僕が、妹の玲菜を女性として意識し始めたのがいつ頃からだったのか、記憶ははっきりしない。  
父が、僕が小6、玲菜が小3の時に仕事中の事故で亡くなり、母が、僕を産んだ時から休んで  
いた看護師の仕事をまた始めた為、彼女が夜勤の日など、僕ら兄妹はかなりの時間を二人きりで  
過ごす事になった。  
 
 玲菜は、小さいころは本当にガリガリのゴボウみたいだったのに、最近は、細いのは細いまま  
なのだが、陸上クラブを始めたせいもあってか、手や足のカーブがしなやかものに変わってきて  
いた。  
肩までのショートカットに包まれた小さめの顔は、クラブ練習のせいで結構日焼けしていたが、  
ほんの少し目じりが上がった、いつも楽しそうにクルクル動いている目や、これもなぜかいつも  
ニコニコしている薄桃色の小さな唇などを、僕は自分でも知らない間に見つめていて、ハッと  
気付いて自己嫌悪、という事が特に最近多くなってきていた。   
 
 そんなある夜の事。玲菜は、体にピッタリとした下着っぽいタンクトップと、いつも部屋着として  
はいているシンプルなショートパンツ姿で、僕からゲームのコントローラーを奪おうと奮戦していた。  
 彼女は、小さいころと変わらず、全く考えなしにこうやって密着してくるのだが、やせてるくせに  
妙に柔らかなその感触は、特に最近の僕には耐え難いものになってきていた。  
 そんな僕の肩に、そのタンクトップの小さなふくらみがフニャッと当たった瞬間、僕は思わず  
怒鳴っていた。  
「ったくうっとおしいなあ!しつこいんだよ!」  
 言った瞬間に後悔したが、まさしく後の祭。一度も僕に怒鳴られた事のなかった彼女は、あっと  
いうまに真っ青な顔になり、やがて唇をふるわせながら部屋から飛び出していった。僕は今、自分  
がなにをしてしまったのか、自分でもはっきり理解できないまま、気付いたら全身にじっとりと冷  
や汗をかいていた。  
 
 翌朝も、僕は混乱したままだった。顔を洗いに洗面台に行くとそこには玲菜がいて、彼女は一瞬  
ビクッとして怯えた表情になりながらも、恐る恐る  
「あ、あの、おにいちゃん…」  
と話しかけてきた。  
だが、僕はどんな顔をして何を言ったらいいか分からず、フイッと顔を背けて、そのままその場  
を立ち去ってしまった。  
 
 今まで並んで走っていた電車も、ポイント一つであっさり北海道と九州に別れていってしまう。  
今思えば、あの日はまさにそんな感じ。  
 あの日以来、玲菜は、母親には全く依然と変わらず接していたが、僕との会話は激減し、やがて  
僕を完全に無視するようになっていった。当然母はおろおろしていたが、僕からは何も言うことは  
できず、玲菜に理由を聞いてもただ「…別に」というだけらしく、「思春期なのかしら、そのうち  
直るのかなあ」とひたすら気を揉んでいた。  
 
 
そんな空気のまま、僕は高校に、玲菜は中学に入学した。  
 彼女は陸上部に入り、遅くまで練習して更に日に焼けていったが、あいかわらず僕との会話は全  
くないままだった。  
 
 たしか、6月の半ばごろだったと思う。  
 夕方、僕が2階の自分の部屋のベッドに寝転んでぼんやりしていると、階段を上がってくる2つ  
の足音がした。母と玲菜かとも思ったが、母は今日は夜勤のはずであった。その次の瞬間、僕は心  
臓が止まりそうなショックを受けた。彼女の部屋のドアを開ける音とともに、男の声が聞こえてきた  
のだ。  
「おー、ここが玲菜ちゃんの部屋?チョーかわいいじゃん!」  
「もー先輩、見ないでくださいよぉ、じゃ今冷たいお茶持ってきますから」  
「ほんと無理いってゴメン。急にのど渇いちゃってさあ、ほんと飲んだらソッコー帰るから」  
「アハハ、別にそんなに慌てなくていいですよぉ」  
と笑いながら彼女が1階に下りていく。  
 僕の心臓は限界まで高鳴り、頭がパニックでグルグル回っていた。玲菜が男を部屋に入れた…  
いや、部の先輩にお茶を飲ませてあげるだけだろ…でも誰もいない家に…いや僕が帰っている事  
に気付いているのか…  
 
