「あぅ・・・」
凹凸の部分が私のクリと密着する。クリを包むように密着していて、ちょっと動くだけで
も快感が伝わってくる。これで振動してしまったら私はどうなるんだろう。
でももう限界。イキたくてたまらないカラダは無意識に動き、さらなる快感を得ようとし
てる。
「葵ちゃん限界みたいねぇ。じゃあ皆、三分交代で葵ちゃんのクリを散々責めまくってあ
げましょ。イカせちゃ駄目よ?でも葵ちゃんも限界だし最終的にはイっちゃいそうだから、
イカせちゃった子は明日のゲームの準主役よぉ?気をつけてね!」
黒川が適当に順番を決めて最初のヤツがバイブから伸びたコードの先のコントローラーを
握る。二人目、三人目は乳首責めを開始し、残りの二人は私の足の間を馬鹿にするように
見ている。黒川は一番最後みたいだ。最初は6人の女達だったけれど結局鮎川は灰野と一
緒に出て行ったのか、だいぶ前から部屋にはいない様だった。
コントローラーを握る女の手が動く。
「スイッチオン!」
ヴィイィイイイイイィイイイイ――――――――--
その瞬間バイブが凄い勢いで振動して私は目の前が真っ白になりそうでこれ以上動けない
ほど弓なりになった。
「ああああああああっ!!!!!」
とうとうイキそうになった瞬間、振動が止まってしまった。
ああ・・・・イケたのに・・・イキそうだったのに・・・・。
「ちょっとナナミ、最初から強なんて駄目よぉ、葵ちゃんイキそうだったじゃない。
ゆっくりゆっくり蜘蛛に食べられちゃう蝶みたいに葵ちゃんをコロしてかないと・・・」
「ごめんなさい、エリカ様。手元が滑っちゃって・・・。葵ちゃんもごめんね。
ちゃんとイカないように私頑張るから」
ナナミと呼ばれた女が馬鹿みたいにぎゅっと拳を握って頬を膨らませ「頑張る」のポーズ
をする。ほんと、こいつらいい性格してる。
「まってナナミ、この子このままじゃ弱い刺激でもすぐにイキそう。夜は長いんだしちょ
っと休ませてから苛めましょう。とりあえず一時間後に再開するから」
黒川の最悪な提案に皆同意してそれから一時間、惨めな格好で私はベッドに放置された。
「おね・・が・・イカせ・・・」
「あー!エリカ様、そのマスカラ新発売のヤツですよねー。いいなぁ」
「おねが・・・」
「昨日クラスの斉藤に付き合ってとか言われたんだけど。キモかったけど適当にあしらっ
といたわ。学業に専念したいのぉとか言って」
「イキた・・・ぃ・・おねが・・いだからぁ・・・・・」
「さすがエリカ様、悪女ぉ!」
「たす・・けてぇ・・・」
「てかあの芸能人って絶対整形してるよね」
「やぁ・・・」
「そーだよね、やっぱ絶対に田所ってマザコンだよねぇ!」
いままで散々刺激を与えられていた体を放置されるのは想像以上の地獄だった。
クリが疼いて疼いて私は最初の三十分ぐらい常に体を揺らしてた。
だんだん時間がすぎると疼きはおさまらないものの、体が疲れてきて
ゆっくりゆっくり眠りについてしまった。
ヴィイイイイイイイイイイイイイイイン
「・・・っ!あっあっああっあああああああああっ」
クリへの強い刺激で私は眠りからたたき起こされた。
いま何時なんだろう・・・。四人目がイケずに涙を流す私の体を満足げに見下ろしてコン
トローラーを手放した。ベットのシーツは汗と、快感で流れる液体とで湿っていた。
