「ひっ…い…痛てェっ!…」  
朝の満員電車の中に、突然、男の悲鳴が響いた。  
乗客たちが一斉にそちらを注視する。  
チンピラ風の若い男が、右腕を背中に捻り上げられていた。  
「…逃げられないぞっ!この痴漢!」  
男の腕をがっちりキメてそう叫んだのは…一人の美少年だった。  
Gパンに真っ白のTシャツ。健康的な小麦色に焼けた肌をしている。  
「…もう大丈夫だからねッ」  
少年は、傍らで泣きそうな顔をしている制服の女子高生に向かって、そう言った。  
「この子をいつも付け狙ってたんだろッ。この変態ッ。警察に突き出してやる!」  
どうやら、痴漢の被害に遭っていたのは制服の少女であるらしかった。  
「は、離せ、こいつッ、畜生…ッ、この野郎…!」  
腕をねじあげられた男が毒づくが、少年は完全に男の動きを封じている。  
明らかに少年には、武道の心得があるらしかった。  
「現行犯だぞ、次の駅で降りろッ。…誰か、ボクらの証人になってくれませんか?」  
少年が凛とした口調で周りの乗客に助けを求めると、近くにいた初老の男性と  
スーツ姿の若いサラリーマンが、協力を申し出た。  
男はそれで観念したのか、バツが悪そうな表情のままで黙り込む。  
「君はガールフレンドが痴漢に遭ってるのを、守ろうとしたのかね。勇敢だね」  
初老の男性が話し掛けると、少年は顔をやや朱に染めて、照れたように言った。  
「…いや、ガールフレンドというか…その、ボクも、女なんだけど」  
初老の男性はきょとんとして、それから、もう一度少年をまじまじと見つめた。  
言われれば、真っ白なTシャツの胸の部分は、柔らかな膨らみを見せている。  
小麦色の瑞々しい肌。さらさらの短い黒髪。勝ち気な瞳。強い意志を感じさせる眉。  
女性が一生に一度だけ持つ、穢れを寄せ付けない潔癖さ。  
(なんと美しい…だが、まだ花を開かない蕾のような…)  
初老の男性が、ふとそんなことを思ったとき、  
少女はニッコリと、眩しい微笑みを初老の男性に投げかけた。  
 
 
「なるほど。男は隙をついて、ここから線路に降り…フェンスを乗り越えて逃げたと…」  
駆けつけた警察官は、駅員の話を聞きながらメモを取る。  
いかにも申し訳なさそうに身を縮こまらせた駅員が、そうです、と答えた。  
駅員に引き渡された痴漢男は、一瞬の隙を付いて逃げ出したのだった。  
ホームから線路へ降り、フェンスを越えて逃亡するという無軌道ぶりに、  
駅員も追いつくことが出来なかった。  
(…くそッ。ボクが目を離さずにおくんだった)  
駅員と警官のやり取りを聞きながら、少女は内心で悔しがる。  
けれど、横でまだ青い顔をしているクラスメートの不安を思いやり、  
少女は、あえてそんな表情は見せない。  
ただのクラスメートじゃない。ずっと一緒に育ってきた幼馴染だった。  
「…もう大丈夫だからね、沙希。二度とボクが酷い目には遭わせないから」  
沙希と呼ばれた少女は、元気付けられたように、こくり、と頷く。  
そうだ。ずっと今まで、守ってもらってきた。きっと、これからも。  
「うん…。ありがとう、理央」  
理央。それが、この勇敢で美しい少女の名前だった。  
理央と沙希。こうして見ると、ふたりはまるで対照的な存在だ。  
どちらも、瑞々しい少女の美しさを持っているが、  
沙希は肩までかかる美しいロングヘアー。華奢で小柄な身体で、肌の色は  
透けるように白い。性格も大人しく、どちらかといえば受け身の性格をしている。  
こう言ってはなんだが、痴漢に遭ってしまうのも頷ける、正統派の美少女だ。  
それに対して、服装によっては、少年と見間違ってしまうほどの理央。  
勝ち気で正義感が強く、こうと決めたら決して譲らない。  
小学校の頃から習っている空手は、女子ながら3段の腕前だった。  
この二人は、幼稚園の頃からずっと、かけがえのない友人として付き合ってきた。  
「でも…なんでもっと早くボクに言わなかったんだよ。バカだな。」  
昨日、初めて沙希が1ヶ月も前から同じ痴漢に付け狙われていると聞いて  
顔を真っ赤にして激怒した理央だった。思い立ったら即行動。今朝の電車に  
男装して、沙希を見守って乗り込んだのだった。  
「だって…恥ずかしくて…怖かったんだもん…」  
沙希は、理央に叱られると少し涙ぐんで、理央のシャツの袖にすがりついた。  
 
