期末考査二日目。  
水を打ったように静かな教室。  
聞こえるのは鉛筆を走らせる音と、外からの木々のさざめきくらい。  
一見ごく普通の教室。しかし、一点だけ、日常ではあり得ない光景があった。  
(ん……うぅ)  
教卓の下という狭い場所に、直美はいた。  
口にはボールギャグを噛まされ、後ろ手に縛られている。  
足はM字開脚の状態で、これもやはり縛られ固定されていた。  
向かいには担任の成田が椅子に座っており、無表情を装いながら足を直美の股間に押しつけていた。  
直美はスカートはおろか、パンティさえ穿いていなかった。  
(ん、ふうっ、んんん……!)  
成田の汚い指が直美のクリトリスを重点的に責めている。  
その刺激に、直美は声を漏らさぬよう身を強ばらせて耐えるしかなかった。  
なぜこんなことになったのか。それは前日に遡る。  
苦手な英語でカンニングをしたことがばれ、放課後成田に呼び出されたことから始まった。  
「問題を公にされるか、条件次第で免除されるか、好きな方を選べ」  
そう切り出されて、深く考えなかったのが浅はかだった。  
他の教師や、友達、両親にばれるのは耐えられないと、直美は迷わず後者を選んでしまった。  
 
条件として出されたのは、明日は朝七時に登校しろ、というものだった。  
簡単な条件に直美は素直に喜んだ。それだけで済むなら断る理由はない。  
だが、実際はそれだけで済むはずはなかった。  
誰より早く登校した直美は、まず真っ先に手足の自由を奪われた。  
そして、誰もいない教室で成田にスカートとパンティを切り刻まれてしまったのだった。  
「助けを呼びたきゃ呼べ。これを見られて困るのは俺だけじゃないしな」  
喉から出かかった悲鳴は、そうした脅しによって封じられた。  
嫁入り前の娘が、男に大事なところを大っぴらにさらけ出している。  
そんなみっともない姿を、他人に見られるわけにはいかなかった。  
「あふっ、や、やめて、あっあああっ!」  
よりにもよって直美は自分の机で成田に責められる羽目となった。  
成田はクリトリスばかりをしつこいほど責めた。  
包皮をめくり、露わになった芽を舌先で飴玉のように舐め回す。  
生なま暖かい感触に嫌悪感を覚えたが、それ以上に言いしれない感覚が背筋を駆け上がる。  
知らず知らずに裂け目から透明な液を溢れさせていた。  
机が自分から湧き出た液体で濡れていく。成田の舌技はそれでも止むことはなかった。  
 
そろそろ生徒たちが登校してくるという頃になって、直美はギャグを噛まされ教卓の下に押し込められた。  
解放されることを期待していた直美にとっては誤算である。  
が、下半身を隠すものがない状態であることを思い出し、やむなくされるがままになっていた。  
「なんか変な臭いしない?」  
「なんだ、この机濡れてんぞ」  
そんな声が聞こえてきて、直美は教卓の下で身を震わせた。  
一時教室を離れていた成田が戻ってきて、考査が始まる。  
生徒たちが真剣な表情で机に向かっている時、直美は教卓の下で人には言えない痴態を晒していた。  
足の指でクリトリスを揉みほぐされる度に、直美の身体がピクリと跳ねる。  
呻き声が漏れないよう堪える彼女の口から、ギャグの穴を伝って涎が流れていた。  
性器からの快感と口元の不快感に必死で耐えていたが、肉芽を二本指で強く摘まれた時にはつい、  
「ひぃうっ!?」  
と裏返った悲鳴が漏れた。  
拍子に身体も大きく跳ね、教卓がガタリと揺れる。  
生徒の視線が教卓に集まったことを肌で感じた。  
しかし成田が平然としているので、すぐに興味を失ったらしく、再びカリカリと鉛筆が動き出す。  
直美はいつばれるかと不安に囚われ、生きた心地がしなかった。  
 
チャイムがなるまでの五十分間、ひたすらクリトリスを弄り倒され、意識は既に朦朧としていた。  
裂け目からはだらだらと愛液を溢れさせ、床に水溜まりができている。  
(ふぁ、ああー、あああ……ん)  
口から流れる涎は上着の首から胸元をすっかり濡らし、てらてらと光っている。  
成田の足の指使いは巧みで、緩急をつけた責めを受け続けた直美はもはや正気を失っていた。  
だから、チャイムが鳴った時は心臓が飛び跳ねるほど驚いた。  
テスト用紙が回収され、教卓へと集められる。  
(やだ、こないで……!)  
生徒たちの足音が近づく度に、直美は恐怖で震える。  
どうにか何事もなく一限目が終わり、成田が教室を出ていく。  
これで、終わった――のだろうか?  
直美の胸に安堵と不安のない交ぜになった感情が押し寄せる。  
だが、そう簡単にことが終わるはずはなかった。  
残酷な展開が、直後に直美を襲う。  
ひょいと教卓の下をのぞき込んできた男子生徒と目があった。  
一瞬、直美は現実を認識できなかった。  
「おい見ろよ、やっぱりいたぜ!」  
その男子が大声で他の生徒を呼ばわって初めて、直美は自分の身に起こった不幸を自覚する。  
 
何人もの生徒がわらわらと教卓に集って直美を見下ろしていた。  
嘲りの顔を見せる者、侮蔑の目を向ける者、露骨に好色な笑みを浮かべる者。  
堂々と携帯のカメラに局部を収める者までいる。  
「い、イヤアアアアアアアアアアッ!!」  
脳が現状を認識した瞬間、直美の喉から割れんばかりの絶叫が漏れだした。  
 
二限目になっても、直美は教卓の下に押し込められたままだった。  
彼女の股間には、ピンク色の丸い物体が貼り付いている。  
誰かが持っていたローターが、直美のクリトリスを苛み続ける。  
「あ、あ……」  
弱々しい声で啜り泣く直美の瞳は、既に焦点を失っていた。  
二限目を終え三限目となっても彼女が解放されることはなく、直美は白い太股を痙攣させたまま。  
狭い箱の中で、クリトリスだけを責められ続ける少女。  
もはや隠す意味も失った直美は、快楽に身を完全に委ねて教室に悲痛な嬌声を響かせていた。  
 

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