初夏の某日、ある私立高校の渡り廊下を、一人の少年が慌しく  
走っている。彼は、廊下を往く知己の生徒たちを見るたびに、  
「うちの姉ちゃん見なかったか?」  
そう言って、気ばかりを焦らせていた。その顔が見るからにせっぱ  
つまっており、姉の消息を問う姿に必死さを伺わせている。少年の  
名は、椎名雅彦。この学校に通う、十六歳の高校一年生である。  
「お前の姉ちゃんだったら、体育館の方へ歩いていったぞ。男友達  
と一緒に」  
尋ねた何人目かから、そんな答えが返ってくると雅彦は、  
(ヤバイ──)  
と、血相を変えて走り出す。向かう先は、どうやら体育館のようだ。  
(姉ちゃんが、くれぐれもバカな真似をしてませんように・・・)  
誰に願うでもないが、雅彦は心の中で呟いた。自分と同じ学校に  
通う、ひとつ年上の姉、椎名桃香の身に、何事も起こっていません  
ようにと。  
 
同じ頃、体育館の袖口の奥では見るも麗しい少女が、二人の少年  
たちに両脇を固められながら、談笑をしていた。  
 
体育館の袖口には、奥の道具室へ通じる小部屋があった。通常、  
全校集会などの体育館使用時以外には人気が無く、本来であれば  
ここは無人のはず。しかし、今、小部屋には椎名桃香と、みるからに  
やさぐれた少年二人が在室している。しかも桃香は、  
「早く脱げよ、桃香」  
「時間無いぜ」  
と、少年たちから乞われ、いそいそと愛らしいセーラー服を脱いでいく  
最中であった。  
「ところで、二人ともゴム持ってる?」  
桃香が長い髪をかき上げ、避妊具の有無を少年たちに問う。さらに、  
彼女は見るからに手馴れた感じで髪をまとめあげると、ブラジャーと  
パンティだけの姿となる。  
「あるよ、ホラ」  
少年二人がそれぞれ懐からコンドームを取り出すと、桃香は淫靡に  
微笑んだ。彼らが持つ避妊具の装飾が、何やら淫蕩な光景を予感  
させ、感情を昂ぶらせているように見える。  
「あん」  
不意に桃香が腰をもじらせた。見ると、少年たちの手が、しなやかな  
少女の足へまとわりついている。  
 
「パンティは俺たちが脱がせてやる」  
二人の少年が、立ったままの桃香へ縋りついた。体を密着させ、むず  
がるような仕草を見せる桃香の肌へ、あさましく腰を押し付けているのだ。  
「ああ・・ん」  
少年たちに左右から挟まれた桃香の乳房が、嬲られている。白いブラジャー  
のカップ越しに、柔らかな二つの果実はもぎ取られんばかりの勢いで  
揉み込まれていた。  
「だ、だめぇ・・・」  
ふん、ふんと甘く鼻を鳴らす桃香。すると、今度は少年の指がパンティの  
股布部分に出来た割れ目を、ぎゅうっと押さえつけた。  
「あふッ!」  
ぴくっと腰が引けた後、桃香は仰け反った。少年の指が、強引に急所を  
侵している。  
「相変わらず、敏感だよな」  
指がパンティの布ごと、桃香の恥毛を啄ばんだ。その感触が心地良いの  
か、少年は腰の引けた桃香のヒップを押さえ、更なる辱めを試みる。  
「ああ・・・や、いや・・・ん」  
桃尻がきゅっと持ち上がると、少年の指はふくよかな割れ目を沿っていった。  
しかも、パンティを突き破らんとばかりに指先へ力を込め、恥技に腰をくね  
らせている桃香を、意地悪く貶めていく。  
 
「姉ちゃーん」  
体育館へ到着した雅彦は、姉の姿を懸命に探す。しかし、辺りには  
誰もいない。  
「どこに行ったんだろう・・・くそッ!」  
こうなれば、体育館内をすべて見て回るしかない──そう思った  
雅彦は、まず袖口の方へ向かう。向かいつつ、さっき聞いた、  
(男友達と一緒だった)  
という言葉に、胸をざわめかせながら。  
 
