(チュンチュン・・・)  
あー・・・よく寝た。実にさわやかな朝だ。  
さわやかに寝すぎて自分のことまで忘れている気がするぞ。  
・・・ヤベェな、本当にちゃんと覚えてるかちと確認してみるか。  
まず、俺の職業は・・・・  
 
A 学生だ。何学生かはあえて言わない。  
ソフ倫にひっかかるどころかまずこの板に入れない年齢だと証明してしまうからな。  
B 大学生だ。キャンパスライフでウッハウハです(古)  
C 教師だ。教えているのが大学生でないことだけはいっておこう。
 
 
 
A 学生だ。何学生かはあえて言わない。 
 
ソフ倫にひっかかるどころかまずこの板に入れない年齢だと証明してしまうからな。  
 
まぁ、作者が21歳以上なら、登場人物がいくつだろうと今更関係ないことだけどな。  
・・・ってそんな裏の話をしてる場合じゃねぇ!  
明らかに遅刻ペースじゃねぇか!  
 
俺は遅刻ペース仕様の最高速度で着替えを済ませると、二階の自分の部屋から、一階の居間へと降りていった。  
するとそこには・・・  
 
A 幼馴染の「アイツ」が、勝手に上がり込んで朝食を食っていた  
B 数年前に再婚した父親と義母、そして向こうの連れ子である義妹の三人が、いつも通り朝食を囲んでいた  
C 昨晩、ほったらかしにしてしまった荒い物が散乱していた・・・一人暮らしはこれだから辛い
 
 
 
A 幼馴染の「アイツ」が、勝手に上がり込んで朝食を食っていた  
 
「なぁ・・・何でお前は、人の家に勝手に上がり込んで、人の家で勝手に朝食を頂いちゃってるんだ・・・?」  
「いいじゃない。同じ母子家庭なのに、裕樹だけがお母さんの手料理で、私は自炊しなきゃいけないなんて、不公平でしょ?」  
と、このような訳の分からない理由で、俺の家で傍若無人に振舞っている女の名は、「北畠 和菜(きたばたけ かずな)」。  
近所に住み、小・中・そして現在と同じ学校に通い、おまけに同じ母子家庭という事で、ずっと家族ぐるみ(?)の付き合いをしてきた仲・・・所謂、世の男性諸君が羨ましがるような、「幼馴染」というヤツだ。  
確かに和菜は傍から見れば可愛らしい。  
二つに分けてまとめられた髪、整った顔立ちと豊かな表情、スレンダーでありながら「女らしさ」も持ち合わせたスタイル・・・正直、俺から見ても可愛いとは思う。  
しかし、いかんせん性格が・・・  
 
「ふぅ〜・・・ご馳走様でした」  
和菜のその言葉に、ふと、現実に戻ってテーブルの上を見る。  
そこに置いてあった皿には確かにオカズが乗っていたはずだが、どの皿も綺麗サッパリ片付いていた。  
「ほ〜ら、裕樹も早くご飯食べないと、遅刻するよ♪」  
 
お米を作ってくれた農家の方に感謝、オカズを全て片付けてくれた幼馴染に憤怒しながら、俺は猛スピードで飯のみをかっ食らった・・・。  
 
A 食べ終わった後、すぐに学校へ向かう  
B 和菜と少し話をする  
C 二階へ戻り、全てを忘れて永眠する
 
 
 
Bを選択。  
 
「そういえばよ・・・今日は水泳の授業があったよな?」  
「ぬふふ・・・裕ちゃん、そんなに私のナイスバディを見たいの〜?」  
 和菜は不敵な笑みを浮かべ、これ見よがしに悩ましげなポーズを俺に見せつけてきた。  
 おっと、言い忘れたが俺の名前は南方裕樹。ごくごく普通の学生だ。あり大抵に言えば影の薄〜い奴とも言う。  
だけど、和菜が俺の幼馴染であるという事実が最近知れ渡り、和菜を狙っている奴からは注目度は上昇中。  
激しくはた迷惑なのだが・・・静かに学園生活を送りたかったのにって俺は誰に向かって言っているんだ?  
「どしたの? 裕ちゃん・・・ボーっとしちゃって。もしかして私に見とれてた?」  
「まさか! お前の貧相な身体なんかにゃ興味はねぇ。俺は学園一の美少女! 伊集院麗華(れいか)様の水着姿を想像してたのよ」  
 半分は嘘。和菜の身体に見とれてたなんて言ったら何を言われるかわかったもんじゃない。そろそろ俺はこの話題を切り上げるべく、  
椅子から立ち上がった。  
「やべ! もうこんな時間か・・・おい! 和菜行くぞ」  
「な、なによ、いきなり!って・・・キャー!もうこんな時間。まったく裕ちゃんに関わるとろくなことが無いわ」  
 
A 大急ぎで学校へ向かう  
B 伊集院麗華の事を考えてみる  
C 二階へ戻り、全てを忘れて永眠する
 
 
 
Aを選択  
 
学校は、この近辺では有名な進学校。東大なんか毎年何人ものはいる  
からスゲーのなんの。正直俺のようなボンクラ・・いやいや、普通の奴が  
入れるわけないが、そこは運といえようか。  
「もう、裕ちゃんがもたもたするから、遅くなったじゃないの」  
「うっせぇーな!そう言ってちんたら歩くなよ。遅れるぞ!」  
「あーー、裕ちゃん話を逸らさないで。ぶーーー!!」  
ったくこの女は・・・・そう、俺にとって和名菜の性格が  
頭痛の種といえようか。もうちょっと、おとなしいければなぁ、可愛げ  
のあるんだが・・などと思っていると。  
「よーーよーー!!ご両人!朝からお熱いねぇ〜♪」  
クラスメイトの篠山徹(しのやまとおる)いつも通学では、なぜか  
バッタリ会ってしまう。別名放送局と呼ばれるくらい,  
噂をばら撒くのが趣味。コイツも俺にとって頭の痛い原因の一つだ。  
だいたい和菜が俺の幼馴染であるという事実も、こいつの発言が原因。  
でもなぜか憎めないやつ。俺ってなんで人が良いんだか・・・・  
 
A 篠山を無視して大急ぎで学校へ向かう  
B 篠山と3人で学校へ向かう  
C 家に戻り、全てを忘れて永眠する
 
 
 
A 篠山を無視して大急ぎで学校へ向かうで進めます。  
 
「そのコメントについては今は何も言わん!それより早くしないと遅刻だぞ!」  
「ゲゲッ!マジかよ!?」  
俺は篠山にそれだけ言うと走り出した。しばらくして、後ろから篠山の声が聞こえる。  
・・・とりあえず、忠告はしてやった。後は知らん。  
「これ以上は歩いてたら間に合わんっ!歩くんならおいてくぞ!」  
俺は和菜にそれだけいうとさらにスピードを上げた。  
「もお!待ってってばっ」  
和菜も同じようにスピードを上げてくる。律儀なやつだ。・・・いや、単に遅刻したくないだけか?  
 