体は火照って真っ赤になり汗で濡れた髪の毛が私の頬に貼りついていて、乳首はピンとた
っていて、弄られすぎて紅く紅く濃い色になっていた。
イキたいのに振動しないバイブ。クリに密着した凹凸に自ら擦りつけるようにして
快感を得ようとしたけど固定された体ではほんの少しの摩擦しか生み出されない。
とうとう黒川の番になった。弱い弱い振動から始まり、私は今までのように強弱を繰り返
された。
「うっはぁっあっああっうあっ」
きっと最後までイクことはできない、そう思っていたけど地獄から開放される瞬間は以外
にすぐそこまできてた。
いつのまにか黒川の隣に出て行ったはずの灰野が立っていた。
「なんだ、その様子じゃ、ずいぶん焦らされてるみたいじゃないか」
・・なんで灰野がいるの。後ろには鮎川もいた。
顔をみると、何故か二人とも怒ってる様に見えたのは気のせいだろうか。
「これから沢山イカせてあげるつもりなんだからぁー。
奴隷ちゃんなんだからこれくらいして良いでしょお、ユウー」
黒川が媚びる様に言った。灰野の前だといつもの五倍ぐらいぶりっ子声になってる。
やってることはぶりっ子も何もないのだから、今更そんな声出さなくても良いだろうに。
もしかして一回もイッてないのか?と呟くように言った灰野は黒川の手からコントローラ
ーを受け取ると私をじっと見下ろしてきた。
うつろな目で見返す私に、何故かプイッと目線をそらした。
「とりあえず一回イッとけよ先輩」
声まで怒ってる様に聞こえる。怒りたいのはこっちの方だ。
その言葉に黒川はあからさまに不満顔になった。
「ほらぁー、ご主人様が奴隷に優しい言葉をかけてくださってるのよぉ!
全くムカつく女ね!」
「ひぅ!!」
黒川が私の乳首を強く弾いたのと同時にバイブの振動が最強になった。
今までならイキそうになると振動を弱くされたけど振動は一向に弱くならない。
「はっはぁっああああ」
私は悦びの声をあげていた・・・はずだった。
何も考えられないのに、また灰野と目が合った私は、急に現実に戻された気がした。
冷徹で見下した様な目。
私には下等な人間を見ている、軽蔑している様な目にみえた。
何よ。こう仕向けたのはあんたでしょ?
そう思えば良かったのかもしれないけど、私は灰野にイクところを見られたくないと思っ
た。何故だか分からないけど。
振動が弱い時や止まっているときに少しでも快楽を得ようとクリを凹凸に擦り付けた行為
を、今は振動から逃れるためにありったけの力で行った。
クリを刺激する凹凸から逃げようと腰を左の方に向けたけど、しっかり密着した凹凸には
逆らえるどころか逆効果で。
「っひああああああ!」
左に向けたことで凹凸が責める角度が変わってしまって、しかもそれが私の弱点を最大に
刺激してしまった。
「自分が感じやすい角度にしたの?さすが淫乱だね」
この状況でも灰野の酷い言葉に心が痛んだ。
「・・・っ、やぁ・・・・っっ!・っあっイキったくぅなっああぁあいいっ」
黒川達が、何言ってんのイキたいくせにって目でみてた。
凹凸の出っ張ってる部分の一つ一つが、まるで意思を持って私に快楽を与えているみたい
な刺激。あまりの快感につま先をぎゅっと丸め、汗を噴出しながらそれに耐えようとした
けど・・・・。
もぅ・・イクゥウウ――――――!!!
