「うわっ・・・何よこれっ!」  
「くっさ・・・それにしても落ちないわね・・・」  
「まったく・・・エイリアンの体液じゃあるまいし・・・」  
風呂場を掃除しながら精液の実地調査に余念のない發姉。  
なんだかひどいいわれようだが。  
自分が出せといったくせに・・・  
その背中と尻の競泳水着の跡を見ながら放心状態の俺。  
「あんたも掃除を手伝うのよ!」  
發姉はシャワーを「冷」にして最大水量で俺の顔にかける。  
「うわっ!」  
俺はこれで正気を取り戻すと同時に、肝心なことを思い出した。  
 
「そうだ、まだその胸をもませてもらってないぜ!」  
「うっ・・・」  
發姉の顔色が蒼くなる。  
そんな約束發姉もすっかり忘れていたはずだ。  
ちなみに俺たち姉弟は記憶力が異様に悪い。  
昨日の事で覚えてるのは食ったものの内容くらいだ。  
学力は不思議と人並み程度はあるのだが・・・  
 
「やっぱ俺だけやられっぱなしってのは不公平だしね、  
俺が十数える間、存分にもましてもらいましょうかね。」  
「10秒間じゃなかったっけ?」  
「いいや、十数える間で間違いない(キッパリ)。」  
どうせ發姉も覚えてないんだから言ったもん勝ちだ。  
「うーん・・・・・なんか納得いかないけど・・・・・しょうがないか・・・・・」  
立ち上がってこちらを向く發姉。  
「・・・・・じゃ、十数える間だけだからね?」  
俺も立ち上がって發姉と向き合う。  
ちなみに下半身のほうも立ち上がりかけている。  
 
さすがの發姉も少しはにかんだ様子で視線をさまよわせている。  
頬は薄く染まっているようにも見える。  
(か、可愛い・・・)  
と發姉のことを思ったのは俺の人生で二度目のことだ(一度目はついさっき)。  
それにしても眼をひくのはほどよく実ったその胸だ。  
巨乳というほどではないが、ほどよく張ったこの胸は  
いったい垂れるということがあるのだろうか?ない(反語)。  
こんな形のいい胸を競泳水着で締めつけるなんてなんだかもったいないと思う。  
こんな胸でアレをはさまれでもした日にゃ秒殺だな・・・  
 
「・・・どうしたの?・・・」  
「い、いや別に」  
どうにか妄想をふり払う。  
「じゃあさ、その・・・向かい合ってるとなんだか照れくさいんで、  
俺うしろにまわるからさ。」  
本当は徐々に成長しつつある、俺のいうことをきかないバカ息子を見られるのが  
なんか恥ずかしかった。  
前かがみになっても意味ないし。  
まあさっき散々見られてるわけだけど・・・  
 
發姉の後ろに回った俺は、うしろからでもわかる形のいい胸を掌で包む。  
「ちょ、ちょっと・・・くすぐったいってば・・・」  
身をよじってむずがる發姉。  
(ん・・・ちょっと弱すぎたかな?)  
もう少し力をいれて下から軽くもむようにしてみる。  
「ん・・・カ、カウントは?・・・」  
「いいいいいぃぃぃぃーーーーーーーーー・・・・・・・・・ち・・・」  
「な、なによそれ?」  
「ちゃんと数えてるってば・・・  
 ・・・にいいいいいぃぃぃぃーーーーーーーーー・・・・・・・・・い・・・」  
「まったくもう・・・」  
 
などとバカなやり取りをしてる間にも俺は猛烈に感動していた。  
もちろんその両掌に伝わる感触のことだ。  
果たしてこの世に女性の胸より手触りの感触の良いものがあるだろうか?ない(反語)。  
柔らかいのに指先を内側から押し返すようなその弾力。  
いくらもんでも全く形が崩れることはないんじゃないだろうか?  
と思わせるこの偉大な乳房。  
でもって恥ずかしいことにカウント1の段階で俺のナニはすでに  
硬度10のダイヤモンドパワーで屹立していた。  
「なんか・・・お尻に当たってる・・・」  
「・・・ゴメン・・・」  
「ち、小さくしなさいよ!・・・」  
「無理だってば・・・」  
 