「ここまで、くれば・・・っ、もう、大丈夫、だろ」  
俺たちは、昇降口でそれぞれゼェゼェと息をついていた。  
「もう、裕ちゃんっ、と、いると、いっつもこんなんばっかり・・・」  
・・・その言葉、そのままおまえに返してやりたいよ。と、そんなことを思っていた、そのとき。  
「あの・・・えと、お・・・おはようございますっ」  
突然、頭上から声がかかった。見上げるとそこには一人の少女が立っていた。  
きちんと着こなされた制服。ストレートの長い黒髪。かすかに赤い頬。  
顔立ちは美人系というよりカワイイ系。両手を前で組んで少し恥ずかしそうにしている。  
・・・そんな、清楚でおとなしそうな雰囲気を与える少女。  
彼女は雪村綾。(ゆきむらあや)俺の・・・  
 
A クラスメイトだ  
B 先輩だ  
C 後輩だ  
D 彼女だ  
E 奴隷だ
 
 
 
「おい、雪村!」  
俺は雪村に荒っぽく声をかけた。  
「は、はい!」  
雪村は俺の声に素早く反応する。  
「お前、何様のつもりで俺の頭上から声をかける?」  
雪村ははっとしたような表情を見せた後、俺の足元にひざまづいた。  
「も、申し訳ございません、ご主人様・・・」  
俺は・・・  
 
A・優しく声をかける  
B・やらしく声をかける  
C・靴で踏みつける
 
 
 
「冗談だよ」  
俺は雪村にそう声をかけた。なるべくやさしく。  
その言葉に雪村はほっとしたような表情をする。・・・が、まだどこか俺におびえているようだ。  
「なに、今の?裕ちゃん。雪村さんに「ご主人様」なんて呼ばせて・・・」  
今まで呆然と事の成り行きを見守っていた和菜が怪訝な目をして俺に問い掛けてきた。  
 
A 全部冗談のつもりだったんだが・・・二人ともまさか本気にするとは。  
「いやあ、雪村はついついいじめたくなるんだよなぁ」   
B ・・・和菜にこの関係を知られるとまずい。ごまかすか。  
「何いってんだ。ただのバツゲームだよ」  
C そろそろ時期がきたようだな。さて、和菜を堕とすとするか・・・  
「なあ、和菜。ちょっと話があるんだ・・・すぐ済むから付き合ってくれよ」  
 
 
「うむ、それでいい。って雪村、セリフ違うじゃん」  
「あ、そうですね。あはっ間違えましたぁ〜、えへ♪」  
雪村綾は俺のクラスメイト。今度授業の一環で家庭内暴力を題材にした、  
演劇をするために練習をしていた。  
「南方君、まだまだかなぁ〜。私ってドジだから・・グスン・・」  
つい涙目の雪村。俺ってコレに弱いんだよな・・・・・  
「そんな事はないよ。うん、まだまだ先の事じゃん。これからこれから」  
「え、そっそうですよね。私ったら・・・」  
頬を赤らめる雪村。  
・・・・ドキッ・・・・・・  
けっけっこう可愛いいじゃん。俺は雪村の肩に手をかけようとした時・・・  
「ずいぶん、お優しいのねぇ裕ちゃん」  
後ろから異様な雰囲気が・・・・  
 
A・和菜が裕樹に詰め寄る。  
B・祐樹が笑ってごまかす。  
C・うるせぇ〜っと言って和菜を突き飛ばす。  
D・その場から逃げる。
 
 
 
D・その場から逃げる。  
 
俺は後ろを振り返ることなく、その場から逃げ出した。  
けして和菜が怖かったからなどという理由ではなく、それより遥かに深刻な理由で・・・。  
「ちょっ、裕ちゃ・・・!」  
和菜が何か言いかけたその時・・・  
──キーン、コーン、カーン、コーン・・・──  
校内に響き渡るチャイムが、校門にまで流れてきた。  
有名な進学校ゆえ、うちの学校は遅刻等にはとかく厳しい。  
遅刻を恐れた俺の体は、二人にこの事を告げる前に動き出していたのだ・・・許せ、幼馴染とクラスメイトよ・・・。  
重ねて言うが、けして和菜が怖かったからではない、多分。  
 
HRに向かう他のクラスの担任を華麗に交わし、自分の──2年A組の教室へと駆け込む。  
教室に担任の姿は無い・・・どうやら間に合ったようだった。  
そして数秒後、和菜と雪村、そして担任の教師がほぼ同時に教室に入ってきた。  
 
A 「担任が美人教師」という、現実には滅多にないであろう幸運を、俺達2年A組の生徒は授かっているのだ  
B いや、それともう一人・・・担任と一緒に、女子大生らしき人が入ってきた・・・教育実習生か?  
C いや、それともう一人・・・うちの学校の制服を着ている、見慣れぬ顔の少女が・・・転校生か?
 
 
 
B いや、それともう一人・・・。担任と一緒に、女子大生らしき人が入ってくる。  
 
もしかして・・・教育実習生ってやつか?  
俺がそんなことを考えている間に、教室がにわかにざわめきだす。  
「はい、みんな。静かにしなさい」  
パンパン、と軽くてをたたきながら担任がクラス全体に声をかける。  
その一声で教室のざわめきは少しずつ落ち着き・・・静かになったころ担任が話し始めた。  
「えーと、前から言っていたことですが今日からこのクラスに教育実習生がくることになりました。  
いろいろ不慣れな点もあるかと思いますので、みんな進んで協力してあげるように。  
では、真田さん。自己紹介を」  
教育実習生は先生にはい、と返事を返すと一歩前へ出る。  
「皆さん、はじめまして。真田凜(さなだ りん)です。  
一ヶ月という短い間ですがどうぞよろしくお願いします」  
そして、軽く自己紹介をした後お辞儀をした。  
クラスの男たちがひゅー!ひゅー!とはやしたてる。・・・ちょっと古いぞ、おまえら。  
俺があきれ半分にその光景を見ていると・・・ふと、教育実習生と視線が合った。  
その教育実習生から俺は・・・  
 
A しっかりしていそうだけどすごく厳しそうな感じという印象を受けた。  
B 明るく元気で初々しい感じという印象を受けた。  
C 男に関してなら百戦錬磨というか妖艶な感じという印象を受けた。
 
 
 
B 明るく元気で初々しい感じという印象を受けた  
 
セミロングでストレートの髪にきっちりしたスーツが、教育実習生の初々しさを感じさせる。  
 
やがてHRが終わると、男子と女子は真っ二つに別れて盛り上がり始めた。  
男子があんなベタな反応をすれば、まぁそれも当然だな・・・。  
 
しかしまことに残念なことに、今日は真田先生の担当する日本史の授業はなく、いつも通りの退屈な授業が過ぎていくのだった・・・。  
 
──キーン、コーン、カーン、コーン・・・──  
「ふぅ、終わった・・・ようやく放課後か・・・」  
「夢の中できっちり六時間授業受けたトコ悪いんだけど〜・・・まだ昼休みなのよね」  
「おぉっ、和菜!いつからそこに・・・!」  
今チャイムが鳴ったばかりだというのに、もう目の前には和菜の姿があった。  
「・・・もう昼休み始まってから五分経ってるわよ」  
──訂正、俺の意識が覚醒してなかっただけのようだ。  
・・・って、なら無駄な時間を使っている暇はない!  
貴重な昼休みは有効に活用せねば・・・。  
 
A 購買でパンを買って、和菜と一緒に教室で食う  
B 購買でパンを買って、一人で屋上で食う  
C 購買でパンを買って、図書委員のカウンター当番に向かう  
D 購買でパンを買って、放送部の当番に向かう
 
E 学食に行く  
 
 
B 購買でパンを買って、一人で屋上で食う  
 
昼間の屋上は結構誰もいない、って何で俺一人かって?  
教室では和菜がいるから・・・って言えないよなぁ。  
「いやぁ、ここは落ち着くなぁ」  
屋上で真っ青な空を見るのが、大好きって言ったら笑われるか。  
「あのぅ・・・・ここ、いいですか?」  
「わ、わ、わ、」  
いきなり後ろから声を掛けられ、慌てる俺。あわてて持っていたパンを  
落としそうになる。振り向くと一人の女子生徒が手弁当をもって立っていた。  
 
「ちょっと驚きました?ふふふ・・・」  
「あ、嫌・・・・ははは」  
その女子生徒を俺はマジマジと見てしまった。  
髪はちょっと茶色かかったショートヘア。整った顔にはくりくりとした目。  
桃色の唇。スタイルはスレンダーっていった感じ。  
 
うちの学校は別名アイドル校って呼ばれる程、美少女が多い。  
事実、学園祭では、近辺の高校からの野郎どもが大挙押し寄せるからもう  
大変。毎年学校は、上や下やらの大騒ぎ。  
 
「あのぅ、ここでお昼を食べていいですか?」  
「あ、うん、別に良いけど・・・教室では食べないの?」  
「いえ、別に深い理由はないのですけど、一人の方が好きなので」  
「ふぅん」  
 