「あんッ!」  
むっちりと母性が詰め込まれた乳房を、桃香は好きにさせていた。  
無論、相手は二人のやさぐれた少年たち。  
「桃香・・・たまんねえぜ」  
床に座った桃香を背後から抱き、乳房を真下から持ち上げる少年の  
顔には、至福のときが訪れているように見える。親指と人差し指で  
乳首をつまみ、硬く尖りながらも弾力を失わない苺蕾の感触が、  
心底いとおしいようだ。  
「乳首ひねると、マンコが締まるぜ。おい、ちょっと引っ張れよ」  
もう一人の少年は、桃香の女を弄っていた。恥毛を分けるように  
裂けた女陰を掻き広げ、蜜がべたつく女肉を貪っている。  
 
「おう。泣かせてやるぜ」  
乳嬲りを担当していた少年が、乞われるがままに敏感な乳首を  
強く引っ張った。その途端、桃香は前のめりになって泣く。  
「きゃうッ・・・あ、あんまり・・無茶しないで・・・」  
二人がかりで急所を責められる桃香に、被虐の表情が見えて  
いた。今も、乳首をいたぶられて潤ませた目を伏せ、更なる期待  
感を沸き起こしている。  
「やっぱり、マンコが締まったぜ。桃香、お前乳首が弱点だな」  
女穴が淫らな肉音を立て、指を締め付けた。その事実が、少年に  
嗜虐の立場を与えていく。  
「う・・・うん・・でも、痛いのはイヤ・・・優しくして・・」  
桃香は乞う。だが、それは優しさを──ではない。これはアイロニー  
なのだ。被虐心を持つ少女が、反語によって厳しいいたぶりを求め  
るサインを送っているのだ。  
 
「人の声がする・・・」  
雅彦は、体育館の袖口まで来た時、間近に人の気配を感じ取った。  
そして、虫の泣くような女の声と、怒号交じりの男たちの声を聞く。  
 
「アアーッ・・・お願い!ゴムを着けて!」  
「うるせえな。桃香、黙ってケツを振れって」  
桃香はすべからく衣服をもぎ取られ、全裸だった。しかも、小部屋  
に落ちていたマイク用のコードを体に巻きつけられ、イモ虫のよう  
に床へ転がされている。  
「アッ・・・アッ・・・アッ・・・」  
後ろ手を取られ、横になった桃香の尻へ少年が挑んでいた。恥部へ  
は断続して男根が捻じ込まれ、切ない女の叫びを上げさせている。  
 
(姉ちゃん!ああ、何てことだ・・・)  
姉は犯されていた。それも、二人のやさぐれた少年たちに。この時、  
雅彦の脳裏には絶望とともに、ある言葉が過ぎる。それは・・・  
淫乱症──という物だった。  
 
「ヒーッ!アアッ・・・お、お尻は・・ダメェッ!」  
桃香が放った悲鳴が、雅彦の耳に突き刺さっている。少年たちは知  
らぬとはいえ、実の弟である雅彦の目前で、更なる暴虐へと好奇心を  
滾らせていた。  
 
「ケツの穴の力抜けって・・・裂けちまうぞ」  
少年の一人が、桃香の尻を割っている。狙いは、割れ目の真ん中  
にある小さなすぼまりだ。少年はそこへ男根を剥きつけ、可憐な菊門  
を無理やりこじ開けようとしている。  
「ああ・・あ・・あふッ・・・お・・お・・」  
ヒップを高々と上げた桃香が、喘いでいた。男根の先端が、見るも狭小  
な肛門へ埋まろうとしているために、額に脂汗をかいている。  
 
(ね、姉ちゃんのお尻の穴が・・・なんてことだ・・・)  
姉が主役を務める陵辱劇を、雅彦は目を剥いて凝視していた。そして、  
無意識のうちに手を股間に当て、男根を自ら慰め始める。  
 
「う・・・あ、あ、あ・・・入ってくる・・・入ってきちゃううッ!」  
キャーッ・・・と悲鳴を上げた時、桃香はがくんと仰け反った。少年の男根  
が、小さなすぼまりを抜けたのである。  
「おお・・・入ったぜ、桃香。へへ、すげえ締まりだな・・・」  
見事、冥利を果たした少年が腰を振る。捻じ込んだ男根を揺する事に  
よって、喘ぐ桃香の反応を楽しむために。  
「アーッ!ダメ、やめてェッ!うああ・・」  
男根に尻内で暴れられると、桃香はたまらない。そこは本来、異物を  
受け止める場所では無く、排泄する為の器官なのだ。それを強引に  
割り、遡ってくる男根のおぞましさは、少女にとっては拷問に近いだろう。  
 
