【若妻振動快楽】  
 
深夜22時、閑静な住宅街の一宅。  
その一室に若い男女。  
女は家事用の装いのままパンティだけ膝元まで下ろされ、四つん這いにされていた。  
「ヒューッ!裸もいいけど、こういう日常的なアレもいいもんだなぁ!」  
男は下半身だけ裸のまま、女の膣腔を後ろから貫いていた。  
男の筋肉質の下半身が、華奢そうな女の尻に叩きつける。  
――パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!  
――ジュプッ!ズプッ!ジュブッ!ギュプッ!  
「ひぃっ!あぅっ!ひぃっ!んぐぅっ!っうう!っくぅっ!」  
その度に女は苦悶の表情のまま、嗚咽とも嬌声ともつかない艶声を上げる。  
「へっへっへ、さーてそろそろ奥さんのお待ちかねのモノをっ!」  
その声に女はハッと我に帰る。  
「嫌ッ!だっ、だめですそっちで出しちゃ!今日は主人がっ!!」  
焦る女に男は『おやおや連れないねぇ』と言わんばかりのジェスチュアを示す。  
――ジュポンッ!  
承諾したのか、怒号を抜き去る。  
 
だが。  
「んじゃこっちにブチ撒けるか。」  
――トンッ  
「ひっ!?」  
そう言って男が怒号で小突いたのは、すぐ隣に息づく排泄器官だった。  
「無理ですっ!あの変な硬い卵だけでもきついのにっ!!」  
女の抗議は、むしろ男の劣情を燃え上がらせるだけだった。  
「おぉ、そうだった。一日入れておくように言っといたんだったな。」  
今頃思い出したかのように男は驚いてみせる。  
「あんなサイズのモノ一日入れてすごせるなら、ケツの方も見込みアリだなっ!」  
そう言って男はいつの間にかマッチ箱大の箱を手に取り、そのスイッチを押し込んだ。  
――ピッ!  
――ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ!!  
「ひぃっ!?」  
突然菊座の奥で発した異常振動に、女はへたり込んでしまった。  
「なっ、何コレ!?嫌ァッ!動いてる!?動いてるぅ!!」  
女は慌てて尻に手を廻し、中に納まった『変な硬い卵』を取り出そうとする。  
だがそこは、自分の器官でありながら主の意思に背くように堅く窄まっていた。  
――ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ!!  
その間も卵は全力で振るえ、女の後ろの肉壷を苛め続ける。  
「イヤァッ!!取って!止めてぇ!!こっちはそういう場所じゃないわっ!」  
だがそんな女の哀願も空しく、怒号は窄まりへの侵入を開始した。  
――グリィッ!  
「ひいぃっ!!!」  
やや力任せながら、愛液に濡れた亀頭は関門を突破した。  
一日中異物を埋め込んで過ごしたことで、菊座も揉み解されていたようだ。  
めり込んだ亀頭はすぐに、その異物に押し当たる。  
男の腰へも、怒号を通じて異物の振動が伝わってくる。  
「おぅおぅ、思ったりイイ振動が来るじゃねぇか。奥さんにはキツいかなこりゃ。」  
「いやぁっ!!なにこれぇっ!?何なんですかコレェ!?」  
「おやおや、知らないかい?リモコンローター、ってシロモノさ。」  
 