A・彼女の名前とクラス名を聞く。  
B・何も聞かないでもくもくとパンを食べる。  
C・彼女と雑談。  
D・動悸が高ぶって・・・・彼女を押し倒す。  
E・その場から別の場所に移動。
 
 
 
B・何も聞かないでもくもくとパンを食べる。  
急に知らない男に話し掛けられても彼女だって混乱するだろう。  
俺は何も聞かずにもくもくとパンを食べつづけた。  
「あのー・・・・」  
やがて、女の子が口を開く。  
「ん?」  
「いえ、なんでもないです・・・」  
が、俺が反応を返すと話すのをやめてしまった。  
再びの沈黙。女の子も俺もそれきり何もしゃべらなかった。  
 
女の子とは屋上で別れ、そのまま教室へと戻る。  
今日の5時間目は・・・そうか体育か!  
「よっしゃー!次は待ちに待った体育様っ、プールだぜ!」  
思わず騒いでしまう。が、うれしそうなのは俺だけではないので特に問題はない。  
「裕ちゃん、すっごいうれしそうだね・・・」  
和菜が呆れたような顔で俺に声をかけてきた。  
「そりゃ、こんな暑い中プールには入れるのはまさに天国だろ?」  
「ふーーーーーーん・・・」  
和菜が「本当にそれだけか」というような疑わしそうな目で見ていたが気にしない。・・・気にしたら負けだ。  
 
俺は更衣室の前で和菜と別れると、すばやく中に入って着替えをはじめた。  
・・・和菜にはああいったが、半分はウソだ。(多分読まれているとは思うが)  
確かに、確かに・・・このクソ暑い中プールに入れるのは大変にうれしい。  
しかーし!しかしだ。やはり、なんと言っても女の子の水着姿だろう。  
思春期の男としては、どうしてもそこに目が行きがちなのですよ。  
着替え終わった俺はプールへと出た。さてと、目の保養目の保養・・・っと。  
 
A やっぱり妥当なセンで和菜。あいつああ見えて結構スタイルいいんだよなぁ・・・  
B 雪村・・・ある意味すごくスク水が似合いそうだが。どこにいるんだ?  
C やはりここは合同授業の利点を生かしてだな、学園一の美少女の水着姿を・・・  
D 真田先生・・・はいるわけないか。しかたない、こりゃ脳内補完だな。  
E そういえばさっきの女の子・・・・
 
 
 
C・やはりここは合同授業の利点を生かしてだな、学園一の美少女の水着姿を・・  
拝みたいと思いつつプールを見回すと・・・・  
「おぉぉぉ!・・・・いた!!」  
思わず声が出る俺。  
 
伊集院麗華(れいか)様のお姿が!!さすがは学園一の美少女の水着姿。  
一流モデルの血を引くとあって、顔は文句なしの美少女。  
スクール水着ではもろに体の線が出るため、大きな胸、くびれた腰、すらりと  
長い手足の抜群のスタイルが強調される。さらに加えれば・・・  
水着の帽子をかぶっているため、普段の長いロングヘヤーは隠されるが、  
数本の髪が頬についている色っぽさ。  
 
クラスの野郎どもも、どよめきと喚声があがる。  
「やっぱいいよなぁ、麗華様・・・・」  
「なぁ〜に、鼻の下伸ばしているのよ、裕ちゃ〜ん!」  
「げげ!!和菜!いつのまに」  
あっと言う間に血の気が引く感じ。いつも間にか水着に着替えた  
和菜がそこにいた。  
 
「ふ〜〜〜ん、裕ちゃんは、私よりも麗華さんの方がいいのかしら?」  
「そうよねぇ、スタイルいいもんねぇ・・・・」  
なぜか寒気がする俺・・・何かヤバイ感じ。  
 
A いやぁ目の保養だよ、和菜は別って笑いながら話す俺。  
B そそくさっとその場から離れる。  
C 和菜を無視して、伊集院麗華(れいか)様のお姿をまた見る  
D お!先生が入ってきた、これは天の助け。思う俺。  
E イキナリ笛が鳴って驚いてしまう、和菜と俺。
 
 
 
C 和菜を無視して、伊集院麗華(れいか)様のお姿をまた見る  
 
しかし、無視しようとは試みるものの、背後の殺気はそうそう無視できるものではない。  
ならば・・・  
「ハッハッハッハッ!さらばだ、北畠君!」  
麗華様をより良いポジションで見ようと群がっている下劣な野郎共の中へ、俺は全力疾泳で逃走した。  
いくら男勝りの和菜とは言え、こんなむさ苦しいところまでは来たくあるまい。  
 
「おぉ、さすがに凄い嗅覚だな・・・まさにここはベストポジ・・・・・・ぐはっ!」  
突然、急所に走る激痛・・・男子の誰かが、水中で蹴りやがったらしい・・・。  
「おいっ、誰か今蹴・・・・・・つっっ!」  
今度は足を踏みやがった・・・それも、方向からしてさっきと別の輩が・・・。  
そう、俺は大事な事を失念していた・・・。  
和菜とじゃれあった直後に野郎の群れに入る事が、どれほど危険であるかを・・・。  
そして俺は授業が始まるまで、野郎共のリンチを受け続ける事になるのだった。  
 
──キーン、コーン、カーン、コーン・・・──  
六時間目終了のチャイムが響き渡る・・・あぁ、今度こそ放課後か・・・。  
ただでさえ疲れるプールの授業の後・・・更にその前にリンチを食らった俺にとって、六時間目の授業は最早苦行であった。  
さて、この後は部活なわけだが・・・俺の部活は・・・  
 
A 野球部だ。グラウンドへ行かなくては  
B 剣道部だ。剣道場へ行かなくては  
C 軽音楽部だ。音楽室へ行かなくては  
D 歴史研究部だ。部室へ行かなくては  
E 帰宅部だ。そして今日は約束が・・・
 
 
 
B 剣道部だ。剣道場へ行かなくては  
俺は周囲への挨拶もそこそこに、剣道場へと向かった。  
何でも普通にやってる俺が・・・唯一真剣に、そして長く続けているのが剣道だ。  
まあ、たいていの人間には「意外〜」っていわれるが。  
 
<今日は個人練習に変更!各自の練習メニューを終えてから帰宅すること!>  
剣道場に行くと入り口の窓ガラスに殴り書きされたそれが張られていた。  
今日は個人練習か・・・ま、いいや。  
俺は更衣室へと向かった。今日の練習メニューをこなすために。  
 
「ふーっ、終わった・・・」  
気が付けばあたりは薄暗くなってきていた。  
薄暗い道場の中で一息ついていると、突然パッと電気がつけられる。  
・・・入り口のほうを向くと、そこには雪村がいた。  
「お疲れ様です、南方君」  
こちらに近づいてきてタオルとスポーツドリンクを差し出してくる。  
「お、用意がいいな。サンキュ」  
俺がそれらを受け取るとうれしそうに笑いながら向かい側に腰をおろした。  
「ずいぶんがんばってましたね?」  
俺がスポーツドリンクを飲んでいると雪村がそういった。どうやら見られていたらしい。  
「見てたのか?」  
「ええ、声もかけたんですけど・・・気が付かなかったらしくて。自主練してたみんなも苦笑いしてました」  
「なんか、恥ずかしいなぁ・・・ところでみんなは?」  
「え・・・ずいぶん前に帰りましたよ?」  
俺、そんなに夢中になってたのか・・・。それに、こんな時間まで雪村がいるってことは・・・やっぱり待っててくれたんだよな?  
 