「はぁううううううう!はっはああああああん!!!」
イッた瞬間、頭の中が真っ白になった。
今まで経験したことの無い快感がクリトリスを中心に体中に広がった気がした。
凄い勢いで私のナカや体中が痙攣してる。
「はっ・・・・・あっ・・・ああ・・・」
ナカに挿入されてたバイブを私の体が締め付けるのが分かる。
あまりの締め付け具合に、ちゅぽんと私のナカからバイブが飛び出してきた。
女達が失笑してるのが見える。灰野はまだ冷たい目で私を見下ろしてる。
私は疲れからかそのまま深い眠りに落ちてしまった。
「あれぇ、渡瀬さん今日早いねー。朝当番だっけ?」
「・・・・ふぁぁ・・」
「あれ、早起きしすぎて席で寝ちゃってたの?」
へ・・?気が付くと私は教室の自分の席で熟睡してた。
私は学校のトイレの鏡の前に立っていた。
朝起きてみるとそこにいたのはクラスメイトで。
灰野でもなく黒川でもなく普通のクラスメイト。
訳がわからず、適当に返事してトイレに駆け込んでいた。
鏡をみると普段の私の髪型(・・よりも整ってる)、私の顔(・・・よりも化粧が自然だ)
、ブレザーの制服(・・プリーツが皺くちゃじゃない・・あ、スカート丈長くなってる)。
体もベタベタしない。あれ・・・ブレザーの中に携帯。
まるで眠る前のことが夢みたいだ。絶対夢ではないのだけど。
体は覚えてるみたいで。
「・・・だるぃ・・・・・・って・・・家!!」
どうしよ・・私家に帰ってないんだよね。携帯をみると今日は水曜。
あの悪夢は昨日の出来事だったみたいだ。
あっ・・・メールが5件。
1件目は母親からだった。
【黒川さんって子が電話くれたからいいけど・・。まったくお酒のんで酔っ払って寝ちゃ
ったなんて・・。あなた何歳だと思ってるの?帰ってきたら覚悟しなさいよ。】
あいつ・・・!。
あとは友達と・・・誰?タイトルには『あおいせんぱいへ』。
写真が添付されてるみたいで・・嫌な予感がした。
そこには全裸で眠る私の体。携帯をもつ手が震えた。
【あおいせんぱいがあまりにもヒワイだから思わずとっちゃった。
ばらまかれたくなかったら・・・ちゃんとボクの奴隷になって下さいね。
可愛い後輩より】
「・・っ。わたしが何したっていうのよ・・!!何よ・・・何なのよ・・・!!!!
自分は取り巻きに囲まれて・・何もできないおぼっちゃんみたいなクセして・・・!
そういえば灰野の家って大金持ちって聞いたことがある・・。きっと甘やかされて育った
んだ・・・だからあんなバカ息子になんのよ!!何よ!あの貧弱男!!」
怒りがふつふつと湧き出して気が付いたら凄い勢いで怒鳴ってた。
今が早朝で良かった・・・。
ちなみに貧弱ってのは体を見た訳じゃないけど、そんな感じがするもん。
灰野を殴ってやりたいけど写真をばらまかれでもしたら・・。
不安になる。殴るなんてできない。
それでも私の心はおさまりそうになかった。
元は豪快で男勝りで勝気で・・・とにかくそういう性格だ。
彼氏にいつ振られるかビクビクしてた私はもういない。
今は写真にビクビクするところだけど、自分でも気付かないうちにビクビクよりもムカム
カした気持ちが勝ってた。
パタパタと廊下から走る音が聞こえて慌ててトイレに駆け込んだ。
とりあえず真っ赤になって怒り狂った自分の顔は見られたくなかった。
足音はトイレを通り過ぎ、私はそのまま用を足すことにした。
「まったく・・・・・は!?」
自分がはいてるパンツをみて絶句してしまった。
黒にやたらピンクのレースみたいなのが付いてる、Tバックの勝負下着みたいなやつ。
私こんなの趣味じゃない。慌ててブラも確認したけどお揃いだった。
何これ灰野の趣味・・?とたんに私が眠ってしまった後、何をされたのか気になった。
他人が泣き叫ぶの好きそうなヤツ達だから、眠った後まで何かされたとは思わないけど、
少なくとも体拭かれたりしたんだろうし・・・。
「あー!もう!!!!」
怒りばかりだったけど、当然の反応である羞恥に頭がパンクしそうになった。
それでも怒りの方が強くて・・。やっぱり私って図太い・・・。
とりあえず自分の今の格好、いつもより綺麗な見た目が気に食わなくて、
教室に走った私は、机の横にあったカバンをつかむとまたトイレまで走った。
カバンから化粧ポーチとワックスを取り出すと、今の化粧の上から再度化粧をした。
よくみるとまつ毛は丁寧にカールされてる。その上から無造作に繊維入りマスカラを塗
りたくった。眉も自然に描かれてる・・・。拭き取って、薄い眉にした。
髪の毛もワックスで無造作にして、いつもの自分・・・っていうより、入学してきて最初
の彼氏と別れる前までの自分になった気がした。
少しは女らしくなろうと化粧も変えようと奮闘してたから、久しぶりの自分の顔。
なんか懐かしい。誰の目も気にしない自分らしい格好になんだか満足した。
灰野達が勝手にした格好に反発することもできたし。
灰野に報復されそうな気もしたけど、あまり考えないことにした。
スカートは・・・下着のこともあるからそのままの丈にしといた。
続々とクラスの皆が教室に来る。皆私の顔をみてびっくりしてた。
一年の時クラスが一緒だった子は少ないし、マンモス校だし、私が元々こんな化粧するっ
て知ってる子少ないんだよね。・・・そんなに変かな?皆見すぎじゃない?