遠隔操作可能な、直径3cm強ほどの電動淫具。  
サイズがやや大きめなのは、その内部に受信機能もバッテリーも納まっているためだ。  
ゆえにこのローターにはケーブル等の外部品が一切無い。  
本来はストラップのようなものを付けておき、使用後は引き抜くように使うもの。  
だが朝方に女の家に配達された時点でそのようなものは取り外されていた。  
併せて送られてきた脅迫文の指令に従って、女はしぶしぶ菊座へ押し込んだのだ。  
ゆえに女はそのまま一日を過ごさざるを得なかった。  
『後で外してやる』という男の言葉を信じて。  
だが今、そのローターは男の怒号によって一層奥へと押し込まれつつある。  
「ダメェッ!やめてぇっ!奥へっ!奥へ入ってきちゃううううぅぅうううっ!!!」  
怒号はブルトーザーよろしくローターを押し込んでくる。  
女は怒号の進行を食い止めるべく菊座に力を入れようとする。  
しかしそれが結果としてローターを食い閉める形になってしまう。  
女の浅い性知識でも、振動で刺激を与えるオモチャがあることくらいは知っていた。  
だがまさか、それが直腸を苛める目的で使われるなどとは。  
「ひぃぃっ!!いやぁっ!!止めて止めてっ!!そんな方いじらないでぇっ!!」  
箱入り娘同然に育てられた女にとって、菊座を性の対象と見ることなどありえない事。  
得体の知れない物体を押し込むだけでも受け入れられるものではなかった。  
男に恥ずかしい弱みを握られていなかったら、ローターは当に叩き潰していただろう。  
ましてその菊座へ生殖器を押し込まれることなど、夢にも思わなかった。  
朝から一日犯され続けてきた女にとっても、男がそこまで異常だとは思わなかった。  
「おおお、イイネェ、締まる締まるっ!っく、だ、出すぞっ!オラァッッッ!!」  
――ビシュシュッ!!ピュルルッ!ビシュッ!ブシュッ!・・・ビュルッ・・・ビシュッ・・・  
「ひいいぃぃぃ!!出てる!!お尻に出されてるぅぅ!!ああぁぁ・・・・・・・」  
男が怒号を引き抜くとすぐに菊座は窄まる。  
まるで精液を漏らすまいとするような動きだ。  
女は強烈なアナルファックに腰砕けになる。  
だが失意に沈む間すら許されなかった。  
 
――ピンポーン!  
 
「はっ!?」  
チャイムの鳴る音。  
来客があるような時間ではない。  
『おぅーい?今帰ったぞぉーっ!』  
帰宅を告げる、夫の声。  
「あぁ!?嘘っ!!夫が帰ってきたわ!お願い帰って!お願いっ!」  
いつもよりも早めの帰宅に女は酷く困惑する。  
夫にバラされたくない一身でここまで耐えてきたのに、見つかったら全てが終わりだ。  
男もアナル陵辱まで済ませて満足したのか、被服を手に取ると音も無く庭から出て行った。  
ほっとしながらも慌ててパンティを引き上げて、そこで酷くうろたえる。  
「あぁ!?ロ、ローターが入ったまま!?」  
アナルファックのショックで鈍っていた下半身の感覚が次第に戻ってきたのだろう。  
ずっと菊座の中で震えていたローターの蠢きを、今更ながらに意識してしまった。  
『おぉーい??寝てるのか??』  
なんとか取り出したいと思うが、夫をこれ以上待たせていては不審に思われる。  
しかたなく女は淫具を咥え込んだまま出迎えるしかなかった。  
 
―ガチャッ!  
「お、おかえりなさい、あなた。」  
「たーだいーまぁー」  
夫はだいぶ酔っているのか上機嫌で、酷く酒臭かった。  
夫はそのまま妻に抱きつく。  
「ひっ!?」  
「んー、どうしたー?なんか今日は、やけに、色っぽいようなかんじだなぁー?」  
女のフェロモンを感じたのか、夫は性欲を擡げているようだった。  
「だ、だめよあなた!今日は接待で疲れてるんでしょ?あ、明日にしましょっ!!」  
「んんー?・・・まぁ・・・そうだな・・・・・・・・・・っと、このまま・・・・寝・・・・」  
崩れそうになる夫をなんとか居間のソファーまで運んで寝かせる。  
ほどなく夫はイビキを上げて熟睡する。  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
バレずにほっとしたのも束の間、先ほどの夫の抱擁で女の埋み火が再燃してしまった。  
――ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ・・・  
そして皮肉にも、そんな女を慰めるのが、菊座に埋め込まれたローターだった。  
 
