こないだ、結婚した兄貴の家に遊びに行ったんだ。スキヤキ喰わせてくれるってんで。  
 
少し早く着いたから、まだ兄貴は仕事で家にいなかった。  
義姉さんと一人娘(5〜6才だったと思う)がいて、いっしょにテレビ見て談笑してたんだけど、外は急に大雨になった。  
 
あの人、傘持ってたかな?とか義姉さんが心配してたら、案の定兄貴から電話があって、会社まで迎えに来てくれ、ってことになったんだ。  
兄貴は自転車通勤だけど、さすがに雨の勢いが強すぎて自転車は置いていくことにしたらしい。  
 
義姉さんが娘を置いて車で迎えに行った後、オレは留守番を負かされて、その娘と遊んでたんだよ。  
 
「あやちゃん、何して遊ぶ」  
 
オレがそう聞くと、あやちゃん(名前は綾子)は、プリキュア!と楽しそうに答えた。  
プリキュアごっこが好き、と言うことは義姉さんに聞いていた。  
 
ちなみにオレと兄貴は、兄弟揃ってアニオタで、特に女の子向けアニメとかが好きだった。  
だけども、兄貴はこのことを秘密にしているらしく、義姉さんは知らないようだ。  
(あー、兄貴、愛娘に見せる口実で、自分もいっしょにプリキュア見てるんだな)  
とか思いながら、オレはあやちゃんのプリキュアごっこに付き合ってやった。  
 
「ぷりきゅあ、めたもるふぉーぜ!」  
 
玩具のアイテムを身につけて、変身ポーズをするあやちゃん。  
ヒロインに成りきって、楽しそうだ。  
 
だけど、オレもアニオタで、プリキュアも欠かさず見ている。  
だから、大人げないながらも、ちょっとした変身ポーズの違いに気が付いてしまった。  
普通なら、そんな些細なことを気にしないで、良くできましたと誉めてのってあげるところだろうけど、  
まぁちょっとした茶目っ気で、オレはそれを指摘してやった。  
 
「うーん、あやちゃん、手を回す方向は逆だよ?」  
 
軽い感じで指摘してあげると、あやちゃんは元気に、まちがえた!と笑った。  
 
「えへへ、じゃあ、バツゲームするね」  
 
そういってあやちゃん、オレのジャージをずらしにかかった。  
え?! なにするんだ? とオレが驚いていると、あやちゃんはオレのパンツの中に手を突っ込んだ。  
そしてオレの逸物をむんずと掴んでくる。  
 
慌ててオレはあやちゃんを離し、何するの?!と聞いてみると、彼女はとんでもないことを言い出した。  
プリキュアごっこで間違えたところを注意されると、バツゲームをしなければいけない、と兄貴と約束しているらしい。  
 
「バツゲームだから、オチンチンをなめなめするの」  
 
 
 
 
兄貴、実の娘に、なんて事を仕込んでるんだ。  
 

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