この尻の感触がまた素晴らしく、固く締まった尻が  
俺のナニを弾きかえすたびにますます恍惚となる俺。  
ふとしたはずみで發姉の尻の間に挟まれるような位置におさまる俺の愛息。  
(ゲ・・・こ、これは・・・ヤバい・・・)  
両側から發姉の発達した尻肉に挟まれ  
快感ゲージがレッドゾーンに達する。  
もはや絶体絶命か。  
「・・・も、もう・・・どこにこすりつけてんのよ!・・・」  
「こ、これはその・・・不可抗力で・・・」  
暴発寸前のところでどうにかソレをひっぺがし、両掌に神経を集中させる。  
(危ないとこだった・・・本当に危機一髪・・・)  
 
俺は相変わらず乳房の感触を愉しみながらも、  
その頂点にある蕾のほうに指先を這わせてみる。  
「・・・う・・・ん・・・っ・・・」  
(ええと・・・ここは確か優しく愛撫するんだったっけ?)  
エロ雑誌で仕入れた知識を必死に活用しようとする俺は、  
桃色の突起を優しく撫で上げ、擦り、摘み上げる。  
「ちょ、ちょっと・・・待って・・・」  
「駄目。待たない。」  
自分が攻勢に立つと非情な俺。  
どうも發姉は乳首が弱点のようだ。  
ますます調子に乗る俺は、固く尖った乳首を思うようにいたぶる。  
「うぅ・・・このっ・・・・調子に・・・んっ・・・ああぁっ!」  
 
妙に色っぽい声をあげた發姉はバランスを崩しふらふらとよろめくと、  
両手を浴槽のふちについてどうにか体を支える。  
後ろから抱きすくめていた俺もつられてその發姉に覆い被さるような体勢になる。  
そのひょうしに俺の股間のモノが發姉の両太股の間に挟まれるような位置へ・・・。  
發姉が胸を弄られるたびに身をよじるその動きが倍の快感になってこっちに帰ってきてしまう。  
(さっきの尻もよかったけど・・・これは・・・伝説の・・・素股ってやつか?  
き、気持ちよすぎ・・・)  
そのよく張ったふとももにきつく挟まれ絞り上げられながら快感にのたうつ俺。  
(し、しかしこのカリ首のあたりに感じる複雑怪奇な感触は・・・まさか・・・)  
 
「は、發姉・・・」  
「・・・入れたら・・・殺すからね・・・」  
「・・・はい・・・」  
ちなみに發姉は有言実行の人だ。  
入れたら文字通りの意味で俺を殺すに違いない。  
にしても気のせいか發姉のソコがこころなしか潤っているような・・・  
多分汗と水蒸気のせいだろうけれども。  
その前に俺のモノのほうが先走りでえらいことになってるわけだが。  
 
ところで今のこの体勢、立ちバックそのものなわけで  
薄く濡れた肌を上気させながら息を弾ませる發姉の色っぽいことといったら・・・  
女性にしては発達した背筋からきゅっと締まったウェストへのライン。  
腰骨のあたりで感じる發姉のヒップの感触も心地よい。  
(いつか發姉相手にこんなことできる幸せな男はいったいどんな奴なんだろ・・・)  
などとまだ見ぬその男に軽い嫉妬などしてしまう。  
(意外と綺麗なうなじしてるんだ・・・)  
無意識に顔を寄せていってしまう。  
發姉の甘い匂い。  
声を上げるのが癪なのか、唇を軽く噛んでいる發姉。  
 
(も、もうたまらん!)  
暴走しかける俺。  
(このまま腰をいれて突き立ててしまえば・・・)  
(でも命は惜しい・・・)  
(こんなチャンス二度とないかも・・・)  
(おい!相手は実の・・・)  
(でも心神喪失なら無罪・・・っておいコラ!)  
(というか・・・そ、そんなこと考えてる場合じゃない・・・)  
 