A 「待っててくれてありがとうな」俺は雪村に素直に礼を言った  
B 「さーて、帰ろうかっ」なんとなく気恥ずかしくなり俺は立ち上がりながら雪村にそう言った  
C 「何で待っててくれたの?もしかして・・・俺と二人っきりになりたかった?」俺は冗談で雪村にそう言った  
D 「みんな帰ったってことは・・・誰もいないんだ?」俺はそのまま雪村を押し倒した
 
 
 
C 「何で待っててくれたの?もしかして・・・俺と二人っきりになりたかった?」俺は冗談で雪村にそう言った  
 
「え・・・」  
俺が言ったとたん、雪村の白い頬に朱がさした。  
「あ・・・や、やだ、そんな、ど、どうして・・・」  
しどろもどろになりながらうつむいて、そのうち彼女は黙り込んでしまった。  
・・・これは。  
これはあれか。いわるゆその・・・ず、図星ってやつか。  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
俺と雪村の間に、それはもう気まずい沈黙が続く。  
こ、こういうときは、どうすればいいんだっ!?  
雪村を盗み見る。見ていることがバレないようにって、俺は妙に慎重になっていた。  
そして俺は。  
白い頬が、今はほてったようにほのかな桃色に染まっていることに気づかされて。  
伏せた目を縁取るまつげが、印象よりずっと長いことにも気づいてしまって。  
見下ろす体が本当に細くて、華奢で。  
それが震えていることまで、わかって、しまって。  
「雪村・・・」  
喉はいつの間にかカラカラに渇いていた。  
雪村は、俺の呼びかけに答えず、ただ黙ってうつむいている。  
彼女の細い体に誘われるように、俺は手を伸ばす。細く薄い、肩に触れた。  
・・・よし、嫌がってない。  
それが妙にうれしくて、俺は少しだけ指先に力を込めてから、  
雪村を腕の中に引き込んだ。  
 
A 「・・・俺、勘違いしてるか?」 俺は雪村の目を覗き込んで確認した。  
B う、動けない・・・なにをしていいのか分からず俺は硬直した。  
C これはもう、いいってことだよな。黙ってそのまま床に引きずり倒す。 
 
 
 
A「・・・俺、勘違いしてるか?」 俺は雪村の目を覗き込んで確認した。  
 
「・・・・ううん」  
雪村はゆっくりと頬を赤らめながら顔を見上げて、じっと俺を見ていた。  
「わ、私・・・その・・・・」  
言葉を詰まらせる雪村。俺は次の言葉が気になった。ふと見れば、  
 
・・・・涙?  
感際立ったのか、雪村の瞳には大粒の涙が今にもこぼれそうな  
状態になっていた。  
「わ、わ、ごめん!」  
女を泣かせた!しまった!思わずその場から離れる俺。  
呼吸が荒くなるのが自分でもわかった。  
 
「あ、ごめんなさい。私ったら・・・」  
しばしの沈黙が二人におとずれる。だが、  
「南方君、私・・ずっと前から・・・・」  
え?それって・・・・・告白?  
思いがけない雪村の言葉に、気持ちが高ぶる俺・・・  
 
A 「雪村・・・それ、ほ、本当か?」っと思わず言葉が出て・・・  
B 思わずもう一度、雪村を自分に引き寄せて・・・  
C これはもう、いいってことだよな。そのまま押し倒す。  
D 自分の顔を雪村に近づけて・・・・ 
 
 
 
B 思わずもう一度、雪村を自分に引き寄せて・・・  
 
「きゃっ」  
雪村が驚いたような声をあげ俺にしがみつく。  
・・・頬が熱い。心臓も張り裂けそうなほどにバクバクいってる。  
雪村に何か声をかけてやりたかった。  
だけど、それは言葉にならずにそのまま消えていく。  
「み、南方、くん・・・?」  
しばらくして、雪村が俺にしがみついたまま潤んだ顔でおそるおそる見上げてくる。  
その瞬間。  
───どくん。  
ひときわ大きい心臓の高鳴り。  
それと同時に俺の中にふつふつ湧きあがってくる感情。そして、そのままこみ上げてくる。  
何だろう、この感情は・・・。  
俺は・・・  
 
A 雪村を抱きたい?  
B 雪村を堕としてやりたい?(*快楽的に。鬼畜ではなく)  
C 雪村をめちゃくちゃに犯して泣かせてやりたい?
 
 
 
B……雪村を堕としてやりたいと思った。  
 
今まで俺は、この子に対して性的感情なんか持った事は無かった。  
今度の授業でやる演劇だって、俺の役を羨ましがる男連中は山のようにいたが、  
ハッキリ言って俺にはピンと来なかった。  
この喋りかたといい、体つきといい、顔立ちといい、ドロドロした俺たち男の欲望とは、  
あまりに遠い場所にいるように思っていた。  
しかし、今俺の目の前で、荒い吐息をして何かを懇願するかのような瞳で見つめる雪村の姿に、  
黒い情欲が湧き上がって来た。  
この子の喘ぎ声を聞いてみたい。大きな声での叫びを、甘えるような囁きを、  
快楽に耐えながら俺の名を呼ぶ声を。  
「……、雪村……っ!」  
間髪いれず、不意打ちのように俺は雪村に唇を重ねた。  
「んんっ!?ん、んんん……」  
雪村は一瞬身体がこわばったが、それ以上抵抗するでもなく、俺と唇を重ねている。  
その時、  
 
A不意に俺は雪村の唇に舌を入れた  
B不意に雪村は俺の唇に舌を入れてきた  
C不意に誰か道場に入ってくる足音が聞こえた
 
 
 
C 不意に誰か道場に入ってくる足音が聞こえた  
 
「・・・・・・っ!」  
そしてその足音を聞いて、俺はとっさに我に返る。  
・・・そうだ、いくら雪村が俺に好意を持っていてくれたからって、俺は何をしようとしてたんだ・・・。  
まもなくこの場所に入ってくる「誰か」に備え、俺は雪村から一歩下がって、息を落ち着けた。  
 
「き、君は・・・・・・何で、ここに・・・?」  
入ってきた「誰か」は、全く予想外の人物・・・さっき俺が屋上で会った、名も知らぬ女の子だった。  
剣道部員かと思い起こしてみたが、全く見覚えがない。  
こんな時間、こんな時期に見学というわけでもないだろう。  
 
「ごめんなさい、お邪魔をしてしまったみたいですね・・・顔を出さずに引き返そうとも思ったんですが、足音を立てた時点で、もう邪魔になってしまったようなので・・・」  
「いや、だから君は何で・・・」  
「私の事は気にしないで下さい。私のせいで中途半端に終わってしまっては、雪村さんに申し訳ないですから」  
雪村の事を知ってる・・・?  
雪村の知り合い、なのか・・・?  
 
「では、私はこれで・・・」  
そう言って彼女は、俺らの前から去ろうとした。  
「ちょっと、待っ・・・!」  
俺は彼女の事を追いかけようとした・・・が、雪村によって、ガシッと袖を掴まれてしまう。  
「雪村・・・?」  
「南方君・・・私、このまま中途半端なんて、嫌だよ・・・」  
雪村はそう言うと、そのまま俺に体重を預けてきた。  
 
A 今は謎の女の子の事を忘れ、雪村との行為に戻る  
B 雪村の体を引き離し、謎の女の子を追う
 
 
 
A 今は謎の女の子の事を忘れ、雪村との行為に戻る  
 
名も知らぬ女の子が気になる事は、気持ちの上ではそうだった。  
だが、今雪村が自ら俺に身を任せている。このチャンスはない。  
体が熱くなるのが自らわかる。息も乱れはじめてくる。  
 
「雪村…さっきの子、知っているの?」  
「南方君、今は聞かないで。私・・・。ごめんなさい、こんな女で」  
「でも、南方君への気持ちは本当だよ。だから・・・」  
そう、言い終わらない内に今度は雪村自ら、唇を俺の唇に重ねた。  
 
……甘い……  
 
前とは違うキスの味。俺の中でさっきの感情が蘇りはじめていた。  
雪村を抱きたい!て言う感情が、俺の頭の中でもたげてくる。  
そう思った時、唇に違和感を覚える。なんと今度は、雪村自ら  
俺の唇に舌を入れてきたのだ。  
 
くちゅっ・・・・ぴちゅ・・・・じゅるるる・・・・くちゅっ・・・・  
 
淫乱な音が周りに響く。唇を繋げたまま、しばらく立ち尽くす二人。  
 
………ぶちゃっ………れろっ………くちゃ……ぷちゃ……  
 
いつの間にか、俺はもう夢中になっていた。  
 
A 俺は雪村の制服に手をかけ・・・・  
B 雪村の腰に手を伸ばし、そのまま彼女をその場に押し倒し・・・  
C 長いキスの時間、俺は・・・・ 
 
 
 