「あれー葵なにその顔!」
一年の時からの友達のスズカが声をかけてきた。何か肩が震えてるんですけど・・。
「・・久しぶりにやってみたんだけど・・・ってスズカ!?何爆笑してんの!?」
スズカが大笑いして机を叩いてる。
「あんた!そのマスカラ、気合入れすぎて失敗しちゃった人みたいじゃん!
眉は描き忘れた人みたいだし!!久しぶりって・・前もそんな顔じゃなかったじゃん!!」
スズカ・・・あんたねぇ。
恐る恐る鏡で自分の顔をみたけど・・・・・・・・・。
「・・っっぷっ・・何これえっ」
スズカの言ったとおりの顔が目の前にあった。
どうも私は怒りで自分の顔を良くみて化粧してなかったようだ
前の自分に戻ったとか思っちゃった自分が馬鹿みたい。
でも、あまりにも失敗メイクすぎて恥ずかしさよりも笑いがこみ上げてきて・・・。
スズカと二人で馬鹿笑いしてしまった。
するとクラスの皆もつられて大笑いしだして、まだ早い時間で3分の1しかいない教室は
笑いに包まれた。自分は笑われてるんだけど、ちっとも嫌じゃなかった。
久しぶりに大笑いして、スズカに化粧しなおしてもらって(ちゃんと昔の自分にとリクエ
ストした)、大笑いした皆に『渡瀬って面白いんだな』とか、一年のとき同じクラスだった
子には『元の葵ちゃんだー。最近元気なくて心配してたんだよ』って言われて泣きそうに
なった。
「ほんと、彼氏に振られすぎて、このままどんどん葵らしくなくなったら、どうしようか
と思ってたんだよ?・・・おかえり、葵。」
そうスズカに言われて感極まり、結局化粧直しする羽目になってしまった。
スズカには、昨日彼氏に振られて吹っ切ったとだけ言った。
灰野のことは言えなかったけど、弱み握られてるけど、何だか未来は明るい気がした。
・・のだけど。
「おはよー」
来た・・・。黒川とその取り巻き。灰野信者。最低な奴等。
あー、黒川。男子生徒の好意のまなざしを浴びて光り輝いてる。
朝から厚化粧ばっちりね(私も人のこと言えないけど)。
黒川が雰囲気の変わった私をちらりと見て、眉をぴくりと上げ、そのまま一直線に歩いて
きた。・・・・なんか顔が恐いんですけど。
「・・・渡瀬さんっ!あなた最っ低ねっっ!!!」
すでにクラスの大半がいる教室で黒川が叫んだ。・・あれ、涙でてる黒川。
私は何が何だか分からなくて呆然と立ち尽くしてた。
「あなた・・・付き合ってる彼氏がいるくせに、灰野様と二股かけてたんですってね!!
その彼氏に飽きて・・・振った挙句、灰野様を金づる扱い、灰野様が嫌だって言ったら裸
の写真をばらまくって・・・・!!!最低だわぁぁぁ」
黒川が泣き崩れ、取り巻きがそれをなだめてる。
・・あんた、将来りっぱな女優になれるよ。
あぁ、昨日こいつらが言ってたアノ役とか演技とかってこのことだったんだ・・・。
灰野を振った私を陥れる為に・・・。
灰野の裸の写真だなんて誰が持ち歩くか!だいたい脅されてるのは私の方なのに。
黒川の話は無理があるように聞こえるけど、小さくて可愛い灰野雄太郎を私が苛めて
る・・・ってのは、私が灰野に苛められてるって言うよりも信憑性がある。
誰が、あの灰野雄太郎を最低で人の血がかよってない様な人間だと思うか。
騙されて可哀想な灰野くん・・。そう思われるだけだ。
黒川好きの男共がチラチラとこちらを見る。
不利なのは私みたいだ。
――――それでも
「黒川!!あんた!何嘘ついてるのよ!!!彼氏に振られたのは私の方じゃない!