「あぁ・・・あなた・・・あなたぁ・・・」  
夫の目の前で膝を屈し、アナルへと指を伸ばす。  
「と・・・取らなきゃ・・・取らなきゃ・・・」  
だがすぐに、指の動きは異物を取り出すことを目的としたものではなくなっていた。  
「取らなきゃ・・・取らなきゃ・・・」  
呪文のように、自らに言い聞かせるように、いや、言い訳をするかのように。  
女の指はグチャグチャと菊座と、それに秘裂をも嬲りはじめていた。  
「ひぃ・・・ひぃぃ・・・」  
ぞわぞわと湧き上がってくる官能。  
背骨を下から上へと駆け上がってくる劣情。  
今日何度、陵辱者によって味あわされてきたか分からない、極みの感覚。  
それが今また、女の身体を襲ってきた。  
「ん!っく!イッ・・・・イギッ・・・・イッ・・・・・・・・・・イグゥッッ!!」  
―ビクンビクンッ!ビクンッ!ビクンッ!・・・ビクン・・・・ビクン・・・・・・・・  
絶頂。  
夫の目の前で。  
それもお尻の穴で。  
目の前が真っ暗になるような感覚。  
――ショワワワワァ・・・・  
力の抜けた股間から、黄色い液体がジョボジョボと流れだしていた。  
 
・・・。  
 
熟睡する夫の目の前で、こともあろうにお尻で絶頂を迎えてしまった女。  
フローリングの床に撒き散らした小水をふき取る姿は惨めだった。  
しかも直腸奥ではまだローターがブルブルと震えているのである。  
夫は多分朝まで目を覚まさないであろうが、絶対といえない以上、失禁の始末が先だ。  
「はぁ・・・はぁ・・・くぅ・・・はぁ・・・ひぃぃ!・・・くぅっ!・・・」  
身体を動かす度にローターの位置が代わり、その都度新しい刺激を送ってくる。  
一通りの掃除が終わったころには、再び絶頂間近な有様だった。  
「も、もう・・・ダメ・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・ほ、欲しい・・・欲しいぃ・・・」  
昨日までの女には無かった性欲。  
陵辱者によって強引に引き出された肉欲。  
寝込む夫のズボンを下ろそうなど、開発前の彼女には考えもしなかったことだろう。  
だが。  
「こらこら。」  
「!?」  
夫のファスナー下ろそうとする女の手を、後ろから伸びてきた手が押さえつける。  
「ひぃ!?」  
振り向いたそこには、先ほど帰ったと思われた陵辱者がいた。  
帰ったと思わせておいて、物陰から様子を伺っていたのである。  
つまり、アナルオナニーもオルガスムスも失禁もライブで見られていたということ。  
「いっムグッ!?」  
悲鳴を上げようとする女の口を、男のもう片方の手が塞ぐ。  
「おいおい、ここでコイツに起きられたら、マズイのはあんただろう?」  
「!・・・」  
女が事態を飲み込んだことで、男もようやく手を離す。  
 
「な・・・なんで・・・」  
言いたいことは山ほどあるが、それらが絡まって言葉にならない。」  
「あぁ、『忘れ物』があったかな。」  
「っ・・・」  
ローターは依然として女のお尻を震わせていた。  
「けど、どうやら『お楽しみ』のようだったし、そのままでいいか?」  
「いっ!いえっ!・・・おねがい・・・します・・・。」  
男はニヤニヤと笑う。  
「オーケイオーケイ。んじゃ裸になって、手をテーブルにつけ。」  
「っ!・・・」  
脱衣を強要されて声を上げそうになるも、慌てて口を塞ぐ。  
「それとも、ダンナさんにも協力してもらおうかね?」  
「・・・。」  
 