A 俺は雪村の制服に手をかけ・・・・  
 
自然に手が動き俺は雪村の制服を脱がし始めた。  
「んっ・・・」  
少し雪村が声を出すけど抵抗はしていない。  
俺はそのまま彼女を下着だけの状態にした。  
 
・・・早くやりたい・・・  
 
俺は、彼女のブラジャーを外し・・・  
 
A 押し倒して胸にしゃぶりついた。  
B 乳首をつまみつつ下にも手をかけた。  
C 自分も服を脱ぎペニスを雪村に見せつけた。
 
 
 
B 乳首をつまみつつ下にも手をかけた。  
 
「これが雪村の・・・」  
白いふくらみの上にぽつりと咲いている赤い花・・・  
俺は親指と人差し指でその固くなった蕾をつまむ・・・  
「あ・・・」  
口に含むと、汗の香りがした・・・  
俺はそのまま、雪村の腰に手を這わせる・・・  
「あっ、そこは・・・いやんv」  
俺の指が、まだ男を知らないであろう雪村の股間に到達する・・・  
その手前には、鬱蒼とした森が茂っていた。  
俺は・・・  
 
A・剃っちゃえ!  
B・そのまま!
 
 
 
B そのまま!  
 
「あ、駄目です。だめ・・・」  
雪村の拒絶の声は小さく、止めようと伸びる手の力も弱かった。  
「だめ? 何が?」  
俺はわざとすっとぼけたまま、茂みの上に指を這わせる。  
「それは・・・その」  
雪村の肌を染める紅色が一段と深くなる。恥ずかしそうに俺から視線をはずして軽く唇を噛む雪村に、俺の情欲はますます煽られた。  
「言わなけりゃ分からないよ。俺、女のことなんか何も分かってないんだからさ」  
髪をすくように何度も何度も茂みの間に指を通しながら、俺は意地悪く雪村に囁いた。  
「・・・・・・うそつき」  
雪村は身をよじって恨みがましげな目で俺をにらむけど、嘘じゃない。  
今だって、どうしたら雪村が悦んでくれるか、気持ちよくなってくれるか分からなくて、あれこれ模索している最中なんだから。  
「南方くん・・・」  
同じ動きを繰り返しているうちに、雪村は切なそうに俺の腕をさすりはじめた。  
「ん・・・なに?」  
「お願い・・・」  
ともすれば触れ合ってるこの距離ですら聞き逃してしまいそうになるほど小さな声。  
「・・・お願いって?」  
「だから・・・その」  
「だから?」  
俺はやっぱり、意地悪く聞き返す。指は相変わらず、彼女の茂みをさするだけ。  
「言ってよ。雪村は、俺にどうしてほしいんだ?」  
言いながら唇で雪村の胸元に触れる。けど触れるだけだ。与える刺激は、ほんの少し前の前戯よりずっと弱いだろう。  
「・・・・・・いじわる」  
ぽつりと、雪村は囁く。涙目になって俺を睨んだ。彼女の胸が深く上下したのに気づく。深呼吸したのだろう。  
俺は小さく、口元に笑みを浮かべていた。こんな俺相手に、緊張して必死に呼吸を整えている彼女がおかしくて───かわいくて。  
だから俺はじっと待った。彼女が告白した時同様の勇気を出して、言葉にしてくれるのを。  
「・・・焦らさないで、触ってください。もっと、気持ちよくして・・・」  
 
A 「OK。ご褒美だ」 俺は彼女の深いところまで指を伸ばした。  
B 「そんなんじゃまだ駄目だ。もっとちゃんと言わないと」 俺は意地悪く彼女から体を離した。  
C 「いいよ。・・・ただし、交換条件を飲んでくれるなら、だ」 俺は雪村の手をとって、俺の体に導いた。
    
 
 
「そんなんじゃまだ駄目だ。もっとちゃんと言わないと」   
俺は意地悪く彼女から体を離した。  
「そんな…」  
目に涙を浮かべ、恨めしそうな視線を俺に送る雪村。  
そんな彼女の姿を見て、俺の中にサディスティックな  
欲望がふつふつとわき上がってきた。  
「じゃあな」  
俺は雪村をそのままにしてその場を立ち去ろうとした。  
「……待って」  
あわてて身体を起こし、俺の腕にすがりついた雪村が  
消え入りそうな声で訴えかける。  
「……お願い。私のおっぱい舐めて…下さい。……あそ  
こを……いじってください」  
 
A 無視してその場から立ち去る  
B 雪村の身体を愛撫してやる  
C 「自分でやってみろよ」とオナニーを強要する  
D もっといぢめる
 
 
 
B 雪村の身体を愛撫してやる  
 
「じゃあ・・・その場に寝転がってくれる?」  
「うん・・・・・・」  
そう言って寝転がる雪村は、相変わらず恥ずかしそうな表情をしていたが、僅かな悦びを感じているようにも思われた。  
ますます征服心を肥大化させて、俺は雪村の上に覆いかぶさる。  
 
「尖がってて・・・可愛い」  
「・・・・・・っ!」  
乳首に軽く口づけた瞬間、雪村はビクビクッと敏感に反応し、背中を反らせた。  
余りに敏感な反応に少し驚いたが、俺は構わず胸に舌を這わせ、秘部へと手を伸ばす。  
ショーツの上からでも濡れている事が分かるほど、ソコは湿り気を帯びていた。  
 
「もうビショビショじゃん・・・こんなに濡らしてたんだ?」  
「いやぁ・・・それは、だって・・・南方君が焦らすからぁ・・・・・・」  
更に頬を赤らめる雪村・・・。  
──もっと雪村を感じさせたい──雪村の言葉と表情が、そんな欲望を高まらせていく。  
 
俺はショーツの中に手を滑り込ませ、十分に濡れた秘部に、指を一本突き入れた。  
「あぁぁっ・・・! そんなっ、いきなりぃ・・・・・・」  
十分濡れていただけに難なく指は入ったが、それでも膣内の締め付けは相当キツイ。  
膣内で指を揺すって滑りをつけながら、徐々にピストン運動を進めていく。  
ピチャピチャといやらしい音が、室内に響き渡った。  
 
俺は・・・  
A 一旦指を抜き取ると、更に本数を増やして再び突き入れた  
B チャックを下ろして硬くなったモノを取り出すと、体の向きを変えて、69の体勢になった  
C 雪村の愛液で濡れた指を、彼女の顔面に差し出し、再び焦らしてみる事にした
 
 
 
 ぐちゅ…… ぐちゅ……  
 淫らな楽曲を奏でながら、指先が雪村の秘所を掻き回していく。  
「んんっ、はうっ」  
 先端を出し入れするたびに、顔を歪めて少女はあえぐ。  
「やああっ…… 南方くぅん」  
 嬌声をあげながら瑞々しい肢体を弾ませる。そして、  
「お願いっ、もっと強くっ、んんああっ」  
と、おねだりする。  
 (指だけで逝ってしまうな)  
 激しいよがり様を見ると、すぐにでも絶頂に達してしまいそうだが、それは  
本意ではない。まだまだ俺は楽しみたいのだ。たぶん雪村もそうだろう。  
 唇の端から涎が漏れ出しているのにも気づかず、喘ぎ声をあげ続けている  
少女の顔を一瞥すると、俺は、膣中に挿入していた指を離してしまった。  
 
「えっ…… 」  
 唐突に快楽という名の刺激が消え去って、雪村は呆然とした表情を浮かべている。  
「な、なんで? 」  
 どうしてやめちゃうの。とまでは言えずに、ふっくらとした頬を真っ赤に  
染め上げながら、もの欲しそうに見つめる。  
 