二股どころか何人もの女と寝てるのは灰野の方でしょ!!
私が灰野を金づるに使ってる!?誰があんなヤツの金なんか使うか!!
金づるにしてるのはあんた達信者じゃないの!?」
黒川達が灰野を金づるにしてるというのは無いかもしれないけど、嘘を言われたんだから
私も言ってやった。黒川は私がおとなしく聞いているだろうと思ってたらしく、
予想外の反応に目をパチパチさせて、苦し紛れに「酷いいい」とか言ってまた泣きまねし
た。
皆もスズカも、私が怒鳴ったことやその内容に驚いたらしく、ぽかんとしてた。
私の怒りは収まらず、灰野に文句を言ってやりたかった。
私は教室を飛び出して、一年生の教室に全速力で走っていた。
私の裸の写真をばら撒く!?ばら撒くならばら撒け!!
そしたら警察に突き出してやる!!
性格が突然変わったかのような私の変貌は、良くもあり悪くもあった。
自分がなんでもできるような気分になり、自分から蜘蛛の巣へひっかかってしまった。
1−1の扉を勢いよく開くと、ほとんどが席について読書をしていたらしく、
皆、本を読むのを止めてこちらをみている。
去年から始まった特別進学科とか何とかで頭良さそうな子ばかりだ。
「せんぱい?」
灰野がクリクリした瞳で私を見つめてくる。白々しい。
「どうしたんですか?葵先輩。」
ボクは何も知りません、みたいな顔で見つめてくる悪魔に私は怒鳴った。
「灰野!!ちょっと来なさいよ!!」
大股で教室に入り、そのまま灰野の腕をつかみ廊下に出た。
「灰野くん・・せ、先生呼ぼうか?」
教室から出るとき私に怯えた気弱そうな男の子が灰野に言うと、心配ないよとにっこり笑
ってた。余裕ぶっこいちゃって・・!泣きを見ても知らないからね!
泣きを見るのは私の方だった。
「先輩、どこ行くの?手ぇ痛いんだけどさぁ・・」
灰野の手を掴んで二人だけになれる場所を探した。何で人気の無い場所を探してしまった
のか。
使われていない教室が目に入って、とりあえずそこへ入った。
「何先輩、俺と二人っきりになりたかったの?」
ニヤニヤ笑ってる。
「・・あんた、いい加減にしなさいよ・・。写真とって脅して、根も葉もないこと黒川達
に言わせて・・・それでも男!?」
勢いでここまで来たから、何を言うかも考えてなかった。
「っ・・可愛い・・後輩で・・私が・振られたときも・・なぐ・・さめて・・くれて、
私・・嬉かっ・・たのに・・励まさ・・れ・・た・・のにっ!!
全部・・あんたの・・仕業だなんて・・・!!っくっひっ・・」
私はいつの間にか泣いてた。
本当は、あんなことされた事より、写真で脅されたことより、
何より灰野が今までしてくれたことが全部嘘だったってことが一番ショックだった。
「・・・だって、先輩が俺のモノに中々ならないから。俺のこと、ただの後輩としか思っ
てなかったでしょ?俺のこと好きになるの待っててあげようかと思ったけどさ、もうどう
でも良くなっちゃって」
泣きじゃくる私に灰野の心の無い言葉・・次の瞬間、灰野にキスされてた。
下を向いて泣いていた私は、灰野がキスする直前の顔を一瞬だけ見た。
何で、そんな切ない表情をしているの・・・?