・・・やがて、羞恥と官能で火照る女の身体が曝け出された。  
 
「お・・・おねがい・・・はっ・・・早く・・・」  
「まぁまぁ待てって。」  
男は持ち込んだボストンバックから、猿轡を取り出して女の口に噛ませた。  
さらにその上から手ぬぐいをかけ、声を殺すようにする。  
カバンの中には、手錠やロープ、バイブやローターなどの淫具を満載されている。  
今日一日、それらの道具で苛められた女は、思わず目を背けてしまった。  
その中から男が次に取り出したものに気付けば、まだ逃げ出せるチャンスはあったというのに。  
女はテーブルに手をつき、足を肩幅に開いた状態。  
恥ずかしい排泄器官を、今日初めて合ったばかりの男に曝け出していた。  
「よーし、じゃちょっと『道具』入れるから、じっとしてろよ。」  
女は道具という言葉を、ローターを取り出すための道具、という意味で捉えただろう。  
(はやく・・・はやく終わって・・・)  
しかし。  
――グイッ  
(・・・・・・え?)  
ただただ悪夢が過ぎ去るのを待つばかりだった女は、その『道具』の当てられた場所が  
菊座ではなく淫裂であることに気付くのが遅れた。  
女が硬直している間に、男は『道具』を一気に押し込んだ。  
――ズブズブズブゥゥゥ!!  
「んぐぅぅ!?」  
猿轡が無かったら悲鳴を上げていただろう。  
男は『道具』を根元まで押し込む。  
(な・・・なにこれ・・・バイブ!?なんで?そっちは関係無いじゃないっ!!)  
恐らく男は戯れにバイブを押し込んだのだろう、としか女には想像できなかった。  
 
だが、男の加虐心はそれを更に上回っていた。  
バイブからは皮の布が前後に伸びている。それらを手に取り、女の腰へ宛がう。  
さらにそこから左右へ伸びる皮紐を、女の腰の両サイドで連結する。  
「んぐ!?」  
――カチッ!  
――カチッ!  
(え?え??)  
女の驚きをヨソに、作業は完了した。  
女が自分の下腹部を見るとそこには、皮製のハイレグパンティが完成していた。  
男は女から猿轡を外す。  
声を取り戻した女が小声で抗議する。  
「な・・・なによこれ!?」  
「だから、『忘れ物』を届けに来たんだって。」  
「え?」  
男の言う忘れ物とは、ローターではなく、この皮製パンティだったということ。  
しかも回収ではなく、装着の方だったということ。  
「なっ、なんですかコレっ!?」  
騙された女はすぐに不気味なパンティを脱ごうと手をかける。  
だが、願いは適わなかった。  
 
「え?あ、あれ?嘘!?脱げない!??」  
皮製のパンティには伸縮性が一切なく、そのまま下ろすことは不可能。  
サイドの連結部分にも、鍵穴が付いているだけで取り外せそうになかった。  
「なっ、なんなんですかコレ!?」  
「まぁ、知らないよね。それはね、『貞操帯』って言うんだよ。」  
「テイソウ・・・タイ?」  
「あぁ。スケベな女から、セックスやオナニーを奪い取るパンツさ。」  
「え・・・・・・なっ!」  
そこまで言われて女はゾっとした。  
自分の秘部でありながら、自分では触ることすら適わなくなったという事実。  
「といってもバイブなんか付いている時点で目的は別になってるんだけどね。」  
「いやっ!いやよ外してっ!こっ、こんなの酷すぎるっ!ひぃぃ!?」  
詰め寄ろうとする女は、しかし突如膝を落として悶絶しはじめた。  
淫裂に埋め込まれた『道具』が猛動を開始したからだ。  
――ヴィィンヴィィンヴィィンヴィィンヴィィンヴィィンヴィィン!!  
「ひぃ!?ひぐぅうう!!」  
肉壷の中にきつく収められたのは、スイング機能付きのバイブレーターだった。  
亀頭が子宮口を突付いたまま、ゆっくりと旋回する。  
Gスポットの位置には大きなコブがボッコリと飛び出して細かく振動する。  
入り口付近には無数の真珠状の粒がびっしりと埋め込まれており、旋回によって  
膣入り口をグリグリと擦りあげる。  
「いやぁ!!いやっ!止めてっ!!ほんとコレダメェ!!止めてェ!!」  
女は必死で懇願する。  
だが男は楽しげな表情で答える。  
「残念。これねぇ、タイマーで勝手に動いたり止まったりするんだよ。」  
「え・・・えぇ!?」  
「だから、俺でも止められないの。ごめんねー。それじゃまた明日!」  
そう言うと今度こそ男は庭から帰っていってしまった。  
しかも最後に一言付け加えながら。  
「あぁそれと、クリちゃんにもタイマー式のローター付いてるから、楽しんでね♪」  
「そ・・・そん・・・なぁ・・・」  
 
