「ホラ、たこ焼きだよ。口を開けるんだ」
ホカホカのたこ焼きを持ったご主人様が、私ににじり寄って来ます。
私は、既に角に追い詰めつられ、小さくなっています。
ああっ、何というたこ焼き。
きっとホットミルクの様な白くて、その上ドロっとした小麦粉を溶いて作ったに違いないのです。
トロトロの特製ソースまみれになってる上に、恥じらいもなく青ノリや、可愛さのアピールを
狙っているのか花かつおまで載り、チリチリと熱で蠢いています。
こんなアツアツでハフハフなシロモノに、今から私の口腔を被い尽くされ、蹂躙されるだなんて。
ついに逃げ場の無くなった小鳥の様に怯えるか弱い使用人が抵抗の意思を無くしたのを確認した
ご主人様は、細い棒をフカフカのたこ焼きにズブリと挿入します。
そのまま反対の手を少し下方に添えながら、私の口元に近づけながら、語りかけてきます。
「孝之、こいつをどう思う?」
「すごく… 大きいです…」