 もっと焦らしたい、苛めてやりたい。  
 
 脳裏の奥から出される本能に従った俺は、膣から抜き出した指先を彼女の  
眼前に突き出した。  
「雪村って、本当にいやらしいだね…… 」  
「いやっ、言わないでっ」  
「根元まで、ぐっしょりだよ」  
 つんとした刺激臭が鼻腔を刺激して、雪村は逃れようと首を振った。  
しかし、俺は頭を抑え付けて、視線から外れないように固定する。  
 
「南方くぅん、お願い」  
 指先を突きつけたまま、更に焦らしてみると、流石に堪らなくなって来たのだろう。  
雪村は、愛液でぬれた太腿をもじもじと擦りはじめた。  
「何を?」  
 俺は意地悪く問い返す。可愛らしい彼女の口から卑猥な言葉が紡ぎ出される瞬間が  
待ち遠しい。  
「だから、して…… 」  
「はっきり言わないとダメだよ」  
 興奮しているはずなのに、俺の口調は妙に冷静だった。雪村は追い詰められた。  
 
「お願いっつつ! 私のアソコを南方くんのモノで掻き回してっ! 」  
 彼女の絶叫が、部屋中に響き渡った。  
 
A 雪村の望みどおり、モノを挿入してあげる  
B 自分ですれば、と言って自慰を強要する  
C さらに焦らして、耳たぶや首筋を愛撫する
 
 
 
A 雪村の望みどおり、モノを挿入してあげる  
 
 その、真剣な声がわんわんと響いた後、部屋は短い沈黙を得て静まり返った。  
「あ・・・」  
 自分の言った台詞の恥ずかしさに気づいて、雪村はまた頬を染め、目をそらして唇を噛もうとする。  
 けれど俺は、それを許さなかった。  
 彼女の太ももを捕まえ、二本の足の隙間に自分の足をもぐりこませる。  
「きゃっ」  
 小さな悲鳴が耳元で上がった。彼女が驚いて目を見開くのを見つめながら、俺は高ぶりをあてがい・・・差し込む。  
「───ぁあ・・・っ」  
 ゆっくり時間をかけてなんて悠長なことはしない。俺も雪村も、そんなことは望んじゃいないんだ。  
 彼女が背をそらして快感から逃れようとするのを抱きとめながら、早急に最奥を目指した。  
「・・・んぅ」  
 深く熱い吐息を胸に感じながら、俺は根元まで押し込んだところで腰をとめた。  
「す・・・っげ・・・」  
 情けない話だけど、思わず声が漏れるのはどうしようもなかった。  
 焦らしに焦らされた雪村の中はあったかくてドロドロで、けど貪欲に俺を締め付ける。  
「すげぇよ、雪村・・・」  
 快楽に堕としたいと望んで焦らしまくったくせに、もう俺の方が気持ちよくておかしくなりそうだった。  
 見下ろせば、彼女も深く浅く呼吸を乱して、惚けた目で俺を見上げている。  
「南方、く・・・んぁ」  
 彼女の声が俺を呼ぶ。  
 ああもう。  
 かわいくて、気持ちよくて、もっと気持ちよくなりたくて、気持ちよくしてやりたくて。  
 だから、俺は・・・  
 
A 最初はゆっくり。まずは腰を上下左右に動かして円運動だ。  
B 最初から猛攻撃。ガンガンに突いてやる。  
C まずは彼女の番だ。雪村に動いてもらおう。
 
 
 
C まずは彼女の番だ。雪村に動いてもらおう。  
 
雪村はねだるように俺を見つめる。  
「雪村・・・」  
今の雪村を見ていると、いじめてしまいたくなる。  
こういう事に無縁の存在に見える雪村。  
その雪村が恥かしそうに俺を求めてくる。  
そして、俺が焦らしたり、恥かしいことを言うと、その一つ一つに反応する。  
「自分で動いてよ」  
だから俺は雪村に命令した。  
雪村は恥かしそうに顔を伏せて、俺にしがみついた。  
「雪村が動かないなら、ここでやめるぜ」  
わざと冷たい声で言った。  
いや、いやと、雪村が首を振る。  
雪村の髪がふわりと揺れ、シャンプーの匂いが広がった。  
「なら、はやく」  
ぺしぺし、いやらしく雪村の尻をたたく。  
雪村が恥かしそうに動く。  
全然なれていない、ぎこちない動き。  
けど、それが快感だった。  
それに中は濡れているけど、きつく絞めつけてきて、とても気持ちいい。  
俺はすぐに荒い息をするようになった。  
「ん・・・ん・・・ぅん・・・」  
恥かしいのか、雪村は歯を噛み締めて喘ぎ声を押し殺している。  
「雪村の声を、聞きたい」  
「だ・・め・・。恥かしいぃ・・・よう・・・」  
消えてしまうぐらい、小さな声だった。  
俺は  
 
A そんな雪村にキスをする。  
B 自分から動いて喘ぎ声を上げさせる。  
C 乳首をつねって悲鳴を上げさせる。
 
 
 
B 自分から動いて喘ぎ声を上げさせる。 
 
もっと雪村のえっちな声を聞きたい。  
もっと雪村のえっちな顔を見たい。  
そして雪村にもっと気持ちよくなって欲しい。  
「ありがとう、次は俺の番だ」  
俺は雪村の髪をやさしく撫でてやると、今度は自分からゆっくりと動き始めた。  
「んぅ……あっ……はぁ…あぁ〜ん」  
最初はまだ恥ずかしさが残っていたのだろう。唇を噛みしめ、必死に声を出さな  
いようにしていた雪村だったが、俺の動きが激しくなると、こらえきれなくなっ  
ただろう。いつしか唇から可愛らしい歓喜の歌声が漏れ始めた。  
「気持ちいいのか?」  
「うん……あのね…」  
「何だ?」  
恥ずかしそうな表情を浮かべた雪村が小さな声で呟いた。  
「だっこして欲しいの…」  
俺はこくりとうなずくと、雪村の身体を抱え、そのまま身体を起こした。  
「南方くぅん…」  
対面座位の形になると雪村は俺の身体に腕を回し、積極的に唇を重ねてきた。  
「ん…んふぅ…」  
何かに憑かれたかのように唇を貪り続ける雪村の身体を下から突き上げた。  
「いいの……南方くんのが奥に当たって……あふぅん……」  
俺のペニスが奥に当たるたびに雪村の身体が跳ね上がる。  
俺の身体にぴったりとくっついた雪村の火照った肌。目の前にあるえっちな顔。  
耳に届くえっちな声。それに俺のペニスを締め付ける温かなアソコ。雪村のす  
べてが愛おしく、心地よく、そして俺を興奮させた。  
 
俺は  
1 このままの体位で雪村を攻める続ける  
2 俺はバックが好きじゃ〜  
3 俺は松葉くずしが好きじゃ〜  
4 俺は駅弁が好きじゃ〜
 
 
 
俺はバックが好きじゃ〜  
 
『もっと激しくしてもいい?』  
俺は唇を離し彼女に尋ねた。  
『う…んっ、ひゃぅっ、もっとっ、もっとっ、あたしのコト、気持ち良くしてぇっ』  
恍惚の表情を浮かべて雪村が答えた。  
『本当にえっちだな、雪村は』  
ゆっくりと体位を変えながら意地悪く囁く。  
『こんなにえっちな女の子には…たっぷりお仕置きだな』  
そうして彼女を四つんばいにさせるといっそう激しく腰を突き立てた。  
『だっ…て、ふゃぁっ、南方くんと、んッ、してるんだ…って思うと、はンっ、どんどん…んぁっ、気持ち良くなってきちゃうだも…んっ』  
可愛く喘ぎながら雪村は答えた。  
そんなことを言われては男冥利につきる。  
目の前の小柄な少女が、自分との行為に酔い痴れているのかと思うと、いっそう快感が押し寄せてくる。  
『だからっ、南方くんも…っ、あんッ、もっとっ、たくさん…んっ、して…っ、えっちなあたしのコトっ、はァンっ、お仕置きしてぇ…っ』  
 
