(なんで?どうして?なんで身体が全然言うこと聞かないの?)
古文の授業の真っ最中だった。坂間瞳の右手は、同クラスの男子5人にメールを打っており、
左手は自分の既にずいぶん短くなっていたチェックのプリーツスカートの裾を捲くり上げ、
腰に巻きつけていた。今まさに瞳は大胆にも、薄いピンクのパンティ一枚で椅子に座っているような
ものだった。
(動いて!左手動いてよ!!はやく…スカート戻さなくちゃ!!こんな恥ずかしい格好…)
後藤啓の携帯の着信ランプが光る。坂間瞳からメール。
「あたしのお尻かわいいでしょーvv (*‘ω‘ *)」
それを見ると後藤は目線を瞳から、瞳が同時にメールを送った他の男子へと移した。
着信に気づいた彼らはみな一様に、瞳のむき出しの尻に熱い視線を注いでいた。
福田はすぐに熱心に返信メールを打っている。
後藤が目立たぬように小さく、自分の指を器用に動かすと、瞳は再び左手を
自分の背にやり、パンティを尻に食い込ませた。後藤の隣に座っていた森田が
後藤の肩をちょんちょんつつく。森田を見ると、森田は下品に笑い、
親指で瞳を指した。後藤は付き合いで瞳を一瞥し、驚いた笑顔を作った。
森田にはメールは送られてない。
教室の男子の多くが少しずつ瞳の異変に気づきだしていた。
瞳は、とうとうパンティの脇に両手をかけるところだった。