オレの幼馴染は、新体操をやっている。
しかし、ただ学校のクラブでやっている、とかのレベルではなく、オリンピックを見据えたチームに所属し、将来の活躍を期待されていた。
だから、高校も指定された女子校に入り、生活のほとんどが練習漬けの、厳しい世界でがんばっている。
そんな彼女が、帰省した。
俺の家の隣に住んでいるのだが、毎年の暮れ、正月だけ実家に帰ることが許されるのだ。
「ねぇ、アタシのこと、好き?」
一年ぶりに顔を合わせた亜貴は、オレの部屋で二人っきりに成った後、唐突にこんな事を言ってきた。
相変わらずの美少女、だが残念なことにまだあんまりムネは成長していないみたいだ。
正直、好きか嫌いかと聞かれれば、好きだ。
可愛いし、明るくて優しい。今はまだマスコミに露出されていないが、彼女がひとたびテレビにでも出れば、間違いなく国民的アイドルになれる。
だけど、中学の時に別の学校に行ってしまった彼女とは、絶対的に逢う機会が少ないわけで。
オレの心の中での位置付けはどういった位置なのか、と言うと、やはり『幼馴染』でしかないわけだ。
でも、亜貴は違ったらしい。
小さい頃からオレのことが好きで、離れて住むようになってより思いは募っていったようだ。
オレは正直に、まだ幼馴染だ、と答えると、亜貴は一瞬泣きそうな顔になったが、気丈にも取り直した。
「彼女、まだ居ないんでしょ?」
どうしてそこで断言するのか?
オレはちょっとムキになって、付き合ってるヤツ、いるよ、と答えた。
しかし、オレのそんな慌てた答え方に、あんまり亜貴は信用できないらしく、ふーん、とか、素っ気なく答えてきた。
「高校卒業したらこっちへ帰ってくるから、それまで、待っててよ」
冗談じゃない。
オレだって年頃の男だし、女の子とそういうチャンスがあったら、エッチしちゃうって。
オレがそういうと、亜貴は怖い顔をしてオレを睨んでくる。
「だめだよ、他の女の子とエッチなことしちゃ・・・」
そして、彼女は着ていた服を脱ぎだした。
「アタシとだけ、そういうこと、して・・・」
ううむ。ちょっと焦ってるみたいだなぁ、亜貴。
でもまぁ、やらせてくれるならばオレは拒んだりしないよ? 据え膳喰わねば高楊枝、とも言うしね。
オレは彼女を抱きしめ、キスをしようとした。
「ダメ、キスは、まだ・・・」
ええ? なんで? と問うオレに、亜貴は、「ちゃんとアタシのこと、好きになってくれてから、キスしたい」と答えてきた。
ずいぶんとリリカルだこと。
俺はそれを了承して、セックスに移ろうとしたらば、これまた拒絶された。
当たり前のことだけど、バージンをくれるのも、オレが本当に好きになった後で、と言うことだ。
じゃあどーすんだ、いきなり裸を見せられて興奮してしまったマイサン。いったいどーしてくれる?
オレがそう声高に主張すると、亜貴は。
「だから、それまでのあいだずっと、アタシがお口でしてあげる」
どこで仕入れた知識なんだか、亜貴はぎこちなくオレのチンコをフェラチオしてくれた。
「これから毎週帰ってくるから。アタシのこと、好きになってくれるまで、鎮めてあげるね」