発達しきっていない肢体をあられもなく振り乱しながら、雪村は淫らにおねだりする。  
腰の動きはそのままに、俺は両手を小振りな双丘へのばすと、かちかちに硬くなっている突起をつまみ、揉みしだいた。  
ボリュームはやや物足りないが、白くすべすべしていて弾力があり、俺の手のひらを十分に楽しませた。  
乳房への刺激すると、それに呼応するかの様に、締め付けが強くなる。  
結合部が奏でるぐちゃぐちゃという淫音とともに、だんだんとピストンが激しくなっていく。  
 
『ンッ、あぁっ、いいっ、気持ちいいよぅっ』  
雪村が切なげに嬌声をあげる。  
『あんっ、あたし…っ、ひゃぅっ、もうイッちゃうっ…!』  
前後運動のリズムとともに快感が高まっていく。  
『ンッ、俺も…、もう出そうだっ』  
俺が自分の陰茎を引き抜こうとすると、  
『今日はだいじょぶだからっ、んぁぅ…っ、あたしの膣で…っ、出してっ』  
彼女が息も絶え絶えに答えた。  
いうが早いか、猛烈な絶頂感が押し寄せてくる。  
『イクぞっ!』  
『きて…っ!あたしのアソコに南方くんのせーえき出してぇっ!』  
ビクッ!びゅるッ!びゅびゅっ!  
『ふぁァンッ、あっああっ、イッちゃうっ!イッちゃうよぅっ!』  
 
俺は彼女の中にありったけの欲望と快楽をぶちまけた。  
糸が切れるかのように倒れこむ。  
『とっても…気持ちよかった…、南方くんは?』  
『すっげぇ…良かった』  
『ほんとに?』  
『ああ、だってほら、思いっきり射精しちまったし』『うん…、あたしの中に、たくさんせーえき出てる…』  
言いながら唇を求めあう。  
『でも、南方くんの…、あたしともっともっとしたいって言ってるよ?』顔を紅潮させたまま甘く囁く。  
指摘されたとおり、達したばかりにも関わらず俺の陰茎は硬さを保っていた。  
 
A 『今度はあたしが上に…なるね』  
B 『お口でしてあげようか?』  
C せっかくだが今日はこのぐらいにしとこう。
 
 
 
B 『お口でしてあげようか?』  
 
「え・・・?」  
 雪村の一言に、俺はぽかんと口を開けてしまった。  
「ゆ、雪村、今、なんて・・・」  
「え・・・だから」  
 改めて問い返すと、さっきまでの痴態が嘘みたいに雪村は恥じらい頬を染める。  
「・・・・・・その、お口でするの、男の人は喜ぶって・・・違うの?」  
 うわ。  
 心臓が鳴った。どくんと鳴ってきゅうっと締め付けられた。  
 さんざん雪村を焦らして苛めて鳴かせておいてなんだが、今のはその、めちゃくちゃ腰にきた。  
 ごくりと唾を飲み込んで、俺は雪村の顔を見つめる。  
 恥じらいと情事の残り火で頬を染め、小さな唇を動かして話す雪村。  
 こ、この、ちっちゃな唇が、お、俺の、を?  
 そう思うだけで血が逆流し熱が一点に集中する。  
「・・・是非、お願いしまっす」  
 俺が大きく首を縦に振ると、雪村は恥ずかしそうに、けど嬉しそうに微笑んだ。  
 おずおずと、彼女の細い腰が離れていく。それを名残惜しいと思いつつ俺も彼女から抜け出した。  
「ん・・・ぅ」  
 ポン、とコルク抜きみたいな軽い音と一緒に、俺と雪村は別のものになる。  
「じゃあ・・・するね」  
 
 雪村の指が伸びて、俺のものを捉えた。  
 俺の放ったものと彼女がぬらしたものでベタベタのそれを、いとおしげにそっとなでる。  
 くう・・・やっべ、俺、今のでも結構・・・・・・あれ?  
 雪村は軽くそれをなでたきり、ぴたりと動きを止めてしまった。  
「どうした? 雪村」  
 見れば彼女は困惑した顔で、じっと俺の腰を見下ろしている。  
 ・・・実物を見て怖気づいてしまったのか。  
 まあ仕方ないよな。自分で見てもそんなきれいなモンじゃないし、しかも今はこんなにベタベタしてるし・・・  
 無理しなくていいぞって俺が声をかけようとした途端、雪村は決意を秘めた強い目で俺を見上げた。  
「・・・南方くん」  
「ん?」  
「あの・・・その、私、こういうこと初めてで」  
「ああ、そうだろうな」  
 そうじゃなかったらちょっと驚く自信があるぞ。  
「だから・・・下手、かも知れなくて」  
「は?」  
 いや最初からうまいわけないだろう。  
 思わずそう言いかけて、やめた。彼女の緊張の理由を悟って、俺は・・・  
 
A 「だったら、俺が教えるよ」と、提案した。  
B 「気にするな。噛まれたって嫌いになったりしないから」と、やさしく笑って見せた。  
C 「じゃあ口を空けてじっとしててくれ。俺が動くから」と、頼んでみた。
 
 
 
B 「気にするな。噛まれたって嫌いになったりしないから」と、やさしく笑って見せた。  
 
「うん……」  
雪村は安心したようだ。俺の一物に両手を添えると、おそるおそる口を近づけていく。  
「うっ!」  
俺は雪村の口に含まれていく感触に、思わず声を上げてしまった。フェラチオという言葉や行為は知っていたが、実際にそれをされたという生まれて初めての感覚に陶然となる。  
雪村の口が動き始め、舌と咥内の暖かく濡れた感触と一物を擦られる柔らかな刺激に、俺はさらに興奮を高めた。  
(可愛い女の子が、俺のモノを懸命にフェラしてくれている……)  
フェラの巧拙など、初体験の俺に分かるはずもない。一物に与えられてる初めての快楽と雪村の様子だけで、俺は高ぶっていった。  
「あ……!」  
「ふぶっ?!」  
だめだ、と思った時はもう遅かった。  
俺は雪村の口の中で射精してしまった。慌てて離れようとしたが、雪村は腕を俺の腰に回してそのままの体勢を保持する。  
最期の脈動をした後、俺はしばらくの間、茫然自失としていた。  
「雪村……」  
「……大丈夫だよ」  
雪村は俺の一物から口を離すと、嬉しそうな泣き出しそうな不思議な表情をしていた。  
「飲んじゃった……精液って苦いんだね」  
「ご、ごめん」  
俺はうつむいて謝る。  
「いいの……南方くんのだと思ったら、全然平気だよ。たしかに、いきなりでビックリしたけど」  
かすかに微笑んだ右の口元から、白いモノが垂れた。俺の精液だ。  
その姿を見て、俺は……黒い疑惑を感じた。  
雪村は、実は淫乱とかマゾではないのか、と。  
 
いくら好きな男のためとはいえ、初めてのセックスでフェラまで自分からして、口に精液だされても平気に振る舞う。  
「南方くん……」  
自分に話しかけてくる雪村に、ああ、と言葉を返しながら俺は考えた。これからの雪村とのつきあい方を。  
 
雪村はいい子だし、かわいい。恋人にするなら、申し分ない。だが、それ以外にもつきあい方はあると思う。  
セックスフレンドとして、お互いの性欲を満足させるだけの間柄にするのもいい。  
俺の言うことには何でも従う性奴隷にできるかもしれない。  
一時の気の迷いとして、ここで終わりにしてもいい。  
どうする?  
 
