「じゃんけん、ぽんっ!」  
先輩はチョキ、私はグー…いつも通り、私の勝ちだ。  
 
「また負けちゃった…さてと、なんでもお申し付け下さい、お嬢様」  
「そうね、じゃあ今日は…こういうのはどうかしら?」  
 
小さな、ピンク色のローター。  
今日はこれを入れたまま、帰ろうというわけだ。  
 
「そ、そんなこと出来ません…」  
「ダメよ、これは命令なんだから。下着を下ろして、脚を開きなさい」  
「は、はい…恥ずかしい…」  
 
ローターにたっぷりとローションを塗りつけ、スカートの中に手を差し入れる。  
ピンク色のオモチャが触れた瞬間、先輩が軽く声を上げた。  
そのまま軽く力を入れると…ローターはつるん、と秘所に潜り込む。  
 
「ほら、簡単に入っちゃった」  
「いや、こんなの、こんなのぉ…」  
「はい、スイッチ…ON♪」  
「んう!」  
 
ぴくんと反応する先輩のショーツを乱暴に引っ張り上げ、元のように履かせる。  
アソコから伸びたコードと、ショーツに固定したリモコンボックスが  
背徳的で非常に淫靡に見える。  
 
「さ、帰るわよ」  
「あっ、お、お待ち下さい、お嬢、様っ…」  
 
スタスタ歩き出した私の後ろをよろよろと、先輩がついてくる。  
 
もともと、この「お嬢様とメイドごっこ」を始めたのは先輩の提案だった。  
『ジャンケンで負けた方が、メイドさんの役になってお嬢様の言うことを必ず聞く』  
もちろん最初は、部活の後片付けをしろとか、肩を揉めとかだったのだが  
だんだんエスカレートして…次第にこういう命令が出てきた。  
そして、その頃から…先輩は、チョキしか出さなくなった。  
今では、先輩は必ずチョキを出す。  
私が意地悪をして、あいこになるようにチョキを出し続けても  
ずっと、チョキしか出さない――私がグーを出すのを待っているかのように。  
 
「お、お嬢様、ま、まって、くださっ…あふ…」  
「何をノロノロ歩いているの?私は早く帰りたいのよ」  
「だって、だってぇ…中で、動くんですっ…」  
「ほらさっさと歩きなさい…よっ!」  
 
私は先輩の後ろに回り、お尻を思いっきり叩いてやった。  
もちろんスカートの上からなので、それほど痛くもないだろうが  
叩かれるという行為自体が、振動の快感を何倍にも増幅させる。  
 
「きゃふあぁぁん!許して、許してくださいぃ…っ」  
「ほら!もっと!早く!歩きなさい…よっ!」  
「きゃん!きゃあん…も、もう、も…っとぉ…」  
 
先輩は進むどころか、ついには立ち止まってしまう。  
お尻は私の手を避けるどころか、叩きやすいようにと  
突き出すような格好になってきている。  
 
「面白い格好じゃない…そうね、そのままクリトリスを弄ってオナニーしなさいよ」  
「えっ…そんな!誰かに見られたら…」  
「関係ないわ、命令よ。ほら、早くするの」  
 
ほとんど人が来ない裏道なので、見つかる心配はまずない。  
しかし、100%ではない。それが先輩の、そして私の快感を増幅させる。  
ショーツの中で、大胆に指が蠢く。  
十分すぎる刺激を受けていた先輩は、すぐに上り詰める直前に駆け上がる。  
 
「あっ、もう、だめ、ダメ…」  
「ずいぶん早いわね、お外でするオナニーがそんなに気持ちいい?」  
「やだっ!言わないで、言わないでよぉ…あっ!だ、ダメっ!あぁぁん、あぁぁぁっ!」  
 
ビクビクと絶頂を迎え、崩れ落ちる先輩を見届けると、そのまま帰り道につく。  
少し心配だけれど、ここで優しくするのはむしろ冷めてしまうのだ。  
さぁ、このあと家に帰ったら『お嬢様よりも遅れて帰ってきたメイド』にどんな奉仕をさせようかしら?  
なんともいえない胸の高揚感と共に、私は家に急ぐのだった。  
 

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