いつのまにか快感に声を上げてるのは俺のほうだ。  
「う、うう・・・む・・・」  
發姉の両太股が一分の隙もなく俺自身を締めつけ、俺の妄想を砕く。  
(まさか・・・意識的にやってんじゃないだろうな?・・・)  
目の前の發姉の様子も一杯一杯のようだが・・・  
この包み込まれるような素股の快感にあっさり屈した俺は、  
むしろ自分のほうから腰を動かしてしまっていた。  
(さ、猿か俺は・・・天国の門は目の前・・・数p先にあるってのに・・・)  
心残りはあるものの、もはや限界だった。  
 
「は、發姉さ・・・俺・・・もう・・・イキそう・・・」  
「・・・えっ?・・・う、うん・・・」  
判ってるのか判ってないのか上の空で返事する發姉。  
絶頂のその瞬間、思わず發姉の乳房を包む両手に力が入ってしまう。  
「・・・うっ・・・痛っ・・・痛いよ・・・中・・・」  
「・・・んっ・・・發姉・・・發姉っ!」  
發姉のアソコに思いを残しながらもその太股によって射精に追い込まれてしまう。  
 
(うぅ・・・無念・・・)  
唇を噛みながらその瞬間をむかえる。  
(・・・というか・・・これでよかったのかな?・・・)  
發姉の長い足の付け根に挟まれた俺のモノから勢いよく放たれる白濁液。  
どくんどくんとその鼓動を發姉の太股に伝えながら何度も放出を繰り返す。  
さっき出したばかりだというのに、むしろ今回の方が激しいくらいだ。  
白濁は壁や浴槽を容赦なく叩いてゆく。  
(素股でこんな気持ちいいんじゃ・・・中に入れたりしらどんなになっちゃうんだろ?)  
射精を繰り返しながらぼうっとした頭でそんなことを考えていた。  
荒い息を整えながら發姉に体をあずける俺・・・  
發姉の湿った肌が心地いい。  
 
        *        *        *  
 
「さっき掃除したばっかだってのに、この有様は何よ!  
浴槽の中まで汚しちゃって!」  
「はあ・・・」  
「だいたい胸をもんでいいとは言ったけど、  
射精していいだなんて一言も言ってないんだからね!」  
(まったく、さっきは射精を見せろって言ってたばかりのくせに・・・)  
「んー・・・ところで俺、十数え終わったんだっけ?」  
「間違いなく数え終わったわよ(キッパリ)。」  
「そうだっけ・・・イテッ!」  
俺のモノをデコピンよろしく人差し指でおもいっきり弾く發姉。  
「だいたいあんたの節操のないコレが諸悪の根源なのよ。ホラ、ホラ!」  
「イテテッ!や、やめろったら!」  
なんだかすっかりいつものペースに戻ってしまった俺達。  
 
 
翌日の晩。  
相変わらずソファに横になって菓子をほおばりながらテレビを見てる發姉。  
犬のシロが「あそんで」光線を撒き散らしながら俺にまとわりついてくる。  
(犬は飼い主に似るっていうけど、まさか俺は「やらせて」光線なんか出してないだろな?)  
さて、シロにえさでもやるか。  
「そやな、ねじりん棒でも食わしたらんかい。」  
これはテレビの音だ。發姉のやつ、いったい何を見てるんだか?  
 
「あーっ!すっかり忘れてた!」  
これは發姉の声。いつものせりふだ。  
俺も人のことはいえないけど。  
「現国の小論、明日までなんだった。ちょっとあんたも手伝ってよ!」  
「んー・・・そうだな・・・。じゃあ口でしてくれたら手伝ってやってもいいよ。」  
「え?口でって?」  
「つまりフェラチ」  
俺は軽い冗談のつもりだったのだが、最後まで言い終わる前に  
發姉の全体重ののった右拳(あしたのために その2)  
がまっすぐ正確に俺のアゴをぶちぬいていた。  
 
 
了  
 
 
 
 
 
 
 

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