(姉ちゃんのお尻が・・・ちくしょう!)  
男根を擦りつつ、憤る雅彦。彼にとって、姉は理性の象徴と言えた。  
幼い日々から弟である自分を優しく包み、守ってくれた桃香。雅彦は  
そんな姉を敬い、慕ってきた。しかし・・・  
「アーッ!アーッ・・・」  
と、尻穴へ男根を捻じ込まれ、喘いでいる姿もまた、姉、桃香なのだ。  
雅彦は、いつか桃香の口から語られた性癖を思い出す。  
 
『お姉ちゃんね・・・淫乱かもしれない』  
 
雅彦がその言葉を聞いたのは一年前。共に、この学校へ通うように  
なってからだった。その時、桃香は堰を切ったように独白した。  
性交が好きだ、と。それも、一人の異性だけでは物足りず、複数の  
男たちに嬲られる事を好み、時には女と交わるとも──  
 
(姉ちゃん・・・ああ、俺も姉ちゃんと・・・)  
雅彦が懸命に男根を擦っている間に、桃香はいよいよ本格的に犯され  
ていた。少年たちは体を入れ替え、一人が真下から桃香を刺し貫き、  
もう一人が背後から尻を犯すというスタイルを取っている。  
 
「キャーッ!アーッ!」  
相変わらず後ろ手は取られたままで、桃香は男たちに蹂躙され、  
泣き狂っている。狂人のように奇声を上げ、女穴と尻穴を同時に  
姦される衝撃に、全身を戦慄かせ続けているのだ。  
「マンコとケツを、同時に犯られる気分はどうだ?桃香」  
「へへっ。聞いちゃいねえよ、どうせ。見ろよ、この顔」  
二人の少年は、目を見開いて涙を流す桃香の顔を覗き込み、嘲  
笑う。二穴姦によって狂わされた桃香の理性は砕け散り、もはや  
雅彦が知る姉の姿とは程遠い。優しい姉は、激しい暴虐によって、  
もはや心ここにあらずの状態にある。  
 
(あいつら、好き勝手しやがって・・・俺の姉ちゃんを!)  
姉を笑う少年二人を見て、雅彦は思わずあの場所へ飛び出して  
行きそうになった。行って、好き勝手に振舞うあいつらを殴ってやり  
たい!という衝動に駆られている。しかし、何とか気持ちを抑え、  
ひたむきに男根をしごいていた。自分が、あの少年たちに成り代  
わり、姉を犯す鬼畜になったつもりで・・・  
 
「お、俺・・・もう、いくぜ・・たまんねえよ、桃香のマンコ」  
「待ってろ、俺ももうすぐだから・・・しかし、ケツって締まるな」  
二人の少年に絶頂の兆しが訪れていた。無論、汚らしい欲望の全て  
を放たれる子種に託し、桃香の胎内へ注ぎ込むつもりのようだ。  
 
「・・・・・」  
桃香は無言だった。ただ、糸の切れた操り人形のように脱力し、少年  
たちに女体を揺すられている。纏め上げた髪が乱れ、虚ろな瞳で空を  
見ていただけだった。  
「いくぞッ!中出しだ、受け取れ、桃香ッ!」  
「俺のザーメンもくれてやる、そらッ!」  
少年ふたりが達すると、それを隠れ見ていた雅彦も、  
(姉ちゃん!)  
と、心の中で愛しい姉を思いつつ、果てた。あさましくも弟は、姉を犯す  
獣たちと同じく、欲望を果たしたのである。  
 
しん・・・と静まった小部屋に、桃香が横たわっていた。彼女が激しく嬲ら  
れてから、すでに幾許かの時が流れている。二人のやさぐれた少年たち  
も、すでに姿を消していた。  
「姉ちゃん・・・」  
ぐったりとした姉へ雅彦が寄ると、おぞましい性臭が鼻を突く。しかも、桃香  
の肌には生々しい男液と、受けた暴虐の跡が残っていた。  
「雅彦・・・?」  
素っ裸の桃香が、弟の呼びかけに小さく反応する。もう、コードによる戒め  
からは解かれていたが、激しい陵辱のせいで体に力が入らない。  
 