 やがて、彼女が部屋に戻る音がした。二人は、どうも部活の顧問の話でかなり盛り上がって  
いたようだったが、突然ドスンという音ともに、  
「イヤッ!やめて!」  
という玲菜の叫び声が聞こえた。  
僕は、僕は、どうするべきなんだ?!  
もみ合うような音、壁に足か手が当たったのか、ドンという音が響く。  
「大丈夫だって、乱暴にしないよ、すぐ終わるからさ」と荒い息で話す男の声がした。それで  
もしばらく彼女は抵抗していたようだが、そのうち彼女の部屋からは、男の荒い息と、ベッド  
がギシギシいう音しか聞こえてこなくなった。  
 
 男が「ゴメン、ほんとゴメンね。でも僕マジだからさぁ」などとほざきながら帰っていた。  
5分ほどなんの物音もしなかったが、やがて彼女が部屋を出て、ゆっくり1階に下りていく  
足音がした。ずっと、なにか脳がしびれっぱなしのような感覚だった僕も、誘われるかのよう  
に1階におりていった。  
 彼女は、洗面台の鏡の前で、乱れた制服姿のままで呆然と立っていた。  
 僕は、何を言うのかも思いつかないまま、彼女に  
「…玲菜…」  
と声を掛けた。  
彼女は雷に打たれたかのようにこちらを振り向き、サッと青ざめると  
「イヤッ!」  
と叫んでトイレに飛び込んでしまった。  
 やがて、彼女の大きな鳴き声が聞こえてきた。僕は、一時廊下に立ちすくんだままその泣き  
声を聞いていたが、やがて無力感に包まれつつ、自分の部屋に戻り、布団を頭から被って横に  
なった。僕はその夜、一睡もできなかった。  
 
 
 その部活の先輩とやらは、それから週に1、2回部屋に来るようになった。そのたび、二人  
が何かを話し、笑い、ベッドをきしませる音が僕の部屋に響いた。僕は、その音を聞きながら、  
自分の心のバランスが崩れはじめてきた事を自覚していた。  
 男ができたというのに、彼女の表情は、なぜか段々暗いものになっていった。僕とはもうず  
っと言葉を交わしていなかったが、最近は母にさえあまりきちんと返事をしないようになって  
しまっていた。母は本当に悩み、彼女に色々話しかけるが一向に会話にならない。  
 僕は、母の切なそうな表情を見て、ある決心をした。  
 
 ある夜、Tシャツにショートパンツ姿の玲菜が、ソファーに寝転んでうつろな顔でテレビを  
見ていた。彼女が大好きなお笑い番組なのだが、ほとんど内容は頭に入っていないようだ。  
 僕はリモコンを手にしてテレビを消す。一瞬ポカンとしていた彼女だったが、ハッと気付くと  
「何すんのよ!」  
と激怒しながらソファーから飛び起きた。  
「まあ、ちっと聞けって」  
「あんたと話すことなんか何もないよ!」  
あんたときたよコリャ。だがめげてる場合じゃない。  
「あのなあ、何だよ最近の母さんへの態度。僕に対しては別になんだっていいんだけど、  
僕らのためにがんばってる母さんにあれはないだろ」  
彼女が、真っ赤な顔をして、涙を浮かべながら僕をキッとにらむ。正面から彼女の顔をこ  
んなにはっきり見たのはどれくらいぶりだろうか。こんなときにアレだけど、彼女はやはり  
とてつもなく可愛かった。しかし、その可憐な唇から思い切った毒舌が飛び出す。  
「何よ偉そうに!妹のセックスを盗み聞きしてハアハア言ってるようなヘンタイに説教なん  
かされたくないわよ!」  
 僕は、心の中で何かがストンと抜け落ちてしまったような気がした。やがて、体中が怒り  
でしびれるような感覚がする。いっとくが、こっちが部屋にいるのにそっちが勝手におっぱ  
じめるだけだし、僕は妹のセックスの声でオナる程悪趣味じゃない。ああヘンタイですか。  
上等じゃん。  
 
