「汚れちゃったね。シャワー、浴びたら?」
己の排泄物にまみれた手足をもてあましていた少女は、少年の言葉に素直にうなずいた。
熱い飛沫が全身に降り注ぐ。
香りよいボディーソープで全身をくまなく洗い、尿と愛液でべたべたしていた体をさっぱりと清め終わると、
泡だらけの身体を流すため、美香は壁に掛けられたシャワーに手を伸ばした。
もちろん、この壁に開けられた小さな穴から覗く者の存在など考えもしない彼女は、何の気なしにホースを手にし、肩へとノズルを向けた。
しかし、ホースは彼女の意思に反し、下半身へと向かった。水圧が最強に合わされた水流は、少女の股間めがけて放たれた瞬間、ただの水から性具へと変化した。
女性器の中でも敏感にすぎる一点に狙いを定められた水流が、彼女の身体を強く攻め立てる。
「ぁ…ゃっ」
身体をひねって逃げようとするものの、彼女の足は誰かの腕にがっちりと掴まれたかのように動かず、ぬるい温水の執拗な攻めを受け入れるしかない。
「あっ…や、だぁっ…」
両脚が震えて立っていられない。そのくらい、その刺激は強すぎるものだった。
脚をきつく閉じる事もかなわず、思わずぺたんとお尻を床に付け、両足をくの字に曲げて座り込んでしまう。
しかし、それによってさらに大きく開かれた股間を、手の中のシャワーが逃すはずはなかった。
まるで何者かが操っているかのように(と、いうか操っているのだが)、うねうねと蛇の頭のように近づくそれは、動けない彼女を追い詰めたとでも言わんばかりにますます身体に接近してくる。
「は…ぃっ…あぁっ」
股間の小さな芽に直接押し当てられたノズルは、そのまま勢いよく水流を放出した。
そうすると、そこに開けられたいくつもの細かい穴の、その一つ一つの凹凸までが確実に感じ取れてしまう。
しかも、ヘッド自体の硬い角がぐりぐりとそこを圧迫するため、様々な刺激が入り混じり、快感は何倍にも増した。
そのあまりの強烈さに、声を押し殺す事すら出来ない。
狭い浴室内で反響したそれが、薄い扉を通して少年のもとにまで届いているかもしれないと思うと、彼女は恥ずかしさでいたたまれなくなった。
(だめ…早くやめなきゃ…)
何故か動かない身体をもどかしく思いながら、必死で立ち上がろうと足の裏に力を入れた瞬間、ドア越しに声がした。
「着替え、置いとくから」
「あ、はんっ…あり、が…と」
掠れがちな声で答える彼女に、少年は不審そうに尋ねた。
「…湯あたりでもした?」
「う、ううん」
「ほんと? 心配だよ」
そう言うと少年は、一見何の他意もなさそうな堂々とした態度でがらっと扉を開け、浴室の中を見渡した。
「あ、や…」
入ってきたことを抗議する間もなく、シャワーを自身の恥部に擦り付けて慰める、ひどく恥ずかしい姿を見られてしまう。
一瞬、あっけに取られたような表情をした彼は、しかしすぐににやりと意地の悪い笑みを浮かべた。
「へぇ、やっぱ女の子も一人でしたりするんだ」
「ち、ちが…」
「今回はさすがに言い逃れできないでしょう。何せ、今目の前でしてるんだし」
言いながら、体の影で両腕を動かす。それに合わせ、彼女の持ったシャワーが己のくりっと尖ったそこにさらに強くあてがわれた。
「ぁ…見な、いで…はずかし…」
扇情的にぐいぐいとノズルを動かしながら、懇願する美香に、少年はにべもなく言った。
「やだよ。…むしろここでしたいな」
「そんな…せ、せめて向こうの…はぅ、へや、で…」
「そんな姿見せてて? さすがにもう我慢できそうにないよ」
少年の言葉は事実そのとおりで、それはズボン越しの下半身からも容易に推測できた。
今日一日の彼女の痴態をずっと見ながら耐えてきたそこは、既に衣服の上からでもしっかりと分かるほど変形していた。 (続)