良の腕の中で甘い匂いを放つ肉体が小刻みに跳ねる。  
 
「あっ……あっ……あっ……」  
 
里美はソファの上で良に後ろから抱かれ、  
両脚は「はしたない」では済まないほど、左右に開かされていた。  
この姿勢にさせられてから既に一時間──。  
里美の意識の中には、羞恥を感じる理性がわずかに残っていたが、  
下半身は完全に痺れに犯され、自分で脚を閉じることはなかった。  
 
「良ちゃん、もう……あっ……おかし……あぁっ!」  
 
里美の背後から伸びる良の右手が、薄い陰毛の間から顔を覗かせる突起を  
ずっと撫で続けていた。  
人差し指の腹で円を描くように、まるで宝物に触れるかのようなやさしいタッチ。  
しかし、その触れるか触れないかの繊細な指の動きが、里美を狂わせているのだった。  
 
「だめだよ、里美姉」  
 
唇で朱に染まった耳に触れながら、良がささやく。  
 
「おねだりしたの、里美姉でしょ?」  
「でも……でも……ああぁ……」  
 
里美は自分の頬を、後ろから覗き込むようにしている良に  
いやいやをするように擦り付ける。  
 
「それに──」  
 
良は左手の指先で、甘い匂いとともに汁を吐き出し続ける穴の入り口に触れ、  
そのままゆっくり、指先を里美の後口まで下ろしていく。  
指先に何の抵抗も感じないほど、全てが濡れていた。  
 
「あっ、はぁあああっ……」  
 
里美の上半身が、ふくよかな二つの肉の塊を見せつけるように反り、  
白い顎が上がった。焦点の定まらない瞳に良の顔が逆さまに映る。  
その顔に影を落とすようにに自分の顔をゆっくり近づけ、  
良は里美の半開きの唇から垂れる唾液を舐め取った。  
 
「こんなにして、なに言っても説得力ないよ?」  
 
濡れているのは里美の下半身だけではない。  
くねり続ける股間から覗くソファの表面、そして二人の足元の床でも、  
里美の下半身が排出した液体がそこかしこで鈍く光っている。  
それらは、里美が一時間に渡り、肉の突起を責められ続けた結果──。  
 
「好きなんでしょ? こうされるの」  
 
良の指先は動きを止めない。  
里美は、責め続けられる突起のすぐ下から粘着質のない透明の飛沫を、  
暗い穴の奥からはやや白濁した汁を、それぞれ放ち、垂れ流し続ける。  
 
「うん、すき……すきぃ。良ちゃんに……あぁ……」  
「どこを弄られるのが好きなの?」  
「はぁ……クリ、クリトリスぅぅ! いっぱい……いっぱい出ちゃうのぉんんんっ!」  
 
唇をふさがれながら、里美の咽喉奥が悦びの叫びを絞り出す。  
 
「まだだよ。まだ終わらないからね……」  
 
薄暗い部屋に良の声が低く響き、里美は鳴き続けた……。  
 
 
おひまい  
 

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