僕は彼女に歩み寄ると、生まれて初めて彼女をひっぱたいた。  
 頬を押さえ、一瞬呆然としていた彼女だったが、次の瞬間猛然と僕に飛び掛ってきた。  
中1とはいえ、陸上で鍛えてる彼女はかなり手ごわい。僕は、その細い体をソファーに投  
げ飛ばすかのように押さえ込むと、Tシャツを一気に捲り上げる。  
 彼女はブラをしていなかった。真っ白な細い体。まだ本当にふくらみはじめの小さな胸。  
僕はその体を抱きしめるようにしながら、その小さな丘の上のさらに小さな薄桃色の突起  
を夢中でしゃぶりはじめた。  
 彼女が  
「やめて!…イヤッ!…やめてぇ!」  
と悲痛な叫び声を上げ、必死で暴れるが、僕を押しとどめる何の効果もない。  
 ほんとうに彼女の体はどこもかしこも温かく、柔らかく、スベスベで、いつまで撫で回  
していても飽きない気がした。だが、そうもいってられない。  
 僕は、片手で彼女の上半身を押さえ込みながら、もう片手で一気に彼女のショートパン  
ツとショーツを引き下ろした。  
彼女が「ヒッ!」と小さく息を呑む。  
 正直、僕の体で彼女を押さえつけているため、彼女の下半身の様子が良く見えないのが  
ヘンタイの兄としては残念だったが、今すべき事はそれではない。  
 僕も、ズバッと自分の短パンを脱ぎ去ると、隙をみて、暴れる彼女の細い両足の間に、  
何とか腰を割り込ませる。僕は、すでにギンギンのチンポにとりあえず唾を擦り付けると、  
それを片手で握り締め、激しく暴れるターゲットを狙う。  
僕の、痛いほど張り詰めたチンポの先端が、温かく柔らかな彼女の部分に押し当てられ  
ると、彼女の悲鳴と抵抗が一層激しくなる。ぶっちゃけ初めての僕は正確な場所と角度が  
良くわからず、彼女のその部分を僕の先端でグリグリこね回す形になり、彼女はその度  
悲鳴を上げていた。  
しかし、やがて先端がグッと入り込む感覚があり、「ここか!」と一気に腰を進めると、  
まさにメリメリメリッという感じで、僕のチンポが彼女の胎内にめり込んでいった。  
「ア…イヤァァァ!!」  
と彼女が絶叫し、ビクンと体を硬直させる。ああ、その彼女の中の感触といったら!!  
 柔らかさ、温かさ、なめらかさが、一体となって強い圧力で僕のチンポに襲い掛かり、  
それだけで僕はイキそうになってしまう。あわててグッとこらえて深呼吸し、最初  
は徐々に、やがて調子にのってズボズボ抜差しを始めた。  
   
レイプしながらいうのもなんだけど、今僕の目の下で汗びっしょりで横たわっている  
彼女はやはり魅力的だった。日に焼けた、整った顔立ちは、今はボーッとしたような表  
情をしている。細い首から肩に続くなめらかなラインや、ぼくのグロテスクなチンポを  
突き込まれるたびに小さく揺れる真っ白な胸がぼくの目を奪う。  
 僕は、たまらず彼女を強く抱きしめ、より激しくチンポを出し入れする。  
 彼女が  
「アッ…ヤ…ふ、ふか…こわい…イヤ…こわい…」  
とうなされるような声をあげる。僕に触りたくないのだろう、その手はソファーの背を  
食い込むほど強く握り締めている。  
もう限界だ。僕は彼女の華奢な体を更に強く抱きしめ、ひときわ深く彼女にチンポを  
ねじ込むと、その温かい胎内に、多分生まれて一番大量の射精をした。  
 彼女は、腰をビクリ、ビクリとさせながら、ただ  
「…ア…ア…」  
とうめくだけだった。  
 