 
「畜生ッ…」  
男は朝がたの繁華街を、ひとり毒づきながら歩いていた。  
そう。例の、痴漢の男だ。  
昨夜の酔客たちの残した様々な饐えた匂いが、其処此処に漂っている。  
男はそのまま、通りの奥まった所に建つ雑居ビルの地下へ降りていく。  
朝っぱらからやっている行き付けの店だ。当然、客筋は良くなく、男と同じ様な  
境遇にあるチンピラのような人種の溜まり場になっている。  
「ビールくれ」  
カウンターの向こうに居るマスターにぶっきらぼうに告げる。  
いつもは、このカウンターで、朝の痴漢の成果を、ニヤニヤ回想しながら  
飲むのが楽しみだった。  
特にこの1ヶ月、つきまとってやったあの女子高生。  
(…あんな上玉は、めったにいねえ)  
気が弱いのだろう、最初から抵抗のそぶりを見せなかった少女。  
その下半身を、この1ヶ月、たっぷりと弄んでやったのだ。  
(最近は、ちょっと反応してやがったくせに…)  
ビールをぐいっと呷り、男の自己中心的な憤りは加速していく。  
(1ヶ月もの間、抵抗がないってことは、合意ってことだぜ。)  
実は、少女が濡らすようになっていたのを、男は自分の指で知っている。  
2週間ほど前から、大胆になった男の指は、パンツの裾から少女の穢れのない  
女の部分に入り込み、弄り、犯していた。  
じっと黙って身を固くしている少女は、震えながら自分の指を受け容れ始めていた。  
(…濡らしてやがったくせに)  
男の指が浅瀬をクチュクチュと行き交いはじめると、やがて、透明な蜜が男の指を  
糸を引いて濡らすようになっていた。  
これから、もっともっと少女の官能を開発してやろうとしていた矢先に、  
あの姉御気取りの、男みたいな言葉遣いの少女に、とっちめられたのだ。  
(…くそッ)  
あれから4日が経っているが、もうあの沿線の電車に乗るわけには行かない。  
そうなると、あのロングヘアーの美少女に対する淫らな欲求はさらに募った。  
ロングヘアーの少女の美しさが、朝から酔いを覚えた頭に浮かんでくる。  
白い肌。柔らかい内腿。そして、指の味を覚えはじめた潤んだ処女膣。  
(…くそっ、清純ぶりやがって!メチャクチャにしてやりてぇ…)  
知らず、荒い息を吐きながら、男はぐいっとビールを煽る。  
グラスはあっという間に、空になっていく。  
 
 
「もう1杯くれ!」  
「…どうしたよ。輝夫。えらく今日は機嫌が悪いな。何かあったのかい?」  
中年のマスターが、男を輝夫、と呼んだ。  
「…へっ。とんだヘマを打っちまってよ。聞いてくれよ」  
輝夫は、まるで鬱憤を晴らすかのように事の顛末を話しはじめた…。  
 
「くっくく、そりゃ災難だったなぁ」  
話を聞き終え、マスターはグラスを拭きながら愉快そうに言う。  
「マスター、笑いごとじゃねえぜ!いまどき、痴漢は重犯罪だぜ。あのままとっ捕まって  
 
たら…マジで危ねえとこだったんだよ。くそッ…あの小娘…」  
「…学校は分かってんだろ?痴漢してやった女の」とマスターが聞く。  
「ああ!もちろん分かってらあ。…橘女子よ!」  
「ほう…有名なエリート女子高じゃないか」  
「関係ねえよ!学歴がどうしたい。女なんて、ひん剥いてやりゃ、ただのメスだろ。あの  
 