「んふぅっっ!」
舌を絡めてくる深いキスとともに壁に押し付けられ、胸を弄られた。
ブラウスの上から胸を揉まれ、あまりにも強く揉まれすぎて痛みばかりだった。
灰野の舌が口内から離れ、首筋、鎖骨、胸へと移動する。
「・・んっ・・あっ・・やっ・・」
必死に灰野の体を押し返そうとするけど、灰野の力は見た目以上にあるらしく、
中々抵抗できない。ブラウスのボタンをはずされた。
そのうちに灰野がブラを上にずらしてきて私の胸があらわになった。
明るい場所で胸を見られて私の顔はますます赤くなった。
じぃっと胸を見つめてきて、おもむろに乳首を口に含まれ、そのまま乳首を吸い始めた。
「っん・・・あ・・・」
抵抗すれば良いのに、私はいつの間にか抵抗しなくなってた。
灰野は目を閉じて私の乳首を吸ってくる。
前にも思ったけど、なんだか小さい子供みたい・・・。
こんなことされてて、そう思う自分・・・何でそう思うのか気付いてしまった。
目を閉じた灰野の顔はなんだかとても穏やかで、他の女にもこんな顔するのだろうかと思
った。私に好きなんて言っておきながら・・・こいつは色んな女と寝てる。
「葵・・」
名前を呼ばれて胸が苦しかった。何でそんなに苦しいのか・・私は・・・。
私は・・・灰野雄太郎が・・好きなんだ。
可愛くて守ってあげたい存在で、それが好きという気持ちを勘違いさせてた。
こんな最低な奴なのに・・・良いところなんて一つも無いのに・・。
時間が経てば嫌いになるかもしれない。明日には嫌いになっているかも。
それでも、灰野のことが好きという今の気持ちは本物だ。
だからこそ、こんな気持ちなんて無いことをされたくない。
「やっ・・・」
灰野を突き飛ばして、手早く制服の乱れを整えて教室を出ようとしたけど、
「そんなに嫌かよ・・・」
灰野に腕をつかまれ凄い勢いで窓際まで連れて行かれた。!
そのまま窓を開けられて、写真ばら撒かれたくなかったら言うこと聞いてね・・・って
耳元で囁かれた。
警察に突き出そうなんて考えは、灰野を好きだと気付いた時から私の中から無くなってて、
とっさに言うとおりにしてしまった。
窓の前に立たされて窓枠に肘をつかされた。窓の大きさは私の胸の下辺りまである。
私は何が起きるのか分からなくて、窓の外のグラウンドを見てた。
一時間目が体育のクラスが何人か外に出てきてる。
そう思った瞬間、
「っ!やっ・・灰野・・やめてっ・・」
灰野が私の背後にしゃがんで、私のクリを下着の上から弄り出したのだ。
「葵・・・黙って」
焦らすことなく的確に指を動かしクリを擦ってくる。
「やっ・・・灰野っ・・・やめっ・・・ああっ・・」
思わず窓枠をぎゅっと掴む。このままじゃ、イッちゃう・・・!助け・・・。
灰野の指使いは残酷にもどんどん早くなってくる。
「あれー、渡瀬何してんの?」
グランドの方から声がした。
数メートル先に、一年の時同じクラスだった男子がいた。
窓の外に並んでいる木の向こうから、元クラスメイトが話しかけてきた。
水色のジャージをだらしなく着ていて、茶髪にピアスの今時の高校生。
白河と言う名前で、一年の時は結構話してた。
冗談とか言い合える仲だったけど、二年になってからはクラスも離れた所為かあまり話す
ことはなくなってた。
それにしても、何でこんな時に気付いてくるのよ・・・・。
灰野が男子の声に気付いたらしく、一瞬手の動きを止めたけど、すぐに再開しだした。
「んっ・・・」
人差し指で、背中をかく様に指をカリカリと上から下へ動かしてくる。
「おい、渡瀬聞こえてんのー?つかマジ久しぶりだよな」
大丈夫・・この距離ならバレない・・絶対・・。
「んっ・・あ・・ひさしぶ・・りだ・・ねっ。」
灰野の指使いが上下の移動から、円を描くようにクリを刺激するようになった。
前より刺激は少なくなったけど、こんどはジワジワと迫るような刺激になり、
焦らされた分、イった時の快感が強くなってしまう気がした。
それに好きだと自覚した相手からの刺激だ。
とにかく・・白河・・早くどっか行ってよ・・・。
「お前、んなとこで何してんのー?」
・・・どーしよ、何て言おう、何て・・・。
「んっえっと・・あの・・っ・・えと・・」
頭が回らない。理由理由理由理由っ・・・。
だめっ・・・きもち・・よすぎて・・っ。
誰もいなければその場から逃げることもできたけど、白河がいるので迂闊なこともできな
い。灰野を止めさせたくて腰を振って灰野の指を離れさせようとした。
全く効き目は無いけど。
「あ、わかった!お前オナってたんだろ!?欲求不満かよっ!」
白河の頭の中はエロまみれだし、すぐ調子に乗ることも分かってた。
一年の時は軽くあしらったり、キモイ連呼してたけど、
今は全く余裕が無いどころか、白河が現れた時に真っ青になってた顔が
急激に熱くなったような気がした。
「んぁっ・・・ちが・・」
何真面目に答えようとしてるの私・・!