 …玲菜は、僕に背を向けるように、裸のままソファに丸まって横になっていた。僕が  
いまさらどう声を掛けようか迷っていると、彼女がポツリと  
「…出てって…」  
とつぶやいた。  
僕は、さっき自分が脱いだパンツを拾い上げ、黙ってノロノロと部屋から歩き去った。  
部屋から出て行く直前、僕がチラッと振り向くと、彼女は同じ格好のままだった。その  
真っ白な股間から、精液がひとすじ太腿を伝って流れ落ちるのが見えた…  
 
 
 
 彼女をレイプし、激しい後悔の念に苛まれながら次の日の朝を迎えた僕は、もう頭の中が真っ  
白状態であった。もちろん、彼女に何をどうされても文句の言えない立場であった。  
 だが、結論から言うと、彼女の様子は全く変わらなかった。朝も、学校へ出かける時も、帰  
宅しても、そしてその夜も。  
彼女は、母が出勤前に用意した食事をチンして無表情で詰め込み、さっさと風呂に入ると、  
いつもはテレビをそのまま占領するのだが、今日は黙ったまま部屋に上がっていってしまった。  
   
結局僕は何がしたかったんだろう。ずっと彼女のために何かしてあげたくてウジウジしてい  
て、思い切って説教をしてみたはいいが、トチ狂って結局はレイプときた。ハハハ、ひどいな。  
 もうなりふりかまっちゃいられない。土下座でも裸踊りでもなんでもする。僕がこの家を出  
て済むならそれでもいい。とにかく、彼女がこの家でまた笑って暮らせるようになるためには、  
なんだってやってやると、僕は固く決心した。  
 
 2階にあがり、彼女の部屋のドアをノックするが、返事はない。ドアをそっと開けると、彼  
女は真っ暗な部屋の中で、壁の方を向いてベッドに横たわっていた。レースのカーテンから差  
し込む月の光が、彼女のつややかな髪と、夏掛けから覗く細い肩を照らしている。  
 二人ともしばし無言だったが、やがて僕が意を決して口を開こうとすると、彼女が  
「…なに?…またレイプ?…」  
となんの抑揚もない声で言った。  
僕は一瞬言葉を失い、ガクッと肩を落としながら言った。  
「…ごめん…なんて今更言ってもしょうがないんだけど…でもごめん…」  
「……」  
「なんか僕、今もずーっと頭が変になっちゃってて…実は、はっきり自覚してはいなかったん  
だけど、僕やっぱりずっと玲菜の事が好きで…」  
 彼女の肩がビクッと動く。  
「…でも、そんな玲菜とうまくいかなくなって、玲菜に彼氏ができて、母さんとギクシャクし  
て…どうしたらいいか分かんなくなって、玲菜への気持ちで頭爆発しちゃって…あんな…」  
玲菜は無言のままだ。僕は土下座して  
「…とにかく、ゴメン。僕が悪かった!」  
と誤ると、  
「…何謝ってるの」  
彼女が言う。  
「え?」  
「…自分の何が悪かったって言うの」  
と彼女がゆっくりと体を起こしながらこっちを見た。  
「え…それは…ほら…無理やり…」  
「何にもわかってないじゃない!適当に謝ればいいと思って!」  
「そんな事ない!僕は…」  
「うるさい!」  
彼女は、ベッドの上で夏掛けをグシャグシャに握り締めながら、大粒の涙を流し始めた。  
「お兄ちゃんに嫌われたと思って、理由がわからなくって、そのうちあいつにあんな事されて、  
でも隣の部屋にいたお兄ちゃんは助けてくれなくて、なんか全部どうでもよくなっちゃって、  
でもあいつと付き合っててもゼンゼン楽しくないし、なんかそのうち生きてるのもやんなっ  
てきちゃって…」  
僕は、ダムが決壊したかのような彼女の言葉の奔流に巻き込まれながら、必死で色々な  
事を思い出していた。確かに、あの男に初めてヤラれちゃった時だって、あれは今思い出せ  
ばレイプ以外の何物でもない。  
でも、あの時僕は、『そうはいっても二人は好き同士で、もしあわてて飛び込んでいって  
邪魔になっちゃ悪いかなあ』と気を使って…いや、違うな。ゼンゼン違う。  
僕はピエロになりたくなかった。半ば以上レイプと疑っていたはずなのに、いざ飛び込んで  
「何お兄ちゃん、盗み聞き?」とあっという間に蹴りだされるような、無様な目にあいたくな  
かった、ただそれだけの事だった。  
 僕は、あの時の自分と、今までそれに気付かなかった自分に猛烈に腹を立てるとともに、はっ  
きりと心に決めた。「それなら、今ピエロになればいい」と。それで彼女に拒絶されれば、それで  
何もかも決着がつく。  
 
