「夏の」
ある夏休みのことであった。
私は森の中で弟の虫取りの手伝いをすることになった。
都会の女の子は虫なんて嫌いだろうけど、
昔からこの地にいる私にとっては虫に対する抵抗のようなものは特になかった。
「ねぇ、まだ終わんないの?」
「お姉ちゃん、あとカブトムシ欲しい!」
「あーのーねー、この昼間に出て来ないの!もうそろそろ夕方だけど。」
私は人差し指をグイグイと弟に押しあてながら言った。
「じゃあ夜探そう」
「もう帰るよ!おばあちゃん心配するじゃない」
「いーやーだー欲しい!」
「じゃ、おいてくよ」
スタスタ歩き始める…
「待ってよぉー……あれ?」
弟は森の奥で何かキラキラ光ってるのが見えた。
「お姉ちゃん!何かある!!」
タタタとその方向へ走る弟。
「ちょ、待ちなさいよぉ!」
弟を追いかけて行く。確かに私からも何か光ってるのは見えた。
キラキラキラ
そこは絶景ともいえる場所であった。
私は見たこともない場所…
野原に色とりどりの蝶が飛んでいる。ただ私は感動した。
「お姉ちゃん…すご…ぃ」
バタリ
弟はいきなり野原で倒れた。
「ちょっと!大丈夫!?」
すかさず私は弟に駆け寄り揺すった。
「起きてよ!!……ん?」
スゥースゥーと寝息を立てて眠っていただけだった。
「よかった…」
ホッと安心してその場に。
「にしも、きれいよね」
キラキラとする蝶のイルミネーション…しっかり胸にしまっておこうと思う。
「さて、帰りますか」
弟をおんぶして帰ろうと思った…が
「あれ…おかしいな」
力が入らない。どころかどんどん力が抜けていく感じがする。
「なんで?まさかこの蝶達が!?」
花粉をばらまきながらフヨフヨ飛んでいる。
ゾーと背筋が凍る。助けを呼んでも民家までは聞こえないだろう。
「いや、いやーーーー」
ともかく叫ぶ。捜索してくれてるかもしれないと信じて叫んだ。
「い…いや……あ」
するとピンク色の花粉が大量に降ってきた。
「あ…暑い」
ふわんと体が次第に上気してくる。
私は服を脱がないといけないという気持ちになり、ゆっくりではあるが
上着に下着とすべて脱いでしまった。
「はぁ…」
熱っぽさがさらに上がってくる。
すると次第にマンコに蝶達が集まってきた。
細いストローで吸っているようだ。
「あ…あん」
チョロチョロと愛液を吸っていく。
「もっと…もっとぉ!」
花粉で理性は失われ、ただ身を任せた。
「お…お姉ちゃん、お姉ちゃんってば!」
「ん?」
いつの間にか朝になっていた。
「キャー」
自分が裸なのに気づく。
「うえーん」
私に抱きついてくる弟。ただ泣くしかない弟。
まだ女に興味ないのだろうか…
私はトトンと服を着ると
「帰るよ!私たちの楽園へ」
(終)