「ふん、こいつも大した奴じゃなかったな」  
そう吐き捨てると、真っ赤なロングヘアの女戦士は、ついさっきまで戦場と化していた部屋を見渡した。  
特に金目の物はない。あるのは足元に倒れ伏した魔物の死体だけ。  
死体はズタズタに切り裂かれ、かろうじて鬼族と判別できるといったところだ。  
魔物の中でも屈強な種族である鬼族にここまでやれるということが、鮮血の鬼女という二つ名を持つ  
彼女―ユーライア・ローランド―の力量を物語っていた。  
「何もない、か……」  
ハナっから期待はしてなかったけど。まあいいや。  
村人からの報酬だけで今回は満足するとしよう。大した額じゃないがね。  
そんなことを思いながら、血しぶきで赤く染まった部屋を後にしようとする。が。  
「おや?」  
血だまりが、壁と床の隙間にゆっくりと流れていく。明らかに不自然だ。  
「もしかして……」  
ペタペタと壁の表面を手探りするユーライア。  
目当てのものを見つけるのに時間はかからなかった。  
見た感じではちょっとわからない、わずかな出っ張り。それを押すと、ゴゴ……という音を立てて、壁が動いた。  
その奥にあるのは…  
 
「なるほどね。秘密の隠し部屋とは、低脳な鬼のくせに少しは考えてたみたいだな」  
 
それほど大きくない部屋の中に、宝箱が一つ、ぽつんと置いてあった。  
「罠がなければいいんだが」  
手元から指輪を取り出し、宝箱にかざす。  
指輪についている宝石の色が赤から青に変わったのを見て、ユーライアはニヤリと笑った。  
「特になし、か……それじゃ、ご開帳といこう」  
鍵師のいる街までかついでいくことはないと安心し、一気に蓋を持ち上げる。  
しかし中はカラッポだった。  
「チッ、変に期待させやがって。こんな空箱、大事にしまっておくか普通?  
所詮バカ鬼ってことかね」  
そう言って立ち去ろうとした刹那。  
「……ッッ!!」  
 
空箱の底から無数の触手が伸び、女戦士の手足をあっという間に掴んで縛り上げた。  
 
「こ、これは…!?」  
ドジった。  
この宝箱自体が一種の魔法生物だったんだ。  
それなら盗賊の指輪にも感知するわけがない。なぜならモンスターは罠じゃないから。  
「く、くそっ!離せえっ!」  
暗い隠し部屋に、ユーライアの叫びが空しくこだまする。  
当然だが触手はそんな叫びなど意にも介せず、己を作った創造主から与えられた命令を果たそうとする。  
「ふあっ…!?」  
比較的軽装の下半身に触手が纏わりつき始める。  
むきだしの太ももを、ヌルヌルとした液体を分泌した触手が這いずっていく。  
股間を隠す布をスリスリとこすられ、ユーライアは思わず嫌悪の悲鳴をあげそうになったが、  
辛うじてこらえることに成功した。  
「こ、このゲスなエロ触手がっ……………あ、あ、あああ……!  
や、やめっ、やめろっ!やめろおおおお!!」  
薄布をずらし、触手が女性器へと潜り込んでいく。  
まだ男の精を受け入れたことのない秘密の花園に、人外の器官がゆっくりと侵入する。  
「止め…っ!?」  
急に股間が熱くなってくる。  
こ、これは一体…!?まさか、こいつの出した液体のせい!?  
 
「んああ、ああ!ひああっ!  
んっ、んぐっ、んーーーーーーーっ!!んぐっ、ぐううううう!んんんんんんーーーーーーーー!!」  
必死で声を抑え、なんとか耐えようとするユーライア。  
しかし触手はさらに激しさを増していく。  
「ダメッ、駄目だっ!それ以上入れるなああああ!!  
やっ、破れるっ、処女膜裂けちゃうううっ!いやああああああああああああ!!」  
触手にバージンを奪われるという絶望と恐怖から、彼女はこれまで一度もあげたことのない  
絹を裂くような悲鳴を喉から発し、必死に止めるよう哀願するが、それは全く無駄な努力というものだった。  
肉付きのいい腰を懸命に動かして触手から逃れようとするその様は、貪欲に男を欲する淫乱なメスのおねだりにしか見えず  
まだ精通も終えてない少年でも勃起しかねないいやらしさをかもし出していた。  
「いやっ、いやあああ!!いっ、痛!いたいっ!いやあああああーーーーーーーー!!  
あああああ、まだ入ってくるううう!!ど、どこまで入るのお!?お、お、お…………おおお、おおおおおおおおっ!?  
そ、そんな、そんなあ!尻にまで入ってきたあっ!!  
や、やめてっ、やめてええええええええええええええ!!そっちまで犯さないでええっ!!」  
処女を奪われて間もないうちに肛門まで犯されるという衝撃と恥辱で、流石のユーライアも心が折れ  
じわじわと触手に蹂躙されるがままとなった。  
 
 
「くっ、くうううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!  
んっ、こ、こんなモノで感じるわけな、な、なあああ……んっ、んぐううう!き、気持ちよくないっ!  
気持ちいいわけがないっ!ない、ない、な……っ、ひあっ!あつっ、熱いいい!!熱いの出てるううっっ!  
あ、あぐっ、んぎゅうううううっ!!しっ、子宮が焼けるうう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」  
 
「き、気持ちいいっ……くないっ、なわけないっ!  
あ、あ、ひああああああ!!すごっ、すごいいいい!!お尻もすごいよぉ!ぶっといの奥まで入ってるう!  
イク、イクっ!いやっイカないっ!イクはずがなぁっ、あ、あああ!尻穴にたっぷり出されるうう!!  
ア、ア……アッアッアッ、ンアアアアアアアアァァァーーーーーーーーーーーーッッ!!」  
 
「ああ、ひああああああ!!  
も、もう堪忍してええ!オマンコもお尻も気持ちよすぎて死んじゃうよおおお!!バ、バカになっちゃううう!  
お願い、お願いしますううう!これ以上ユーライアにズコズコしないでええ!!ドピュドピュやめてええええええええ!!  
んぎいいいいいい、ぎいい、おぎいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!死ぬ、じぬううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!  
んああああ、あひゃあ、おひゃああああああああああああああ!!」  
 
 
――数時間後。  
魔物討伐を果たしたユーライアは約束の報酬を村長から受け取り、村を後にした。  
そのとき彼女が大事そうに空の宝箱を持っていたことに村人は妙に思ったが、まあ冒険者は大体変人が多いのもあって  
特に不審がられはしなかった。  
 
ちなみにこの宝箱、罠でもモンスターでもなく、独り身の女性を『激しく』満足させるため作られた  
特殊な慰安アイテムの一種で、今では好事家の間でとんでもない値段がついているのだが、  
「んほおおおお、おおおおおおおおお!!おおおおおう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!  
すごい、やっぱり凄いっ、凄すぎるううううう!!マンコとケツ穴とろけちゃうのおおおおお!!  
もっ、もっと、もっとおおおお!ヌポヌポ触手たまんないいいい!!もっとグボグボしてお願いいいいい!  
してえっ、恥知らずのユーライアをぶっ壊してえええ!!んおうッ、オッ、オッホオオオオオオオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンンッッ!!」  
そんなこととは露知らず、すっかり触手の虜となった金欠女戦士は今夜も尻を振って乱れ狂うのだった。  
 

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