 僕は、相変わらずグシュグシュ泣いている彼女をいきなりぐっと抱きしめると、  
「玲菜、好きだ!」  
と叫び、彼女にブチュッと唇を重ねた。  
 はじめ面食らっていた彼女だったが、やがて真っ赤になり、唇を振りほどいて怒り出す。  
「な、なにいってんのよ今更!わたしもう先輩といっぱいHして、もう、そんな…」  
とわめきながら暴れる彼女を更にギュッと抱きしめ、とにかくブチュブチュキスをする。  
 最初は僕の腕の中でやたら暴れていた彼女だったがそのうちグッタリし、やがて軽く息を  
弾ませながら、僕のTシャツの胸元をギュッと握りしめ、  
「…ン…チュ…ムグ…ンッ…」  
と、僕のキスに積極的に答えてくるようになった。  
「…いいの?」  
と彼女が上目がちに聞く。そのきれいな目には、見ているほうが切なくなるほど切実な光があった。  
「うーん、こっちのセリフだねそりゃ」  
と僕は答え、僕の気持ちも彼女に伝わればと願いながら彼女をみつめる。やがて、どちらからと  
もなく唇を重ねあい、互いの舌を求め合った。  
いや、僕は正直ベロチューをなめていた。AVなんかでみると、「うーん、ちょっとキモいな」  
とさえ思っていたのに、いざ自分でしてみると、その、舌がヌメりながら擦れあう感覚に僕は腰  
までしびれてしまい、チンポがトランクスの中でたちまちギンギンになってしまう。玲菜もなんと  
なく切なげに腰をモゾモゾさせ始めていた。  
 僕の抜け目ない手は彼女のTシャツの裾からすでに侵入済みで、彼女の、まだまだ発展途上  
ながら形のいいバストをひたすらやさしく揉んでいた。小さな乳首が、僕の手の平の下でたち  
まち固くなるのがわかり、彼女は、「…ア…ハァ…」と湿ったようなため息を、耐え切れないか  
のように漏らす。  
 僕はもうたまらなくなり、「キャッ」と小さく叫ぶ彼女をたちまち全裸にし、自分もたちま  
ちすっぽんぽんになる。  
 彼女は、覆いかぶさるような格好の僕の股間を見て小さく息を呑み、「あ…大きい…」とつぶ  
やいた。そりゃ中坊と比べりゃあねえ。もちろん悪い気はしないが、しかし、彼女の頭の中には、  
今その比較対象の映像が再生されている訳で、それはかなり面白くない。  
   