女だってそうだぜ!…あと1ヶ月もありゃ、完全にコマせたんだ!」  
中卒で、学歴コンプレックスの塊の輝夫は、苦々しげに毒づく。  
その時、すっと会話の中に入ってきた一人の男がいた。  
「…なんか、面白そうな話してるねぇ」  
輝夫がその男を見た。知っている。この店で時たま見かける顔だった。  
「…なんだい、興味あんのかいアンタ」  
「いや、橘女子って名前が聞こえちゃったんでね」  
「…橘女子が、どうしたよ」  
「いやね、ふふ。知ってる子がいるんだよ、僕の」  
輝夫はじっとその男の風貌を観察する。顔は悪くない、というより結構な二枚目だ。  
どこか外国の血が混じっているような彫りの深い顔立ち。  
この店には、チンピラ風情が多いが、そういった連中とはどこか一線を画していた。  
「…知ってる子だぁ?妹とか、そんなのかよ」  
「いやいや」  
男は首を振った。  
「どんな?」  
「信じてくれるかなぁ。つまり、僕のセックスフレンド…というか、いや、違うな。奴隷  
 
ってのかな。そういう女の子がね」  
輝夫が今度は、ぎょっとした顔で男を見た。  
「…マジかよ?アンタ、冗談に付き合ってる暇はねえぜ?」  
「ははは、こんなところで嘘をついても仕方ないだろ?ホントのことさ」  
マスターは二人のやり取りを興味をもって見守っている。  
 
 
男は、自分の名を尾崎恭一と名乗った。  
「近くのビルで会社やっててね。徹夜も多いんで、朝、ここに時々来て飲むんだ」  
尾崎はそう言って笑った。  
輝夫はまだ胡散臭そうな目で、尾崎の様子を観察している。  
「アンタは?」  
尾崎が聞いた。  
「え?」  
「いや、名前」  
「…袴田輝夫」  
「袴田君か、なにか仕事してんの?」  
「…そんなこたぁどーでもいいからよ、さっきの話、聞かせてくれよ」  
定職などなく、ヤクザまがいの組織の下働きや、その日その日の博打などで生活をしてい  
 
るだけの輝夫は、仕事の話などするものかと鼻白んで言う。  
「…僕のセックス奴隷の話?」  
「おう、そーだよ」  
尾崎はスーツの胸ポケットから、携帯電話を取り出した。  
画面を操作して、それから、「これ」と輝夫に見せる。  
「おお…っ」  
画面には、紛れもない、自分が痴漢をした少女と同じ制服を着た女が映っている。  
確かに、橘女子の学生だろう。しかも、これがかなりの美人だった。  
場所はどこかの建物の中のようで、画面を見てニッコリと笑っている。  
「美人じゃねえか…これ、マジかよ」  
画面を食い入るように見つめる輝夫に、尾崎はふふっ、と笑いながら、さらに  
携帯のボタンを押す。  
「おおっ」  
画面には、制服のブラウスをはだけ、真っ白なブラジャーを上にずりあげて、  
幼い乳房を露出させた少女が映っていた。  
綺麗なピンク色の乳首は、はっきりと勃起して、羞恥に染まった顔が美しい。  
「やらせじゃねえだろうな…」  
「疑い深いね、君も」  
尾崎は笑って、次の画像を輝夫に見せた。  
少女がその口をいっぱいに開いて、男のペニスを喉深く飲み込んでいた。  
少女は目をうっとりと閉じ、行為に没入しているのがよく分かる。  
橘女子の制服を着たままの女が、フェラチオ奉仕をしている写真。  
輝夫の中で、それは、自分が痴漢をしたあの少女と重なった。  
あの美少女に。  
(オレのをこうやって、しゃぶらせてぇ…それだけじゃねぇ、オレを邪魔しやがった  
あの小生意気な女にも…たっぷりと…)  
輝夫は、ごくんと喉を鳴らすと、尾崎を見た。  
「…よく分かったよ。本物なんだな」  
「ああ。この子は、橘女子の3年生でね。松尾裕子って娘だ」  
「で、オレになんでこんなもんを見せるんだよ…」  
輝夫の言葉に、尾崎はようやく話が進められる、というようにニヤリとして言った。  
「…ぜひ、協力してやりたいと思ってさ。君の復讐に」  
 

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