触手ふしぎ大自然(ムレゾウクラゲ)  
 
触手生物には、まだまだ不思議がたくさん詰まっています。  
   触 手 ふ し ぎ 大 自 然  
触手をひも解いていった時、そこには必ず感動が待っています。  
 
今日の生物は、殻をもたない貝です。  
貝なのに殻をもたないだけでも変わっているのに、この貝は、魚のように100匹以上の群れで海を泳いでいて、しかも全く目に見えないというよく分からない生き物です。  
いったいどういう貝なのでしょうか?  
 
舞台は広大な大海原です。スタッフはムレゾウクラゲという貝の仲間を探しています。  
ムレゾウクラゲとは、貝の仲間ですがクリオネと同じように殻をもたず海中を泳いでプランクトンを食べています。  
ムレゾウクラゲは100匹近い群れで泳ぐのですが、体がゼリーのように半透明で不思議な粘液で体を覆っています。  
そのためムレゾウクラゲは水中からも上空からも見えないそうです。  
いったいどうやって見えないゾウクラゲを探すのでしょうか?  
 
 ムレゾウクラゲを探して10日目、海面を猛スピードで泳ぐメスの人魚を発見しました。  
外洋に生息する人魚は、サメよりも速く泳ぎ大洋を渡ります。  
突如、人魚の動きにブレーキがかかりました。もがいているようです。  
いったい人魚に何が起こったのか?近づいてみますがよく分かりません。  
 
『バッシャァ♯♪』  
 メス人魚が海面から6mも飛び跳ねました。すごいジャンプ力です!  
おっと、太陽光に照らされて水とは違う透明の物質が見えました。  
人魚の体にくっついています。  
『バッシャァ♯♪』  
またも人魚が大ジャンプ。人魚は体にくっついた透明の物質を振り払おうとしているようです。  
人魚から剥がれ落ちた『透明の物質』をとってみると、魚の形をしたナメクジみたいです。  
これこそ捜し求めていたムレゾウクラゲです。水中では見つけにくいムレゾウクラゲも空中なら分かるのですね。  
 
<<ムレゾウクラゲのふしぎ>> その1:ムレゾウクラゲが見えないわけ  
 
 水中では発見が困難なムレゾウクラゲ。彼らはなぜ見えないのでしょうか?  
彼らはクリオネのように貝殻のない泳ぐ貝類です。  
ですから身を守る殻がない代わりに、魚から見えないように透明の体になりました。  
しかしこれでは心臓や目、消化物は透けて見えます。  
ムレゾウクラゲは泳ぎながらプランクトンを食べ続けるので、いつも消化物が見えてしまいます。  
そこでムレゾウクラゲは体表にジェル状の物質を出し、光を散乱させて体をぼやかしています。  
さらにムレゾウクラゲはその名のとおり群れる性質があります。  
群れる事で個体1匹1匹が見えにくくなります。  
 体自体を透明にする・体をぼやけさせるジェルを身にまとう・群れる。  
この方法でムレゾウクラゲは水中で全く見えなくなるのです。  
さて、この見えない群れにぶつかってしまった動物はどうなるのか?この後見てみましょう。  
 
 ムレゾウクラゲに纏わり付かれたメス人魚を観察してみる事にしました。  
100匹はいるムレゾウクラゲから人魚は逃げられないようです。  
人魚は海草を加工した服を着ています。その服の下が凹凸にうねっている事から、ムレゾウクラゲが服にもぐりこんで暴れている事がわかります。  
暴れたせいで服が脱げていきます。おっと人魚の生殖口と肛門が見えてしまいました。  
彼女の生殖口と肛門は両方とも大きく開いています。  
膣奥も直腸のピンク色もはっきり見えてしまいます。  
なぜこんなに広がっているのかはすぐ分かりました。透明のムレゾウクラゲが彼女の中に入り込んでいるのです。  
膣がさらに広がりました。ゾウクラゲがもう1匹入り込んだのです。  
そして子宮口を押し広げて子宮に入っていきます。軟体動物のゾウクラゲには簡単な事なのです。  
ゾウクラゲ自体は見えなくとも人魚の体を見ることで何をしているのかはっきり分かりますね。  
乳首もクリトリスも勃起しています。そして引き伸ばされたりゆがんだりしています。  
ゾウクラゲに吸い付かれているのです。  
人魚の膣は広がったままです。ピンクの壁がうねっている事から、ゾウクラゲがさらにもぐりこもうと暴れているのです。  
 
人魚「いや〜〜〜、もう入らないで!」  
いつの間には彼女の下腹部は少し膨らんでいます。子宮内にどれほどムレゾウクラゲが入ったのでしょうか?  
軟体動物ですから数匹ではすまないでしょう。  
 
人魚「ハゥ!うゎ、ハ」  
 人魚が声にならない声をだし、痙攣しました。海面でぐったりしています。  
しかし彼女の下腹部と生殖器はグネグネ激しく動いています。  
彼女はたまらず尿を出しビクビクと動く事しかできません。  
いま、彼女の胎内でムレゾウクラゲたちが絡み合い激しく動き回っているのです。  
この行動は最近の研究から産卵をしていることが分かっています。  
ムレゾウクラゲたちは♀人魚の子宮内で産卵と放精を我さきとしているのです。  
 
『ゴボ』  
♀人魚の膣が大きく広がるとムレゾウクラゲたちが出て来ました。  
すぐさま別のムレゾウクラゲたちが彼女の生殖器に集まってきます。  
ムレゾウクラゲはまだまだたくさんいるのです。全てのゾウクラゲが彼女の子宮内に産卵し終わるのは夜中になるのでしょう。  
その間、♀人魚は彼らに犯され続ける事でしょう。  
<<ムレゾウクラゲのふしぎ>> その1:ムレゾウクラゲが人魚の子宮に産卵するわけ  
   
 ムレゾウクラゲが♀人魚の子宮に盛んに産卵しました。体のもろいムレゾウクラゲは人魚に簡単に引きちぎられてしまいしまい危険です。  
なぜわざわざこのようなことをするのでしょうか?  
一説にムレゾウクラゲの食べ物についてかかわっていると考えられています。  
彼らは回遊しながらプランクトンを丸呑みして食べています。  
ですから自分たちの卵や幼生までも誤飲する可能性があります。  
しかし人魚の子宮に産みつけられた卵ならムレゾウクラゲが誤って食べる事はありません。  
またほかに、子宮内なら精子も卵子も海中に拡散せず、確実に受精できるという説があります。  
本編の人魚の子宮内では、ゾウクラゲの表面のジェルが精子と卵子に絡まって、簡単に膣から海中に流れ出ないようになっています。  
 ムレゾウクラゲの一生でもっとも弱い時期である卵の時期を、自分自身や捕食者から守る彼らなりの工夫なのです。  
 
 
♀人魚の胎内にあるムレゾウクラゲの卵は、孵化したのち人魚が泳ぎ回るうちに一気に海中へ放出されていきます。  
そしてまた仲間と集まって大洋を泳ぎ回る事でしょう。  
敵から全く見えなくなることで身を守るだけでなく、自分の卵のために♀人魚に果敢に立ち向かっていくムレゾウクラゲ。  
またひとつ触手生物のふしぎがわかりました。  
 
 

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