早く一つになりたいのは山々だったが、僕はとにかく昨日堪能できなかった彼女の体を良く  
見てみたかった。  
「もう、ヘンタイ!恥ずかしいからイヤ!」  
と抵抗する彼女の足元に座り込み、立てたまま閉じた彼女の両膝にそっと両手を置いて、じっ  
と待つ。やがて、僕の不退転のエロ心に根負けした彼女は、  
「…イジワル…バカ…」  
と顔を真っ赤にしながら、固く閉じていた立て膝を少しずつ緩める。  
 部屋は暗く、月明かりの中、部屋のもの全ては色を失いモノトーンと化していた。  
 だが、玲菜の引き締まった下腹部や、まだほとんど毛がはえていない滑らかな丘。そして、  
その下の、薄ピンクの2枚の扉がピタリと閉じて並んでいる様は、鮮明に僕の脳裏に焼きつ  
いた。  
 僕はやや震える指で、その柔らかな桃色の扉をそっと左右に開く。かすかにニチャッと音  
がして、彼女が「アッ」と小さく声を上げる、僕はその中を覗き込み、なぜ彼女がそんなに  
恥ずかしがっていたのかを知った。  
もちろん、見られる事自体も恥ずかしかったのだろうが、今僕の指で押し広げられている  
扉も、その中でかすかにヒクリ、ヒクリと息づくピンク色の中身も、全てがすでに彼女自身の  
出した粘液でかなりネチョネチョになってしまっていたのだ。なるほど、これは恥ずかしい。  
 僕はもう彼女が愛しくてたまらなくなり、いきなりそのピンク色の肉のなかに深々と舌を  
差込むと、その露をジュルッとすくい上げた。彼女は「ア…ヒッ!」と激しくのけぞり、腰  
をブルブルッと震わせた。  
それからしばらくの間、僕の舌と口が、そのピンク色の部分をくまなく蹂躙した。  
 特に、合わせ目の上部からほんのちょっと頭が覗いている小さな桃色の突起は、  
「…おにいちゃん…そこほんと感じすぎるから…強くしちゃイヤだよ…絶対ダメだからね」  
と彼女から言われて、  
「もー、お笑い好きはこれだからなあ、いわゆるフリだろ。わかってるって」  
と、舌でほじくり出し、そのまま歯で軽く噛んでしごきあげると、  
「ア…バカッ…カハッ…ヒギィッ…」と引き締まった小さなお尻をグンと突き上げ、桃色の  
合わせ目からコポリ、コポリと濃い体液を流しだす。  
はしたなくも大きくそのしなやかな足を広げきっているため、愛らしい後ろの窄まりが  
ヒクッ、ヒクッとうごめいてるとこまで丸見えでいとかわゆし。  
 
 さて、もう十分だろう。僕は彼女の上に乗る。ボウッとしていた彼女が気付き、日に焼け  
た細い腕をごく自然に僕の首に回す。僕は、今まで散々もてあそばれ、ほぐれきった彼女の  
合わせ目に、パンパンに張り詰めた先端をグッと差し入れた。だが、それを更に中に送り込も  
うとすると、待ちきれなかった彼女が、自分でグイッと腰を突き上げてきたのと拍子が合っ  
てしまい、僕のチンポは、強く締め付ける彼女の中の圧力にもめげず、そのほとんどが一気  
に彼女にねじ込まれ、いきなり彼女の奥の奥にゴリッと激しく突き当たってしまう。彼女は  
激しくのけぞり、「ガ…ハッ」と喘ぎとも悲鳴ともつかない声を上げると、お尻をブルブルッ  
と震わせ、グッタリしてしまった。どうも一発で撃墜されてしまったらしい。  
 あとはもうテクニックもへったくれもない。僕は、ひたすら彼女の敏感な粘膜をまんべん  
なくカチカチのチンポで擦り上げ、彼女は何度も何度もイキ続けた。  
二人のつなぎ目からは、僕のチンポが出入りするたびに、ジュボッジュボッというはした  
ない音がして、そこからあふれ出た彼女の体液がシーツをビシャビシャにしていた。  
 やがて、彼女の内部のクッ、クッという締め付けのペースがだんだん早まってくる。僕は  
クライマックスの予感に、彼女の細い腰を抱え込むと、まるで彼女を突き殺さんばかりに激  
しく腰を打ち付けてる。やがて彼女は長い悲鳴のような声をあげながら、  
「おにいちゃん!つかまえて、玲菜の事つかまえてて!」  
と死に物狂いで僕にしがみついてきた。  
程なく僕は、本当にちぎりとられるかと思うほど激しく収縮し続ける彼女の内部に、昨日と  
勝るとも劣らない、大量の精液を叩きつけたのだった。彼女はその噴出に合わせるかのように  
ビクン、ビクンと腰を痙攣させていたが、やがて完全に意識が飛んでしまったようだった。  
 僕はしばらく射精の余韻を楽しんだ後、まだある程度固いままのチンポを、ごくゆっくりと  
抜差しした。その刺激に「ンッ…ア…」と彼女が身悶えしながら意識を取り戻す。そして、そ  
んなにまで激しくイッてしまった自分に気付いて真っ赤になり、  
「バカ!ヘンタイ!」  
と僕にハードビンタをかました。僕のせいかよー、あ、まあそうか。エッヘン、というほど  
偉いわけではない。  
 
