次だ、今サイコロを3回振った。
俺が前に中途で書く気をなくしちまった理由の一つは、短い話をテンポ良く次々回してゆくつもり
だったのに、サイコロの悪戯で初っぱなから大長編を書かざるを得なくなっちまった困惑なんだw
というわけで反省した。サイコロによるストーリー決定を、もすこし幅を持たせる。サイコロに完全服従だと身が持たんw
具体的に言うと三セットサイコロを振った中で一番読みたい奴をみんなに選んでもらう。
俺が書き始めるまでの間に一番多くの票を得た組み合わせで書く。つっても合計2、3票
ぐれえのもんだろうがなw 票が同数ならサイコロ振って決める。
今度の組み合わせ候補は以下の通りだ。
1……5−1 3−3
えろえろ大好きっ娘が、怜に責められてへろへろの藤堂に更なる6分間の追い打ち。
5人の中じゃ一番ダメな奴にまで責められて、いよいよ威厳がなくなる藤堂。
2……3−4 4−2
クールなテクニシャンが気の強い正義っ娘を4分苛める。泣き叫ぶ正義っ子。
3……3−2 6−3
クールなテクニシャンがご存じ怜を何でもありで6分責める。怜は我慢強いが浅井のテクも凄いぞ。
あと「責め時間の長い方が良いに決まってんじゃん」って人もいるかもしれないが考えてみてくれ。
短い責めだと文章も早く終わるからすぐ次の回がやってくる。
すると! リベンジや連続責め等のおいしいシチュエーションが出来やすくなるじゃないか!
怜が一旦足の力を抜き、藤堂の股間に軽く当たるだけにする。
「……は……ぁ……」
藤堂が全身でだらりと脱力する。その両脚の間でさすさすとかすかに動く怜の足裏。
藤堂の指先がピクンピクンと時々動く。気づかないほど少しづつゆっくりと怜の足が
押しつけられ振動を帯びてくる。それにつれて藤堂の体にも力がこもってゆく。
「………………っ」
藤堂は声を我慢するだけの冷静さを取り戻し、唇を噛んで耐える。
怜は先程の饒舌さとは打って変わってそんな藤堂をじっと観察し続け、焦らず、少しずつ、
着実に、ジワジワと足をはやめる。
「……………………!」
怜の足が他の三人にもはっきり判るほどぶるぶると震えだす。
さっき調べた藤堂の弱点を確実にポイントしていたぶる。
「………………ぁぅ…………」
藤堂がついに耐えきれず一瞬声を漏らす。しかしすぐさま再び唇をきつく閉ざす。目も。
これまでの緩やかな緩やかな攻めが1分30秒。残り時間は8分6秒。
怜は探るような目で藤堂を見つめながら、万力を絞るように慎重に慎重に動きを早める。
蛇が獲物を飲み込む時のようにゆっくり。
「…………ふぅ………ふっ………………」
藤堂の息使いが四人の耳に入り始める。背をぴったり床につけた藤堂の細いお腹が忙しく上下する。
その時、イレギュラーに怜がつま先を藤堂の股間に沿って縦にすぅっと滑らせた。
「ぁはぅっ!!!!!」
藤堂が叫び声を上げてのけぞる。すぐに背中を床につけると悔しそうに歯を食いしばる。
その頃には怜はすでに元の動きに戻って、じっくり弱火で藤堂をトロトロに仕上げてゆく。
「………………はぁ……は、は……はぁ……」
この責めが始まって2分30秒。藤堂はもう口を閉じていることさえできない。
だらしなく開いた口からは、彼女が首を横に倒したはずみに涎が一筋流れだした。
「ふふふ、ふふふふ」
すると、それまで沈黙を保っていた怜が笑った。
懸命に押し殺すような笑いだった。
押し殺そうとしてもどうしても我慢できない、そんな笑い。
藤堂の屈辱感を嫌が応にも煽らずにおかないような。
藤堂が、きっと怜を睨み付ける。
涙目だ。
それは当然だが怜をますます喜ばせた。
だが怜は焦らない。
逆にいっそうじわじわと、自分自身を焦らすようにゆっくりと動きを高め続ける。
こんな風に攻められるよりはひと思いにイかされた方がずっとましだと誰でも思う。
だから怜はそれを藤堂に対し行った。
「……………………ぅ! ぅぅ…………」
藤堂は我慢しようと必死だ。少しでも怜を喜ばせたくなかった。
なのにどうしても声が漏れてしまう。
少しずつ、少しずつ追い詰められていく。
無力感。
「あと7分……」
絶望感。
7分。永遠にも思える時間だった。
(ひと思いにやっちゃってよ!)