「迎えに来て・・・くれたの?」  
「うん」  
「そう・・・いつも、ありがとう」  
桃香がのっそりと起き上がり、散らばった衣服を探す。しかし、  
制服はあるものの、下着の類が見つからない。  
「パンティやなんかは、あいつらが持ってったよ」  
一部始終を見ていた雅彦が言うと、桃香はぽっと頬を染め、  
「やだ・・・ずっと・・見てたのね・・・」  
と、悪戯っぽく笑った。仕方ないと桃香は笑い、持ち去られた下着は  
諦め、制服だけを身に着けた。  
「立てるかい?姉ちゃん」  
よろよろと足取りが怪しい桃香の手を、雅彦がそっと取る。姉を慮る  
弟の当たり前な優しさ──それを、桃香は手の温もりで感じていた。  
「駄目。ふふ、おぶってくれる?」  
汚れた体ではあるが、弟は拒まないだろうと桃香は確信して言う。確信  
し、おぶってくれる事を望んだ。すると、雅彦はにこっと微笑み、  
「ああ、いいよ」  
と答えた。  
「ごめんね、よいしょ・・・」  
方膝をついた雅彦の背へ、桃香が覆いかぶさった。生々しい体臭が姉の  
体から嗅ぎ取れると、弟はどうにも気まずくなる。自分も自慰をした身な  
ので、青臭い男液の名残りを嗅ぎ取られないかと思ったからだ。  
 
「淫乱なお姉ちゃんで、ごめんね」  
桃香が小さく呟いた。淫乱症の身ゆえ、激しい性交を好む自分の  
あさましさが、弟を苦しめているように思え、悲しかった。しかし、  
「俺、大好きだよ。姉ちゃんの事・・・全部」  
雅彦は毅然として答える。それが、素直な気持ちだった。  
「そう・・・ありがとう。雅彦は、いつだってお姉ちゃんの味方なのね」  
桃香は安らいだ顔つきとなって、雅彦をぎゅっと抱きしめる。抱き締め、  
弟に思いを寄せていた。  
 
『お姉ちゃんの事、抱きたい?』  
 
その言葉が言い出せない桃香。姉弟ゆえ、禁忌の関係を結べないの  
である。桃香は、本心では雅彦に抱かれてやってもいいと思っていた。  
(姉ちゃん)  
そう言って、自分へ微笑む弟が、正直、愛しい。だから、抱かれる事く  
らいなんでもない・・・そう、桃香は弟を溺愛しているのだ。  
「姉ちゃん、お腹すいてないかい?何か買い食いしていこうよ」  
雅彦が急にそんな提案をした。それが、姉を思う弟の気遣いだと、桃香  
は気づく。雅彦は、普通に自分と接したいと言っているのだ。だから・・・  
「うん・・・いいわね」  
と、桃香は答えた。いや、答えざるを得なかった。  
 
雅彦の背に揺られた桃香に、軽い睡魔が襲っている。それは、決まっ  
て荒淫の後に訪れる疲労だった。だが、今はそれが心地よい。何せ、  
愛しい弟の背に、今、自分はあるのだから。  
「姉ちゃん?寝ちゃったのか・・・」  
姉が寝息を立てているのを悟って、雅彦は安堵する。  
「可愛い顔で寝てら」  
桃香の寝顔を、この弟は好きだった。幼い日々からずっと一緒だった  
姉の安らかなひと時。それが、好きになれないはずがない。  
「良い夢見てね、姉ちゃん」  
姉を背負った雅彦の視界に、夜の帳が落ちてくる。空は星に満ち、自分  
たちを見守ってくれているように思える。が、しかし、雅彦は不意に涙を  
こぼしてしまった。そして、星に願う。  
(姉ちゃんが・・・いつか・・普通の女の子に戻れますように・・・)  
弟は──姉の未来に涙を流し続ける。大切なものを失わないように、  
絆を深めようと。そして、力強く姉を背負い、迫る宵にめげる事無く、歩い  
ていくのであった・・・・・  
 
おしまい  

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