A 普通の恋人同士になる。  
B 身体だけのセックスフレンド  
C 俺の言うことには何でもイエスの奴隷  
D 今度のことは一時の気の迷いだった。なかったことにする。
 
 
 
A 普通の恋人同士になる。  
 
俺なんかに思いを抱いて・・・・ここまでしてくれた。  
その雪村の思いを俺は受け入れたいと思ってる。  
でも・・・本当にこれでいいのだろうか?  
決めたはずの今でも俺の中にはさまざまな感情が渦巻いていた。  
「雪村・・・」  
「・・・はい」  
心が定まらないまま、俺は雪村に呼びかける。・・・雪村はゆっくりと俺を見上げた。  
その顔を見ながら軽い呼吸をひとつ。  
・・・・・・・よし。  
意を決して俺はその言葉をつむいだ。  
 
A 「その、まだちゃんといってなかったよな・・・俺も雪村のこと、好きだよ」  
俺は改めて彼女に告白した。  
B 「雪村、俺にどうしてほしい?」  
俺は彼女の意思を尊重することにした。  
C 「少し、考えさせてくれないか?おまえのことは好きだけど、  
これじゃ既成事実で付き合っちゃう気がするんだ」  
俺はなぜかためらいを感じてしまった。  
D 「雪村・・・俺の彼女になりたい?」  
俺は彼女に取引をもちかけることにした。
 
 
 
B 「雪村、俺にどうしてほしい?」 俺は彼女の意思を尊重することにした。  
 
「え・・・?」  
 道場の壁にもたれながら脱ぎ捨てていてた制服を手繰り寄せていた雪村が、きょとんと目をまばたかせた。  
「あの、今のどういう・・・?」  
「いや、だからさ」  
 俺はこほんと小さく咳払いをして、可愛らしく首を傾げる雪村から目をそらしつつ口を開く。  
「これから・・・なんだけど。雪村と俺は、その、こういうことになって・・・」  
「お付き合いをするかってこと?」  
「あ・・・う」  
 そうはっきり聞き返されてしまうと・・・その、照れる。  
「・・・ふふ」  
 俺はその時、一体どんな顔をしていたのか。雪村は俺をじっと見上げたまま、柔らかな微笑みを口元に上らせた。  
「雪村・・・」  
 
「あのね、南方くん」  
 その微笑を浮かべたまま、雪村は制服で隠した胸元にそっと手をあてる。  
「私は・・・その、南方くんのこと、大好きだし・・・南方くんが私と一緒にいてほしいって思う」  
「だったら」  
「・・・うん」  
 彼女は彼女らしく、穏やかに頷いた。  
「南方くんがそれでいいなら、お付き合いさせて」  
「雪村!」  
「きゃっ」  
 俺は雪村を胸に引き寄せて、きつくきつく抱きしめた。  
 最初は驚いて身を強張らせていた彼女も、すぐに嬉しそうに俺の胸に頬を摺り寄せる。  
「・・・私たちがお付き合いをはじめたって知ったら、和菜ちゃん驚くだろうなぁ」  
「和菜が?」  
 彼女の口から唐突に出てきた幼馴染の名前に驚いて、俺は思わず雪村を見下ろした。  
 雪村は・・・  
「うん」  
 ・・・雪村は、笑っていた。  
「きっと、とっても、驚くと思うの・・・」  
 その笑顔はやっぱりすごく綺麗でかわいくて、愛しいと俺は思う。思う、のに。  
「きっと・・・ね」  
 ぞくりと、背筋が凍る。  
 けれど、その笑みの向こうにあるものに───俺はその時、まだ気づかずにいた。  
 
A 雪村と下校する  
B 次の日へ進む  
C エンディングを見る
 
 
 
そして、半年後・・・。  
 
あれから俺と雪村は正式に付き合うことになった。  
罪悪感をどこかに感じながら、和菜にそう報告すると  
「そっか、よかったよかった。お幸せにね!」  
と笑っていった。だけど、その笑顔はどこか無理をしていて・・・また奇妙な罪悪感がこみ上げた。  
 
罪悪感から和菜に近づかないようにしていた俺と、それから俺を避けるようになった和菜。  
自然と二人は疎遠になり・・・今にいたっている。  
 
「誕生日、かぁ・・・・・・」  
今日は俺の誕生日だった。去年は和菜がいっしょに祝ってくれたのに。  
今年からはそれがないと思うとなんだかやけに寂しかった。  
 
(ピンポーーーーーーーーーン)  
俺が物思いにふけっていると、玄関のチャイムが鳴った。  
「誰だろう・・・・?」  
玄関へと向かう。そこにいたのは・・・  
「雪村・・・・・・どうしたんだ?」  
雪村がどこか恥ずかしそうに笑いながらいった。  
「その・・・・・今日お誕生日だよね?えっとね、あのね、誕生日プレゼント持ってきたの。  
・・・・・・・・受け取ってくれる、かな?」  
知っていてくれたんだ・・・俺はうれしくなる。  
「もちろんだよ、ありがとうな」  
俺が笑顔で言うと、彼女はすごくうれしそうに笑った。  
「よかったぁ・・・じゃぁ、ちょっと待ってね」  
そういって彼女が後ろを向く。その瞬間、彼女の後ろで何かが動いた。  
 
まず見えたのは、白い肌によく映える赤い首輪。  
・・・そして、獣の耳。  
やがて暗闇から現れたのは、よく見知った顔。  
「・・・・・・・・か、ず・・・な?」  
半年前までは俺の日常にあたりまえのようにいた、幼馴染の少女。  
その少女が、今、全裸で、俺の前にひざまづいていた。  
「なん、で・・・」  
俺は呆然としながらその言葉をようやくつむぎだした。  
のどがからからに渇いている。  
「だってね・・・和菜、裕樹くんから離れたくないっていったんだよ。ずっとずっとそばにいたいって・・・  
だから、お願いかなえてあげたの」  
俺が何もいえないでいると、雪村は和菜の尻をぺちぺちとたたく。  
「・・・・・ほら、和菜。ご主人様にご挨拶は?」  
「・・・ぁ」  
その言葉におびえたように顔を上げ、俺の方を向く。  
目と目が合う。彼女の顔は羞恥で赤く、涙でぐしゃぐしゃだった。  
「ぁ・・・う、和菜、は・・・・・・いつも、ご主人様を、みつめるだけで・・・パンツを・・・マ、マン汁でビチャビチャにしていた・・・・  
いやらしい、メス犬です・・・。こんな・・・いやらしい・・・・・・メス犬和菜を・・・どうか・・・・・・ヨガり、狂うまで・・・かわいがって・・・くだ、さいぃ!」  
和菜のその言葉に雪村は満足そうに微笑むと、俺に改めていった。  
「うふふ・・・お誕生日おめでとう、裕樹くん」  
 
ED「願いのカタチ」  
 
A このあとのHシーンを見る  
B ロードする(レス番号と選択肢を指定)  
C むしろNEWGAME  
D むしろここから純愛(?)&調教の第二部
 
 
 
 
総括・一週目 
 
 主人公は、南方裕樹。良くいる普通の高校生。  
 幼馴染みの北畠和菜と共に朝食を食べて、一緒に登校というのがほぼ毎日の生活スタイルだ。  
 登校途中で悪友の篠山徹とちょっと話をしたり、教室に入る直前にクラスメイトの雪村綾と戯れて、いつも通りの学校での生活が開始される。  
 その日は、教育実習生の紹介もあった。名前は真田凛。はっきり言って美人。クラスの男子のご多分に漏れず、俺も喜んだ。一ヶ月間、退屈な学校での時間も少しは楽しみがますだろう。  
 お昼、屋上に上がって昼飯のパンを食べてると、不思議な雰囲気の美少女とであう。名前も聞かなかったが、不思議に印象深い女の子であった。  
 5時限目の合同授業は水泳。アイドル校の異名をとる学校でも、学園一の美少女の誉れ高い伊集院麗華の水着姿を鑑賞でき、俺はご満悦。けど、和菜とじゃれたのを他の男子に見られ、嫉妬のリンチを受けて、プラマイゼロというところ。  
 放課後、部活の剣道部の剣道場で、俺は雪村綾の告白を受ける……そして、、お互いの存在を確かめ合った。  
 半年後、俺の誕生日に家に訪ねてきた「恋人」雪村は、プレゼントを俺に見せた。それは、ネコミミと首輪をつけた全裸の和菜だった。  
 「ご主人様……」と呼びかける和菜の様子に驚く俺に、雪村は爽やかに微笑んで「誕生日、おめでとう」と首輪につながった鎖を手渡してきたのだった。  
 
 一週目雪村END  
 

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