 玲菜は、僕の胸にもたれながら、まだ半分固いままの僕のチンポをその細い手で軽く握り  
締め、もてあそぶかのようにゆるやかに動かしていた。そして、ニヤニヤ思い出し笑いをしな  
がら、うっとりした表情でつぶやいた。  
「そっかー、これがセックスなのかぁー」  
僕がジト目になる。  
「なんだよぉ、とっくに先輩さんとバッチリしてたじゃんかよ」  
「へっへーん、まあそうですけどねえ」  
と無意味にお姉さんぶった彼女は、すぐまたエロ記憶の世界に意識が飛んでしまい、  
「でもねえ、セックスってほんとはこんな感じだったんだあ…やだもー何かエロ過ぎキャー!」  
と叫びながら、なんかハイテンションで僕のチンポをガシガシこすり始めた。  
「ちょちょちょやめなさいよもう」  
といいつつも、またもやムクムク起き上がってきた愚息。その様子を、美しいつぶらな目でジーッ  
と観察していた玲菜は、  
「あのさあ、ヘンタイお兄ちゃんとしては、どうせ次あたりはあたしのココで…」  
とその小さな桜色の唇を指で押さえ、  
「…したいなあなんて思ってるんでしょ? まあ、私としても、どうしてもっていうんなら1回  
くらいはしょうがないかなあ、なんて…」  
僕はまたジト目になってしまう。  
「ったく先輩さんに変な事ばっか教わっちゃって、うちのエロ娘はもー」  
と言うと、彼女はあわてて首をふる。なんでも、彼は何度か強引にそれをさせたがったらしいのだが、  
彼女はそれは断固拒んだらしい。  
「だって、なんかキモいじゃん。でも、まあ、これなら、お兄ちゃんがぜひっていうなら…」  
と何かモジモジと回りくどい事を言ってる様子が可笑しくなり、  
「チッ、しょうがねえなあ、オラオラ顔出せよオラオラ」  
と彼女の頭をそっと引き寄せ、まだ二人の体液に汚れたままのチンポを、彼女の暖かく柔らかな  
唇に、遠慮なく深々とねじ込んだ。  
 彼女はたちまち目を潤ませ、  
「…ン…ムグ…ん、もうこのヘンタイ…ングッ…」  
といいながら、そのなめらかな喉の奥まで、愛しげに僕のチンポを飲み込んだ。  
 
 結局その後、彼女の口に1発と、中に更にもう1発出してようやく落ちついた僕たちは、ベッドの  
中で抱き合いながら、お互いのこの1年間の事を、先を争うかのように話した。いくら話しても話が尽  
きる事はなかった。  
 そして、これからの事も話した。  
 まず第一に、二人の事は、特に、母には死んでも知られてはならないという事。文字通り死んでもだ。  
 例えば将来、母が亡くなって二人で墓参りをしたとする。花を手向け、二人そろって墓前に手を合わせ  
る、その心の中でさえ嘘をつき続けるのだ。  
 第二に、やはり心配なのは妊娠の事だが…  
「え、生理まだなの?!」  
「うん、まあそろそろかも知れないけど、まだうちのクラスにも何人かいるよ」  
 はあ、そうですか。大人びて見えるからとっくかと思っていた。  
「どーせヤリ放題だラッキーとか思ったんでしょう、このエロアニキめ」  
とからかう彼女をグッと抱き寄せると、その耳元で囁く。  
「ああもちろん、これなら何十発も何百発もいつでも玲菜にぶち込めるからね。朝も昼も夜も、いつ  
だって玲菜のアソコが僕の精液でタプンタプンの状態にしてあげるよ」  
 玲菜の目がたちまちトロンとして、切なげに僕にしがみつく。フッフッフ、小娘が、僕をからかう  
など十年早いわと言いつつも、結局僕も自分で言ったセリフに自分で盛り上がってしまい、僕たちは  
そのまま4発目に突入してしまった。  
 
 僕たちが、未来永劫このままでいられるとは、さしもの僕も信じてはいない。でもまあ、  
そんなこと言ったら、地球だってあと50億年ぽっちで太陽に飲み込まれちゃうんだし。  
 それなら、こんなに可愛らしい生き物が、汗まみれでなって僕の名前を呼びながらしがみ  
ついてくる今この瞬間があれば、ひとまずはそれで満足すべきじゃない?  
 
 

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