息をつく僕。まったく…何なんだ、あの自称座敷わらしは。 
正体が分かる前はビクビク怯える羽目に遭ったけど、正体が分かったら今度は悪戯責めか… 
何とかならな 
 
「うぎゃあああああ!!」 
 
僕は思わず鏡を見て、悲鳴を上げてしまった。そこには僕の顔、ではなく黒髪の女の顔があったからだ。 
「きゃははははっ! だから、わたしだってばっ」 
鏡の向こう側で黒髪をかきあげる。…その顔は…座敷わらしだった。 
……悪戯には…お仕置きだよね。そう思った僕はピタリと動きを止めた。 
「?? どうしたの? おにいちゃん? ……きゃっ」 
怪訝そうな顔をして近づく座敷わらし。そこを一気に掴まえ、抱きかかえた。 
「な…何? 何なの!?」 
突然のことに驚きの声をあげる。だが僕は無言で座敷わらしを抱きかかえたまま、部屋まで戻った。 
 
「きゃっ。おにいちゃんのエッチっ」 
部屋に戻って座敷わらしを膝に抱え、パンツをずりおろす。 
真っ白い、綺麗なお尻が露出した途端、座敷わらしは小さく悲鳴をあげる。 
その言葉に一瞬ドキリとしたが、無視して左手で思い切り座敷わらしのお尻を引っぱたく。 
「痛っ」 
パシッという、乾いた心地良い音と同時に響く座敷わらしの声。 
何回か繰り返すうちに、座敷わらしのお尻が赤くなり、目にはうっすらと涙が浮かんでいた。 
これぐらいで…いいかな? 
そう思った僕が両手をそっと離すと、座敷わらしはおもむろに立ち上がり、 
クスンクスンと鼻を鳴らしながら、パンツをはきなおそうとする。 
やっぱり…やりすぎたかな? 
反省の念が頭をよぎったのもつかの間、座敷わらしがスカートをめくり上げたときに、 
下腹部がちらりと見え、その途端、僕の理性は弾け飛び、彼女の服をめくりかえしていた。 
「い…いやっ、やめてっ!」 
「何を言っているの。これはお仕置きなんだよ」 
抵抗の声をあげる座敷わらしに、そう答えながら服を一気に脱がし、あらためて裸身を見つめる。 
日焼けのあとなど無い真っ白な肌、これからやっと、女の子らしくなりかけようとしている胸、 
下腹部の丘はつるつるで、わずかに産毛が生えているのみ。 
怯えながら、胸と下腹部を手で隠して立ちすくむ座敷わらしを、そっとベッドにうつぶせに転がす。 
「な…何する…の?」 
「言ったでしょ。お仕置きだよ」 
震える声で、見返す座敷わらしを見つめ返しながら、自分に言い聞かせるようにつぶやく。 
そう、これはお仕置きなんだ、お仕置きなんだ……。 
心臓の鼓動が早くなるのを必死に抑えようと、心の中で呪文のように繰り返す。 
ぷるぷる震える手で、座敷わらしの腰を持ち上げる。 
さっきまで引っぱたいていたせいで、赤くなっているお尻が目の前にくる。 
 
「お…おにいちゃん、恥ずかしいよ……きゃっ!」 
涙声になりながら僕を見つめ返す。多少、罪悪感を覚えながらも、僕は座敷わらしの股間に舌を伸ばす。 
その瞬間、ピクンとその小さなお尻を震わせながら、座敷わらしは悲鳴をあげた。 
「おにい…ちゃん…。おに…ちゃ……あんっ」 
さらにその幼い割れ目を両手で押し広げ、内部に舌を侵入させる。 
ぴちゅっ    …ちゅっ…ちゅ…っ   …くちゅ…ちゅ… 
「く…んんっ… は…あ…っ……ん   ……ん…っ…」 
段々悲鳴から喘ぎ声になってきた、気がする。そう思った僕は、舌を抜いて指をゆっくりと潜り込ませた。 
「あ…あんっ!」 
上半身を軽く仰け反らしながら声をあげだす。僕は調子に乗って、指をひたすら動かし続ける。 
ずっ…ずっ…ぐっ…ちゅっ… 
「あん…っ、あ…ああ…んっ……」 
 