そう叫べればどんなに楽だったか。
7分を堪え忍ばねばならないのだ。
怜の足は先程から殆ど強さを変えなくなった。
生かさず殺さずの状態で嬲り続けるにはしばらくこの状態を続けるのが良いと見抜いたのだろう。
的確な読みだった。
「……………ぁ………ふ…………!」
数秒おきに藤堂の体が跳ねる。
まな板の上の鯉とはこの事だ。
そのまま1分。
一時間のように思える1分が過ぎた。
藤堂の体が、先程のような刺激に反応しての痙攣でなく、
恐怖にも似た心理的圧迫にで絶え間なく震え続けていた。
黒沢が心配そうに見つめる。
藤堂の歯がガチガチと震えてもおらず、
双眼から涙が溢れてもいないのは奇跡といってよかった。
精神的には限界に近い。
怜はその限界へ向かって藤堂を追い詰める。
あと5分30秒。
「……ぃ……に……ぃん……っんあく……」
聞こえるか聞こえないかの微かさで。
しかしはっきりと藤堂は喘ぎを漏らしていた。
怜の攻めがさらに一段階強いものに変わる。
藤堂が一番苦手にしていた円を描くような動きが時々混ざり、
その度に彼女は小さい悲鳴を上げた。
「……んく……んく……ぁぅっ……ぅあ……」
甲高い、子猫のような弱々しい悲鳴だった。
あと4分30秒。
藤堂は体を限界まで突っ張らせ、体を反らし、跳ね、縛られた手で床を掻きむしり、
頭を振り、目を剥き、目をきつく閉じ、全身で哀れなあがきを続けた。
再び怜の足指が藤堂を縦になぞる。
「ひぃぃあ!!……くはァ!……あァ……んあ……はっ……あ……ああぁぁ……」
涙を流して藤堂はもがく。
「も……もう……」
藤堂が言いかけた時。
怜はもう一段責めを激しく、意地悪くした。
「んうっ!!」
「あと4分……そろそろいいかな……それで? もう、何?」
怜が聞き返す。
「もう……やめて……」
眉を限界までひそめて懇願の言葉を口にした。
「却下♪」
冷たく言った。
そして責めをまた加速。
「はぁぁう!!」
藤堂のすっかりできあがっていた体には堪えたろう。
耐える事など無理だったに違いない……
「う……く、くあぁぁぁぁぁ! くあああああああ!」
絶叫だった。
「……ぐ! ぐぅぅ……ぅ、ん……! ……っ! かはうっ! ……ん!」
怜はなおも責め続ける。
藤堂の悲鳴を絞り出すように容赦なく。
責めを加速すると言っても、怜は決して力任せの乱暴な責めはしない。
あくまでも冷静に。最小の労力で最大の効果を生み出す責めを加える。
時には足裏をぴったり股間に密着させ振動の刺激だけを与え。
時には足裏を上下に素早く往復させて摩擦の刺激を与える。
テンポ良く。
決して刺激に慣れないように。
拷問そのものと言ってよかった。
処刑だ。
「……あ!……あぁぁ……あん、やめ……やめてやめてやめ……ん!んんんんんん……!」
今までになかったほど力を込めて藤堂が身をこごめた。
全力で何かを耐えるように。
両腕を必死に解こうとするのでロープがぎりぎりと食い込んでいる。
「んんんんんんん……あああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
そして叫んだ。
溜めた力を解放するように体を激しく伸ばしてのたうつ。
「1回イったら、後はイきっ放しになるよ……」
あと3分10秒。怜は追撃の手を緩める気など毛頭なかった。
「ふぅ……ふぅ……はぅ……はあぅっ!!」
そしてどうやら……怜の予言は現実になりそうだった。
「くふっ……ちょ…ちょっと待っ……ちなさいっ!!…………はあっ!」
ノータイムで怜は攻め続ける。
爪先と踵の間で力点を素早くずらし続ける攻め。
その間隔を藤堂の予想できないように変化させる。
彼女は突き上げられるようにビクビクとのたうつ。
「………………ん!んんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そしてまた達する。
前回からまだ30秒しか経っていない。
まだ怜の責めは止まない。
「あ、あ、あ、あ!あ!あ!あ!あ!あ!あああ……」
断続的な呻き声。
ビクッと大きく痙攣。
「イきすぎじゃないかしら」
もはや余裕たっぷりの怜が言った。
ぞんざいな責めでも藤堂のほうで勝手に悶えてくれた。
だから、じっくり観察に集中できる。
「かはっ……な……なん……うくぅぅぅ!うぅ……」
生まれて初めて人から強制的に与えられる快感と、
生まれて初めての敗北。
それが、藤堂を混乱させきっていた。
落ち着いて冷静に耐えればこんなに乱れずにすんだかもしれない。
だが無敗ゆえに彼女には心の準備ができなかった。
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!」
だから、簡単にイかされる。
両脚を振りほどこうとあがく。
だが怜はがっちり彼女の両脚を抱え込んでいた。
暴れても余計足が食い込むだけだ。
力ずくなら藤堂の方が遙かに強い。
藤堂が自由なら怜に勝ち目はなかったろう。
だが彼女は両手を縛られていた。
どうすることもできない。
「…!…!…!…!…っ!…っっ!…っっぁ!」
涎を垂らして床に後頭部を打ち付ける以外には。
あと2分。
十分すぎる時間だった。
藤堂を狂わせるには。
「あ……ぐうぅ………くふっ、はぁ、ひ…!ひき、ひぁっ!」
歯を食いしばって必死で快感を耐える。
発狂しないために。
後から後から涙と涎が零れては顔を滑って乱れ髪に落ちかかり、汗と交じり合う。
「ぃぅ、ぁく、んん、はぅ……ふう!!」
5回目の痙攣。
限界などとっくの昔に超えていた。
怜が追撃を重ねる。
「ぐむ……むぐぅぅぅ……」
藤堂は。
最早もがく気力もない。
人形のように力を失って痙攣するしかできない。
意識が遠のく。
視界が不透明になって何も判らない。
何回イったのか判らない。
「ああああああああああああああ!!!!!!!あああああああああああ!!!!!!!くぅぅぅぅぅ!!!!」
自分の悲鳴が他人事のように聞こえ、部屋の天井が暗くなる。
そして次に目を覚ますと黒沢が心配そうに覗き込んでいた。