「あの…に…逃げないから…」  
 「そんなの信用すると思うか?」  
 「お兄ちゃん、人の事言え…いや・・・な…何でもないです!」  
 
 片腕をベッドに縛られ寝そべる私を見つめながらお兄ちゃんはまた  
何か画策している模様。  
 
 「今日もじっくり楽しませてもらうぞ♪」  
 「うぅ…この…け…ケダモノ!」  
 「お、呼ばれたと思ったか?」  
 
 扉の隙間から現れたのは我が愛猫ダンデロ。先程同様に鳴きながら  
何かを求めている。直後にその背後からはもう一匹の猫が現れた。  
シャム猫の模様に日本猫の体格の入り混じる雑種で最近この近くに  
住みついたらしく頻繁にうちに出入りしている猫だ。  
 
 「お、またお友達か。しかし…お前には縄張り意識とか闘争本能  
ってモノは無いのか?雄同士なら遭ったその場で喧嘩だろ??」  
 
 人見知りする事無くその来訪者は私達とダンデロを交互に見つめ  
状況を把握しようと様子を伺う。  
 
 「あ…あの…お兄ちゃん…」  
 「まぁいい。で成る程、お前はお客様の為に俺に何かを出せって  
言いたいんだな。よし…暫く待ってろ。」  
 
 そう言いながらお兄ちゃんが部屋を立ち去る。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「うぅ…い・・・今のうちに…解かないと…あの…ちょっと待って…」  
 
 この隙を逃すワケにはいかない。すかさず残された片方の手で結び  
目を解かんとする。しかし二匹がベッドに飛び乗り私に顔を摺り寄せ  
愛想を振りまく。  
 
 「あぁん!お・・・お願いだから…い・・・今は止めて!!」  
 
 悪気が無いので邪険に振り払う事も出来ず片手を交互に動かし二匹  
を遠ざけては結び目に手を伸ばしての繰り返し。  
 
 「だから…普段なら嬉しいけど…く…な…何で…こんな…」  
 
 何処で仕入れたか知らないがその結び目は複雑な形で直ぐには  
解けない上に前述の“妨害”の為に作業は遅々として進まない。  
 
  「く…うぅ…よし、と…取れたぁ!」  
 
 
 
 「何が?」  
 「きゃあぁあぁ!!!」  
 「あっさりと約束を反故にしてくれたな〜。」  
 「ひぃ…い…いやぁあぁ!!!」  
 
 
 
 束の間の逃走劇は儚く失敗となった。  
 
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「うぅ〜…もう止めてよ〜!」  
 「そんな眼で訴えても無駄だ。しかし…涙目の妹って…いい♪」  
 「う…うるさぁい!」  
 「まぁ落ち着け。」  
 「落ち着けるかぁ!!!」  
 
 当然の事といえばそれまでだが、今度は両腕を縛られ動けない。   
 
 「大事なお客様の為だと思えば出来る。先ずはその準備だ♪」  
 「え…ちょっと…」  
 「先ずはご自慢の逸品を披露してもらおう♪」  
 
 スカーフを解かれ荒々しくシャツを開き胸を露にされる。  
 
 「お、フロントホックとは…ほほぉ…わざわざ脱がしやすい下着  
を選んでるとは…」  
 「いや…違う…そんなんじゃ…あぁ…や…止め…あぁ!」  
 「落ち着け…おっとスカーフは襟に戻して…これで良し♪」  
 「よ…良くなぁあぁあぁい!!!」  
 「う〜ん、さすがご自慢のシロモノだな。寝転がっているのに全然  
垂れ下がらないとは…いや、この張り具合、全くもって素晴らしい♪」  
 
 私の恥ずかしい姿を眺めお兄ちゃんはご満悦の様子。そして暫しの  
沈黙と笑みの後に小さくパキッと何かが折れる音がした。この音は  
聞き覚えが有る。同じくこの音を誰よりも記憶しているダンデロが  
即座に反応する。  
 
 「ほほぉ…気付いたか。まぁ慌てるな。もう少し準備が必要だ。」  
 「ちょっと、一体何を…あ…ま…まさか…」  
 「お前が思っている通りだ。」  
 「いやぁ!あん…そんなの…や…あ…」  
 「さぁ…お前等の出番だ♪」  
 