「欲求不満ならいつでも俺が助けてあげるのにっ」
馬鹿丸出し白河がゲラゲラ笑いながら喋ってる。
良い奴なんだけど・・・悪ノリしすぎるだけで面白い奴なんだけど・・
どっか・・・行って・・・!!
「あははは、冗談だって・・・・・・渡瀬?」
ただならぬ様子に気付いたのか、怪訝な顔で私を見てきた。
「おまえ、具合が悪いのか?」
馬鹿で単純な奴だけど、他人が困っているのを見ると手を貸さずにはいられないのが白河。
普段ならすごく感謝するのだけど、今の私にそんな余裕は無い。
こんな状況になっても手を動かし続ける灰野が分からない。
「ん・・・・・ふぁ・・」
バレたら・・・どうするのよ・・?
そうこうしているうちに、白河が大丈夫かよと言いながらこっちに向かってきた。
駄目・・・こないでっっ
「来ちゃダメぇえ!!!!!」
大声をあげてしまった私を白河がびっくりした表情で見てきた。
何か・・・何か言わないと・・・
自分でも意味不明な言い訳だと思ったけど、窓の外の木の手前まで来ていた白河を、
これ以上近寄らせるわけにはいかない。
「あの・・・具合わるいん・・だけど・・そっとしておい・・て欲しいっていう・・か
あの・・・汗とか・・ん・・あ・・凄いかいてて・・あの・・はずかし・・いし・・
近寄らない・・で・・後・・で・・保健室・・行くか・・ら・・」
「・・・そうか・・。でも一人で大丈夫か・・?」
一応納得したようだけれど・・・。
「ん・・・あ・・保健室・・・近いし・・・」
大丈夫だから早く行って!もっ・・あっ・・・イッちゃうぅ・・。
「だいじょ・・・はうぁああん!!!!」
突然灰野が私のクリを摘み、優しく捻ってきて、
その突然の快感に耐えられず大声をあげてしまって。
・・とうとうイッてしまった・・・。
倒れそうになる体を必死に支えたけど、快感の余韻が体からぬけない。
「おっおい、本当に大丈夫か?」
「あっ・・へいき・・だから・・・行っ・・て・・」
「・・・」
白河・・絶対変に思ってる・・・。どうしようっ・・。
変な声をあげた私を食い入るように見つめてくる。
一瞬白河の眉がピクリと動いたのだけれど、私は気付かなかった。
「白河ぁあ!何サボってんだよ!」
グラウンドからサッカーボールを持った男子が呼びかけてくる。
「あっ・・ああ。じゃあな・・渡瀬・・」
白河はあっさりとグラウンドへ戻ってしまった。
私はへなへなと、腰が砕けたようにお尻を床につけた。
パンツはじゅっくりと濡れていて恥ずかしくてたまらなかった。
「あいつ、良いモノ無料で見れてラッキーだったね」
灰野が面白そうに言った。
良いモノ・・・・・?