私立○○高校図書室にて。  
放課後。  
 
「んー…暇ねぇ…あー……しちゃおうかしら」  
 
「はい?」  
 
及川都はいつだって思い付きで行動する。  
今回も何か良からぬことを…  
 
「ねー、本の整理なんてやめて、もっと面白いことしましょうよ…」  
及川は本の整理をしている稲葉真一の左腕に自分の腕を絡めた。  
「及川さんも図書委員でしょ!まったくもー…」  
稲葉は腕を振り払いながらため息をついた。  
及川はぱっと見図書委員になりそうにないタイプの人間だ。お姉様という言葉が似合う、高校生なのに妖艶なフェロモンをだしている。  
「もぉ、真ちゃんはオカタイんだからー」  
「はぁ…」  
及川は稲葉の頬をつん、とつつく。  
その時、いきなりガラリとドアが開いた。  
「あ…あのぅ…稲葉くんいますか…」  
それは正に、及川とは正反対の、控え目そうな女の子だった。  
「あれ?斎藤さんじゃない。どうしたの?」  
稲葉が声をかけると、女の子、斎藤百合は真っ赤になって倒れ込んだ。  
「え!?ちょっ、だ、大丈夫?」  
稲葉が百合を抱き起こそうとしたが、都がそれを制止した。  
「…この娘で、遊ぶわ」  
「はぁ!?何考えてんの及川さん!!」  
「自分に正直になったら?真ちゃん」  
都はそう言い放つと、手慣れた手つきで女の子を椅子に縛り付けた。目隠しをされ、脚は、開けるだけ開いて固定され、手は後ろで固定されていた。  
「…これ犯罪だからね」  
「ふふ、大丈夫よ…相手が犯罪だと思わないくらいにしちゃえばv」  
(意味のわからないことを…)  
「さぁて……と、ふふ…」  
都は百合の上着を脱がし、ブラウスの上から胸を揉んだ。  
「ひ……」  
百合は短く悲鳴をあげ、ふるっと震える。  
「あらぁ……もう起きちゃったの?」  
都は嬉しそうにブラウスのボタンを開け二つのふくらみを直接揉みしだいた。  
時折爪でかりかりと先端をひっかいたり、舌で転がしながら、百合の反応を見ていた。  
「やぁあ…やめてくださいッ!」  
いくら拒絶しても、縛られているから逃げ出すことも出来ない。  
「ふーん…」  
都は百合のパンツの上から、ちょうどクリトリスがあるところを指先で擦った。「ぁ…」  
「ふふ、きもちいでしょ?」「そんな…こと」  
それを聞いた途端、都は布ごしでクリトリスをつまみ、くにくにと揉んだ。  
「ひぁあぁんっ…だめ、や、ぁあ」  
「あたしはノーマルだから、普通にイかせてあげるわね」  
指のスピードを早め、同時に乳首も擦る。  
「あぁ、やぁ、ぁ、ぁん、あぁぁんっ」  
 
「あらら、いっちゃった。けどね、本番はこ、れ、か、ら。ね、真ちゃん?」都が稲葉にウインクをする。  
稲葉の眼は、いつもの穏やかなそれとは違った。  
稲葉は、サディストだった。  
「い、稲葉くん?稲葉くんなの?助けて……」  
稲葉は百合の言葉を無視し、震える百合の、下着を脱がせた。  
「悪いな斎藤さん、そんな格好されたらムリ。うわ、斎藤さん濡れすぎ」  
「いやあぁ!!稲葉くん見ないでっ!」  
稲葉は百合の柔らかな肉を割り開く。  
「斎藤さん、さっきは嫌がってたけどさぁ、あれ嘘でしょ?こんなにクリトリス勃起させて、びちょびちょにして、何が不満なの?」  
言いながら百合のクリトリスの皮をむき、舌先でちろちろと舐める。  
「んぁ、あ、ぁぁ、ぁ」  
百合はせめてもの抵抗なのか、僅かに腰を引いた。が、それに気付いた稲葉はさらに舌を押し付け、ニチャニチャと執拗にクリトリスを責めた。  
「ふぁ…あぁぁ…だめ、も…ぅ…」  
その言葉を聞くと、稲葉はさらに舌の動きを早めた。「だめ、だめぇ稲葉くん……あ、ぁあッ!!!」  
二回目の絶頂を迎えた百合は、大きく肩で息をしていた。  
「はぁ…はぁ…」  
「やっぱり嘘つきだね。斎藤さんやらしー」  
「稲葉…くん…やめて…」  
「お仕置き」  
そういうと稲葉は百合の後ろに回り込み、達したばかりの敏感なクリトリスを皮の上からくにくにと揉んだ。  
「あっ…だ、だめ、いっあっ、んやぁあ…」  
「及川さん前お願い」  
「はぁい」  
都は前から百合のクリトリスの付け根をを舌でいじくった。  
「どぉ?後ろと前からせめられるの…」  
「いゃあぁあぁ!ぁ、や、ああ、んッ、やだぁ!」  
「嫌?へえ」  
稲葉はぱっと手を離すと、百合の目隠しと縄を解いた。  
「あ…稲葉、くん…」  
「ごめんね、斎藤さん…さ、もういいんだよ」  
「え、えっと………」  
「何?」  
稲葉の眼は、妖しく光っている。  
「あの、さいご、まで」  
「何を?」  
「い……言えないよ」  
するりと稲葉の手が百合のクリトリスに伸びた。  
「ひぁっ!?」  
「なぁ…こうしてほしいんだろ?こうやってクリトリスをぐちゃぐちゃにしてほしいんだろ?言えよ。できるだろ?」  
「はぅっ…あぁ…稲葉くん…私の、クリトリスをッ……ぐちゃぐちゃに………」  
「俺の言葉をそのまま使うのか?ん?」  
わざと音をたてながら激しく手を動かす。  
「あはぁぁっ…ゆ、百合の…いやらしい、クリトリス、稲葉くんの…稲葉くんの舌で、指で、めちゃくちゃにしてください…」  
「はい、よく出来ました…」稲葉はそのまま百合のクリトリスに顔を近づけ、指で皮を持ち上げながらちろちろと舐めた。散々焦らされた百合は、ものの数秒で果てた。  
 
 
「全く…ろくなこと考えないね、及川さんは!」  
「まぁいいじゃない。あなたのその二重人格みたいなSっぷりも出せたし、彼女だって…ふふ」  
「はぁ…片付け手伝ってよ…」  
結局、またも及川都の思い付き。なにもかもが、彼女の思ったまま。  
けれど、あのあと稲葉が百合に告白されたのは……ちょっぴり予想外だったらしい。  
 

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