亜人という種族が現れ始めたのは7年前のこと。
いたって普通の人間の夫婦から生まれ、今となっては、
世界の人口の十分の一を占める亜人がいる。
その亜人のための国がここである。北米大陸の旧アラスカにある。
私は今14歳であるが、10歳になるときに検査をうけ、
亜人であると発覚した。そして兄も亜人であった。
それで今はこの国に住んでいる。
私の見かけの姿は人間と変わりはない。この国も人間のすむ町と大差はない。
変わったところといえば小学校だけは共学で、あとは男女別学であると
いうことだけ。
しかし、ニュースやテレビや雑誌に出ているような人たちには獣のような
耳や尻尾などがはえている。
「私も亜人なんだからあのような獣になりたいなぁ・・・」
そう寮の同居人につぶやいた。
「そういえば裕ちゃんどうしてるかなぁ・・・」
(裕一は愛理の兄である。今十六で高校に通っている。)
そんなことを考えながら外を眺めていたら案の定先生に怒られた。
「はい、武藤さん、今何を話してたか言いなさい。」
当然聞いてないからわかるわけがない。
「あ・・・、えっと・・」
「いいわ。竹内さん、もう一度説明して。」
赤面した。
「今回の修学旅行のことで・・・班分けを行います。・・・」
修学旅行か、と納得。
結局仲のいい恵理と美紀と一緒の班になった。
修学旅行は日本の京都にいくことになっていた。
京都にやってきた。
昔日本に住んでたとはいっても、いったことはなかったから
とても楽しい。
やはり定番の清水寺や金閣寺などをみて回った。
旅館では決めた班で寝泊りする。
まあそんなすぐにねるわけがなくって・・・
「そういえば美紀って胸おっきいよねぇ」
「そうだよぉあたしなんてぺちゃんこだよ〜」
とか普段まじめなふたりがちょっとエロい話を繰り広げる。
「そういえば男の人をみかけなかったよね」
「あぁ そういえば」
「なんかウワサでね、亜人って襲われやすいんだってよお〜」
「そんなこといわないでよ!」
怒られた。
次の日は奈良へでかけた。
奈良公園でほかの亜人男子学校の集団と出会った。
先生たちによるとこれから一緒に行動するらしい。
そしてバスで昼食場所へ向かい、
そこで先生たちが話しているのを聞いてしまった。
「料理には例のことはちゃんとすすんでるかい?」
「ええ。滞りなく。料理にもちゃんとアレをまぜましたわ」
「それならいい。あとはよろしく。」
「はい。」
何だろう・・・きになるな・・・
はこばれた料理はとてもおいしくて、残さず食べた。
そのうちにねむくなって、テーブルで寝ていた。
目を覚ましたら暗い場所にいた。
辺りを見回しても薄暗いライトが一つあるだけである。
「ここはどこ・・・」
恵理が目を覚ましたようだ。
「アイちゃん・・・」
よばれて足に触れられた瞬間、ピクッとした。
自分は一糸纏わぬすがたであったのだ。
なにより顔がほてって仕様がない。
快感が襲った。恵理が私の秘所をなめようとしていた。
「ちょっ!・・・エリ!?」
そのとき、とびらがひらき、あの男子たちが入ってきた。
彼らは最初おどろいてはいたが、すぐに何人かが服を脱ぎ捨て、
女子を押し倒し、行為をはじめた。
私は最初と惑っていたがもうガマンできずに近くの男子のペニスに
しゃぶりついた。
舌を動かし、なめまわし、そのこはすぐにイってしまった。
今度は逆にそのコが私を攻めてきた。
胸を片手でゆっくりともみ、片手で指をいれて弄っている。
わたしもスグにイってしまった。
腰をつきあげ、誘う。彼はスグに乗る。
アレが押し当てられる。濡れているからすんなり入るだろう。
入ってきた。熱い。男を感じた。
「スキ・・・」
彼が耳元でつぶやいた。
突き上げる痛み。
「イッッタァァイッ!」
それもかまわず腰を振る。
痛みより快感が多く来る。
声も出ない。キモチイイ。
ふたりは一度目の絶頂を迎える。
「イクッ!いっちゃうよぉぉぉ!」
熱いものが流れ込む。彼はゆっくりと抜いて倒れこむ。
このとき変化は訪れていた。
最初に始めた二人が獣と化していた。
ほかの者たちも変化していく。