 予想通り乳首にコーヒー用ミルクを入念に刷り込まれる。その匂い  
に惹かれ二匹がすかさず飛び付き舐め始めた。  
 
 「いや…お願いだから…駄目…駄目ぇ!」  
 
 猫の舌特有のザラついた音に合わせ痛みと快感が同時に私を襲う。  
 
 「ほら暴れるな。で、次の準備は…」  
 「うあ…いやぁ…あぁ!」  
 
 悶える私の下半身を押さえ付けながらお兄ちゃんが私のパンツを  
手馴れた様子で剥ぎ取る。二匹の激しい攻めの為抵抗もままならず  
残念ながらいとも容易くそれを許してしまう。  
 
 「あ…ちょっと…出ないって…吸っても出ないんだから…」  
 「いやいや、お前等が頑張ればもしかしたら…」  
 「うるさぁい!あ…あん…駄目だって…止めて…あぅ…や…」  
 
 二匹が舐めるのを止めた直後、今度はそのまま乳首に吸い付き  
満足げに喉を鳴らしながら前足を緩やかに動かしている。  
 
 「むむむ、種族を超えて母性を感じたか♪」  
 「いやぁ!お願い、もう止めて!!」  
 「俺に言われてもなぁ…それに未だ俺が吸ってない。」  
 「ひっ!ま…まさか…」  
 「お、今日のお前はいやに鋭いな。おっとまた眼鏡がずれてる。」  
 
 外れそうになっていた眼鏡を直し今度はお兄ちゃんが太股を強引  
にこじ開ける。  
 
 「やだ・・・やだ…もう許して…」  
 「けど、もうココしか空いてないだろ?」  
 「いや吸わなくていいから!だ…だから無理して吸わなくても…」  
   
 願いも虚しくお兄ちゃんが割れ目に吸い付く。  
 
 「んぅ…もう…いやぁ!」  
 「まぁまぁ…せっかくだからお前も楽しめ…それでは…」  
 「ひぁ!あぅ…や・・・あ…」  
 
 舌先が緩やかに入り口をまさぐり私は腰を退くが直ぐに引き戻  
される。  
 
 「何だ、口では嫌がっててもココはしっかり喜んでるぞ♪」  
 「やぁあぁ!吸っちゃ・・・いやぁあぁ!!」  
 
 ジュルジュルといやらしい音を立てながらお兄ちゃんが入念に  
滴る液体を吸い尽くす。意思とは裏腹に既に興奮している身体は  
静まってくれない。  
 
 「いよいよ…それ!」  
 「ひぃ!!!」  
 
 包皮を剥かれ再び襲う痛みと快楽。目標を発見したお兄ちゃんは  
容赦無くそれに吸い付く。  
 
 「かはっ!は…あ…あ…」  
 
 視界がボヤけ意識が少し遠くなる。私は一瞬むせ返り既に喘ぎ声  
も出ない。  
 
 「そろそろ・・・イッっとく?」  
 「ぐっ!ん…あ…は・・・あ・・・あぁあぁあぁあぁ!!!」  
 
 荒々しくそして迅速に指先が膣壁に進入・すかさず一番感じる  
場所を的確に捉えた一撃には耐えられない  
 
 全身を震わせ絶頂と同時に私の意識は途絶えた。  
   
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「う〜ん、ちょっと(?)やりすぎたかな?」  
 
 気を失った妹とその乳房を枕代わりに眠りこけるデブ猫二匹を  
眺めながら少し反省。  
 
 「けどこの肉体を知ると、止められないんだよなぁ〜♪さてと…  
お前等にはそろそろご退場願おうか。」  
 
 二匹を起こさないようにゆっくり運び出し隣の部屋のソファーに  
寝かせる。  
 
 「コレも…もう必要無いか。」  
 
 妹の両腕を解放して一旦抱き上げる。  
 
 「あぁ・・・柔らかくてボリュームが有って…こんな身体を独占  
出来るなんて…俺は幸せ者だぁ♪」  
 
 思わず口に出さずにはいられない。そして妹が俺の腕の中で意識  
を取り戻す。  
 
 「んん…うぅ・・・うっ!いや・・・いやぁあぁ!」  
 
 状況を把握すると同時に悲鳴を挙げながら俺を振り払い逃げよう  
とするが先程の余韻でまともに手足を動かせていない。  
 
 「おっとっと…大事な妹を逃がすワケにはいかん♪」  
 「あぅ…もう・・・嫌・・・お・・・お願い…お兄ちゃん・・・もう許して。」  
 涙目で再び懇願する妹。だがそれは今の俺にとっては逆効果。  
 
 
 「第二ラウンド・・・開始♪」  
 
 「いやだぁあぁあぁあぁ!!!」  
 
 
 お楽しみは未だ終わらない。  
 
 
 −−−THE END(?)−−−  
 

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