 
・・・。  
 
 
翌朝。  
「くぁー、いかんいかん、ソファーで寝ちまった。」  
「ご、ごめんなさい、随分疲れてたみたいだったから、起こせなくて。」  
表面上は、どこにでも見られそうなほのぼのとした会話。  
「いやいや、気にすんなって。・・・それより、どうした?なんかいつもと・・・」  
「!」  
そう言われて妻は震えた。  
丁度今正に、女の秘部の中で、あの卑猥なバイブレーターが唸っていたからだ。  
一晩中、忘れたころを見計らって、何度も何度も女を絶頂に押し上げた電動淫具。  
最後は気絶するように眠ってしまった。  
朝起きて気付いた時には、まるでオモラシでもしたかのようにずぶ濡れになっていた。  
自分が寝ている間も、身体だけは何度もエクスタシーを感じていたということだ。  
今、なんとか声を上げずに耐えていられるのは、下半身の感覚が薄れてきたことと、  
バイブ内臓の電池が弱まってきたというだけの事。  
お尻に埋め込まれたローターが完全にバッテリー切れしていたのも幸いだった。  
それでも、夫の眼には平時と違う『何か』が感じ取れたのだろう。  
――ヴィィン・・・ヴィィン・・・ヴィィン・・・ヴィィン・・・ヴィィン・・・  
(嫌・・・嫌・・・止まって!お願い止まって!せめて夫の前ではっ!)  
 
しかし、事態はさらに暗転する。  
――ジィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!  
「ひぅっ!?」  
なんということか、このタイミングで淫核のローターが動き出してしまった。  
「んんんぐぅっ!!」  
女の淫核は、昨日昼間の間に陵辱者によって何度も剥き出されてしまっていた。  
今ではちょっとした刺激でもすぐにポロリと鞘から剥けてしまうまでになっていた。  
そんな無謀着な急所を左右から挟み込むように、小型のローターが2つ設置されている。  
一度どちらかのローターで弾かれてしまうと、卓球のピンポン玉のように右へ左へと  
無限に弾き飛ばし続けられるのである。  
「ん?どうした??」  
倒れそうになる女を夫は受け止める。  
「あ・・・あな・・・た・・・」  
扇情的な眼で見上げてくる妻に、夫は欲情した。  
思わず、妻の胸元へ手を入れ、乳房を弄ろうとする。  
 
「あっ!」  
女は慌てて身を翻す。  
されるがままにしておけば、いずれ下半身を包む貞操帯に気付かれる。  
それだけはできない。  
だが、そんなこととは知らない夫は、拒絶されたようで愛欲の行き場を失っていた。  
「あ、ご、ごめんなさい、・・・そ、そのっ、ほら、あの、会社行く時間!」  
「おっと、いかんいかん。すまなかった。」  
だが、収まらないない様子の夫は、珍しく愛劇の予告をしてきた。  
「今夜、・・・いいな?」  
「え?あっはっ、はい・・・。」  
真剣な表情に押されるように女は答えてしまった。  
「じゃ、行ってくるよ!」  
夫はいつになく快活な声で出勤していった。  
(あっ!貞操帯!ど、どうしよう!?)  
膣バイブレーターと淫核ローターは、まだ元気に蠢いていた。  
「ア・・・ひぃ・・・くぅ・・・・んん・・・いやぁ・・・・・・・・助けてぇ・・・・・イヤァァ!!」  
 
 
 
女には、男が帰り際に発した『また明日』という言葉だけを信じるしかなかった。  
そして仮に連絡があっても、おそらくまた陰惨な命令に従わなければならないのだ。  
失われそうになる現実感を、バイブとローターが何度も引き戻し続けるのだった・・・。  
 
                                ― 続 ―  
 

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