時刻は午後6時半を回った辺りだろうか。
「なぁ、棒高跳びってなんの必要性があるんだ?」
「何事も経験です」
くたくたになった体を気遣うようにしながら雪乃ははっきりと言った。
経験?将来付き合いで棒高跳びする日が来るってか、もしくは仕事相手の趣味が
棒高跳びとか?
「なぃなぃ」
自然と口から言葉が溢れる。
「お風呂にしますか?それともお食事がよろしいですか?」
雪乃は何も聞かなかった様子でこれからの予定について尋ねてくる、少し悲しい。
「・・・風呂」
「かしこまりました」
素っ気ない返事にも雪乃は丁寧に返事を返してきた、しっかりとしたメイドである。
「あ゛〜」
軽くシャワーで汗を流すと広々とした湯船に体を預ける、あまり広いと落ち着かない
のだがここの風呂場は小さい銭湯ぐらいある、本当は小じんまりとした
風呂場にして欲しかったがメイド達に反対された、なぜだ。
「失礼します」
一人風呂を満喫したのも数分で終わり、我がメイドが現れる。
「お背中をお流しします、ご主人様」
「雪乃一人?」
珍しい、いつもは最低三人はいるのだが、まぁ少ないのはありがたい。
「ご不満でしたか?」
少し悲しそうな顔が見え思わず胸が高鳴りそうになった。
「いや、珍しいなと思ってさ」
「本来は一人づつという決まりですから」
あぁそうかとなんとなく納得する、彼女達には彼女達のルールがあるのだろう。
しかし、いくらメイドとはいえ体を全く隠さないのは如何なものだろうか、しかも
今の雪乃は縛った髪をほどき、眼鏡を外した状態でいつもと違った雰囲気である。
「お湯加減はいかがですか?」
「ん、ちょうどいいよ」
失礼します、と雪乃も湯船に浸かり、そのまま俺の横へと座る。
「今日もご苦労様です」
いつものクールな表情を崩しにこやかな笑顔と共に労いの言葉を送る雪乃、彼女が
こんな表情を見せるのは俺の知る限り俺と二人きりになった時だけ、それが何か
無償に嬉しくてその顔を見るといつも俺は雪乃を抱き寄せ頭を撫でる。
「ぁあ・・」
雪乃もそうされるのが嬉しいのか俺に身を任せ、寄り添う。
湯船から上がるといつもの場所へと向かい腰を下ろす。
「失礼します」
他人に体を洗われるというのは最初抵抗があったが今ではすっかり慣れてしまった。
本当なら自分でやりたいのだが彼女達からはこれも仕事だといって聞いてくれない。
そして、仕方なく受けているとたまにこういう事が起きる。
「うひぁっ!」
突然俺は情けない声を上げてしまう、それもそのはず俺の背中が感じたのは
荒々しいタオルの触感ではなく、何ともいえない柔らかい感触だったのだ。
「雪乃っ、お前!」
「ふふふっ、ご主人様最近安心しきっていましたから」
そう、彼女達はたまに体で体を洗ってくる、それが恥ずかしいというか
それから起きることを考えるとやめてほしいから毎回注意をする、しばらく
は普通に洗うのだが気を抜くとまたこれだ。
「春菜さんほどはないですけど私も胸には自信あるんですよ」
「ぅぉぉぉっ・・・」
はっきり言うと気持ち良すぎる、しかも背中に感じる二つの個体がまた劣情を誘う。
後ろから抱き締める形でゆっくりと上下運動を加え、動きも激しくなっていく。
「んっ、んっ、あっ、んっ」
雪乃も声が漏れ始め俺のモノは完全に戦闘態勢状態だ。
「はぁっはぁ・・、では前から失礼します」
「あ゛ぁ・・・ぉいっ・・うぉっ!」
雪乃は俺の前に座ると俺のモノを顔を近づけ舌を絡ませてくる。
根本から先端にかけてゆっくりと舌を這わせ、キスするように愛撫をする。
「んっ、はっ、・・むぅっ・・・はぁっ・・・いかがですか・・」
「・・・・・ぅぁ・・・」
言葉にならない状態を察したのか雪乃はそのまま俺のモノをくわえた。
そこからの上下運動、袋の扱い、吸引など激しい責めはあっと
いう間に俺を絶頂へと誘っていく。
「・・・・ぁあっ・・くっ・・出るっ!!」
「・・んっ!!!!・・・んっ・・ん・・ん・・」
雪乃はそのまま余すことなく俺の吐き出したソレを飲み込み。
「ごちそうさまでした」
笑顔でそう言った。
「まったく」
あの後もう一回勃たせようとする雪乃を振り切り、そそくさと着替えた。
「ご主人様のいじわる」
「お前が悪い」
思わねところで体力と精力を使い疲れが取れたのか増えたのか
分からない状態で夕食へ向かった。
次回「最後の晩餐!?、メイド達の罠」にご期待ください、イー