…くちゅっ…ぬぶっ…ぬちゅっ… 
「あ…あ…はあ…っ…。はあ…ん…はあっ…」 
しばらくの間、指を動かし続けていると、少しずつ指がぬめりを帯び、 
それに合わせて座敷わらしの声も、段々艶っぽくなってきた。 
一方、僕自身も、その声を耳にして、かなり興奮していた。 
ぬちゅっ 
「あんっ…や……やめ…ない…で」 
「まだまだ…これからだよ…」 
指を抜いたと同時に声をあげる、座敷わらしに答えながら、 
僕は手つきももどかしく、着ている物を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった。 
すでにモノは完全に勃ちあがり、その先端からは先走りの液が漏れている。 
僕は膝をつき、座敷わらしの腰を押さえつけながら、モノを割れ目の中へと潜り込ませた。 
「あ! あんっ!」 
先端が中に潜り込んだ途端、座敷わらしが仰け反りながら、大声をあげだす。 
僕はその反応に導かれるかのように、無言のまま腰を突き出していた。 
 
「い……痛…いっ」 
モノが半分くらい入ったときだろうか。座敷わらしが、軽く悲鳴をあげる。 
その声に、一瞬戸惑いを覚えたが、欲望には勝てず、そのままモノを奥まで突き立て続ける。 
「痛い…痛い…よ……おにい…ちゃん…。でも……でも、変な気持ち…こんなの…こんなの変!」 
再び僕を見返し、声をあげだす。その目からは涙があふれ、口からはひとすじのよだれが垂れている。 
座敷わらしのそんな顔を見た瞬間、まるで何かのスイッチが入ったかのように、 
僕は機械のように、腰を前後に動かし始めた。 
ずちゅっ…ぬちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ、くちゅっ 
「あ…あっ…何だか…何だか変! 何だか変だよう!」 
腰の動きに合わせて二人の結合部から聞こえる音、そして座敷わらしの叫び声。 
そっと上半身を座敷わらしにもたれかかせ、そのまま両手を胸に伸ばす。 
「あ…あっ…あん……あんっ…」 
お世辞にも、揉み応えがあるとは言えないサイズの胸だけれど、その頂はすでにピンと張っている。 
僕は夢中で座敷わらしの胸を揉み、人差し指で頂を撫で回す。 
それに呼応するかのように、息を詰まらせながら喘ぎ声をあげる座敷わらし。 
その声が聞き続けたくて、僕はひたすらに胸を揉み続け、腰は相変わらず止まることが無く、動き続けていた。 
 
くちゅっ、ぬちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ 
「あっ! あっ! もう、もう何も! もう何も考えられないようっ!」 
枕を思い切り抱きしめながら、叫び続ける座敷わらし。 
何も考えられなくなっているのは僕も一緒で、一心不乱に胸を揉みしだきながら、腰を動かし続ける。 
「もう! もう! あん! あ! ああんっ!!」 
突然、座敷わらしがひときわ大きな叫び声をあげると同時に、 
全身を仰け反らしたかと思うと、ビクビクと体を震わせだした。 
一方の僕はと言えば、座敷わらしが仰け反った弾みで、モノが割れ目から抜けたと同時に絶頂に達し、 
溢れ出した大量の白い液体で、座敷わらしの背中を汚していた。 
 
 
「うん…」 
翌日、僕は目覚まし時計にたたき起こされた。昨日はあれからもう一度、座敷わらしを抱いた。 
今度は座敷わらしが上になったままで。その状態で、僕が達したかは思い出せなかった。 
途中で意識を失った、気がするから。 
そこまで思い出して、がばっと起き上がった。座敷わらしは!? 
だが、傍らのベッドにはいなかった。それどころか、部屋のどこにも座敷わらしの姿は無かった。 
「そりゃあそうか…。ま、仕方ないよね…」 
僕は溜め息を付きながら、会社に行く仕度をしようとする。 
パンをトースターに入れ、牛乳を取り出してテレビをつけ――え? 何で朝の連続小説やってるの? 
確かまだ6時半なはず…。思わず腕時計を確認すると、8時22分。これってまさか…。 
「だああっ! ち、遅刻だ〜!」 
大慌てで会社に行く仕度をする僕。あれ? カバン、カバンはどこ? 
「はい、おにいちゃん。これカバン。気をつけて行ってきてね」 
と、声がしたほうを向く。そこには座敷わらしがニコニコ笑いながら、僕にカバンを差し出していた。 
ま、まさか…。 
「えへっ、少し目覚まし時計の時間、遅らせちゃった。……今日もまた、お仕置きしてねっ」 
ぺろりと舌を出しながら僕に微笑みかける座敷わらし。 
僕は返事をするのももどかしく、カバンを奪い取りながら家を飛び出していた。 
「いってらっしゃ〜い! 早く帰ってきてね〜!」 
「分かったから悪戯はするな〜!」 
走り出す僕に向かって大きな声で叫びながら、手を振る座敷わらし。 
僕は顔だけ振り向き、彼女に向かって大声で返事をしながら思った。 
……お仕置きはよく考えてしよう、と。 

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