『最後の一個』前編  
 
 朝、まがう事なき朝だ、しかも今日は久しぶりの休日、嬉しい。  
「8時か・・少し寝過ぎたかな、まぁいいか、なぁ天姫」  
「うん」  
「おはよう」  
「・・・・・・・おはよう」  
 昨日の相手だった天姫は微動だにせずじっと俺を見詰め続けていた。  
 天姫の性格からして多分自分が起きてからずっと俺を見ていたに違いない。  
「何時に起きた?」  
「・・・・・・・」  
 あからさまに目を反らす、これは・・・。  
「ぁっ・・・・んっ・・・・・・」  
 左手で体を引き寄せ右手を下半身へと伸ばす。  
「ん、どうした?」  
 半笑いなのが自分でも分かる、パジャマ越しからショーツ、そして直接触っていく。  
「むぅっ!・・ふぅんっ・・・むっ・・・みっ・・」  
 手で必死に声を抑えるがちょっとづつ声が漏れ始める。  
「随分濡れてるな、やっぱり天姫お前・・」  
 いやいやと首を振るが指の第二関節まで入ってしまった。  
 天姫はたまにこういったことをしているようで、しかも俺にバレるのが嫌らしい。  
「主人をオカズに一人でするなんて天姫はえっちなメイドだなぁ」  
 天姫の顔がみるみる赤く染まっていく、少し泣きそうなのが加虐心を誘って仕方ない。  
 
 親指で突起を探り当て剥き出し刺激する。  
「・・・・っ!!!?」  
 そろそろイカせようかと思ったそんな時だった。  
「お食事の支度がでできました」  
「おー」  
 雪乃、間がいいのか悪いのか、少なくとも俺には良い。  
「天姫さんはまだ寝ているのですか?まったく、この子は」  
「まぁいいじゃないか」  
 もちろん天姫は寝ていない、寝た振りだ、なぜそんな必要があるのか、それは  
俺の指が刺さってるということ、そして添い寝したメイドには俺を起こす役目があり  
寝過ごすなどというのは雪乃の雷が落ちるには申し分のない条件ということ。  
「それに今日は俺休みだしさ」  
「そういう問題ではありません」  
 雪乃と話てる間に弱めていた指の動きを強くしていく。  
「ご主人様、天姫さんの様子おかしくないですか?顔が赤くて息も荒い」  
「・・・・・・!」  
「そうか?う〜ん」  
 雪乃は天姫に熱があると勘違いしているようだ。  
 こういう時俺はなんて酷いやつだろうといつも思う、雪乃が心配して天姫に顔を  
近づけた瞬間、俺は指を一気に沈め突起をコネた。  
「んんっっっっ!!」  
「えっ!!?」  
 朝、鈍い音が部屋に響いた。  
 
「優介様?」  
「あ、うん大丈夫」  
 俺の思惑通り雪乃と天姫は綺麗におでこをぶつけた。  
 そして俺の右頬はかなり痛い状況にある。  
「まーた、いたずらしたのね」  
 冬美さんが笑いながらトーストにジャムを塗って渡す。  
「雪乃ちゃんはともかく天姫ちゃんにはちゃんと謝っておいた方がいいわよ」  
「・・うん」  
 その天姫は今別室で雪乃から雷を落とされているであろう。  
「ちょっとしたお仕置きのつもりだったんだよなぁ」  
「ふふ、天姫ちゃんたらまた優介君見ながらしちゃったんだ?」  
「あらぁ」  
 大根サラダを頬張りながら、後で二人に謝ろうと考えていながらあることに気付く。  
「あれ、夏希は仕事だろうけど秋深と紅葉は?あいつら今日俺んところだろ」  
「それでしたら・・・」  
 なんか春菜は恐る恐るといった感じだ。  
「う〜ん、なんていうかしばらくはほっといた方がいいかも」  
 冬美さんもあまり触れたくない、みたいな感じで嫌な予感がする。  
 
「ごちそうさま」  
 頬の痛みが退いた頃に食べ終わり、とりあえず秋深と紅葉に会いに行くことにした。  
 
 あの二人が喧嘩することは珍しくないのだが、度合いによってはこちらにも  
影響が出てしまって大変なのだ。  
「優様!」  
「うおっ、どうした、雪乃の説教は終わったのか?」  
「うん」  
 勢いよく走ってきた天姫はがしりと俺の右腕を掴むと離そうとしない。  
「今日は・・・一緒」  
「はいはい、悪かったよ」  
 朝のことを責めるような目をしながらより強く腕を抱き締められる。  
「そんな強く掴まなくても大丈夫だって」  
「・・・ダメ」  
 これはテコでも動かない、そのまま歩くしかなさそうだ。  
 天姫はメイド達の中でも1・2の甘えん坊・・・らしい、俺はよく分からないが  
みんなからはそう言われてる。  
「優様の・・部屋」  
「行きたい?」  
 何回も首を傾ける天姫を見ながら少し悩む、秋深と紅葉のことがあるので  
できれば二人に話を聞いておきたいところ。  
「その前に秋深と紅葉に話が・・・」  
 俺が話し終わる前に天姫は凄い勢いで俺を引っ張り始めた。  
「うわっ、ちょっ、天姫、ストップストップ!」  
「ダメ!ダメダメ!」  
 天姫は首を横に振りながら一直線に俺の部屋まで走る、勿論俺を掴んだまま。  
 
「はぁ、はぁ・・そんな急がなくても・・うむっ!?」  
 部屋に着いたと思ったらすぐさま天姫の唇が俺の唇を塞ぐ。  
「むっ、・・・ふっ、・・・・んっ・・・」  
 そのままベッドへと押し倒される形となり、気が付くと天姫は俺のズボンを脱がしていた。  
「ま、まて、そんな急がなくても・・・な?」  
「・・・ダメ」  
 そして俺のソレをくわえて激しい奉仕が始まった。  
「ぅ・・・ぉ・・・」  
 口の中で舌を動かし、直ぐ様俺のソレへと血液が集まっていく。  
「ぷあっ!・・・はぁ・・はぁ・・・優様・・」  
 含みきれなくなり口から離すと両手で竿と玉を弄りながら先の部分を  
舌先で愛撫する。  
「うぁっ・・天姫・・気持ち良い・・」  
「・・はぁ・・はぁ」  
 十分だと判断した天姫は下着だけ脱ぎ、そのままソレに向かって腰を落とした。  
「んっ・・・・ふぁぁああああぁぁっ・・・」  
「くあっ・・」  
 そして天姫自ら激しく腰を上下させる。  
「優様っ・・ぁあっ・・ゆうさまっ・・んっ・・・ゆーさまっ・・あっ・・」  
 あまりの動きにすぐに限界が訪れる。  
「くぅ・・・出るっ・・!」  
「ああああああっっっ!!!」  
 そのまま昇天、天姫も体を痙攣させ俺に倒れ込む。  
 
「・・・何やってるのよあんた達」  
 
 

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